西加奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
彩りのある、でもどこか淡い儚さをもつ独特の比喩表現が作品を現実のような夢のような独特の世界観を作り出してた
順風満帆に見える、でもかなり歪さを感じる家族だった
誰もが振り返る美女の末っ子、ミキ
末っ子らしい無鉄砲、の度を超えている印象
発達障害とも思える行動
それを家族が受け入れてるとも言えるが、無関心とも感じるくらい直そうとしないところや、兄への恋慕に気が付かない(親は見て見ぬふり?)家族の距離感として歪さを覚えた
兄への気持ちによって、その行動によって、歯車が少しずつズレで暖かい愛のある家族が、悲しみの淵に落ちてしまう
ヒーロー的存在の兄一が「持っている側」から「持たない側」にな -
Posted by ブクログ
家族がテーマになっていたため、今の実家の問題のヒントになるかと思って読んだ。
前半と後半の落差がすごくて、同じ小説とは思えなかった。家族は強いものだと思っていたが、一つのピースがなくなっただけで大きくバランスを崩す可能性があると感じた。家族でもやはり他人であるため全て理解することの難しさも感じた。最後は少し光が見えたことと、あとがきや解説を読むと、一度壊れたものでまた何度でも積み上げていけば良いこと、犬のように感情は大きく表現し、さらに人間しかできない言葉にして伝えていくことの大切を感じた。
読み終わって本の裏の内容紹介を読んだ際、この本読むきっかけになった文章とは違う印象を受けた。説明一つで -
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