西加奈子のレビュー一覧

  • うつくしい人

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    周りの視線が気になってしまう主人公。共感できるところもあるけれど、ずっとネチネチとしていて前半は読むのが辛かった。

    旅行で劇的に変わったわけではないけれど、少し前向きになれたのかな。読み終わった時はホッとした。

    「人生は、私が思うほど悪意には満ちていない、難しいものではないのではないか。」

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    2025年07月28日
  • おまじない

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    燃やす
    けいちゃん
    お兄ちゃんのお下がりのジーンズ、ジャージがお気に入りで、女の子らしいずぼんは嫌だった。

    上のお兄ちゃん

    下のお兄ちゃん

    お母さん
    「はすっぱ」であることを、ほとんど使命にしているみたい。

    おばあちゃん
    いつもおしゃれをしていた。

    お父さん
    けいがハイハイをいていた頃に家を出て行った。

    背が高く頭が禿げていて髭がぼうぼうの男

    裏のおじさん
    花壇を手入れしたりウサギの世話をする人のはずだけど、大抵焼却炉にいた。


    いちご
    浮ちゃん
    浮太郎。いちごを育てている。九州の祖父の家の後ろに住んでいた。


    浮ちゃんとは父方の「遠い親戚」と教えられていた。




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    2025年07月27日
  • i

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    ネタバレ

    濱崎成男

    矢吹沙羅

    風間
    数学教師。上級生たちに「アテネ」と呼ばれていた。

    ワイルド増田アイ
    アメリカ人の父と日本人の母を持つ。養子の女の子。1988年にシリアで生まれた。小学校卒業までニューヨークで暮らす。ノートに世界で起こった災害や事故の死者数を書く。国立大学の理工学部数学科に進学し、院にも進んだ。

    佐々木譲

    高梨沙耶香

    ダニエル
    アイの父。航空部品メーカー勤務。
    定年前に退職し、人道支援団体に所属し活動に。

    綾子
    アイの母。

    アニータ
    アイの家で働いているシッター。ハイチからの移民。カタリナ、レジーナ、フローレンスの3人の子の母。お金を盗んで解雇された。

    パウウソティア

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    2025年07月25日
  • きいろいゾウ

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    ネタバレ

    ムコさん
    武辜歩。むこあゆむ。おじいちゃんが亡くなり、誰も住まないので住み着いた。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家。特別養護老人ホーム「しらかば園」の介護施設職員。

    ツマ
    妻利愛子。つまりあいこ。周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れる。

    三崎

    カンユ
    野良犬。

    足利盛雄
    昔は近隣でも有数の水産会社を営んでいた。奥さんが亡くなり一気にボケた。

    アレチマサル
    荒地。お隣さん。

    アレチセイカ
    アレチの奥さん。

    平野

    芦田

    駒井さんの奥さん
    チャボや鶏を飼っている。もう一方のお隣さん。

    コソク
    駒井さんの家のチャボ。駒井家で

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    2025年07月24日
  • あおい

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    ネタバレ

    あおい
    あたし
    二十七歳。さっちゃん。映画配給会社でアルバイトをしている。夜はスナックでアルバイトをしている。

    カザマ
    二十四歳。一浪して大学に入り、二回留年している。


    小さな映画会社で広報をしている。カザマを紹介した。二十九歳。

    ママ
    スナックのママ。

    ミキ
    スナックでアルバイトをしている。三十歳。


    スナックの客。一ヶ月に一度か二度、ふらりとやってくる三十すぎくらいの男。

    みいちゃん
    風見瑞穂。スナックの近くの本屋で働いていた。辞書担当。


    サムのこと
    スミ
    角。僕らの一つ年上。

    モモ
    桃子。

    キム
    金。

    ハス
    蓮見。キムと恋人同士。


    有本。アリ。

    サム

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    2025年07月22日
  • きりこについて

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    両親からの愛情を浴び、自分が世界一可愛いと信じて育ったきりこは、初恋の男の子に「ぶす」と言われて大きなショックを受けた。小学校の体育館裏で拾った黒猫「ラムセス2世」はとても賢く、人の言葉を覚えてきりこと会話できるようになり、傷ついたきりこを支える。
    大人になったきりこは、自分は自分、自分の幸せは自分で決めるという強い気持ちを手に入れる。
    西加奈子さんらしい、女の子の繊細な気持ちの動きが描かれた作品。わがままで人の気持ちを考えられない小さい頃のきりこも、ブスと言われて傷ついて部屋に引き篭もった少女時代のきりこも、共感できる。しかし猫との交流で自信を取り戻し、泣いている人を助けに行動し、人の目を気

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    2025年07月20日
  • i

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     恵まれている人に冷たい世の中になったなと思う。まるで幸福であることが罪であるかのような風潮。不幸なフリをするなんてそれこそ傲慢で冒涜だと思うけど、そうすることで許されたい、対等になりたいと思ってしまう気持ちもわかる。心が貧しいという点ではどちらが不幸なんだか。
     不幸の程度なんて比べるものではないとはわかっている。けれど日々生きていく中で、そんなことでそんなに不幸ぶる?と思ってしまうことがないわけではない。良くも悪くも皆他人で、自分は自分として他人のことを祝福したり、心を痛めたりして、自分だけの気持ちを抱えて生きて行けばいいと思う。

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    2025年07月15日
  • i

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    自分の存在意義を見出せないシリア難民の養女アイ。裕福で優しい両親の愛に包まれながらも、自分の存在を認めるという事は難しいのだろうか?いや、多分難しい。日本で生まれ、平凡な家庭で育った自分でも思春期などになると、自分の生きる意味などを考えてしまう時期というのは大なり小なり誰にでもある。結局答えなんか出ないうちに大人になって忘れてしまうか、仕事やパートナー、子供に出会う事でこれが私の生きる意味と信じて生きていく。でもね本来の自己の肯定感というのはもっと奥深い、心の根の部分にあるのかも知れないと思わされました。こらはもはや宗教の世界かも知れませんが、、、
    ただ、人に紹介する物語としては見せ場などない

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    2025年06月28日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    貧困、マチズモ、暴力、そういった生きづらさや困難が世の中にはある。助けを求めていいんだ。自分らしく、自分を大切にしっくりゆっくり生きればいいんだ。

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    2025年06月28日
  • わたしに会いたい

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    女性の身体や人生についてさまざまな角度から描いた短編集。
    不思議なものでコロナについて書かれているとすごく昔のことに感じる…。
    西さんが持つ、フェミニズムやSRHR、紛争や平和へのしっかりとした温かい眼差しが伝わってくる良作揃いだったと思う。
    「VIO」がお気に入りかな。

    ★時間とお金のムダ
    ★★普通〜微妙
    ★★★よかった
    ★★★★心が動いた(感動した、意表をつかれた、ショックだった)
    ★★★★★人生の本棚に入れたい

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    2025年06月24日
  • i

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    主人公が「自分にだけふりかかってきた不幸」というものを実感してからが本番、という感じだった。個人的に身に覚えがあるようなことだったりするので、他人事として読めない部分もあったりするけれど、だからこそみんな優しい人ばかりで、少し遠い世界のことに思えてしまった。

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    2025年06月23日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    小説の中のお話ではすまない現実に起こっているこの国の貧困の現実をしばしば目を閉じたくなるようなページを巡りつつ、最後まで読ませられた。痛くて目を細めながら読んだのは初めてかもしれない。明日都議選、明後日、キョンキョンのドラマ。いいタイミングで読み終えた。

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    2025年06月21日
  • うつくしい人

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    西加奈子さんの著書は初めて。
    若い頃夢中で読んだ吉本ばななさんと山田詠美さんを足した感じだなぁという印象。

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    2025年06月18日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    ネタバレ

    作者の特徴として、社会問題や自分の主張したいことを物語に載せて少し遠回りしながら伝える、みたいなところがある気がするんだけど、それに対して僕の感受性が弱すぎて毎度拾えてない感じが否めない。

    本作はアキ・マケライネンという無名俳優に憧れた深沢暁と若くして父を亡くした俺の視点で展開する。彼らは世の中的に言う「不幸」を背負いすぎていて中学生から大人になり、あるいは死ぬまでずっと暗い演出が続く。もちろん救いの手を差し伸べてくれる弁護士の中島さんや後輩の森など、同級生の遠峰など頼れる人は周りにいるが結局ずっと陰鬱な内容である。

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    2025年06月18日
  • おまじない

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    いつも読んでる本は男が主人公なことがほとんどだったてことに気づいた。孫係の優しさの話は確かになーて感じ。普段読まないような系統の本読むのもありだなと。

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    2025年06月17日
  • 通天閣

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    ネタバレ

    「夢に向かって頑張ってないと駄目なのか。」
    「愛してくれるのだろうか、ではない。愛そう。」
    誰にも知られず、泥臭く日々を生きる全ての人に力をくれる物語。

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    2025年06月17日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    情熱的な恋愛小説だった。
    夏目は間島の使う白い絵の具に魅せられていく。
    「何かを、ではなく、こうやって、美しいものを見て泣いた自分を、信じよう」というところがよかった。
    恋をする自分を全身で受けとめていく姿が圧巻だった。

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    2025年06月16日
  • 私の身体を生きる

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    2025/03/08予約 110
    少し思っていた内容と違った。
    性被害の経験を語る人が多かった。自分の体の特性を認め生きていく事は自分自身が楽に生きていくために必要だ。でもそれが難しい。

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    2025年06月14日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    ネタバレ

    男女4人の旅行での夜、翌日旅館での女の死が、ナツ、トウヤマ、ハルナ、アキオと旅館の客や従業員の目線で語られる。
    ナツとアキオ、トウヤマとハルナが恋人。
    ・ナツ:煙草を吸う男と温泉にいたような気がする。→トウヤマと思われる。
    ・トウヤマ:祖母が好き。ある女から電話がかかってくる。→ハルナのキャバ嬢の同僚?でも娘に渡す金がどこから出てるか分からないハルナの母の方が面白い。と思う。
    ・ハルナ:買い物依存。母からお金をもらい、整形もしている。アキオに幻覚剤を売り金を得る。
    ・アキオ:昔から体が弱く、セックスもできない。飼い犬など自分より弱い生き物に愛情を感じる。だからナツに幻覚剤を飲ませる。前の彼女は

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    2025年06月07日
  • さくら

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    ネタバレ

    「大人になるというのは、一人で眠ることじゃなくて、眠れない夜を過ごすことなんだ。」
    「女同士、同姓の悪口を言ってるときの醜い顔ったら無い。」
    ところどころに挟まれるはっとする主人公の言葉。これは注目を浴びる兄妹の真ん中で色んな人たちを見てきたからなのかな。
    ミキの一に対する恋という表現は些か軽すぎるように思える恋慕や、薫の密かに眠るミキへの恋心、湯川さんとの文通と再開、両親の恋と愛、一と矢嶋さんの恋。さくらが中心となって元には戻れなくても、新たな形を模索する長谷川家の話であると同時に、多様な恋の形、愛の形が丁寧に、偶に共感できる感情として描写されていて胸が苦しくなりながらも最後には温かさに包ま

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    2025年06月05日