西加奈子のレビュー一覧

  • 白いしるし(新潮文庫)

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    いろんな恋があるんだなーと改めて感じた。
    自分の思いと現実と、うまく進まないようで進んでいくものなのかな。
    五月蠅い(うるさい)ということばが何回か出てきたのが印象的だった。

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    2026年08月09日
  • わたしに会いたい

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    ネタバレ

    短編集。

    わたしがピンチのときに姿を現すようになった「わたし」

    ドッペルゲンガーと会うと死んでしまうらしいけれど、わたしの体や心が死にそうになったときに姿をあらわし、わたしを助けてくれた。

    その存在に励まされ、引きこもりのいとこや、わたし自身も社会に溶け込んで活躍するまで。

    ブスだと言われ育ち、稼いだお金は全て美容整形に使い、完璧な容姿を手に入れたと思っていた矢先に乳がんになり、治療する「あなた」と消滅していく私の存在。

    V I O脱毛のレーザーでムダ毛を燃やされてから、日本や世界で起きている理不尽な争いを意識するようになり、最後の脱毛で、外国人担当の人に話を聞いてもらい、数年後知ることになる彼女らしき人のこと。

    豊かな胸でグラビアアイドルとして仕事をしていたものの、乳がんで両胸を失ったが、気持ちはとてもすっきりしていたこと。

    世界で起きていることや自身のことに興味の薄そうな叔母が、身についたという能力と、人の情事を夜な夜な見て、しょうもないことに付き合う甥であるケイシーのジェンダーのことを一番に受け入れてくれた叔母のアズサ。

    カナダで乳がんの日帰り手術をするふみえが思うこと。

    散々女性であることへの下品な話で生活してきたママが、フェミニズムに目覚め、女であることで恐怖を抱いてしまった娘のモモと一緒に強く闘うと決めたこと。

    客から初めてチェンジと言われたコロナ禍のデリヘル嬢の心の叫び。

    長くなっちゃった。女って大変。

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    2026年08月03日
  • i

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    ネタバレ

    恵まれていることに罪悪感を覚えることを言語化してくれたような作品だった。そう思う時もあればそう思わない時もある。人間は忘れてしまう。別にそれが悪い事でもないけれど。周りと比べてとかじゃなくて自分の体のことだから中絶するとか育てるとかそういう所自分のことは自分で考えて決めるみたいなミナの考え好きだった。わたしも親に対して恵まれすぎてて罪悪感というかこんな教育受けたから反動来てるみたいなこと思ったことあるけど感謝しないとなと思ったし、そんな自分を許容?受け入れることで人生開けるんだろうなとも思う
    妊活の描写は心が痛くなった

    この世界に生まれた以上同じ地球上に暮らす人についてもっと知るべきだと思わされる世界情勢について考えようと思わされる作品だった

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    2026年08月05日
  • わたしの名店

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    実在の店について語られているから、ガイドブックにもなっています。

    書き手28名の中には物書きが本職の人もそうではない人も。中にはちょっと鼻につくなぁって感じであまり好きになれない人もいるけれど、総じて楽しい。

    余談ですが、数日前に『仮面ライダーゼッツ』でイカつ過ぎるミムラを見たばかりだったので、書き手の中に彼女の名前を見つけたときには笑ってしまった。ごめんなさい。

    私は大の酒好きゆえ、ついお酒の章に目が行きつつも、酒だけじゃアカン、美味しいものも食べたい。ほかの章との合わせ技で存分に楽しませてもらいました。

    コロナ下でアルコールの提供禁止になったとき、ノンアルコールの一人呑みじゃやっぱり酔えんのよと思いながらも、おかげで読書が捗ったことを思い出します。

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    2026年08月02日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    ネタバレ

    久々の読書。読みやすかった〜!
    綺麗だった。人も景色も。
    ずっと、なんか綺麗だった。

    結局、結末はモヤっとした感じではあったけど
    それはそれでいいんだろうなぁ。

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    2026年08月02日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    数年ぶりに読書しようと思い、家族の本棚から短くてオススメを拝借して読みました。 各章が登場人物それぞれの視点で書かれており、情景描写は美しく、映画やドラマを見ている感覚に近くて読みやすかったので、活字リハビリとしては正解でした。 しかし謎が謎のまま終わってしまう結末が、うーん。 解説を読んでも納得いかず、とことん読者に委ねられてしまうので非常にもやもやしました。 私は小説には明確な答えを求めてしまうのだなと学びました。

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    2026年07月31日
  • うつくしい人

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    薄く読みやすい

    非日常の世界の中で何か違うことをしなきゃって追うことばかりをしてしまうけど、置いてくるということで少し心が救われる瞬間があるのかもしれない

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    2026年07月28日
  • i

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    初めて西先生の本を読んだが、そのタイトルの気楽さと反して難しかった。特にラストページは主人公は悟るわけだが、深い洞察力がないと読み込めない。(私は太刀打ちできなかった)文章自体は読みやすく難解ではないのでスルスルと読み進められる。自分の存在理由を探す旅、と簡単に言っていいのだろうか。また、現世界中であちこち紛争や災害が起きていることに目を向ける機会にもなるだろう。

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    2026年07月23日
  • きずもの

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    頼子と美咲、頼子と豊恵、貢と猛、遥と万千花それぞれの二人の間の感情の変化が手に汗握る面白さ二人の人間関係の「きずもの」が複雑に交錯してゆく過程が面白い。東京、カナダ、北海道と意外な場所を舞台に幼年期からの二組の男女を描いている点がとても引き込まれてしまいました。前作より3年とじっくりと描いた大傑作をあなたも読んで感動して下さい。

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    2026年07月22日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    とにかく主人公の恋へののめり込みっぷり、全力投球が凄い。
    生々しくも、でもこれが恋をした人の実態なのだろうな。となんだか客観的に見てしまった。
    目を逸らしたくても共感してしまうような、「恋する」ということの表現力がすごい一冊。
    でも読みやすかった!

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    2026年07月19日
  • うつくしい人

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    ネタバレ

    「私は誰かの美しい人だ。私が誰かを、美しいと思っている限り。」
    自己肯定感低い私に刺さった。そっか、いいんだ。私が家族や友人を美しい人だと思っている限り、私も誰かの美しい人、美しいと思われている人でいいんだ。

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    2026年07月17日
  • さくら

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    ワンコを飼ったことのある人ならさくらの可愛いさがよくわかるはず。
    我が家も8年前まで15年一緒にくらしていた。
    尾ッポを振りながら走って近づいてくる仕草を思い出すと涙がでてくる。
    最近netflixで浅田家を観た。ちょっと変わった仲良し家族。
    この本の長谷川家と少しダブりながら読み進めた。

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    2026年07月17日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    恋愛小説を初めて読みました。
    文章がとても特徴的でした。
    まったく客観性に欠けていて、主観的に主人公の感情と、主人公のこころに焼き付いた美しいもの、交錯する人間関係ばかりの描写が続きます。事実は必要以下の情報量で、ほんの少し、手がかり程度です。
    それが、ぽっかりと非現実的で、まるで背景がほとんどない少女漫画のモノローグを読んでいるような感覚でした。
    想像による補完が必要ですが、ふわふわとして曖昧で、主人公が執拗に訴えかける、好きなった相手の美しさ、その他身体描写、暗喩的な色の情報だけですから、自然きれいな像が心の中に浮かんできます。

    主人公は自身の美貌を描きません。でも隅々から、彼女がとてもみずみずしく透き通るような肌を持った日本人女性らしい美しい人であることがわかってきます。ところどころ、美しさを破壊するような描写があるからかもしれません。

    彼女のまっすぐな愛し方と、そんな愛され方をする相手。
    そこに淀む、ほんの少しの自身の不誠実でも突き詰めて清潔でありたがる気持ち、滲む若かった頃のプライド、なりふり構わず動ける厚かましさみたいなものが、なんとなく垣間見えました。

    女性が恋を語ることは難しいです。
    情熱に任せて溺れたい、と言う気持ちと、高潔に愛したい、と思うことの両立が難しいからなんでしょうか?

    でもこの作品は、純粋な恋の仕方とは何か、高潔な愛とは何か、を女性同士で語らうシーンがあります。

    とてもピュアな表現で、自分の女性性を自分で捉えたような感触になりました。美しさを誇っていた時の自分の感覚に陥りました。

    とても楽しかったです。
    特に「清潔な欲望」というシーンは、まさに女が生きることへの讃歌でした。

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    2026年07月16日
  • GOAT

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    面白い作品、いまいち私には合わなかった作品、いろいろあって楽しかった。


    「嘔吐」がとてもよかった。
    本文に書かれていないところまで想像ができて、視点を移すことができて、面白かった。
    ただ、気持ちの良い話ではない。

    市川沙央さんの「音の心中」がよかった。
    痛み・ゆがみを描くのがうまい。

    対談が面白くない。

    「ポルト」の良さが全く分からない。
    読みにくい。
    苦痛だった。

    佐原ひかりさんの「出せなかった手紙」が切ない。

    「チキンピアノ」の描写にひっかかる部分が多い。
    言葉の繰り返しが多く、多少の矛盾した表現も含まれていて、気になる。
    それでも、最後はよかった。
    特別受賞作、なるほど。

    「そんなに好きってわけでもない友達」
    気持ちが悪い作品。
    つまらない人間関係。
    でも、心の隙や寂しさにつけこまれることって、多いよね。
    ちゃんと独りでいることができる、ということは、とても大切なことだよな、と再確認できた。



    【memo】
    ・ムカサリ絵馬(山形県)

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    2026年09月01日
  • ふる

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    花りんは波風たてないよう生きてきた。わかる。
    そして、自分の、自分のための『今』をレコーダーに保存した。これがわからん。
    作品を通して女性目線で「いのち」について綴られてるらしい、知らんけど。

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    2026年07月09日
  • 円卓

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    ネタバレ

    初めての西加奈子さん。最初は全然馴染めなかったけど、ことこの成長と周りの愛を感じて読み始めた時とは全く違う読後感。吃音のぽっさんが人間でき過ぎてた。ことこよかったね。孤独を知ったことこは今後どんなふうに成長していくのか。キラキラだけではない小学3年生の夏の思い出。

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    2026年07月08日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    私はこんな風に雷に打たれたみたいな恋に落ちたことはなかったから、新鮮な気持ちで読み進めた。
    最後の疾走感を文章で表す技術がすごい。一つ一つの言葉遣い含めて西さんは聡明で、文章を書くために生まれてきた人なんだと思った。

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    2026年07月07日
  • GOAT

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    盛りだくさんなので、少しずつ、その時気になったところ、好きなところから読んでいます。
    二番目のアイスを教えてください と 山羊と七枚が好みでした。

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    2026年07月05日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    「わからんっ!」ってのが正直な感想。笑
    今まで、どこかしら共感できる部分があったり
    了解可能な小説しかよんで来なかったけど…
    これは登場人物の誰にも共感できなかった。

    普段関わらないような考えに触れられるのが
    小説の面白い部分であるし
    わからなくても最後まで読ませてしまったのは
    西加奈子さんの文章の力だと思う。
    むしろ西加奈子さんの他の作品読みたくなった。

    2026.6.1

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    2026年07月03日
  • わたしの名店

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    食にまつわるエピソードを集めた短編集。
    大好きな三浦しをんの文字が見えたので、読んでみた。

    さらには髭男爵山田ルイ53世も短編もあり、私的に大興奮。
    しかも、ラジオ(髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ)でも話していた内容なので、隠れ檀家(ラジオリスナーネーム)としては思わずニヤリ。

    今回は佐藤雫という作家が気になったので(源頼朝への愛をものすごく語っていた)、作品を読んでみようと思いました。

    こういう不思議な出会いがあるから、たまには短編集も読んでみるものですな。

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    2026年07月02日