西加奈子のレビュー一覧

  • おまじない

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    寄り添ってくれるお話、というのが本当にそうだと思った。
    共感できるというか、してくれるというか。
    「燃やす」「孫係」「あねご」「マタニティ」「ドラゴン・スープレックス」割とどの話も好きだし、共感性を感じました。

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    2025年09月29日
  • 通天閣

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    東京から知人が来るので大阪観光で久しぶりに通天閣に登ることになったので読んでみた。
    通天閣の近くで暮らす人々のリアルな情景なんだろうな。

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    2025年09月23日
  • わたしの名店

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    ★3.5

    どれも名文で、読書の幅が広がりそうです。
    「この店行きたい!」と思った店は既に閉店されていて残念。

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    2025年09月19日
  • くもをさがす

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    ネタバレ

    ノンフィクション小説が読みたくなって、
    高評価だったので読んでみました。
    自分や身近な人が病気だと刺さるのでしょうが、
    そうではないのでそれほど刺さりませんでした。
    まだ読むタイミングではなかったのかもしれません。

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    2025年09月19日
  • 私の身体を生きる

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    テーマはとても興味深い。
    面白いかと言われれば分からない。
    人の隠しておく部分を覗き見したような気持ちになった。「隠しておく」部分ではないのである、もっとオープンに話そうよ、自分の身体のことなんだから、がメッセージか?

    年を経ると病気の「身体」のことをしょっちゅう話すようになるのに、この本読んで「隠しておく」部分と感じたのは何故なのだろうか? 社会による刷り込みか?

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    2025年09月18日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    人間は中身がいちばん恐ろしい。
    腹の中で考えている本音の部分が少しずつ明らかになって、「君が1番サイコじゃないか!」となった。
    大きなどんでん返しがある訳ではないけれど、私はこの終わり方に大変満足。
    川の錦鯉がゆらゆらと水中を漂っているような
    そんな雰囲気ある作品だった。

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    2025年09月18日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    誰かに出会ってから直感的に好きになって恋に落ちるのはこういう感じなんだなと。恋愛を遠ざけても惹かれしまう人が登場することによって生じる楽しさとか苦悩が熱く描かれていた。

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    2025年09月15日
  • i

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    ネタバレ

    i,愛、アイ
    端的に言えば血と愛のお話。国宝を見た後だからかこの血という部分についてすごく親近感を持って読み進めていた。アイが自分の存在についてさまざまなことを経験し、自身の存在を確固たるものにしていくお話。
    何というか読んでて苦しい部分もあったけど、最後は期待通りの綺麗な終わり方。読みたく無いけど、読み進めたいそんな矛盾を感じながら読んでいた。

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    2025年09月14日
  • きりこについて

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    こんなにも猫視点の猫の価値観を強く持つ本は初めて読んだので面白かった。がしかし犬派なのでこの評価である。

    自由奔放なきりこと優秀な猫“ラムセス2世”(エジプトの王様の名前ということでつけられた)のお話。
    “ぶす”であることの自覚がなかったきりこが、
    “ぶす”を自覚することになるが、それはただ「容れ物」しか見ていないということに気づく

    「うちは、容れ物も、中身も込みで、うち、なんやな。」
    「あたしが、あたしの服着て、何が悪い?あたしが、あたしの体大切にして、何が悪い?」

    西加奈子さんの書く、芯の強い女性が大好きです

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    2025年09月13日
  • 私の身体を生きる

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    高橋源一郎さんのラジオで紹介されているのを聞いて読んでみた。
    同じ状況でも「気づいてしまう人」と「気づかずスルーする人」がいると思うが、
    「女であること」で少なからず嫌な思いをした経験は誰にでもあると思う。
    痴漢について、本筋からはずれるかもしれないが、これだけ多くの女性が被害に遭ってる、ということはそれだけ痴漢をやったヤツがたくさんいる、ということよね?
    もしかしたらそこにいる善良そうなおぢさん、爽やかそうなお兄さん、しょぼくれたおじいさんだって!
    それでもみんな知らんぷりして普通の生活をしているんだろう、と思うとものすごく腹立たしい。
    またまた話がズレるが最近読んだ大谷晶さんが自分をすごく

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    2025年09月09日
  • サラバ! 下

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    今まで家族に振り回されながらも順風満帆に人生を歩んできた主人公の歩が成人後にどんどん失落していき、逆に周りがどんどん幸せになっていくことにイラつきながらも何とか挽回する話。

    上巻でタイトルの語源が判明するが、予想通り下巻でも出てくる。
    そんなに上手くいくか?という気持ちもありつつ、結局は気の持ちようだよねっていうところに落ち着くところが綺麗事に感じてしまう。
    純粋な心の持ち主なら気持ちよく読めるんだろうなという作品だった。

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    2025年09月08日
  • サラバ! 下

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    西加奈子の文章は生き生きとしていて読みやすい。終盤にかけて、作者の主張が強すぎると感じることもある。欲を言えばもっと物語として落とし込んでほしかった。

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    2025年09月07日
  • 炎上する君

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    ネタバレ

    不思議でヘンテコで切ない8編だった。
    サラッと読めて、最後にはじんわりと心が温まる。
    「トロフィーワイフ」はひとつだけ話の雰囲気が違っていて異色かなと思った。労働を知らない祖母と孫の優雅な生活を、ずっと眺めていたくなる。でもこうやって夫に愛でられていたのだろうと思うと複雑な気分だ。おっとりした祖母はおとぎ話の中の眠り姫のようだった。
    ラストの「ある風船の落下」は思いがけずグッとくる話。誰かを必要として、自分も誰かに必要とされることで、長い人生を勇気を持って生きていけるものなのかもしれない。
    8編に共通するのは、あくまでも人間というものを信じているという点だった。紆余曲折を経て自分らしく生きてい

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    2025年09月04日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    描写がリアルで、リアル過ぎて読んでいて苦しくなった
    周りを頼ること、助けを求めることは決して恥ずかしいことなんかではなくて、と森さんの言葉から

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    2025年09月02日
  • きいろいゾウ

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    ネタバレ

    『恥ずかしいことって、かっこ悪いこととは違うんだね。』という大地くんのセリフは、周りの目を気にしてしまう自分に刺さった。
    それと同じように、何となく同じに見えて違うことはたくさんあるんだろうな。
    ムコさんとツマが、ムコさんの好きだった女性とその夫が、相手の隠している部分に優しさで踏み込まなかったがゆえに、どんどん関係に溝が生まれてしまったように。

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    2025年09月01日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    ネタバレ

    日本の貧困に焦点を当てた本作、奨学金、虐待、母子父子家庭の辛さなどあらゆる問題が取り上げられていた。確かに最終的にアキも主人公も救われていたけれど、そこに至る2人の苦労の長さと救済の呆気なさが少し釣り合ってないように思えた。主人公が父親を亡くしたところから始まる苦労人生やアキの生きづらさは見ていて辛い気持ちになった。なので途中から終盤あたりまでかなりずっと暗い気持ちで読み進めていた。森という突如出てきた真っ直ぐで泥に沈まないキャラクターによって全体の闇が晴れていく様子は見ていてよかった。押見のあれは何ハラに当たるんだろう

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    2025年09月01日
  • あおい

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    とくになにか物語的に面白いとかはなく、主人公の心情を事細かに描写されていた。心理的描写はとてもすごいと思ったがいまいち自分にはよく分からなかった。これは自分がまだまだ青二才だからかもしれない。30歳ぐらいになってもう一度読み直したら違う感想を持つかもしれない。

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    2025年08月31日
  • 私の身体を生きる

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    こんなにも赤裸々に皆書いて良いのか!?と最初動揺したが、それぞれ考えさせられるものが多く、有意義な時間が過ごせた。

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    2025年08月29日
  • サラバ! 中

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    主人公の歩が高校生〜20代の話。
    人の顔色を伺っていたそれまでと比べ、ヤバい家族から離れることでようやく自分らしく生活できるぜ!と思っていたが、どうしても家族が関わってきてしんどって話。

    この家族のもとで生まれ育ったら発狂しそう。
    少し共感性羞恥に近い何かを感じる。

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    2025年08月29日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    32歳独身女性画家夏目香織が26歳独身男性画家間島昭史に激しく恋愛するお話。西加奈子さんの短めのお話を読みたくて手に取ったのだが、ちょっと共感するのが難しい設定だった。

    間島さんの彼女が、「たね違い」の妹(二親等、遺伝的近親度1/4)という、世間的には全然あかんパターンだったので、これまた難しい。

    画廊「16」のオーナーと瀬田くんのパトロン関係もまた理解及ばず。。

    西加奈子作品恐るべし。

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    2025年08月25日