西加奈子のレビュー一覧

  • こうふく あかの

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    「こうふくみどりの」と
    合わせて読めば、
    不思議と 繋がって。
    それぞれが完結したお話だけど、
    二冊まとめて読むことで
    壮大なストーリーが味わえ、
    感動は深まります。

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    2015年08月14日
  • こうふく あかの

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    ★4.5!

    良かったー!
    さすが西さん。
    何て言うか、この言葉が面白いとか、
    登場人物が、とかそういった細かいことでなく、
    描かれている、町が、生活がすき。
    描かれていない日常までも想像してすき。

    きっと何気ない日常を表現するのがうまいんだろうな、と。
    だから世界が見えるし私もそこに住める。
    そんな不思議な感じ。

    話は戻って、本作品は
    こうふく みどりのと、時代や町は一緒だけど、
    内容も、人も全然違う、別のお話。
    でもあとがきで西さんが言うように、
    些細なことで繋がってることを発見したとき、感じたとき、こうふく感を得た。

    例えば同じ登場人物が出てきたとき、
    あ、この人この前会った!!!
    というような、リアルな既視感を感じた。

    不思議。


    主人公はものすごく物事を達観してる、
    一見完璧な人間。

    人のことを内心小バカにして、
    自分が一番。そんな人。
    でも嫌いになれない。
    客観視出来てしまう人間にしか分からない寂しさ、切なさがある。
    私もそう。
    すごく共感できた。

    ほんとは周りの“バカな人間“のように、
    感情を全面に出したり、
    周りを気にせず自分勝手に生きたりしたい。
    それでもって周りに好かれるなんて…!!?
    心底羨ましい。
    そんな感じ。

    本編の合間合間に描かれる少しだけ先のプロレスの世界。
    これも面白い。
    ロマンというのかな?
    男っていいなー!
    …けど女で良かった!
    そう思う作品。

    こうふく みどりの とは違った家族愛。

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    2013年04月18日
  • こうふく あかの

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    しびれた〜〜!
    ひとつのこと、という区切りはあれど、触手は伸び放題なんだ、
    憂鬱な出来事も時間の経過や場所で捉え方は変わるんだ、
    と、勇気づけられた。

    余談。アントニオ猪木を見る目が変わりました。

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    2013年01月11日
  • こうふく あかの

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    ネタバレ

    こうふく みどりの
    こうふく あかの

    二つの物語の些細な繋がりを発見する度ときめく。
    みんなどっかで出会った誰かを生かし、誰かに生かされてるのかなぁと思う。

    主人公の奥さんの心情は、こうふくみどりのに出てくる女性が全部語ってくれる。
    違う時代、違う境遇、違う相手、でもわき上がる感情はそれを全部越える。

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    2013年01月24日
  • こうふく あかの

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    なにかすごい…。
    でも、一読では、こめられたメッセージの半分も受け取れていないと思う。
    時間をあけて、もう一回読み直したいお話。

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    2012年06月26日
  • くもをさがす

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    移住先のカナダのコロナ禍での乳がん闘病を書かれたエッセイ。登場人物の会話が関西弁で表現されており、がんとの闘病という重さを軽くしてくれる。

    読んでいてふと目についた言葉を抜き出すと次になるか。

    P59 「カナコ、がん患者やからって、喜びを奪われるべきやない」  クリスティの言葉
    P69 私は弱い。私は、弱い。日々そうやって自覚することで、自分の輪郭がシンプルになった。心細かったが、同時に清々しかった。
    P119 私は結局、私が見ることが出来る範囲のものしか見ておらず、見たいものしか見ずに済む環境にいる。

    正直、著者である西さんの環境自体が恵まれたものであることは否めないが、病気に対する向き合い方はさほど環境に左右されないだろう。きっかけが何であれ、「生」を見つめ直す機会はあって良いかもしれない。

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    2026年10月12日
  • くもをさがす

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    西加奈子の作品はこれが初めて。

    乳がん治療の体験記かと思ったら、がん闘病記というよりも、カナダでの異文化体験談という印象。カナダでの生活に興味がある人には面白いのかもしれない。

    多様性を重視するバンクーバーで感じた自由さや人々の親切さは理解できるが、それを日本社会と比較する視点には、やや一面的な印象を受けた。日本の文化や美意識の豊かさを、社会の窮屈さと結びつけることにも疑問を感じる。

    ジェンダーや日本の入管制度に対する主張だけでなく、バンクーバーの人々の親切は「愛」、日本人の親切は「情」からくるものだとする、日本を比較し批判するような視点にも違和感を覚えた。

    名古屋出入国在留管理局で病死した不法滞在者のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんについて、「制度に殺された」と日本の制度を痛烈に批判するくだりでは、読み続けるのをやめようかと思った。

    カナダは植民地支配の歴史を持つ国であり、日本とは国の成り立ちが異なる。移民問題に関して日本がカナダから学ぶべきことは、むしろその失敗からではないかと思う。

    個人的な体験と、そこから導き出される政治・社会への見方は、分けて考えたいと思った一冊。★2.5

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    2026年10月10日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    骨の髄どころか細胞まで染み渡るズブっズブの恋愛小説。よく言えばドラマチック、悪く言えば狂ってる。あまりの激しさに若干引きつつ、狂気じみた恋をほんの少し羨ましく思った。現実世界でこんな恋を繰り返したら干からびてミイラになりそう。

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    2026年10月09日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    読み進めるにつれて、今までの自分の恋愛は恋ではなかったのでは?と思うほどの強烈な恋愛模様だった。あまり共感はできなかったが、解説を読んでハッとした。恋から逃れようとする意気地なさが最大の敗北。その人に惹かれている自分の気持ちに気づいていながら、一歩踏み込んでしまったら友人という今の関係が崩れてしまうのではないか、崩れるくらいならこのまま楽しい気を許せる友人で良いのではないか、そんなことをつい考えて傷つくことを恐れてしまいがちだが、それは結果的に一番自分を傷つけて苦しめているのかもしれない。

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    2026年10月05日
  • きずもの

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    ネタバレ

    小説家と妻
    小説家と幼馴染
    幼馴染と妻とその娘たち
    小説家とともに逮捕された女
    女と親友

    いくつかの関係値にある人物が次々と描かれていくお話。人間は一事が万事ではない、ひとつのことでその人のすべてを語ることはできない、といったことがメッセージの核でしょうか。ちょっと長いな…と思ったけど、いやそれが人を書くということなのかとも思い直しました。人間の複雑さや説明のつかなさ、予測不能な感情の起伏などを、それでも言葉で書き切るしかない小説や小説家って、やっぱりどこまでいってもすごいです。

    終盤にでてくる、遥とマッカの口論シーンがすきです。YouTubeでご本人を見た後だったからか、完全に西加奈子さんで再生されました。
    西加奈子さんVS西加奈子さん

    思えば他のいろんなキャラクターも、どことなく西加奈子さんが真ん中にある感じがします。性格設定や置かれている状況は歪んでいながらも、根本的にどこか爽やかでからっとして、ふつふつと強い。根が嫌な人じゃない。もっと壊れてそのままになったり、どす黒く堕ちていってもおかしくないのに、快方に向かうのが早い。それぞれの感情を補足するような(  )書きが多用されてて、そのときのキャラが!を使うような少しだけ一辺倒な感じがするからというのもあるのでしょうか。ここにもやっぱり西加奈子さん。でもそれもまた、テレビやYouTubeで見る西加奈子さんのほんのひとつでしかないのでしょうが。

    周りにいる人、それが血縁者や友人や、一見遠い意外な間柄の人であっても、大切に繋がっている人がいるというのはいい生き方だなとしみじみ。
    読書するとこれを感じることが多く、普遍的なことなんだろうなと、自分の暮らしをかえりみてしまいます。

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    2026年10月05日
  • ふる

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    息子へ)
    「サラバ」などで有名な作家 西加奈子の小説。
    文体や描画しているもの自体はとても身近で読みやすいのだが、書かれている内容はとても深い。純文学の世界だ。筆者が書いている「あとがき」曰く、命をテーマにした小説とのこと。こういった文学は全てを理解できるものではない。近代アートのように、「よく分からないけど何か感じる」で、楽しめばよいと思う。

    (お父さんの本の買い方)
    どこかの本だなにあった。
    (読め、もしくは、読むな)
    読みたければ読め!
    (君が・・・歳のころに)
    訳がわからずフワフワした気持ちになったら。

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    2026年10月04日
  • きりこについて

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    ラムセス2世の視点というのもあるが、本当に不思議な話だ。救いがあるが辛くもある。きりこに関わる人とたちの成長した姿も、思ったように人生はいかないんだな。
    「わたしはわたし」ということは大切だけど、実感も認識もし辛い難しさがある。
    「きりこについて」を徹底的に考えるお話だった。

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    2026年10月01日
  • わたしの名店

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    実在しているお店なので、行きたくなりました。そして好きな作家さんにお会いしたらどうしよう、と(おそらくありえない)妄想までしてしまいました。

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    2026年09月28日
  • きりこについて

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    夫の本棚より拝借。『窓の魚』を読んだときはあまり刺さらなかったが、『きりこについて』は著者の陽気でパワフルな性格がまんま反映されたような勢いのある筆致が魅力的だった。容姿が“ぶす”でも性格が“ぶす”ではなかった主人公=きりこだが、両親を始めとして人(と猫)に恵まれたことが大きく、そのチート要素はよしとして、きりこ自身がそれをわかっていたのか?そこが少し引っ掛かってしまった。私がひねくれすぎているのかもしれないが、きりこはあくまでもずっと自分に矢印が向いている感じがして…

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    2026年09月26日
  • 私の身体を生きる

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    いろんな人の性への考え方があって、理解できるものもあれば出来ないものもあった。
    自分の性に対する考えをもっと整理したいと思った。

    藤野可織さんの話は首がもげるほど共感できた。

    特に共感した部分。
    「私は自分が子どもを望んでいるのかどうかわからなかった。いくら考えてもわからなかった。私は体力がなくて、だいたい無気力で、まともな生活もできず、一般の人よりも劣っていると言う感覚があった。子供なんて産んでしまったら責任のある決定をたくさんしなければいけなくて大変だし面倒だし疲れるだろうと思った。」
    「私は、自分をコントロールできるということに振り回されていた。当たり前でありながら得難い素晴らしい権利に気持ちをぐちゃぐちゃにされ、一瞬ごとに子供がいてもいいと思ったりいたら終わりだと思ったりしていた。自分が情けなかった。」

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    2026年09月23日
  • うつくしい人

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    読み始めは共感できず、なかなか集中できなかった
    けれども、共感できる部分も出てきて
    あ、私が思っていたことって、こーゆーことなんだと
    共感できないようで、すごく共感できる
    なんだか不思議

    図書室は置いていく場所って好きだな
    こんなところ近くにあればいいのに

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    2026年09月21日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    恋にハマっていく人の話を読んでいるというより、聞いているような感覚だった

    私は主人公と美登利の会話が一番好きだった

    美登利は、自分の都合によってそのものの価値が変わるということに引け目を感じていたけど、共感できるし、私は仕方ないことだと割り切っちゃうな

    主人公が、エゴでそのものの価値が変わることを否定せず、そういう自分のエゴをちゃんと認めている美登利を肯定しているのが良かった。
    エゴなんてないふりをして一般の意見として批評するより、自分のエゴで「好き」「嫌い」と言うほうがいい、という考え方も、なるほどなと思った

    そこからさらに、エゴなんて関係なく心をさらわれるようなものを、芸術家である自分たちは作らないといけない、っていう主人公の強さも良かったな

    恋愛に左右されたくないって思ってたはずが、どんどんのめり込んでいって、一見ぶれぶれに見える主人公だったけど、普通に就職することを選択せずに絵を描き続けたり、貯金を切り崩してまでも自分の気持ちを納得させるのに時間を使ったり、最後にはしっかり仕事に向き直っていたり

    なんだか強いなと思った
    恋愛に限らず、好きなものにとことんなのかな

    そして最後の方まで読んで、
    やっと表紙とタイトルと内容が結びついた

    「白いしるし」って、そういうことだったのか、と

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    2026年09月20日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    西さんの著者はサラバ!に続き2作目。

    安易に2人で助け合ったり、
    傷を舐め合ったりしないのがいい。

    読んでいてしんどくなるけど、
    不思議と居心地は悪くない。

    夜は明ける。

    2026.09.19-102冊目/年

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    2026年09月19日
  • i

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    アイちゃんの考え方が、私にはない考え方で理解するのに時間かかったし、多分1周じゃ理解しきれなかった…。最初から最後まで大どんでん返しとか、全てハッピーな結果になったわけではないかもしれない。でも、すごくすごく人間らしくて、考えさせられるお話で、とても複雑だけど人間の怖さ、温かさを沢山知れる作品です!後半は何故かするする読めた!再読したらもっと理解できて、面白いっていうか、のめり込めるかもしれない…!!今回も素敵な作品に出会えました。

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    2026年09月18日
  • GOAT

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    読み終わるまでに時間がかかった。
    初めての文芸誌に期待したが、値段以上のボリュームには満足したものの、消化不良な作品も多かった。普段手にしない作者の作品やストーリーのジャンルに触れることができたのは良かった。

    私には文芸誌というものはあまり向いていないようだ。

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    2026年09月13日