西加奈子のレビュー一覧

  • サラバ! 上

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    幼い頃から主人公の冷静で的確な観察眼が魅力的。
    ルックスも良くて学生時代はイケイケの感じの主人公は珍しいかも?

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    2025年03月29日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    恋が終わった時にボロボロになる程、心を傾けた恋愛をしたことがないので、夏目さんに感情移入できなかった。人を好きになるたびにこんな熱量を注いでいる人もいるのかと驚くとともに、自分がここまで入れ込みたくなる人に出会えることはあるのだろうかと想像してみたが、そんな姿は思い浮かばなかった。

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    2025年03月29日
  • サラバ! 上

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    ネタバレ

    心情描写が丁寧ないい本でした。
    なんか分かるという気持ちで読んでいました。
    それにしても主人公の転機がハゲ出したこと・・というのはどうしようもないことなんだけどハゲをうまくハンドリングできなかったのは主人公自身の問題で、残念なことだったなと思ったがそれも含めてのこの本。

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    2025年03月25日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    ネタバレ

    手の届かない目標に届かない現実に慣れてしまうと盲目的にただ頑張るようになってしまう。辛いと感じている事を麻痺させてしまうと分からなくなってしまう。子供の頃からそれが自分にとっての当たり前だったら、その理不尽しか知らなくなってしまう。アキにとって示されたもう一人のアキは人生を変えたけど、自分の人生を自分のものとして生きられなかった気がする。自分自身の精神的な痛みもちゃんと自覚しないとと思った。

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    2025年03月22日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    ネタバレ

    俺とアキ、西さんの作品にしては珍しくリアルな境遇の登場人物だった。まじめに働けば働くほど気力や時間を搾取され虐げられ若さをすり減らしていく二人は、一向に夜が明ける気配がない社会の底で苦しむ若者の姿に重なる。
    胸がキリキリと痛む中の遠峰の戦い方や森を通した「苦しかったら、助けを求めろ」はしなやかな強さを示すエール。
    アキが“アキ・マケライネン”の生き方を貫いて穏やかな夜明けにたどり着いたように、負けまいと自分を痛めながら一人頑張り続けていた俺の夜も、今闇の中手探りで歩んでいる全ての人たちの夜も明けると信じて…。

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    2025年03月21日
  • うつくしい人

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    西さんの行間には個性があってとても好き
    心に触れてくるというか
    気づきもくれてホッとする気持ちもくれるような

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    2025年03月19日
  • うつくしい人

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    ネタバレ

    西加奈子さんのサラバ!を読んだすぐ後に読んだからか、それともたまたま系統が似通ってるからか、どちらも主人公が「姉」に対してコンプレックスを抱いていたり、自分そのものではなく客観的に見て問題ない自分でいるかに脳内が支配されてる子たちであったり、物語自体はだいぶ違うけど主人公が似てる感じだったからすんなり読み切れた。サラバ!よりも軽く読める本だから、手に取る順番は逆のがよかったかな〜という個人的感想です。

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    2025年03月16日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    ガソリンスタンドじゃないとこでアルバイトしたら?的な事言ったら、時給いいからと返されるシーンとか考えさせられる。

    自分もどちらかといえば貧しかったわけではないので同じようなセリフ言ってたかもしれない。世間知らずな若者だったなぁと思った。

    お腹鳴るのも笑えないとか、あのあたりのセリフ重かったなぁ。

    終盤の森の長台詞は自分の読書人生でも歴史に残るんじゃないかなぁというインパクトがあってすごかった。

    なんだけども最後の対談が全く共感できなくてめちゃくちゃ興醒めした。あれいります?あ、こんな政治色強めなの?とか思ってしまった。

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    2025年03月15日
  • きいろいゾウ

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    ムコさんてツマさんの夫婦の話。
    ツマさんの独特な世界を中心として物語は進んでいくのだけど、すごくフワフワしていてなんとも掴みどころがなかった。
    ただ、ツマさんのような人は身近にもいて、長い間なんでこんな言動になるのか理解が理解できなかったけれど、この本を読んだことで思考回路が理解できた気がした。
    もっとゆっくり生きることが、人生を豊かにするのかなと思った。

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    2025年03月13日
  • おまじない

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    西さんの本は初めて読んだ。

    はじめの方、生々しい感じで重たい内容かと思いしばらく読むのを休憩していた。
    読み進めていくうちに面白くてスラスラ読めた。

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    2025年03月04日
  • わたしに会いたい

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    短編集。乳がんにまつわるものが2編。執筆時に西さんが乳がんが発覚し闘病されていた経験が基になっているのだろうか。

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    2025年03月03日
  • 舞台

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    ネタバレ

    葉太が自分を見つけるための格闘が描かれている。

    恥をかくことを恐れ、助けを求めることもできずに極限の生活を強いられ、躁鬱状態となっている姿は痛々しくもあり、どこかで自分と重なる部分もある。

    盗まれたのはパスポートや財布だけでなく、自分自身を見失う危機でもあった。そんな中で、彼は父の記憶や自分のアイデンティティについて考え直すことになる。
    ニューヨーカー達の中で観光客らしく見られないように振る舞いながらも、繰り返しや自己嫌悪に見舞われる葉太。

    葉太がどのようにして「自分」を再発見していくかを通して自己探求と他者との関わりを考えさせられる作品でした。

    西加奈子さんの作品は2回目だけど、前回

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    2025年02月28日
  • さくら

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    豪快に幸せを謳歌する家族の歴史が小説の大部分を占めている。だからこそ、淡々としていても、その幸せがぐしゃっとなってしまった喪失感を感じる。ところどころに出てくる「あの時のぼくらに足りないものなんてなかった」みたいな未来を予感させる言葉。ほんと、幸せは無くして振り返って気づくものだなあ。性に奔放な人たちのエピソードが多すぎるところが減点だけど、読んで良かったとは思う本。

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    2025年02月26日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    自分にはちょっと考えられないような恋愛観。
    その人中心の生活になってしまうくらいの恋愛、一度はしてみたいなあ。

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    2025年02月25日
  • 円卓

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    子供目線の日常と揺れ動く心を描いた小説。何か起こりそうな日常だが、何も起こらず進んでいく。しかし、主人公のこっこにとってはその日常すら刺激的であり、自分も子供の頃はこんなに感性豊かに生きていたのかとやや懐かしい気持ちにすらなる。
    日常の物語を読んだのは初めてで、どのような思いで読み進めて行ったら良いか迷った。他の西加奈子作品を読んでからもう一度読んでみたい一冊。

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    2025年02月17日
  • 円卓

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    子供の頃を思い出し、ノスタルジックな気持ちになった。
    主人公の琴子は感性豊かで個性の強い子、不整脈やパニックに憧れたり、吃音の喋り方を心からかっこいいと思っている。妹か弟が生まれることを嬉しいと思えない。それらはいけないことなのか⁈ 考える 考える 考える…
    一緒に考えるぽっさんと、余計なことは言わずに『イマジン』を教えてくれる石太。この場面が一番好きだった。

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    2025年02月11日
  • うつくしい人

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    主人公が少し悩みがち。あんまり悩みは共感できなかった。
    マティスの悩みも含めて、人の悩みってそれぞれだなーと感じた。
    こんなに幸せそうな人にもこんな悩み(自分は全く考えもしないような)あるんだ、と実感。

    主人公がだんだん心を開いていく様子が美しかった。こんなバケーション休暇取れたら良いな。

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    2025年02月07日
  • サラバ! 中

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    歩は確かに「何考えてるかわかんないけどモテる」雰囲気を醸し出してるんやろうなぁて思う
    家族めちゃくちゃすぎて歩が不憫(実姉が変なアーティストになってるの嫌すぎる)、イケメンに生まれてよかったな
    茶トラの肛門は確かに神的に可愛いよなぁ

    あたしは歩のおかんみたいな女は大嫌いなんだが、お父さんは一体何をしたんや…下巻も頑張って読む

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    2025年02月03日
  • 舞台

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    後半の疾走感、スピード感はとても心地よかった。
    西さんの他の作品ほど感情が入らず、フワフワしたまま読み終わってしまった。

    恥とか苦しみを捨て去って生まれ変わるんじゃなくて、それらを己の中に認めてあげて、共に生きていくってのが西さんらしい。

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    2025年02月02日
  • きいろいゾウ

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    うーん、後半は雰囲気でかなり泣いてしまったのだが、私あんまり西加奈子得意ではないのかも…?
    主人公?のツマが"わがままな不思議ちゃん"という感じであまり共感できなかった。
    対してムコさんも、あまりにも"理解のある彼氏くん"という感じ
    子供っぽく奔放な、そこいらの都会にいる女とは違うのだぞって感じなのかもだけど…
    最後のお墓のエピソードもなんか突然だったな〜

    確かに後半は登場人物に愛着も湧いていて色々悲しかったり良かったねって気持ちでうるうるはしたのだけど…
    なんか言ってることもよく分からなかったり、雰囲気で押されてしまったな〜という感じ…
    比喩表現が好

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    2025年01月31日