西加奈子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
⚫︎感想
人間の美しく繊細な部分と、自責に駆られるような暗い部分とを…だれもが折り合いをつけて生きていくしかないということを、アイの人生を追いかけながら確認していく、アイデンティティ獲得の物語。
個々の辛さ、悲しみ、痛みの深さはだれにもわからない。そしてよりしんどそうな人を見て、自分を恥じることはない、と教えてくれる。
⚫︎本概要より
アメリカ人の父と日本人の母のもとへ、養子としてやってきたアイ。
内戦、テロ、地震、貧困……世界には悲しいニュースがあふれている。
なのに、自分は恵まれた生活を送っている。
そのことを思うと、アイはなんだか苦しくなるが、どうしたらいいかわからない。
けれど、や -
Posted by ブクログ
一読した印象は『サラバ!』のプロトタイプかと思ったが、此方は此方で独立した一つの作品である。
とある家庭の幸福の象徴としてのさくら。
著者の実家で飼っていた犬がモデルと知って納得。妙に解像度が高い訳だ。自分の実家にも犬が居るが、成る程、連中、慥かにあんな感じでものを言っている(笑)。
それと、この作品に限った話ではないが、西加奈子作品は関西弁(というか大阪弁)のクオリティも高い。「いやぁ」とか「静かぁに静かぁに」なんて云う台詞は抑揚まで完璧に伝わってくる。どうも大阪の人間は言葉の抑揚に感嘆や感情を大袈裟なほど(というか実際、誇張も多い)詰め込む癖がある。結果としてどこか謡うような -
Posted by ブクログ
ネタバレ約1週間で読破。
自分の将来がとても不安になった。
まるでノンフィクションを読んでるようだった。
きっと不幸や貧困は1日2日でなり得るものではなく感覚が少しずつ変わっていく、抜け出せなくなっていくものなんだなと感じた。
ラスト数十ページが西さんの本当に伝えたいことなんだなと感じたが、同時に前半の内容とうまく統合できていないような感覚も持った。
2人とも必死に生きていた。知り得る世界で掴めるものを掴もうとしていた。今の自分がこんなものを読んでいいのかなという気になったし、この2人のように必死にもがいている人は未だ多々存在するのだろうなと思った。
だからこそ、助けての一言で変わるとはどうして
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。