西加奈子のレビュー一覧

  • こうふく あかの

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    しびれた〜〜!
    ひとつのこと、という区切りはあれど、触手は伸び放題なんだ、
    憂鬱な出来事も時間の経過や場所で捉え方は変わるんだ、
    と、勇気づけられた。

    余談。アントニオ猪木を見る目が変わりました。

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    2013年01月11日
  • こうふく あかの

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    ネタバレ

    こうふく みどりの
    こうふく あかの

    二つの物語の些細な繋がりを発見する度ときめく。
    みんなどっかで出会った誰かを生かし、誰かに生かされてるのかなぁと思う。

    主人公の奥さんの心情は、こうふくみどりのに出てくる女性が全部語ってくれる。
    違う時代、違う境遇、違う相手、でもわき上がる感情はそれを全部越える。

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    2013年01月24日
  • こうふく あかの

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    なにかすごい…。
    でも、一読では、こめられたメッセージの半分も受け取れていないと思う。
    時間をあけて、もう一回読み直したいお話。

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    2012年06月26日
  • こうふく あかの

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    2011/11/21
    もうちょっと続きが読みたかったなぁ。
    このラストに辿り着くまでにどんな道を2人が進んだのか。
    それにしても、西加奈子の作品の生々しさったら。

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    2011年11月21日
  • うつくしい人

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    ネタバレ

    ひとり旅したいなぁ。

    読み始めは、わぁ主人公病んでる。かわいそう。と思いながら読んでいたけれど、上手くいかなくて疲れて悪いサイクルにハマってしまって…という時は誰にでもあるから、刺さる人は多いだろうなぁと思う。
    私は、価値観を示していた人が突然いなくなって迷子になってしまっているマティアスの方に感情移入した。マイペースなところも自分に似ている。私もあの頃もがいていたけれど、もがくのをやめてフワフワしていたら少しづつ好きなものだけを選べるようになっていった気がする。

    スッキリ解決!ではなくて、少しの光が見えてちょっと元気になって帰っていく終わり方がイイ。きっとまた鬱々とした気持ちに戻るに違い

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    2025年12月07日
  • サラバ! 下

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    上巻から考えると、読み終わるのにかなり時間がかかってしまいました。

    中巻までの歩は、家族に煩わされながらも、自分に備わっていたルックスや才能を活かして、周りからみて順風満帆な生活を送っていました。下巻は、そこからの転落劇を描いています。

    きっかけは、ルックスの変化。他者軸で生きていると、ささいなことではないですが、それだけでこんなにも人間や生活が変わってしまうとは、と恐ろしい展開です。そのあたりは、器用に生きているつもりな私に響くところが多分にありました。

    上中下巻の全体を考えると、長さに対して満足度は低めです。響く部分は確かにあるのですが、そこまでの助走が長すぎるような。。

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    2025年12月05日
  • サラバ! 下

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    思ってたのと違ったし結末の歩のムーブがよくわからない 自伝的小説とのことだが作者は歩ではなく貴子ですってことならまだ分かる はあ長かった

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    2025年11月30日
  • i

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    正直主人公が繊細すぎて読むのがしんどかった。
    昔は主人公みたいに世界のニュースに心を痛める事はあった気もするが、今となっては所詮はみんな自分が大事で、自分が可愛くて一時的に心を痛めたとしても平気でご飯を食べられるし仕事に行くし、目の前の生活に必死で正直主人公程に考え込める余裕は無いなぁと思う。冷たいと言われればそれまでかもしれないけど、、、。自分と家族と何人かの大事な友人に愛を向けて生きるのに精一杯だなぁと。
    人におすすめされた本なので、こんな風に世界を繊細に見ている人もいるのだと勉強にはなった。

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    2025年11月27日
  • おまじない

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    ◼️ 西加奈子「おまじない」

    ううん、唸らせる短編集。伝えたい何かが心に落ちる。さすがだ。

    西加奈子さんは、職場の後輩が好きで、よく貸してもらった。自分でも買って結構読んでいる。ここしばらく、久しぶりにいくつも読んだ。今回は短編集。

    「燃やす」「いちご」「孫係」「あねご」「オーロラ」「マタニティ」「ドブロニク」「ドラゴン・スープレックス」の7篇。少女、女の子は女の子であるだけでふつうにしんどい、今回は女の子を描きたかったと巻末の対談で述べている通り、すべて女性が主人公。

    コンサバなおばあちゃん、はすっぱなお母さんのもとで育った主人公が可愛さに目覚め、変質者に遭う「燃やす」、2話めはタイ

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    2025年11月27日
  • 私の身体を生きる

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    「汚してみたくて仕方なかった」鈴木涼美
    売春が無くならないのは、男側の問題の方が大きいけど、自分に値打ちが付くことに依存する女側の問題もあるのかもしれないと思った。女は性処理として利用されてきた時代が長く続いたせいもあり、完全に無くすことは難しいのだと悟った。

    「トイレとハムレット」宇佐見りん
    面白かった、、!確かに腹痛と苦悩のポーズは似ている。舞台が好きな理由として「シンプルだから」っていうのはすごく腑に落ちた。たった一つの物語、感情を演じているだけだもんな。現実の方が感情ごちゃ混ぜで騒がしいもの。

    「私の三分の一なる軛」児玉雨子
    生物は毎日ちょっと死んでおかないと生きられないって興味深

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    2025年11月22日
  • わたしに会いたい

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    ずっと読みたかったこの小説。
    女であるがゆえの苦しさ短編集。
    わかる、すごくわかる。
    容姿への評価に縛られて行きてきた人生だったし、今も縛られている。
    でも女である苦しさを感じながら、女であることで得を感じるくらいには女を利用している私は、
    純粋に怒る事は出来ない。

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    2025年11月21日
  • サラバ! 中

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    圷歩は父のエジプト赴任に帯同したが、母と先に帰国する。エジプトの親友ヤコブとの別れ、両親の離婚、恋愛、高校時代の親友との親交と別離、東京での大学生活、少年期から青年期までが語られる。そこに信仰宗教みたいな要素もテーマを絞りきれない物語だが散らかることもなく引き込まれるのが不思議。
    不思議すぎる歩の姉はどうなるのか下巻が楽しみ。

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    2025年11月20日
  • サラバ! 上

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    圷歩の出生から小学校半ばを、海外赴任の帯同をメインに描いています。前半は日本での生活も挟みつつ、登場人物の紹介の要素が大きいのかなと思いました。

    エジプトに渡ってからは、子どもの目で見る鮮烈な文化の違いがよく表現されていました。日本の比ではない、貧富の差をどう受け止め行動するのか。

    家族内ではトラブル続きな中、ヤコブとの出会いと別れを経験して、これからどうなっていくのか楽しみです。

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    2025年11月17日
  • サラバ! 上

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    西加奈子さんの作品は気になりつつ先延ばしにしていたのをやっと手に取った。主人公の圷歩(あくつあゆむ)が常に問題視である姉とは反対に聞き分けの良い子の振る舞いをすることで平穏な生活を維持している。前半はそんなあゆむの幼稚園時代が描かれて、後半は父の海外赴任でクラスことになったエジプトが舞台。
    エジプトで親友になったヤコブとの精神的な強いつながりが印象的。

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    2025年11月16日
  • わたしに会いたい

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    全「わたし」の短編集。
    女性特有の悲惨さを集めてどう立ち向かうのかっていうお話たちが、悲痛だったりポジティブだったり感情がいったりきたり。
    人間の暗い部分をあっけらかんとした関西弁だったり単調に語ってみたりと重くなり過ぎないように書くところが少し不気味だった。

    VIOが面白かったな。発想が斬新。
    乳がんのお話も自身の経験をもとに書いたのかなって思うとリアルで他人事ではないなって危機感を感じました。

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    2025年11月16日
  • くもをさがす

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    ネタバレ

    ★★★☆☆星3西さんは眩しくて本当に素敵だ。乳がん治療後?の坊主頭が本当に似合ってて素敵でびっくりした!たくさんの友人知人に囲まれて助けられていた。コロナ禍で慣れないカナダで乳がん治療、不安と恐怖でいっぱいだっただろう。同じ病に悩む人たちにどれだけ勇気と希望を与えるだろう。

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    2025年11月13日
  • ご本、出しときますね?

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    村田沙耶香さんのインタビューを読み漁っていたところこの番組を知り、当方リトルトゥースでもあるので是非観てみたいと思い、映像を探していたら書籍化されてるとの事で読みました。
    若林さんと仲の良い西加奈子さんや朝井リョウさんのインタビューも載っていてとても面白かったです。

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    2025年11月09日
  • おまじない

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    3.8/5.0

    どの短編も、書ききらない、ところに好感を持った。
    みんなそれぞれ、何かを抱えて生きているんだよなぁ、とつくづく。

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    2025年11月07日
  • さくら

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    話の内容は良いのだが、文章は比喩的な表現が多くてちょっとテンポが悪く感じた。それが好きな人もいるだろうけど、自分にはどうもその説明が長く感じてしまった。少し性的表現が過剰な気がする点も、確かに大切な要素ながら、どうも物語の繊細さを邪魔している気がしてあまり好みではなかった。度重ねて話自体はよく練られていて惹きつけられるので、作品としてちょっと残念な気がしてしまう。作品名になる犬についても、作品の焦点は兄か妹のはずなので、犬を作品名にする意味がちょっと弱いと思うのだが。

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    2025年11月08日
  • サラバ! 下

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    ネタバレ

    急に髪の毛の描写が増えたのが面白かった笑
    自信を持てなくなると人って卑屈になるんだね〜
    順風満帆な人生を送る勝ち組の人ってずっとそう生きていくんだと思ってたけど、こんなにも脆くステータスって崩れ去るんだなあ
    信じるものは何か?私はわざわざ探して何かに頼らなくてはいけないとは思わない。自分自身を完璧とは思っていないけれど根拠なき信じられる気持ちがある。でも何故だろう。ヤコブのように信じることが日常なのか?そうでもない気がする。一度自分自身を振り返るきっかけになった本です。

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    2025年11月06日