西加奈子のレビュー一覧

  • i

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    ⚫︎感想
    人間の美しく繊細な部分と、自責に駆られるような暗い部分とを…だれもが折り合いをつけて生きていくしかないということを、アイの人生を追いかけながら確認していく、アイデンティティ獲得の物語。

    個々の辛さ、悲しみ、痛みの深さはだれにもわからない。そしてよりしんどそうな人を見て、自分を恥じることはない、と教えてくれる。

    ⚫︎本概要より
    アメリカ人の父と日本人の母のもとへ、養子としてやってきたアイ。
    内戦、テロ、地震、貧困……世界には悲しいニュースがあふれている。
    なのに、自分は恵まれた生活を送っている。
    そのことを思うと、アイはなんだか苦しくなるが、どうしたらいいかわからない。
    けれど、や

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    2026年05月11日
  • 舞台

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    自意識がつよく他人の視線を意識しすぎる、そんな自分に嫌悪しつつも依然他人の視線を気にして演じ続ける。
    気がつけば29歳。嫌悪の対象としての父が死にニューヨークを旅する。
    初日に貴重品が入ったバックを失い、自意識からギリギリまで事態を受け入れず対象を先延ばしにする日々。自分と向き合い、亡き父と向き合う心の旅。

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    2026年05月10日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    好きという表現の言い換えがこんなにも多いのかと思った。「まじま」に恋をしている主人公のまじまに対する思いは好きな気持ちで溢れていた。叶わぬ恋だったけれど。私はそんなふうに全力で人を好きになったことがないし、恋愛以外のことで精一杯なので、私が恋愛にのめり込むことを想像しただけで笑ってしまうけど、いつかそんな恋をしてみたい。

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    2026年05月06日
  • くもをさがす

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    著者のカナダでの生活と乳がん治療のエッセイ。
    友人や医師 看護師との会話が、関西弁で翻訳されているので、何だか面白く読めた。
    共感したり、心に染みる文章がたくさんあった。

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    2026年05月02日
  • くもをさがす

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    自分の人生は、自分で生きる。カナダでの癌闘病生活を描いたノンフィクション。著者らしい冷静かつ暖かなユーモアとリベラルな視線、ひとりの人間としての不安や恐怖が綴られる。カナダと日本に於ける文化の違いが面白い。「日本人には情があり、カナダ人には愛がある」という一節が印象的。何かを選択する時、他者基準とならない。生きる上で非常に重要な指針だと思う。

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    2026年05月02日
  • すきが いっぱい

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    谷川俊太郎さんと西加奈子さんの詩のやりとり。

    全体的に谷川俊太郎さんの作品のほうがやはり温かみ、やさしさ、ことばのおもしろさを感じます。

    西さんの作品では
    「こころのなか」
    がよかったです。

    「みんな ないていた」
    これは子育てを経験した人皆の気持ちのように思えました。

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    2026年04月26日
  • さくら

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     一読した印象は『サラバ!』のプロトタイプかと思ったが、此方は此方で独立した一つの作品である。

     とある家庭の幸福の象徴としてのさくら。

     著者の実家で飼っていた犬がモデルと知って納得。妙に解像度が高い訳だ。自分の実家にも犬が居るが、成る程、連中、慥かにあんな感じでものを言っている(笑)。

     それと、この作品に限った話ではないが、西加奈子作品は関西弁(というか大阪弁)のクオリティも高い。「いやぁ」とか「静かぁに静かぁに」なんて云う台詞は抑揚まで完璧に伝わってくる。どうも大阪の人間は言葉の抑揚に感嘆や感情を大袈裟なほど(というか実際、誇張も多い)詰め込む癖がある。結果としてどこか謡うような

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    2026年04月19日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    ネタバレ

    約1週間で読破。

    自分の将来がとても不安になった。
    まるでノンフィクションを読んでるようだった。
    きっと不幸や貧困は1日2日でなり得るものではなく感覚が少しずつ変わっていく、抜け出せなくなっていくものなんだなと感じた。
    ラスト数十ページが西さんの本当に伝えたいことなんだなと感じたが、同時に前半の内容とうまく統合できていないような感覚も持った。

    2人とも必死に生きていた。知り得る世界で掴めるものを掴もうとしていた。今の自分がこんなものを読んでいいのかなという気になったし、この2人のように必死にもがいている人は未だ多々存在するのだろうなと思った。

    だからこそ、助けての一言で変わるとはどうして

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    2026年04月17日
  • 円卓

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    小学3年生、ちょっと大人になりかける時期。
    こっこが成長していく様子は
    芽を出して日に日に伸びる植物のようで、瑞々しかった。
    かつて自分もこんな時期があったかなと懐かしいような羨ましいようなそんな物語。

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    2026年04月17日
  • サラバ! 上

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    「僕」が体験したことを一人称視点で語るだけなのに読み応えがあるのってなんで
    学校で書く作文を引き延ばして引き延ばして一編の本にしてみましたみたいな本
    他の人の感想で「しょーもない半生」ってキーワードがあったけどその通りだと思った
    家族に対して嫌悪感を持っても反抗しないで心の中だけで毒を吐いて完結してる主人公
    というのが中下巻で変わっていくのか どうなるの

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    2026年04月17日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    登場人物になったつもりで、精神が壊れた状態を想像する本。ADの世界は想像に比較的難くないが、アキのほうは遠ざけて、客観視してしまいました。受け入れる、受け入れないで分かれるかな。

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    2026年04月13日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    不思議
    はっきり分かりやすく書かれてなくて、その分分かりたいと思って読み進めてるうちに深く深くのめり込んでく感じ…すごく不思議な体験だった
    最後まで、ページめくる手が止められない感じが楽しい
    あ、終わっちゃった、、続き読みたい、、と思ってしまう小説だった
    暗くて残酷で痛々しくてでもどこか優しさや救いがある、、西加奈子さんにしか書けない小説

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    2026年04月11日
  • こうふく みどりの

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    大阪弁、大阪で生きるひとたち、そこで営まれる毎日の生活に憧れる。子どもから大人までその地で結びついている様子が、東京側から見ると外国への憧れのようなものが湧く。緑の毎日に挟まれる大人の女性の語りが途中誰だかわからないまま読み進めていくと色んなことが繋がっていくのはさすがだ。後書きで富士山を例にした色んな視点でこの地上の色んなところと繋がっている楽しさを本を通してまさに受け取った。西原理恵子との巻末対談もよい。

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    2026年04月05日
  • GOAT

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    新しい取り組みの再生紙
    読書バリアフリー
    UDデジタル教科書体の開発には頭が下がります。

    気に入った話
    ◎山羊と七枚 野崎まど

    広告で気になった本
    ◎誘拐ジャパン 横関大

    気になった台詞、箇所
    ◎違う海にいる 麻布競馬場
    「一番風呂泥棒に遭いました」

    ◎愛はどこから アフロ
    どこからが浮気か、の質問に答えた元カノに彼の友人と同じく「……すげえ」となった。


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    2026年04月04日
  • GOAT

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    やっと読み終わった。読むのに随分時間がかかった。

    GOATはさらさのエッセイ目当てでmeetsを買った時に一緒に買って、先にmeetsを読んだんだけど、そっちもいまいち刺さらなくて、でも買ったからとりあえず最後まで目を通そうと思って最後まで読んだけどやっぱり刺さらなくて。

    何だろう、テーマが「愛」だから合わなかったのかな。
    50にして絶賛厨2病発症中なもんで「愛」というものがなんか説教臭く感じちゃって。

    とりあえず収録された中では「違う海にいる」が一番心に残った。他人の新築の家で一番風呂泥棒(そんな発想がなかった。最高にクール)をすることに、思想を持って取り組む主人公がよかった。そして給

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    2026年03月25日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    失った恋も、一生その人の中には良くも悪くもその恋愛がつけたしるしが残る。そう思わせてくれる作品。
    ここまで自分を失いそうになる恋愛はしたことがないからほぼ共感はできなかったけれど、ページを捲るのが止められずスルスルと読めた。

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    2026年03月24日
  • サラバ! 中

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    中学から高校、そして大学生から社会人へ。可愛かった歩がこうやって大人の階段を登っていくことを息子の未来と重ね合わせてしまう。結局美男子で付き合う子たちも美人さんで、須玖くんなや夏江おばさんやその後の映画サークルのおかげで小説や英語や音楽の蓄積もされていて関西弁、かつ、苦手なもの(人)もしっかりある。好感度100%。上巻にでてくる巻き貝やサトラコヲモン様がここにきて重要なキーワードになってくるのがまた面白い。成長とともに社会的なニュースも入ってきて、このあと下巻でどこまで進むのか、何歳までいってしまうのか、楽しみ。

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    2026年03月22日
  • ご本、出しときますね?

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    あなたのマイルールは?っていう質問が出演者にたいして投げかけられるのだけど、これが面白い。とても一般的なことを答える方もいれば、え?それってどういうこと?と答えるような内容もある。ただ、どの回答も、よくよく話を聞くと、なるほどそうか。と思う内容で、上っ面でなくきちんと腹に落としたマイルールがあることがすごいなと。
    こうしたルールは最初からあるのではなくて、インタビューや内省の過程で形作られているんだろうけれど、きっと作家さんというのはそういう過程をごく自然なこととして普段からされているんだろうな感じたし、その過程と表出した事柄が、私の関心ごとなんだな。って気づけた。

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    2026年03月21日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    恋に落ちた瞬間から、その感情の強さに飲み込まれていく様子がとても印象に残りました。好きという気持ちはこんなにも一方的で、ときに自分を見失わせるものだと感じました。その感情が息苦しさや恐怖と隣り合わせで描かれていて、読んでいて胸が締めつけられる思いがしました。
    相手に触れたい、知りたいと思うほど距離がうまく測れなくなっていく様子が痛々しくもあり、どこか共感してしまいます。登場人物の言動には危うさもありますが、それも含めて人を好きになることの純度の高さが伝わってきました。
    恋愛の美しさだけでなく、感情が極端に振れたときの危うさにも目を向けさせられる一冊でした。

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    2026年03月21日
  • わたしに会いたい

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    ネタバレ

    西加奈子さんの経験が色濃く反映された一冊だった。

    そしてこれは女性の「生」と、(本人の望む望まないに関わらず巻き込まれる)「性」のお話しでもあるなと。

    私は「VIO」と「あらわ」「ママと戦う」の三つが好きかな。
    表紙に描かれてる丸いのは乳首かしら。わざわざ見せたいとは思わないけど、確かになんで乳首はダメなんだろうね。

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    2026年03月19日