西加奈子のレビュー一覧

  • 舞台

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    これまで読んだ小説の主人公で一番イライラするかもしれない。人目を気にして、いつも言い訳して、そして痛々しいほどの見栄っ張り。もう腹が立ってしょうがない。でも途中でなんとなく気付く、あれ?これは自分自身じゃないかと。

    全て本音を言ってる人間なんていない。全て自然体で生きてる人間なんているわけがない。見栄と虚勢でもいいじゃない。誰もが演技をしながら生きている。人生という舞台で演じている。短い小説ですがいろいろ教えられる物語でした。

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    2025年07月14日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    その人を見た瞬間、あ、私この人のこと好きになる、ってわかるあの感覚を思い出させられた。
    激しい恋愛小説だと思う。想像とは少し違ったけど。
    恋愛の敗北は失恋することではなく、恋をするのを恐れてしまうこと。解説もとても良かった。

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    2025年07月07日
  • サラバ! 上

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    最初はどんなストーリー展開になるか全く想像できずただ父の海外赴任先での出来事を淡々に描くストーリーかと思った。しかも歩のシュールな視点によるバラエティみの強いストーリーかと
    でも実際は生まれた時からの歩夢の心境を死ぬほど丁寧に描写された人間味のあるストーリーだった
    姉の精神疾患的な危うい部分や海外の特に中東に住むことの現実、家族のいざこざ、セクシャリティについても深く脳裏に刻まれるほどのリアルな描写。
    ただただ面白い。自分にはどの部分も似通った境遇はなかったけど何故かのめり込むように読み進めてしまった。はやく中巻読みてえ〜買おう。

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    2025年07月05日
  • i

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    生きにくさって誰しも感じるけど、アイの葛藤は想像するより辛かっただろうなあ。自分は誰かの立ち位置を奪って今ここにいて、その「誰か」が一生自分にまとわりつく。アイにとってミナとか両親、ユウがいてくれて本当に良かったと思う。いなかったら孤独で堪らなくて本当に死んじゃったかもしれない。

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    2025年06月24日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    個の大切さとその生き方について、先進的な切り口で語る。人生の明暗に関する描写は辛い。「正しさ」の理解と行動は別問題、というのが自身の現在地であることを再認識。

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    2025年06月22日
  • さくら

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    兄を亡くした家族の想い出話

    以下、公式のあらすじ
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    スーパースターのような存在だった兄は、ある事故に巻き込まれ、自殺した。誰もが振り向く超美形の妹は、兄の死後、内に籠もった。母も過食と飲酒に溺れた。僕も実家を離れ東京の大学に入った。あとは、見つけてきたときに尻尾に桜の花びらをつけていたことから「サクラ」となづけられた年老いた犬が一匹だけ――。そんな一家の灯火が消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。僕は、何かに衝き動かされるように、年末年始を一緒に過ごしたいとせがむ恋人を置き去りにして、実家に帰った。「年末、家に帰ります。おとうさん」。僕の手には

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    2025年06月18日
  • 私の身体を生きる

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    様々な作家の性に対する(主に女性)事が書かれている。性といっても色々な主観や体験があって、知らない作家さんの事は調べて知りたくなり、好きな作家さんの事は今まで知らなかった部分を知り深く知れた様な気になった。

    生々しい描写や、親しい人であっても普段はあまり聞かない言わない性の事柄にビックリしたし、何だか安心?した。
    日本では性の話しはあまりオープンじゃないからこそ、この本で色んな人の性の事が知れて嬉しかった。次回作も出たらいいな。

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    2025年06月15日
  • GOAT

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    初めての文芸誌 趣味で小説を読み始めてから気になっていた文芸誌。何を読もうか考えていた時にこの本が刊行されることを知り手に取りました。沢山の方の短編を読み、気になる作家さんの長編を手に取る。良いサイクルが生まれました。既に手元にある次号も楽しみです。

    西加奈子さんのディビアン、旦那さん目線の愛が印象的でした。乗代雄介さんの北見から、志賀直哉の網走までのパラレルワールド?的なお話も面白かったです。

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    2025年12月03日
  • きいろいゾウ

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    ジブリの世界にでてくるような田舎暮らしを頭に浮かべて読みました。ふわふわとした感じの生活からムコさんへの手紙から雲行きが怪しくなっていきます。西加奈子さんの文体がユニークで最後まで飽きずに読ませてもらいました。

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    2025年06月10日
  • さくら

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    長編な分、長谷川家に感情移入していける。
    元々のポテンシャルが高いところ、少し後ろから物事を見ているところなど、サラバと主人公は近いような感じがした。
    綺麗な文章表現から、情景が思い浮かびやすかったです。
    兄の死、サクラのピンチになるところは少し駆け込みな感じがしました。

    長編でも読み切れるくらい、入り込みやすい作品でした。

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    2025年06月07日
  • ふくわらい

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    特殊な経験をして浮世離れした定が、これまたちょっと変わった人(著者たち)と心を通わせるうちに、色々な感情を一気に得て人間らしく変容する話。
    共感できる部分は少なかったけど、文章が読みやすいし定の視点も面白くて、この一風変わった世界に没入できた。

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    2025年05月31日
  • i

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    シリアで生まれ、裕福な両親の元に養子として迎えられたアイは、自分が運よく選ばれた人間、恵まれた人間であることに罪悪感を抱きながら生きていた。
    自分は「社会の被害者」から運よく免れた人間の側に立っており、日々の痛ましいニュースを見るたびに「生き残ってしまった」という思いに囚われる。
    世界では本当に苦しんでいる人がいる中で、自分たちは相対的に恵まれている。でも、感謝や幸せの気持ちは努力ですることではない。
    そうミナに言われてもなお、アイは苦しかった。

    そんな時、アイは流産を経験し、肌で感じる。「これが渦中にいるということなら、こんな経験はしたくなかった」

    渦中にいる人、何かに選ばれて死んでしま

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    2025年05月31日
  • サラバ! 上

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    ネタバレ

    好きな感じの本。この後の展開が楽しみ。

    自分はフィリピンとのハーフで、フ 幼い頃にフィリピンに行くたびに感じてた想いが歩と同じでものすごく共感。

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    2025年05月29日
  • 舞台

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    葉太、すごい。
    そこまで「いかにも」みたいなこと嫌わなくて良いじゃん!
    私はいかにもってことをしたがるタイプだから、そこは葉太とは違うなーと思った。けど、なんの恥ずかしげもなくやってるわけでもなく、俯瞰で見た時に「うわっ恥ずっ!」てなることはめちゃ嫌い。笑
    そういう気持ちは誰しも持ってるのかもなぁ

    亡霊の意味はなんだろうと思ってたけど、最後意味がわかってスッキリ。
    やけに嫌っていた父のことも、結局は認められたいからこそ、だったりする。
    こんなに頭でしか考えないことを言語化してる本は初めてでした。

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    2025年05月29日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    彼女の『サラバ!』を読んだ時にも感じた圧倒的熱量が再び。一文一文が重い重い。さらっと読み飛ばせないので、読むならまとまった時間がとれるときがオススメ。途中、自分も昔同じような境遇になったことがある場面が出てきて「あれっ、西加奈子さん、自分のそばで見ていました?」なんて思ったり、ともかく濃ゆい魚介系豚骨ラーメンのような一冊だった。

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    2025年05月25日
  • ご本、出しときますね?

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    2016年~2017年に BS で放送されていた番組を書籍化したもの。オードリー若林氏が各回2人の作家をゲストに迎えて行う鼎談集である。もともと知り合いの方も多いようで、堅苦しい話も小難しい話もなく、気軽に読める。

    小説を読んだだけでは分からない作家さんの側面が見られて楽しいし、読んだことのない作家さんも、話がおもしろい方の本は読んでみたくなる。また、毎回の鼎談の最後に紹介される本も、興味をひかれるものが多かった。

    読書の幅を広げたい方に。

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    2025年05月19日
  • さくら

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    4.0/5.0

    ある家族の物語。
    笑って泣いて怒って喜んで…そういう普遍的な家族の姿が凛々しく、ハートフルに描かれている。
    人それぞれ幸せの形は違うし、それをお互い完璧にわかりあうことは難しいかもしれないけど、なんとなく繋がれていたり、誰かのことを想ったり出来たらその時は少し幸せになれるかも。そんなことを思った。

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    2025年05月17日
  • うつくしい人

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    身内に苦しむ人を描くのが上手だなぁと思う。
    身近な人への嫉妬は愛の裏返しだったりする。
    読んでて苦しかったけど、最後あとがきまで読んで救われるいい物語でした。

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    2025年05月16日
  • 円卓

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    子供の頃っていろんなことに疑問を持ち、思ったことはすぐしゃべり、楽しかったなーと思い出せる素敵な小説。
    読みながらじゃりん子チエ思い出した。

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    2025年05月13日
  • 舞台

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    10年ぶりの再読です。
    今作は『自意識』がテーマとなっていて、主人公の葉太がニューヨークでバッグを盗まれることで極限状態に追い込まれ、自身と向き合うというストーリーです。葉太の歪んだ自意識は過剰に膨らみ、それゆえに生きづらさを感じるようになりますが、この苦しみはなかなか他人からは見えるものでなく、理解に苦しむものだと感じました。
    他者や物事に対して、考え方や見方を変えればいい話しだけれど、当人にとっては簡単に思考のクセを変えることはできない。ニューヨークという言葉の通じない場所でバッグを盗まれ、極限に追い込まれることで、葉太の自意識という鎧がボロボロに剥がれ落ち、解放されていく感じが良かったで

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    2025年05月11日