西加奈子のレビュー一覧

  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    ネタバレ

    青春時代を思い返すと楽しいもので溢れており、その後の未来はその時には誰も分からない。
    少年がある少年に「アキ・マケライネンに似てる」という一言から、母親から虐待を受けて愛着障害を持って育った少年の人生を変えてしまう物語だと前編までは思っていた。
    後半からは一変。楽しかった高校時代が終わり、社会人へと進んでいくが少年2人は違う道へ進み、それぞれの歩んできた人生を経て造られた性格や社会的環境などにより1人は鬱により仕事を失い、1人はやりたかった役者を辞め、バーでバイトをするも売春が絡んでいるような所であったり、家に置いてた給料は取られ、でも性格的に誰かに助けてと訴えることはできない。貧困の中生きる

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    2025年05月10日
  • 舞台

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    うわっ、と思って途中で閉じた。何年かして、ようやく読めた。
    主人公と自分が重なって、とても痛くて、だけど気持ちよかった。

    私らしさが分からない!好き嫌いも意見も無いようなつまらない人間ですよ、でも器用に当たり障りなく生きてるじゃん。八方美人をしてること、みんなにバレてるの分かってるけど、美人なんだからええやんけ!写真でキメ顔恥ずかしい、でも盛れてないのはもっと嫌。もしかして、不器用なのかな。ほろり。

    生まれ持った心と顔と体で生きていくしか無いのだと、だけど私はひとりでは無いのだと、諦めと希望をくれる西加奈子先生が、大好き。

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    2025年05月09日
  • わたしの名店

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    大好きな作者さんの想い出の名店たち。
    私の世界にいなかった新たな作者さんとの出会いもあり!
    まだ知らない名店が知れたのと作者さんたちの人となりが分かるエピソード満載。Wでお得感満載(笑)。

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    2025年05月09日
  • きりこについて

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    「きりこは、ぶすである。」
    冒頭からいきなりこのぎょっとする一文
    頭をガツンとやられたようで気がついたら物語のなか。
    コメディなのかと思いきや中盤からは大真面目
    猫ときりこの視点で語られるところとか、どこか『吾輩は猫である』を彷彿させるような設定も面白い!
    表紙の猫がブサカワで何とも愛嬌のある顔なのも好きだ。(文庫版)

    前半はきりこがいかにぶすであるかの力説。
    しかもぶすの字が太字のフォントでぶすを強調している。
    だけど独特の文章表現なので全く嫌な感じはしないのが不思議。
    思わず声に出して笑ってしまうほど。
    猫目線や表現、描写がホント何もかも面白い。
    また猫の名前が昔のエジプトの王様というの

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    2025年05月05日
  • 通天閣

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    4.2/5.0

    大阪を舞台に巻き起こる実にリアルで温かい物語。
    人生なんてそんなもん。だけど時たまちょっといいことが起こったり、なんとなく感動したりすることもあるよね。
    そんな小説。

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    2025年04月30日
  • うつくしい人

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    前半、読むのがとてもしんどかった。自分と重なるところがあったからだろうか、一回読むのをやめるほど。でも、解きほぐされていく百合の姿が見たくて、読み終えた。
    自分の内なる声に耳を澄ましてあげたい。何かに縛られて苦しむこともあるが、そのままの自分を信じてあげたらそれでいいのだ。私も旅に出て、誰かと出会い、何か置いていきたい。
    心が「きゅうきゅう」する、という表現はすごい。

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    2025年04月30日
  • うつくしい人

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    本の表紙に惹かれて購入。一気読みでした。作中の百合の考え方ほど強くは思っていないが、生活してくにおいて少なからず一回は考えたことがある内容で、共感できたりできなかったりした。静かな話という印象だった。百合があの二人と出会えてよかった。

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    2025年04月26日
  • 漁港の肉子ちゃん

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    肉子ちゃん最高。自分のおかあさんだったら少し恥ずかしいかもと最初こそ思ってしまったものの、話が進むにつれ、肉子ちゃんの愛らしさ、暑苦しいほどの究極のやさしさに理想のお母さんはきっとこんなお母さんだなとうらやましくなった。最後に肉子ちゃんが泣きながら、「わたし」を引き取り、どんな思いで育ててくれたのかを語るところは本当に涙が止まらなかった。
    明石家さんまさん監督でアニメにて映画化されたことでも有名で
    そちらも絵も含めてとてもよかったです。

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    2025年08月15日
  • うつくしい人

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    1人の女性が心の毒を少しずつ、穏やかな島の空気に流して行く物語。登場人物がみんな魅力的で、百合の些細な心情描写がとてもリアルな作品だった。西加奈子らしい一冊。

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    2025年04月21日
  • おまじない

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    ネタバレ

    女性が主人公の短編が8作品。どれも読んでいてつらいテーマだと感じたが、現実的だった。どの主人公にも共感できる部分がある。同じ経験をしたわけでもないのに「わかる」と思わせる力があるのは、人間のよくある心の動きを描いているということなのかもしれない。
    心にグッと爪痕を残したのは『あねご』だった。女性の親族の間で受け継がれる呪いのようなものが、最後の『ドラゴン・スープレックス』で祝福に代わっていた。しがらみも少しだけ愛せるような、不思議な気持ちで本を閉じた。

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    2025年04月19日
  • さくら

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    とても時間かかって読んだ。
    この世界から離れたくない気持ち。久しぶり。

    「さくら」という犬と共に暮らす家族、長谷川一家のの話。

    苦しいような、心がどこまでも入り込んでいくような。涙は出ないけど、心が泣いている感覚に陥った。
    ちょうど、今日は雨が降っていて、それが心地よかった。この本を読んだ後の感覚が好きで何度でも西加奈子さんの本を読みたいと思ってしまう。


    薫、一、ミキ、お父さん、お母さん。湯川さん、矢島さん、フェラーリ、サキコさん。

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    2025年04月18日
  • わたしに会いたい

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    私もわたしに会いにいかなきゃと思った。
    西さんありがとう!
    ママと戦うが1番好き。
    逞しくわたしで生きないとすぐ何かに縛られる。センター試験の日が狙いという日本の闇、最低。日本は安全じゃない。恥ずかしい。

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    2025年04月16日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    どれだけこの人が好きか、どこが好きかどんなふうに好きか
    表す言葉がドバドバ溢れていて
    溺れて圧倒された

    誰でも外からは見えないけど、内側に異質な変態な部分があるんかも
    ボロボロになるくらい人のことすきになりたい!

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    2025年04月15日
  • ご本、出しときますね?

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    番組Pの佐久間宣之の『おわりに』が印象的だった。作家さん達の考え方の違いが面白く、文字だけで伝わる人柄みたいなものに押されて何冊か本をポチった。

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    2025年04月12日
  • うつくしい人

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    4.2/5.0

    物凄く温かい物語だった。
    完璧な姉を疎ましく思い、常に人の目を気にして生きてきた主人公の過去が、短い一人旅に集約されていき、人と触れ合うことで徐々に心が解けていくヒューマニズム溢れる小説。
    AIの発達等で人間の存在意義みたいな価値観が揺らぎつつある今の時代にこそ、何度も読みたい人間らしさに溢れた物語。

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    2025年04月03日
  • あおい

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    出てくるキャラクター一人一人、みんな素直に生きているところが共通していると思った。
    ただ、どんなに気が合っても、いざ一緒に生きるとなるとお互い似通いすぎるので関係を保つのが難しく感じることがあるかもしれない。
    その上素直に真剣に生きてるから、どちらかが先に辛くなるのかなとも思った。

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    2025年04月01日
  • きいろいゾウ

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    忙しない毎日に疲れ、満たされない寂しさを感じていた今日この頃、たまたまこの本に出会いました。
    ゆっくりゆっくり季節が移りかわりながら、毎日の朝ごはん、日常が奏でる音、におい、ぬくもり、なにかを愛する気持ち…小さくてシンプルで、それでいて私の目の前にもあるはずの幸せに浸りました

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    2025年04月01日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    一見、救いようのない人生。でも本人はたくさんの問題を抱えながらでも一生懸命に生きていて周りの人に少なからず影響を与え、主人公の心をも変えている。必要のない人なんていないと言うことを教えてもらい、心から救われた物語。

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    2025年08月15日
  • 円卓

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    物語に流れるわちゃわちゃした賑やかな雰囲気も、個性的な登場人物たちも、子どもならではの感性もどれも好きでした。

    「孤独」に憧れる小学3年生のこっこちゃん。
    同級生のぽっさん。
    家庭科部の部長に、精巧な刺繍をする姉・朋美。

    姉たちが、こっこちゃんが可愛くて可愛くてたまらないのがよくわかる。
    世の中のことを分からないなりに分かろうと考える、こっこちやんとぽっさんもいい。

    小学生ならではの、今思うと「何で?」って思うしょーもないことに憧れたり、色々不思議に思う気持ちが想像できてしまう。
    子どもがもつ豊かで奇抜な想像力や妙なあこがれが、楽しい!
    あぁ、もう愛しいなぁ。
    この頃の感性って独特で、尊

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    2025年03月29日
  • わたしに会いたい

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    ネタバレ

    2作目「あなたの中から」
    1人の女性の半生を淡々と綴ってる作品なんだけど、なぜか本当に涙が出そうになった。
    女として消費され続け、自分の価値を自分で認められなかった人が、病気を通じて自分の価値を見つめ直す話。
    がん細胞の目線から話が展開するのがユニークだし、希望の見えるラストだったので読後がとても清々しかった。

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    2025年03月25日