西加奈子のレビュー一覧

  • 舞台

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    これまで読んだ小説の主人公で一番イライラするかもしれない。人目を気にして、いつも言い訳して、そして痛々しいほどの見栄っ張り。もう腹が立ってしょうがない。でも途中でなんとなく気付く、あれ?これは自分自身じゃないかと。

    全て本音を言ってる人間なんていない。全て自然体で生きてる人間なんているわけがない。見栄と虚勢でもいいじゃない。誰もが演技をしながら生きている。人生という舞台で演じている。短い小説ですがいろいろ教えられる物語でした。

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    2025年07月14日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    個の大切さとその生き方について、先進的な切り口で語る。人生の明暗に関する描写は辛い。「正しさ」の理解と行動は別問題、というのが自身の現在地であることを再認識。

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    2025年06月22日
  • さくら

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    兄を亡くした家族の想い出話

    以下、公式のあらすじ
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    スーパースターのような存在だった兄は、ある事故に巻き込まれ、自殺した。誰もが振り向く超美形の妹は、兄の死後、内に籠もった。母も過食と飲酒に溺れた。僕も実家を離れ東京の大学に入った。あとは、見つけてきたときに尻尾に桜の花びらをつけていたことから「サクラ」となづけられた年老いた犬が一匹だけ――。そんな一家の灯火が消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。僕は、何かに衝き動かされるように、年末年始を一緒に過ごしたいとせがむ恋人を置き去りにして、実家に帰った。「年末、家に帰ります。おとうさん」。僕の手には

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    2025年06月18日
  • GOAT

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    初めての文芸誌 趣味で小説を読み始めてから気になっていた文芸誌。何を読もうか考えていた時にこの本が刊行されることを知り手に取りました。沢山の方の短編を読み、気になる作家さんの長編を手に取る。良いサイクルが生まれました。既に手元にある次号も楽しみです。

    西加奈子さんのディビアン、旦那さん目線の愛が印象的でした。乗代雄介さんの北見から、志賀直哉の網走までのパラレルワールド?的なお話も面白かったです。

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    2025年12月03日
  • きいろいゾウ

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    ジブリの世界にでてくるような田舎暮らしを頭に浮かべて読みました。ふわふわとした感じの生活からムコさんへの手紙から雲行きが怪しくなっていきます。西加奈子さんの文体がユニークで最後まで飽きずに読ませてもらいました。

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    2025年06月10日
  • さくら

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    長編な分、長谷川家に感情移入していける。
    元々のポテンシャルが高いところ、少し後ろから物事を見ているところなど、サラバと主人公は近いような感じがした。
    綺麗な文章表現から、情景が思い浮かびやすかったです。
    兄の死、サクラのピンチになるところは少し駆け込みな感じがしました。

    長編でも読み切れるくらい、入り込みやすい作品でした。

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    2025年06月07日
  • ふくわらい

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    特殊な経験をして浮世離れした定が、これまたちょっと変わった人(著者たち)と心を通わせるうちに、色々な感情を一気に得て人間らしく変容する話。
    共感できる部分は少なかったけど、文章が読みやすいし定の視点も面白くて、この一風変わった世界に没入できた。

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    2025年05月31日
  • 舞台

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    葉太、すごい。
    そこまで「いかにも」みたいなこと嫌わなくて良いじゃん!
    私はいかにもってことをしたがるタイプだから、そこは葉太とは違うなーと思った。けど、なんの恥ずかしげもなくやってるわけでもなく、俯瞰で見た時に「うわっ恥ずっ!」てなることはめちゃ嫌い。笑
    そういう気持ちは誰しも持ってるのかもなぁ

    亡霊の意味はなんだろうと思ってたけど、最後意味がわかってスッキリ。
    やけに嫌っていた父のことも、結局は認められたいからこそ、だったりする。
    こんなに頭でしか考えないことを言語化してる本は初めてでした。

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    2025年05月29日
  • ご本、出しときますね?

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    2016年~2017年に BS で放送されていた番組を書籍化したもの。オードリー若林氏が各回2人の作家をゲストに迎えて行う鼎談集である。もともと知り合いの方も多いようで、堅苦しい話も小難しい話もなく、気軽に読める。

    小説を読んだだけでは分からない作家さんの側面が見られて楽しいし、読んだことのない作家さんも、話がおもしろい方の本は読んでみたくなる。また、毎回の鼎談の最後に紹介される本も、興味をひかれるものが多かった。

    読書の幅を広げたい方に。

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    2025年05月19日
  • さくら

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    4.0/5.0

    ある家族の物語。
    笑って泣いて怒って喜んで…そういう普遍的な家族の姿が凛々しく、ハートフルに描かれている。
    人それぞれ幸せの形は違うし、それをお互い完璧にわかりあうことは難しいかもしれないけど、なんとなく繋がれていたり、誰かのことを想ったり出来たらその時は少し幸せになれるかも。そんなことを思った。

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    2025年05月17日
  • うつくしい人

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    身内に苦しむ人を描くのが上手だなぁと思う。
    身近な人への嫉妬は愛の裏返しだったりする。
    読んでて苦しかったけど、最後あとがきまで読んで救われるいい物語でした。

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    2025年05月16日
  • 円卓

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    子供の頃っていろんなことに疑問を持ち、思ったことはすぐしゃべり、楽しかったなーと思い出せる素敵な小説。
    読みながらじゃりん子チエ思い出した。

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    2025年05月13日
  • 舞台

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    10年ぶりの再読です。
    今作は『自意識』がテーマとなっていて、主人公の葉太がニューヨークでバッグを盗まれることで極限状態に追い込まれ、自身と向き合うというストーリーです。葉太の歪んだ自意識は過剰に膨らみ、それゆえに生きづらさを感じるようになりますが、この苦しみはなかなか他人からは見えるものでなく、理解に苦しむものだと感じました。
    他者や物事に対して、考え方や見方を変えればいい話しだけれど、当人にとっては簡単に思考のクセを変えることはできない。ニューヨークという言葉の通じない場所でバッグを盗まれ、極限に追い込まれることで、葉太の自意識という鎧がボロボロに剥がれ落ち、解放されていく感じが良かったで

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    2025年05月11日
  • 舞台

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    うわっ、と思って途中で閉じた。何年かして、ようやく読めた。
    主人公と自分が重なって、とても痛くて、だけど気持ちよかった。

    私らしさが分からない!好き嫌いも意見も無いようなつまらない人間ですよ、でも器用に当たり障りなく生きてるじゃん。八方美人をしてること、みんなにバレてるの分かってるけど、美人なんだからええやんけ!写真でキメ顔恥ずかしい、でも盛れてないのはもっと嫌。もしかして、不器用なのかな。ほろり。

    生まれ持った心と顔と体で生きていくしか無いのだと、だけど私はひとりでは無いのだと、諦めと希望をくれる西加奈子先生が、大好き。

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    2025年05月09日
  • わたしの名店

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    大好きな作者さんの想い出の名店たち。
    私の世界にいなかった新たな作者さんとの出会いもあり!
    まだ知らない名店が知れたのと作者さんたちの人となりが分かるエピソード満載。Wでお得感満載(笑)。

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    2025年05月09日
  • きりこについて

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    「きりこは、ぶすである。」
    冒頭からいきなりこのぎょっとする一文
    頭をガツンとやられたようで気がついたら物語のなか。
    コメディなのかと思いきや中盤からは大真面目
    猫ときりこの視点で語られるところとか、どこか『吾輩は猫である』を彷彿させるような設定も面白い!
    表紙の猫がブサカワで何とも愛嬌のある顔なのも好きだ。(文庫版)

    前半はきりこがいかにぶすであるかの力説。
    しかもぶすの字が太字のフォントでぶすを強調している。
    だけど独特の文章表現なので全く嫌な感じはしないのが不思議。
    思わず声に出して笑ってしまうほど。
    猫目線や表現、描写がホント何もかも面白い。
    また猫の名前が昔のエジプトの王様というの

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    2025年05月05日
  • 通天閣

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    4.2/5.0

    大阪を舞台に巻き起こる実にリアルで温かい物語。
    人生なんてそんなもん。だけど時たまちょっといいことが起こったり、なんとなく感動したりすることもあるよね。
    そんな小説。

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    2025年04月30日
  • うつくしい人

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    前半、読むのがとてもしんどかった。自分と重なるところがあったからだろうか、一回読むのをやめるほど。でも、解きほぐされていく百合の姿が見たくて、読み終えた。
    自分の内なる声に耳を澄ましてあげたい。何かに縛られて苦しむこともあるが、そのままの自分を信じてあげたらそれでいいのだ。私も旅に出て、誰かと出会い、何か置いていきたい。
    心が「きゅうきゅう」する、という表現はすごい。

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    2025年04月30日
  • おまじない

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    ネタバレ

    女性が主人公の短編が8作品。どれも読んでいてつらいテーマだと感じたが、現実的だった。どの主人公にも共感できる部分がある。同じ経験をしたわけでもないのに「わかる」と思わせる力があるのは、人間のよくある心の動きを描いているということなのかもしれない。
    心にグッと爪痕を残したのは『あねご』だった。女性の親族の間で受け継がれる呪いのようなものが、最後の『ドラゴン・スープレックス』で祝福に代わっていた。しがらみも少しだけ愛せるような、不思議な気持ちで本を閉じた。

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    2025年04月19日
  • わたしに会いたい

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    私もわたしに会いにいかなきゃと思った。
    西さんありがとう!
    ママと戦うが1番好き。
    逞しくわたしで生きないとすぐ何かに縛られる。センター試験の日が狙いという日本の闇、最低。日本は安全じゃない。恥ずかしい。

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    2025年04月16日