西加奈子のレビュー一覧
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ネタバレきりこは、ぶすである。
書き出しにぎょっとして借りた一冊。途中までは、きりこが自分の容姿に気付いて傷付くであろうことを思ってソワソワしながら読んでいた。後半はちせちゃんの性被害事件から怒涛の展開でどんどん読み進められた。前半に登場人物のその後が簡単に触れられるが、後半でそれがきちんと説明される形で回収されるとは思わず驚いた。
ラムセス2世視点であることは早い段階から分かっていたが、読後感がとても良い。サラバ!を読んだときと似たような爽快さがある。自分は自分、というメッセージが込められているように思った。
思春期に自分の容姿に悩んだ経験がある身からすると、多感な中高生のときに、自分は自分だ -
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若林さんは不思議な人だ。
めっちゃ自意識過剰で自己防衛本能が強くて、見栄っ張りでカッコつけ。本音は言わない。
だけどスッと人の懐に入ってくる可愛げもあるんだなぁ。
この本では、若林さんのそんな部分が遺憾無く発揮されていて、終始ほっこり見守る気持ちで読むことができる。
人が死ぬ本ばっかり読んでたアタマが癒される〜。
私が好きなのは、羽田圭介さん&藤沢周さんの回。
この回は、若林さんが話すボリュームも多くて、羽田さん、藤沢さんとの相性の良さを感じる。話してることもほどよくカタくて、良い意味で、男同士っぽい感じ。小気味よくてずっと読んでたい。一冊丸ごとコレでもいいなぁ。
あとは角田光代さん -
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燃やす、いちご、孫係、あねご、ドラゴン・スープレックスが好き
対談で気づいたけど、確かにおじさんとかおじいさんに救われる話が多いな
本人を傷つけないことが前提だけど仲間内で悪口を言って笑う時間が必要って、すごくわかるなあと思った。そんな綺麗でいられないからね。
私も気にくわないものを腐す時間がないと生きていけない。
対談の、子供を砂場で裸足でいさせるか靴を履かせるかのくだりがすごく自分の人生観に合ってて読んでて気持ちよかった。
裸足を貫く勇気はないけど正直に自分の気持ちを話したうえで靴を履かせるって子供に対してすごく誠実な感じがした。
素直に自分のダメなところとか弱いところを出して生きる方が楽 -
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ネタバレ最初の田舎暮らしの描写がすごく好きで、自分の好みにもフィットしていたんだけど、だんだんと見えてくる主人公「ツマ」のメンヘラのような、モラトリウムのような気質に少しイラッとしてしまい、私には合わないかも…?と思うときも多々あった。半分過ぎたくらいからは、良いシーンも沢山でてきて、やっぱり登場人物(特にアレチさんと駒井さん)の好感度もどんどん上がって、楽しい読書ができた。コソクやカンユ、メガデスと言った動物たちのキャラクターの描かれ方、そして植物や虫のキャラクターの描かれ方にはとても新鮮味を感じ、面白かった。
最後はツマもムコも成長する終わりで、気持ちよく読み終えられた。
でもやっぱり、個人的には -
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ネタバレ「女二人の物語」 根底にずっと優しさがある。
ランドセル
ピンクのランドセル同士仲良くなったくみちゃんとみっちゃんは、久々再会してロスへ旅行へ行き変なパーティに呼ばれ、子供の時くみちゃんが引っ張って小学校まで行ってくれたように、パーティを抜け出す。くみちゃん 離婚するねん。
灰皿
亡くなった夫と一緒に住んだ家を小説家の女性に貸した。小説家は「あなたのうんこを食べるまで」で賞を取ったが、俺に恥をかかせて、と振られた。もう書けない。夫は昔から小説家になるのが夢で、好きな小説家が自殺したのに妻の知らぬ所でショックを受け、一日家を空けた。灰皿が書斎にあった。夫は帰ってきた。妻は小説を読むのが怖かっ -
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ネタバレ女性主人公の8つからなる短編集。
個人的には孫係が刺さった。遠方に住む祖父が1ヶ月だけ引っ越してくることになり孫のすみれは自分の家でありながら息が詰まるような感覚を覚える。でも、迎え入れた父母にも、もちろんお世話になる祖父にも誰1人として悪意はないからこそ、そういう感情に後ろめたさが生まれる…といった話。そこで出てきた「役割的にそうせざるを得ない」という考え方はドライだが、生き抜く上で大切な思考だと感じた。
大切なのはその行為が騙して得をしようとしているわけではなく傷つけないように思いやりからくる行動であること。
なるほど、と思いました。 -
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ネタバレツマ視点の生活とムコの日記の二つの視点からなる小説。
読み進めていくうえで惹かれたのはツマという女性の眼と彼女自身。幼少期にはだれもが見ていたであろう創造(想像)の世界。ツマの見ているのは創造とは違うのだけれど、私からすると同じような非現実性、神秘性、儚さをもっていた。それは感受性の豊かさが生むのか子供時代の不思議な体験が作り出すのか。私にはわからない。けれど、彼女の見ていた景色が色鮮やかで、愛とか平和とかそういうのに富んでいて、そこに生きる話す動植物たちが彼女の温和で不思議で優しい魅力のある人物像につながったのは紛れもなく事実であると思う。
ツマ目線でずっと読み進めて来たために、 -
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ネタバレ孫係
おじいちゃまから、役割を演じることを教えられる孫。相手を思い遣って求められる役割を演じる。本当に信じられる人にだけ、悪態をつく。正直なことと優しいことは別。(本人が見るかもしれないネットなんてもってのほか。)
あねご
酒を飲み明るく振る舞っているように見えて、ブスでも相手にしてもらえるよう無理矢理頑張ってきた。酒を飲んで暴れる父は家を出た。キャバクラで芸人で電話すればどこでも酒を飲みに行く見窄らしい父と再会した。お父さんも酒が無いと生きていけない人だった。「あなたがいてくれてよかった。」
オーロラ
恋人が「心の無い場所」へ休暇に行きたいと言い、オーロラの見えるアラスカに来た。オーロラ -
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ネタバレ昔読もうとしたときに、よくわからず途中で読むのを辞めてしまい長らく積読状態だった。
今は逆に淡々と進む物語が心地よく感じて、感じ方は変わるものだなと思った。
2組のカップルの温泉旅行の様子が4人それぞれの視点から語られる物語。
温泉宿に向かうバスからその日の夜までの出来事が視点を変えて4回語られる。
途中に挟まれる別の旅行客のエピソードで、翌朝事件が起こったことが明かされる。
主要人物4人の語りから事件の真相が明かされるかと思ったが、最後まではっきりとした描写はなかった。
なぜ事件が起きたのか、ナツとトウヤマの関係は、トウヤマと牡丹の女性の関係は、、なんとなくわかるようでわからないままのこと
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