西加奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めたとき、正直なんのはなし?って少しなったけど
読めば読むほど、大切に思える作品だった。
女性ならば1つは共感できる話があるだろうし
男性ならば女性を知るという意味で読むのもいいかもしれない。
乳癌を経験した西さんだからこそ
治療の辛さや、大変さ
周りからどう見られるかがリアルに表現されていた。
看護師さんとのやりとりが「くもをさがす」と一緒で
西さんの経験が生かされている素敵な作品なんだなあと改めて感じる。
生理や痴漢の被害、ルッキズムでの偏見や差別に
強く立ち向かっている女性が多く登場してきて
勇気をもらえる話が多い。
少し刺激的な話もあるけど
中学生や高校生にぜひ読んでほ -
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Posted by ブクログ
森さんの発言が響いた。
戦いの土俵に当たり前のように、強迫的なまでにしがみついてしまうのはなぜなのか
戦場から離脱するのが負けのように感じられ、どうしても引け目を感じてしまうのはなぜなのか
助けが必要な時に助けを求めるのは、許可すらいらないほど当たり前の権利なんだよ、って言われてみたらなんてことない言葉だけど。
誰かに対する負の感情や度を過ぎた中傷行為が、血を巡らせるための代償行為と考えると夜が明けることなんてないのかもしれない
助けて、の一言を気軽に言える世の中に変わっていくことが夜明けに繋がるのか
かといって、困っている人に手を貸せるシステム作りには共有地の悲劇問題がついて回るし現実は -
Posted by ブクログ
私はぶすが嫌いだ。なぜかと言うと、自分が小学生の頃デブスと揶揄われていたからだ。そこから死ぬ物狂いで努力した私は可愛くなった。そして、ぶすのまま努力もせずに生きているぶすを嫌いになった。
そんな泥水で固められたような私の心に、美しい天然水がさーっと入り込んできた。それがわたしのこの作品を読んだ感想だ。
私は最近悩んでいた。外見に努力してきたにも関わらず、急激に激太りした挙句に年齢を重ねて今まで好きだった服が似合わなくなってきたからだ。なんだ、私ってちっとも中身と向き合ってないやないの!入れ物ばかりに気を取られて27年生きてきてしまった。私は、私だ。
もっと自分を愛し大切にしてあげたい。もっと周 -
購入済み
読むのに気力のいる本だった
息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。
男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べない -
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Posted by ブクログ
ネタバレ以前食を題材にした小説を読んだが、本当にあるのか調べたりしたので
本作は有難い。
それこそ温泉、とか喫茶店、とか細かくジャンル分けしても作家さんそれぞれのオススメがあるはずなので
シリーズ化しないかなぁ。。
雰囲気や、ピンポイントの品物目当て、また何を食べても美味しくて通う、と色々なエピソード。
また個人店の儚さと切なさも。。
三浦しをん 京王線千歳鳥山 『Ho 100%drunker』 ベルギービール煮込み
→たかぎなおこ氏のバクダン納豆といい、京王線沿いには魅力的なお店が。。
西加奈子 渋谷 『虎子食堂』スパイス系
→渋谷も新宿も駅近ですますので、開拓したい。。
中江有里 三軒茶
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