西加奈子のレビュー一覧

  • あおい

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    物凄く思春期というか、その年代がすごく詰まった小説。言葉や文章の表現がとても面白くて、話の内容よりもそっちに驚かされた印象。P7の「ハチミツみたいにとろりとした木陰」から掴まされて、今読み返してもよく分からないというか想像出来ない。でもその中でも自分が理解出来る文章を見つけると、自分にはない表現を貰えるのでとても面白かった。
    飾らない素直な主人公さっちゃんは魅力的で、色々と気付いたり本音を言うシーンが好き。最初はちょっとよく分からない子だと思ったけど、読んでいくうちに徐々に気になる子になっていった。自分が10代の時に出会いたかった1冊。

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    2025年03月19日
  • きりこについて

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    西加奈子さんの作品は大変好きです
    内面を見つめると言う深いお話
    自分と向き合えないまま諦めてしまう人生は本当に多く、その分周りの人達のことも理解できなくなってしまうんやな。
    今回はそばで支えてくれたラムセス2世や、賛同して、仲間になった人たち、感動しました。
    いつも最後泣いてしまいます。
    猫さまです。

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    2025年03月18日
  • おまじない

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    人生には大小さまざまな決断が散らばっていて、最終的に選ぶのは自分だと分かっていながら、その一歩がどうにも踏み出せない瞬間がある。そんな決められない時間そのものを丁寧にすくい上げた物語だった。


    過去の選択、家族との関係、自尊心、費やしてきた時間。それらが絡まり合い、思考を前に進ませない。不安やこうあるべきという常識に縛られ、正解のない分岐点で立ち尽くしてしまう姿は、あまりに人間的だ。

    おまじないが示すのは、迷いから抜け出すための明確な答えではない。むしろ、自分を納得させるためなら、過去もプライドも遠回りも、すべて使っていいのだという静かな肯定である。他人に邪魔される必要も、誰かの正解に合わ

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    2026年01月10日
  • 円卓

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    著者の描く女の子はいい意味で個性的で暴走的
    こどもたちが感じる小さな世界を
    私たち大人にも思い出させてくれる物語。

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    2025年03月16日
  • きいろいゾウ

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    ネタバレ

    前半はまったり仲良い夫婦とその周りの人達。幸せだけど、お互いいつか相手がどこかへいってしまいそうで、怖い。
    後半冬からムコさんに手紙が届き、昔の恋人からでその人を忘れようとムコさんは背中にカラフルな鳥の刺青を入れていた。
    昔の恋人は結婚していて、障がいのある子が生まれた。死んだ。そのじょせいのこころをとりもどしたいとムコさんは夫に呼ばれた。背中を見せて、ツマを愛してますと言った。夫は君から逃げていたと泣いた。
    墓に花をやるのはアレチさんだった。昔戦争で死んだ女の子のもの。
    終盤、満月の光に覆われて音を立てて、これまでの台詞が繰り返されるのが読み手を誘う。
    ツマ。あまり驚くことがあってはいけない

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    2025年03月11日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読み終えたのが夕方雨が降ってきたのもあり 暗い余韻にどっぷりと浸かった
    結末がはっきりと描かれていないのでそれぞれの関係性や、池に浮かんだ女性も誰なのかとずっと考えてしまう でもこの感じ、、好き(*^^*)

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    2025年03月08日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    4.0/5.0

    それぞれが秘密の感情を抱える4人の旅行記。同じ事柄が違う視点で語られ、不穏な事件が起こる。
    人が持つ感情や、些細な変化みたいなものの描き方がすごく巧みだと感じた。

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    2025年03月06日
  • しずく

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    6つの話からなる短篇集 どの話も良かった。どれも人間のちょっと嫌なところが垣間見える。あと、人との心がちょっと繋がる瞬間だったり、離れる瞬間だったり。さいごのシャワーキャップが特に好きだった

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    2025年02月26日
  • 円卓

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    西加奈子さんの文章は音が聞こえてくる。この作品は特にそれが顕著だった。
    こっこの成長や葛藤はきっと誰しも子どもの頃に感じていたことで、それを大人の言葉で緻密に描かれるのでたまらなくなる。分かった、は成長だし、成長は少し寂しい。
    個人的にはぽっさんが愛おしくて、彼らが「ししゅんき」を迎えるさまを想像して親のような気持ちになった。

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    2025年02月23日
  • 円卓

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    その時、その時代、持ち得る精神年齢で
    素直に、真っ直ぐ、ただ生きること

    たくさん見て、聞いて、考えて
    ひとつずつ噛み砕いて、自分の中身にすること

    そうやって生きていくことが大切なんだ
    死ぬために、そうやって生きていくんだと思った

    私は失ってしまってもう二度と取り戻せないそれが、大切だったんだと気づいた

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    2025年02月19日
  • きりこについて

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    ネタバレ

    きりこは、ぶすである。

    書き出しにぎょっとして借りた一冊。途中までは、きりこが自分の容姿に気付いて傷付くであろうことを思ってソワソワしながら読んでいた。後半はちせちゃんの性被害事件から怒涛の展開でどんどん読み進められた。前半に登場人物のその後が簡単に触れられるが、後半でそれがきちんと説明される形で回収されるとは思わず驚いた。

    ラムセス2世視点であることは早い段階から分かっていたが、読後感がとても良い。サラバ!を読んだときと似たような爽快さがある。自分は自分、というメッセージが込められているように思った。

    思春期に自分の容姿に悩んだ経験がある身からすると、多感な中高生のときに、自分は自分だ

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    2025年02月15日
  • わたしに会いたい

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    全編覆う辛辣さシニカルさが、ヒリヒリチクチクして痛かった、しんどかった。
    振り切ったキャラの登場人物や状況設定の短編の中で、書き下ろしの「チェンジ」が、理不尽な世の中を呪いながら悪戦苦闘してる主人公の普通さが自分の感覚に馴染んで、一番腑に落ちた。

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    2025年02月15日
  • ご本、出しときますね?

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    若林さんは不思議な人だ。
    めっちゃ自意識過剰で自己防衛本能が強くて、見栄っ張りでカッコつけ。本音は言わない。
    だけどスッと人の懐に入ってくる可愛げもあるんだなぁ。
    この本では、若林さんのそんな部分が遺憾無く発揮されていて、終始ほっこり見守る気持ちで読むことができる。
    人が死ぬ本ばっかり読んでたアタマが癒される〜。

    私が好きなのは、羽田圭介さん&藤沢周さんの回。
    この回は、若林さんが話すボリュームも多くて、羽田さん、藤沢さんとの相性の良さを感じる。話してることもほどよくカタくて、良い意味で、男同士っぽい感じ。小気味よくてずっと読んでたい。一冊丸ごとコレでもいいなぁ。
    あとは角田光代さん

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    2025年02月13日
  • 円卓

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    子ども時代の一生懸命な気持ちや不思議な感覚をリアルに表現できるってすごいなあ。小学生って大人な自覚があるけど、周りから見るとまだまだ幼くて可愛くて無邪気。そのギャップに本人たちはモヤモヤしながらもがんばって生きて大きくなっていくんだろうなあ。小学生にすっかり戻った気持ちになりました。

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    2025年02月09日
  • きいろいゾウ

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    たまーに「寂しい」と言う言葉が心に広がる時がある。
    そんな時、私は「寂しさ探し」の旅に出る。
    ほら、やっぱり私は寂しい人やと「寂しい」を証明する事実を見つけ出す。

    そんな気分じゃない時は気にもかけないような事に光を当てて。
    ほらっ!と自慢げに思う。
    昔はこの事をなぜ行うのかが気になって仕方がなかった。
    が、今では慣れたものでこのことに抗わなくなった。
    しゃーない。私はそんな人だ。
     
    西加奈子の「きいろいゾウ」を読んだ。
    なんか元気な時の自分とそうでない時の自分の両方に出会った気がした。



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    2025年02月08日
  • おまじない

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    燃やす、いちご、孫係、あねご、ドラゴン・スープレックスが好き
    対談で気づいたけど、確かにおじさんとかおじいさんに救われる話が多いな
    本人を傷つけないことが前提だけど仲間内で悪口を言って笑う時間が必要って、すごくわかるなあと思った。そんな綺麗でいられないからね。
    私も気にくわないものを腐す時間がないと生きていけない。
    対談の、子供を砂場で裸足でいさせるか靴を履かせるかのくだりがすごく自分の人生観に合ってて読んでて気持ちよかった。
    裸足を貫く勇気はないけど正直に自分の気持ちを話したうえで靴を履かせるって子供に対してすごく誠実な感じがした。
    素直に自分のダメなところとか弱いところを出して生きる方が楽

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    2025年01月24日
  • しずく

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    好きだなぁこの作品。
    『木蓮』『しずく』『シャワーキャップ』がお気に入り。
    自分に正直に、自分のペースで、自分を好きになって、自分を大事にして生きていきたいなって思えた。
    いい時間だった。

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    2025年01月23日
  • きいろいゾウ

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    ネタバレ

    最初の田舎暮らしの描写がすごく好きで、自分の好みにもフィットしていたんだけど、だんだんと見えてくる主人公「ツマ」のメンヘラのような、モラトリウムのような気質に少しイラッとしてしまい、私には合わないかも…?と思うときも多々あった。半分過ぎたくらいからは、良いシーンも沢山でてきて、やっぱり登場人物(特にアレチさんと駒井さん)の好感度もどんどん上がって、楽しい読書ができた。コソクやカンユ、メガデスと言った動物たちのキャラクターの描かれ方、そして植物や虫のキャラクターの描かれ方にはとても新鮮味を感じ、面白かった。
    最後はツマもムコも成長する終わりで、気持ちよく読み終えられた。
    でもやっぱり、個人的には

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    2025年01月23日
  • しずく

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    ネタバレ

    「女二人の物語」 根底にずっと優しさがある。

    ランドセル
    ピンクのランドセル同士仲良くなったくみちゃんとみっちゃんは、久々再会してロスへ旅行へ行き変なパーティに呼ばれ、子供の時くみちゃんが引っ張って小学校まで行ってくれたように、パーティを抜け出す。くみちゃん 離婚するねん。

    灰皿
    亡くなった夫と一緒に住んだ家を小説家の女性に貸した。小説家は「あなたのうんこを食べるまで」で賞を取ったが、俺に恥をかかせて、と振られた。もう書けない。夫は昔から小説家になるのが夢で、好きな小説家が自殺したのに妻の知らぬ所でショックを受け、一日家を空けた。灰皿が書斎にあった。夫は帰ってきた。妻は小説を読むのが怖かっ

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    2025年01月25日
  • 舞台

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    ネタバレ

    自意識に悩まされる気持ちはよくわかる
    他人によく思われたい、ダサいと思われたくない、ちょうどいい立ち位置にいたいと思う気持ちは口にはしないけど感じたことのある苦い感覚
    自分がどうみえているか、本当にしたい事があっても他人の目がきになってできない、思ってもないことを言ってしまう時もある
    それを恥じるんじゃなくて、認めてあげて生きていたら楽になれると思った
    自分を認めてあげれば他人のことも認めてあげられるのかもしれない

    印象的なシーンは父親に調子に乗るなと言われるシーン
    あの時の羞恥心たるや、、、

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    2025年02月24日