西加奈子のレビュー一覧

  • おまじない

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    孫係と燃やすが刺さった。
    「」の中に入れられちゃうってところすごくよくわかるわ。自分を自分として見てくれる人ってそうそう見つかるもんじゃないよね。

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    2024年10月08日
  • わたしに会いたい

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    人はそれぞれ違う部分があって当たり前なのに、自分と違う部分を持った人、違う考えを持った人を蔑んだり、怖がったり、たぶんどこかで自分もその一員なんだろうなと思った。

    『チェンジ』の最後、全てをぶつけた真っ直ぐな言葉たち、なんかスッキリした。
    この短編の中に出てくる人たちみたいにかっこいい人になりたい!

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    2024年09月23日
  • わたしに会いたい

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    ネタバレ

    読み始めたとき、正直なんのはなし?って少しなったけど
    読めば読むほど、大切に思える作品だった。

    女性ならば1つは共感できる話があるだろうし
    男性ならば女性を知るという意味で読むのもいいかもしれない。

    乳癌を経験した西さんだからこそ
    治療の辛さや、大変さ
    周りからどう見られるかがリアルに表現されていた。
    看護師さんとのやりとりが「くもをさがす」と一緒で
    西さんの経験が生かされている素敵な作品なんだなあと改めて感じる。


    生理や痴漢の被害、ルッキズムでの偏見や差別に
    強く立ち向かっている女性が多く登場してきて
    勇気をもらえる話が多い。

    少し刺激的な話もあるけど
    中学生や高校生にぜひ読んでほ

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    2024年09月23日
  • わたしの名店

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    稲垣えみ子さんお目当てで読みました。
    他の方々のエッセイも大変面白く、思わぬ収穫でした。
    ここに出てきた店の鍋焼きうどん、メーヤウ、ピネライス…食べてみたい。

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    2024年09月22日
  • きいろいゾウ

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    ネタバレ

    きいろいゾウは普通の灰色のゾウになることを選んだ!いいの?それで!?
    飛べる能力を失ってでも平気に女の子と生きる道を選んじゃった。失わないと得れないものがあるってことかな。さようなら、ありがとう、そう言って次に進めるのかな。

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    2024年09月21日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    森さんの発言が響いた。
    戦いの土俵に当たり前のように、強迫的なまでにしがみついてしまうのはなぜなのか
    戦場から離脱するのが負けのように感じられ、どうしても引け目を感じてしまうのはなぜなのか  
    助けが必要な時に助けを求めるのは、許可すらいらないほど当たり前の権利なんだよ、って言われてみたらなんてことない言葉だけど。
    誰かに対する負の感情や度を過ぎた中傷行為が、血を巡らせるための代償行為と考えると夜が明けることなんてないのかもしれない
    助けて、の一言を気軽に言える世の中に変わっていくことが夜明けに繋がるのか
    かといって、困っている人に手を貸せるシステム作りには共有地の悲劇問題がついて回るし現実は

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    2025年06月09日
  • わたしに会いたい

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    短編集ってどれだけ良くても長編小説の充足感には届かないんだけど、これは本当に全部の話が良かった。
    全話通じて、西さんの静かで力強い怒りが脈打っていて、
    多様性やらMeToo運動やら言われているけど
    それでもまだまだ私たちの中にも見えない、いや見させてもらって来なかった変な価値観の根がはっているのだと思い知らされた。
    2編目の『あなたの中から』では涙が出た。

    女性だけでなく全人類に読んでほしい作品。

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    2024年09月16日
  • わたしに会いたい

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    私たちはなぜ、性について語ることについてタブー感や恥ずかしさを感じてしまうんだろう。
    太ること、頭髪が少なくなること、体毛が濃いこと、一重瞼であること、背が高いことや低いことを、なぜ忌み嫌うんだろう。
    おならをすること、げっぷをすること、排せつすること、生理がくること、生理が終わることをなぜ人から隠したくなるんだろう。
    私は、自分のからだが唯一無二のものであること、自分自身で大切にしてあげないといけないということをちゃんと教わってこなかった。
    からだとこころはつながっているのに。

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    2024年09月16日
  • おまじない

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    女の子が主人公の短編集。

    最後の対談を読んで腑に落ちた。
    時間を置いて再読したい。

    今の自分にとっては、「孫係」「マタニティ」が刺さった。

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    2024年09月15日
  • きりこについて

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    私はぶすが嫌いだ。なぜかと言うと、自分が小学生の頃デブスと揶揄われていたからだ。そこから死ぬ物狂いで努力した私は可愛くなった。そして、ぶすのまま努力もせずに生きているぶすを嫌いになった。
    そんな泥水で固められたような私の心に、美しい天然水がさーっと入り込んできた。それがわたしのこの作品を読んだ感想だ。
    私は最近悩んでいた。外見に努力してきたにも関わらず、急激に激太りした挙句に年齢を重ねて今まで好きだった服が似合わなくなってきたからだ。なんだ、私ってちっとも中身と向き合ってないやないの!入れ物ばかりに気を取られて27年生きてきてしまった。私は、私だ。
    もっと自分を愛し大切にしてあげたい。もっと周

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    2024年09月09日
  • おまじない

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    8つの話それぞれに、人の心に突き刺さる言葉がでてくる。これこそがおまじないなんだなぁと思った。
    だけど私はそのどれもが、今の自分には刺さらなかった。1番刺さったのは対談で筆者が語っていた自身の人生観そのものだった。これを見てからまた小説を読めば、きっと感じ方はまた変わるのかもと思った。

    個人的には孫係で登場するおじいちゃんが大好きです。

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    2024年09月06日
  • しずく

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    女同士の間に発生した不自由を、巧みに乗り越えてゆく、心温まる短編集です。読みやすいけど、自分に当てはめて、色々と考えさせられる本です。「おまじない」にも近い。

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    2024年09月04日
  • きいろいゾウ

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    西加奈子さんらしい、芸術的な話でした。登場人物の感受性が豊かすぎて、見える世界が広すぎて
    、なんだかファンタジーを読んでる気にもなりました。一方、ほのぼのと進む日常の風景もとても魅力的で、登場人物に会ってみたくなりました。

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    2024年09月04日
  • 私の身体を生きる

    購入済み

    読むのに気力のいる本だった

    息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
    SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。

    男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
    でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
    でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
    そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べない

    #タメになる

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    2024年08月04日
  • きりこについて

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    自分は、死ぬまで生きるだけの存在である、という一文が心に残った。
    私は私、入れ物も中身もひっくるめて私だということがガンガンに伝わってくる話。
    面白かった!

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    2024年07月30日
  • ふくわらい

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    説明されてるわけじゃないのに
    淡々と読み進めていくと最後らへんに、
    色んな事が感覚で分かって泣けてくるっていうのが毎回すごいって思う。

    あー。へんな説明。
    本読んでたら作文能力上がるかと思ってたけどそうでもない事実。

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    2024年07月16日
  • わたしの名店

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    どのお店もその人にとってほんとに名店。
    美味しそうで行けるとこかなとおもわずググっちゃった。
    朝井リョウの高田馬場にある居酒屋「丸八」学生たちですんごくうるさそう。でもガリガリ君がそのまま入ってるサワーってちょっと飲んでみたい。
    三浦しおんの近所のビストロも素敵。
    こんなお店がいきつけでふらりとひとりで入って食べて軽く飲んで帰る…なんて贅沢な時間なんだろう。
    藤岡陽子のおばあちゃんちでいつも出前でとってくれるキッチンゴンの”ピネライス”このエッセイに心揺さぶられた。
    まったく同感!

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    2024年07月12日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    薄い本なので2日で読み終わりました。丸1日時間があれば1日で読み終わるかと思います。

    結末を丸投げされるタイプの本や映画やドラマは苦手なんですが、この本は考えながら読み進めるも新しい展開が起こったりで考えっぱなしで手が止まりませんでした。とてもワクワクしました。

    皆さん仰ってるように読み終わった方の色んな考察を聞きたい!!!私的にはトウヤマはクズ男なキャラクターですが、でもある意味1番人間味が強いというか1番人間らしい普通の人な気がします。

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    2024年07月09日
  • 舞台

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    とても共感できる。自意識過剰の一言で終わらせるのはもったいなく、誰もが持ち合わせている感情だと思う。

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    2024年07月07日
  • わたしの名店

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    ネタバレ

    以前食を題材にした小説を読んだが、本当にあるのか調べたりしたので
    本作は有難い。
    それこそ温泉、とか喫茶店、とか細かくジャンル分けしても作家さんそれぞれのオススメがあるはずなので
    シリーズ化しないかなぁ。。
    雰囲気や、ピンポイントの品物目当て、また何を食べても美味しくて通う、と色々なエピソード。
    また個人店の儚さと切なさも。。


    三浦しをん 京王線千歳鳥山 『Ho 100%drunker』 ベルギービール煮込み
    →たかぎなおこ氏のバクダン納豆といい、京王線沿いには魅力的なお店が。。
     
    西加奈子 渋谷 『虎子食堂』スパイス系
    →渋谷も新宿も駅近ですますので、開拓したい。。

    中江有里 三軒茶

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    2024年07月03日