あらすじ
北の港町。焼肉屋で働いている肉子ちゃんは、太っていてとても明るい。キクりんは、そんなお母さんが最近恥ずかしい。肉子ちゃん母娘と人々の息づかいを活き活きと描いた、勇気をくれる傑作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
西さんの本は、軽やかで読みやすくて気軽に読み進めちゃうんだけど、途中から気づいたらぐっと引き込まれてて、最後は気付けば号泣しちゃってたりする。
あぁなんて簡単な私よ、とも思うけど、それだけ身構えることなく心を動かせるようにさせてしまう西さんこそ、肉子ちゃんみたい、と思ってしまった。
Posted by ブクログ
肉子ちゃんは男に騙されやすく、お世辞にも「スマートな生き方」をしているとは言えません。それでも愚痴を吐かず、美味しいものを食べて豪快に笑い、娘のキクコや周りの人々にまっすぐな愛を注ぎ続けます。
「普通」の基準からは少し外れていても、どんな状況でも今を明るく生き抜く肉子ちゃんの姿には、救われるような大きな包容力があります。
Posted by ブクログ
心に傷を刻みながらもその時その時のありのままを愛しながら生きていく肉子ちゃん。
傷つけられた経験でさえも愛し、過去の経験を決して悪く言わない。
能天気に生きているように見えて肉子ちゃんのように生きるのはとても難しいことだと感じます。
ありのままを愛することがいかに難しくて、そしていかに美しいことかを肉子ちゃん母娘に教えてもらいました。
Posted by ブクログ
この本に出てくる登場人物、肉子ちゃんをはじめ、みんなちゃんとした人達じゃない。一癖も二癖もあって、不器用だし。でもみんな優しくて。そんなんだけど、みんなが必死にちゃんと生きている。
そういう所が、この本が生きていく勇気を読者を与えてくれる。
ちゃんとしてなくても、生きていていいんだよって。
登場人物たちはみんな、どこか欠けていて、不器用で、世間的には「ちゃんとしてない」。でも、その人たちが笑ったり、傷ついたり、誰かを思いやったりしながら、今日を生きている。
人間って、ちゃんとしてから生きるんじゃなくて、ちゃんとしてないまま生きていくものなのかもしれない。そう思わせてくれるから、読んだあとに元気が残る。
Posted by ブクログ
読み終わって、
私は肉子ちゃんが大好きです。
肉子ちゃんがなぜこれほど魅力があるのか?
自分なりに肉子ちゃんの魅力をリスト化しました。(肉子ちゃんから学びたいことでもあります。)
・一緒に笑っていてくれるから、安心する。
・いつも感情が一定している。
(良い意味でいつも変化がない。)
・いつも楽しそうでネガティブにならない。
・誰かの為に真剣に喜んだり悲しんでくれる。
・人の悪口や陰口を言わない。
だから一緒にいて嫌な気持ちにならない。
(悪い種をまかない。)
・いつも一生懸命。
・見返りは求めない。(求めることを知らない。)
・肉子ちゃんはありのままだから、一緒にいる自分もありのままでいいのだと思える。
昔、肉子ちゃんのような友人がいましたが、一緒にいて楽しかったなぁ。
いつも笑っている人と一緒にいると安心します!
私も肉子ちゃんを思い出して、もっと笑っていよう!
Posted by ブクログ
映画館でちらっと見た題名がインパクトあったので読んだ。肉子ちゃんのド迫力に圧倒され、笑いがこみ上げる。ひとり娘のキクりんの一人称で話が進むが、その11歳とは思えぬ語り口が切れ味鋭く、感心してしまう。まるで大人のよう。彼女ら親子の周りにいる大人たちや、キクりんのクラスメイトも、個性豊かで楽しい。どこかで聞いた「可笑しゅうて やがて哀しき」という形容がぴったりくる快作。いや、哀しいというのとは違うな。やはり、底抜けに楽しい。また読み返したくなった。
Posted by ブクログ
映画で途中までしか見れていなかったので、キクりん視点で本でしっかり読めて良かった。ちなみに、最近のさんまのまんま(朝井リョウ、西加奈子回)で初めて原作が西さんと知り、感動。いま空前の西加奈子ブームにも重なって一気読み。
映画で途中まで見たキクりんは、となりのトトロのさつきちゃんか?と思う美人優等生。もちろん本でもその設定なのだが、心の中で肉子ちゃんに突っ込む様子は想像以上にクールで冷静。そんなキクりんは、実は常に受け身、攻撃するよりされる方がいいという消極的優等生であることがわかり、そこには望まれず生まれてきた自分は世の中に働きかけちゃいけない迷惑をかけちゃいけないという気持ちが働いていたことがわかる。入院先でのサッサンとの会話。糞男に騙されて翻弄されてきた肉子ちゃんとキクリンがたどり着いた北の地で、こんなに優しい人たちに出会えていたことへの安心感にどっと涙が出る。「なじょして遠慮すんだキク」「血が繋がってねえからって家族になれないわけじゃね」
そういえばサラバ(まだ下巻未読だが)の歩も、目立たないように、遠慮して受け身だけの子供だった。西さんの描く子供はこうして人の気持ちを汲んで様子見して空気読んで、迷惑をかけない子供が多いのか。もしかしたら西さんもそういう子供時代だったのか。肉子ちゃんと、圷家の面々という強烈なキャラが重なるが、確かに世の中にはかき回し系とかき回さない系がいるのかも。西加奈子ブームはしばらく続く。
Posted by ブクログ
初めての西加奈子さん。
こんなに面白いとは…私は小さい頃からよく本を読んできたけれど人生でこんなに面白い本に出会ったことがない。
棺桶に入れてほしいと思った。
肉子ちゃん大好き!!!
Posted by ブクログ
西加奈子初読み。
読み始めは「なんだこの人」だった。
思ったことは全部口に出し、人を疑わず、騙されてもまた信じる。現実に目の前にいたら、たぶん疲れる。そんな肉子ちゃんに振り回されながらも、冷静にツッコむ喜久子との掛け合いが心地よかった。
物語は派手な展開よりも日常の積み重ねが中心で、途中は「そろそろ大きな転が欲しいな」と思いながら読んでいた。それでも読み終える頃には、その積み重ねこそが肉子ちゃんという人を好きになるために必要な時間だったんだと感じた。
喜久子の言葉借ります。
「人の子供育てて、糞男に騙されてばっかりで、子供を押しつけて逃げた人までかばって。貧乏で、服もダサくて、太ってて、不細工で。肉子ちゃんみたいな馬鹿にはなりたくない。でも、大好き。」
この「でも、大好き。」の一言に、この作品のすべてが詰まっていた。
あとがきで東日本大震災とのつながりを知ると、本編の見え方が変わる。あのあとがきまで読んで、この作品は完成するんだと思った。
評価が高い理由を、読み終えて素直に納得できた一冊。
Posted by ブクログ
映画の広告で、作品を知っていた。西さんの作品を何か読みたいなと思い、手に取る。
漁港に住む一風変わった親子の物語。娘のアイデンティティが大きなテーマとして一本通っていると感じた。
個性的なキャラクターが登場し、時系列が前後しながら、虚構と現実が入り混じりながら話が進んでいく。
簡潔な文体で、凝った比喩表現などはない。
ただ後書きに作者が書いているように、何か見えない愛のようなものが強烈に伝わってきて、引き寄せられる。
小説にパワーがある。
後半になるにつれて、ページはどんどん進んでいった。
面白い読書体験だった。
Posted by ブクログ
2023.3.26
★4.6
親子の絆や人とのつながりの温かさが伝わってくる作品。肉子ちゃんとその娘の漁港の町での物語。
肉子ちゃんの明るく前向きな性格に元気をもらう一方で、その裏にある苦労や優しさに心がじーんとした。笑える場面が多いけど、家族や人生について考えさせられる場面もあって、最後は温かい気持ちになれた。登場人物たちが不器用ながらも支え合って生きる姿がすごく良かった。
肉子ちゃんの明るさや優しさが周りの人たちを支えていて、とても魅力的だった。
母さんにおすすめされたんだけどその時に、母さんとさとみたいだと思うんだって言われたけど、全然そんなことなかった笑どの辺でおもったのか聞いたけど、あまりピンと来なかったんだよなあもう1回読もうかな。
人と人との繋がりがあたたかく描かれていて良かった。ラストは涙。
#さとの本棚
Posted by ブクログ
一生懸命で、いつも明るい肉子ちゃんがとにかく愛おしい。肉子ちゃんを見ていると、人から愛される秘訣は全部晒し出す正直さと素直さなんだと思う。人に弱みを打ち明けることは難しいけれど、自分に嘘をつかず、背伸びをせず、常に等身大の自分で生きていきたいな。
震災の話が出て来たところでは思わず泣いてしまった。
常に優しくて温かい、大好きな一冊。
Posted by ブクログ
「ありのままvs自意識」に悩んだとき、肉子ちゃんが降臨する。いつでもどこでも常にありのままでいることは難しいけど、それでも自分はいつだって自分。心に正直に泣いたり笑ったりして、それで誰かに何かを言われたり、怒らせてしまったり、ダメなこともあるかもしれないけど、それもまた受け止めて、吸収して、成長して、そうやって生きていきたい。そう思える作品。
Posted by ブクログ
肉子ちゃんが運動会の借り物競争でなぜか小説を引いてしまい、さらにビリの中、しらないおじいさんが司馬遼太郎の峠 上巻を貸してくれて肉子ちゃんが「峠ええええ」と叫ぶところで、なぜか1番爆笑した。シュールでかわいすぎる、西加奈子ワールド
コンプラ的にまずい状況も多々描かれてるのに、キクりんは強く美しく、サッさんはつよく優しく、肉子ちゃんは明るく素直でかわいい。
ありのままの自分ってなんなんだよと思うこの世の中だけど、この世界では肉子ちゃんが自分は自分であることをやかましく肯定してくれる気がした。
Posted by ブクログ
きくりんんんんん!!!きくりんをまるっと愛でたいよおおおお!立派だよ本当に小学生とは思えない。肉子ちゃんときくりんの出会いのシーンを読んでるからちょっと悲しいというか心配になっちゃったけど、入院シーンは涙涙涙、、、!!大人になったきくりんの話を見てみたい。きくりんも肉子ちゃんも愛しい!!!読めてよかった!!
Posted by ブクログ
梟書茶房 Esola池袋店でタイトル不明で購入。
泣いた。
いい話聞かせてもらったな、と
いまみたいな時代だからこそ、こういう人情物がなんかまたいいなぁ
設定が本当面白い。西加奈子さんの本はキャラクターや人間関係が、並みを外れていて読み手をぐっと引き付ける気がする。
肉子ちゃん、いつまででも純粋で優しくて愛らしくて素敵な女性。自身にはないものをたくさん持っていて憧れる。
アニメもあるみたいなので、観てみたい。
Posted by ブクログ
星4.5
めっちゃ良かった。
こういう本に出会えるから、読むのを止められない。
真っ直ぐで、すぐ男に騙されちゃうまん丸肉子ちゃん。
どこか冷めている小学生の娘のキクりん。
そんな親子が周りの人と関り合いながら漁港で暮らしています。
お話の後半、過去へとお話が繋がって行くのですか、肉子ちゃんの真っ直ぐさに胸がつまります。
肉子ちゃんのダイナミックなイビキや思いっきりな泣き方が好き。
Posted by ブクログ
肉子ちゃんこと見須子菊子と娘の見須子喜久子
親子ふたりと周りの人々とのハートフルなお話
喜久子のクラスメイトとのやりとりがリアルで学生時代を思い出す
学校って社会の縮図みたいな場所
クラスひとつの中にもグループやヒエラルキーがあって上手くやりとりできないとほんとうに辛いし、不登校や自殺にも繋がる
ここではあまり書かれてないけど先生ガチャもあると思う…
わたしは恵まれなかったから色々思う所があったな
見てみぬふりも罪なんよ…
肉子ちゃんの周りはあったかい
それは肉子ちゃんの人柄に大きく影響してるんだろう
喜久子ちゃんは肉子ちゃんが側にいて、ほんとに良かった
Posted by ブクログ
人間、まっすぐな人に叶う人はいないなと改めて思った。ちゃんとした大人はいない。生きている限り迷惑はかけるし恥はかく。それに備えて子供のうちに経験して、その繰り返しで生きていく。人や場所や想いを残すことができる本に関わる仕事って素敵だなと思った。
Posted by ブクログ
西加奈子さんの作品を初めて読みました。タイトルは以前の映画化で「聞いたことがあるな〜」くらい。最初は肉子ちゃんのキャラでおもしろおかしく読んでいたけど、途中から「これなんの物語?」となって読むのやめようかなと思ったけど…後半でやられました。涙
Posted by ブクログ
なんか柔らかい気持ちになる
キクリンは肉子ちゃんに育てられたからこんな優しいわけじゃん
それを見て私も、人に悪意を持たない母兄に育てられて、基本的に他人は優しいものと信じられている、もしかしてめっちゃ恵まれた環境で生まれ育ったのかもな…?って初めて思った
「お好み焼き男。」
「何それ、怖い話?」
くそうけ
Posted by ブクログ
今私の住む宮城は大震災から十五年を迎えるに当たり震災に関する様々な番組何放送されています。震災の少し前女川に観光で行きましたが、港の景色があの震災によってすべて変わってしまったことを知りショックでした。震災前の女川を舞台に描かれたこのお話に、十五年目を迎えるこの時期に出会えてよかったです。描かれているような日常が確かにそこにあり、実際は津波で流されてしまいましたが、たとえもし災害にあったとしても漁港の皆んなは絶対に力を合わせて皆んなで立ち直ると思います。
Posted by ブクログ
読み始めは、なんかちょっとなぁ…と思っていたけど、
進めていくうちに、心が柔らかくほぐれていくような気分に。
肉子ちゃんは、相当変わってるし、ある意味強烈だなと感じたが、そこが彼女の良い所でもある。
個人的にはキクりんの葛藤や様々な問題に対する思いが、心に深く残った。
一人ひとりを丁寧に描いているところも、著者の魅力だなと感じた。
読んでよかった。なごむし、良いです。
Posted by ブクログ
娘目線からのストーリー展開で、お母さんはだらしないし、騙されるし、欠点だらけなんだけど、それらを踏まえて愛情たっぷりの物語に、読み終わった後ジーンとしてしまいました。
自分の母親が肉子ちゃんだったら、絶対に嫌です 笑
Posted by ブクログ
肉子ちゃんについてのコミカルな話なのかと思っていたら、思春期の女の子と漁港で暮らす人々のとても素敵な話だった。
うをがしのサッサンと二宮くんが良いなぁ。
アニメで映画化されてるけれど、実写で連ドラやって欲しいなぁ。
Posted by ブクログ
肉子ちゃん 一応、子どもであるキクりんの視点で書かれてはいるけれども、小学校高学年の子でこういう子いるかなぁ?なんていう疑問も、読み進めるうちに納得してしまう不思議な力。
肉子ちゃんという、今なら境界の人なんだろうなぁ、と思わせる、朗らかで純真でお人よしな人と暮らしていると、大人びざるを得ないだろう。
みんなみんな幸せになれー!っという気持ちになれました。
Posted by ブクログ
同じ「キクコ」という名前の親子なんてあるのか…?と違和感を感じながら読んでいましたが、その違和感には「家族」以上の深い結びつきがあることが分かってホロリとしました…。「肉子ちゃん」「キクりん」とお互いを呼び合う2人の関係は親子というより友達同士のようで、底抜けに明るい肉子ちゃんの性格がより際立っていたと思います。血の繋がりはなくても、肉子ちゃんとキクりんは本当の親子以上にお互いをとても大切に思っていることが伝わってきて温かい気持ちになりました。
Posted by ブクログ
リアル 肉子ちゃんが本当にいそうなキャラクターで、描き方がやっぱりうまい。本文だけでも良かったのに、あとがきを読んだらさらに泣きそうになった。