いがさんのレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 氷点(下)

    夏枝がやばい。もちろん、自分の子供が殺されたら気がおかしくなるのは分かるけど、なんかそれよりも終始、女を捨ててません!現役でいきたいんです!っていうのがイタイ。完全にかまってちゃんおばさんになってる。
    そして、啓造もロリコンになってて、はたからみるとサイコパスな夫婦。
    でも、そこが面白い!!何も知らない陽子が儚げでかわいくて、なんとか幸せになってくれーって思う。最後の遺書の部分はかわいそうで泣いてしまった。
    原罪を問うテーマだが、原罪があちらこちらに散りばめらていて、答えが見つからなかった。続氷点で見つかるかなぁ。

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  • 三浦綾子 電子全集 氷点(上)

    気品と泥臭い雰囲気が漂う物語だった。夏枝、啓造、村井はどこまでも自己中。子供の気持ちはまるで無視という感じがしてイライラした。
    それがこの話を面白くさせているのだけれど。敵を愛するということは、正直難しい。自分の子供を殺されたとしたら犯人を愛するとか赦すとかはまぁ無理だろうなぁ。陽子や徹がどのように真実を知って生きていくのか、下巻を読むのが楽しみ。

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  • 80歳の壁

    80歳まではまだまだの年齢だが老いることに不安を持ち、がんや認知症にならない為にはどうしたらいいのかと日々ネット検索をしてはその対策をとるということをしている自分に目から鱗なことが沢山書いてあり、読後は妙な安心感と度胸がついた気がする。
    書いてあることは80歳限定ではなくどの年齢の人が読んでも参考になることばかり。
    病気になってもできることが少なくなってきても残存能力を使って生きる、我慢せずやりたいことをする、などなど未来に期待や希望が見えて
    年をとるのもそんな不安にならなくてもいいかもしれないと思った。
    これは定期的に読みたい本。読んで良かった。

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  • 黒い家

    ストーリー展開が気になるので一気読みだったが、若槻の夢の話や昆虫や虫の描写は長すぎて要らないのではないかと思った。若槻があまりにも鈍感すぎてリアリティに欠けてる部分もあった。鈍感が故に話しの展開に面白さが増してるのかもしれないけど。
    これを映像化するとだいぶ怖いと思う。映画あるみたいだけど観ようとは思わない。

    #ドキドキハラハラ

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  • 収容所(ラーゲリ)から来た遺書

    映画化されると聞いて観る前に読んでみた。山本さんの遺書をなんとしてでも奥さんに家族に伝えたいという生き残った仲間たちの思いが
    熱くて感動した。過酷な状況下に置かれても決して夢をあきらめない、日本に帰ることを信じてその日その日を少しでも楽しく過ごせれるように嬉々として周りに働きかける山本さんの姿が読んでいて、変な意味で癒された。
    希望を絶対に捨てない、不自由な生活でも制限される生活でも頭の中だけは縛られまいとする山本さんに感銘を受けた。

    #アツい #感動する

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  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

    この本を読んでから少年犯罪がニュースで報道されると、何故こんなことをしたのだろう・・という疑問プラスもしかしたらこの本の内容に
    書かれている少年少女のような感じなのかもしれないといった考えを持ちながら報道を捉えるようになった。
    子供の頃から周囲の大人の気づきや対応次第で差が生まれるのかもしれない。すごくすごく難しい問題。読んで良かった。

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  • 床下の小人たち

    ジブリ映画観てから読みました。小人の暮らしや小人の考えが具体的に細かに書かれていて面白かったです。
    もし自分の家に借り暮らしの小人たちがいるとしたら・・と想像するとワクワクもするけど、少し怖いような気も。
    翻訳だからか少し読みにくさもありましたが、最後の1文が気になるので続編も読んでみようと思います。

    #癒やされる

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