【感想・ネタバレ】ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年05月23日

なぜ非行少年が減少しないのか、それは認知機能の障害等により、反省以前の少年たちがいっぱいいるからだという著者の視点には、今までにない新たな気づきを教えてくれた。
現在の学校教育では、少年たちの助けてほしいというサインを見逃してしまっていること、非行を防ぐ教育としては不十分であることを知り、非行少年だ...続きを読むけでなく、社会全体の課題を感じた。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年05月11日

昨年発売されベストセラーになり、新書大賞2020で第2位となった本です。昨年から気になっていたのですが、そろそろ読もうと思って買いました。
タイトルが印象的ですが、これは内容のごく一部(というか1コマ)に過ぎません。見る、聞く、想像するといった認知機能の弱さが学習面や社会面に影響し、その結果いじめ被...続きを読む害者となり、そのストレスから非行に走ってしまうケースが多いということです。200ページ足らずで文章に同じ内容の繰り返しが目立ちますが、それだけ大切なことを印象付けるように書かれているのかなと感じました。文体は易しく、読みやすいです。
では、どのように支援すれば少年が非行に走ること(あるいは再犯)を防ぐことができるのか、著者はその一つの手立てとして「コグトレ」という認知機能の向上に役立つトレーニングを紹介しています。これについて、もう少し詳しく知りたいと思っています。
読んでいる途中、これまでに関わった何人かの生徒たちの顔が思い浮かんできました。教育に関わる人間として、読んでよかったと思う一冊です。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年05月03日

どうして非行に走るのか?その原因について、分かりやすい解説書でした。
境界認知や軽度知的障害など少年院に入っている子供たちの症例を取り上げていました。
ただ症例の羅列ではなく、改善策や今後の少年院での理想的な指導方法にも触れていました。
教育現場を体験した著書が温かい視線で書いているので、重たいテー...続きを読むマでしたが、救いがありました。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年04月26日

犯罪を犯す子供たちの特性について書かれている。特に参考になったのは、見えている世界が異なっている可能性があるということ。その子供たちが世界を見る訓練をしていくことの大切さが良く分かった。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年04月26日

私の中に新しい概念・視点を生んだ本!やっぱり、精神論で乗り切る時代はとっっっくに終わっているのである。ってはやく教育に携わる全人類、気付いて......こうやってたくさん学んで新しい見方を手にすることが、目の前の子どもを救うことにつながれば良いな。

このレビューは参考になりましたか?
購入済み

多く教育者に読んでもらいたい

またを 2020年01月08日

困っている子どもは見つかる。
本人は何に困っているかわからない。
でもその困り感を取り除いてあげることで楽に生きることができるだろう。
最後に書いてあったように、まずそれを担うのは間違いなく学校。
非行を犯し、少年院で反省する前にできることがある。
教育や学習の力を信じたくなりました。

このレビューは参考になりましたか?
ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月24日

私は今年度から、教育の現場に身を置かせていただいております。

この本はたまたま友人から勧められた本で、タイトルに興味を持ち読んでみることにしました。

発達障害のある生徒には学校現場も様々な対策が取られていますが、本書にもある、非行少年たちのように知的障害のある生徒はどうしてもIQ判断などが正常で...続きを読むあり、気づかれにくい。家庭環境的にも医療機関に行かない、行けないという子供が多い。
今、初めてのことが多い中で、偶然なのか、当然なのか分かりませんが、私はリアルにこのような子供と向き合うことになっています。

考えが偏っている部分もあると感じましたが、参考になる部分もたくさんあり、このような子供たちと向き合うためには気持ちでぶつかるだけでは無く、しっかり見通しを立て、向き合うことが大切だと感じました。

これは教育関係なく、人と関わる、全ての方が読んでも参考になる部分は多々あるのではないかと思います。 

このレビューは参考になりましたか?
ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月23日

この本も息子が母の日に贈ってくれた本。

この表紙は相当に衝撃的で気になっていた。

多くの非行少年が障がいがあることに気付かれず
生きにくさやしんどさを感じながら成長してきたという。

そういう子どもはは親にとってもそうであり
知識のない親からすれば「育てにくい」ということになり
ネグレクトに繋が...続きを読むっていくこともあるだろう。

相応の教育と医学で彼らの生きにくさが解消される道へと導くのであろうが
なかなか厳しく険しい道である。
継続が鍵になるだろう。

彼らに「気付く」ために親や周りの大人が
知識をもつことも必要だ。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年05月23日

学校が大事というが、学校で一人一人ちゃんと見れるような余裕がある環境に、先生は置かれていないのがまた問題だなと。
今の学校教育がどのように変わっていくべきか考えさせられる。
また、「できない子」とレッテル貼るのじゃなくて、しっかりその子自身を見ていく必要性を感じた。

あと、正しい自己評価は、私にも...続きを読む必要だと感じた。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年05月19日

筆者は、児童精神科医として経験を積んだ後、少年院で法務技官として勤務。
この本では、少年院勤務での勤務経験を踏まえ、非行少年をこれ以上増やさないための方法を提案しています。

ーーー
第3章では非行少年に共通する特徴を6つに分類されています。
個人的に印象的だったのが「認知機能の弱さ」について。

...続きを読むここで言う認知機能とは、見たり聞いたり想像する力を指します。
人間は五感を通して情報を得るものの、認知機能に歪みがあった場合、正しく情報を得ることができなかったり、正しく得たとしてもその後正しく認知できなかったりする可能性があるそう。
そして、本文にはこれらの力に歪みがある場合にどういう弊害が伴うかが挙げられています。

ここを読んで、ふと自分の学生時代のことを思い出しました。
私は勉強も運動もそこそこ、まあまあ無難なタイプではあり普通に過ごしていましたが、
口頭だけでの指導を受けることだけは嫌いで、苦手意識をしっかり持っていました。
口頭で説明されるだけではイメージが湧かないことはしばしば、複雑だったり情報量が多かったりすると忘れることも。
特にその場でメモを取れない部活動での指導は本当に本当に苦手で、
練習メニューは周りを見ながら内容を認識、
今後に繋がるアドバイスを受けようものなら給水タイムにメモを取るほどでした。
その頃は私は鳥頭だからそれなりの対策をすれば良し、と思っていましたが、
なるほど、私は聞く力が人より劣っていた可能性がありそう。

ーーーーー
本書に書かれている少年たちの事例には極端なものが挙げられていますが、
ここまで極端でなくとも人間誰しも能力に凹凸はあるものです。

小さい子供を育てている聞く力の弱い私は、我が子にどういった能力の凹凸があるのか、
時間をかけてでもしっかり把握する必要があると思うのです。

第7章には認知機能の向上を目的としたトレーニングがいくつか紹介されています。
内容は日々の遊びに取り入れられそうな物が多いので、タイミングを見計らって緩く取り組んでみようかな。
何か得るものがなくても、ゲームとして楽しめられればそれでも良いかな。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年05月18日

この本を読んで、もっと教育や福祉支援の充実を、というのはおそらく誰もが考える。その為の具体的なトレーニングについても解説されている。しかし、それだけでは著者のいう「犯罪者を納税者に」する事は大変難しいと思われた。

本書で話題になっているのは、知的障害ではないが本来なら支援が必要である境界知能の少年...続きを読むたちである。
現在知的障害が認められる為にIQの値はないそうだが、目安はIQ70未満らしい。これは国民の約14%にあたり、単純計算1クラス35人のうち下位5人は境界知能にあたるという。かつての基準であったIQ85未満だと約16%になる。

この時点でもう人ごとではない。学校でなくとも、たまたま電車で乗り合わせた人の中にもいるかもしれないし、偶然レストランで隣の席になった人もそうかもしれない。
少年は大人になるのだから、気づいていなくとも身近にいるのだろう。

さらに現代社会はIQ100なければしんどいと言われているらしい。具体的にどういった点でしんどく、またIQ100という数字になるのか詳細は書かれていないものの、それを信じるなら現代はかなりの割合の人が生きづらい世の中という事になる。

本書で述べられているコグトレは、認知機能を高めていくトレーニングだ。これはこれで大変重要で意義があると思うのだが、トレーニングだけでIQ75の人がIQ100になって、問題なく社会で生きていけるというものでは、おそらくないだろう。

また、教育現場だけで境界に位置する少年たちを全て拾う事は不可能である。
IQも単純な知能でなく、幾つもある項目のトータルの数値であるらしい。そうなると個人の持つ性質も違うだろうし、環境も変わっていく。
グレーゾーンである以上、いつ問題が表出するかは分からない。学校で大丈夫であっても、就職してから、子育てを始めてからかもしれない。知的障害に限らずとも、支援の手とは常に必要なものである。

トレーニングで認知機能を上げるという事は、IQの低い人がIQの高い人に合わせるという事であり、依然として私たちの社会は、認知機能の弱い人を受け入れる態勢にないように思える。
デリケートな問題なので他人が関わる事は難しいだろうが、今自分たちが同じ職場だか自治会だかにいる、もしかしたら"そう"かもしれないあの人に対して具体的になにもできないなら、結局何も変わらない可能性は大いにある。社会全体で、どの様に受けとめるかを考えていく必要がある。

因みに自分は、本書のコルクを取り出す問題が分からなかった人間である(その蓋取れるのかよと思った)。
頭が硬く、視野も狭い。その為この感想も的外れなものとなっているかもしれないが、ここまで書いておいて、これといった案が浮かばない自分が残念である。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年05月18日

タイトルに書いてあるように非行少年たちについての特徴やどうして非行になってしまうかなど著者の経験を基に書かれていました。
読んでみて、この内容はもちろん非行少年たちの事を知ってもらうために書いてあるのだが、自己にも置き換えて考えることができ、面白い内容であった。
反省以前の少年たちというフレーズから...続きを読むその内容についてはとても興味深かった。
また、著者は改善策を考えておりその内容も記載されていた。最後には、日本という大きいスケールで考えて非行少年たちの数を減少できればどのようなメリットが生まれるかを述べていた。
いゃあ〜、普段読まないような内容を読むと面白いですねぇ〜。カズレーザーが激ハマりするわけですわ!

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年05月10日

非行少年の中には発達障害、知的障害などの疾患をもつ少年がいると指摘。障害があっても問題なく生活ができているように見えるため、健常者と区別がつかない。ゆえに幼少期に勉強についていけなくなっても、それが障害と疑われることなく、周りからのいじめや、先生からの問題児扱いなどに発展する。彼らは図形を模写するこ...続きを読むとも、ケーキを等分することもできない。これは、できないことが問題なのではない。できないにも関わらず、中学生・高校生になるまでほっとかれていたことが問題なのだ。漢字が書けない、計算ができない、図形を模写できないなどのサインが幼少期にあったであろうはずなのに、見過ごされてきた結果だ。知的障害や発達障害、境界知能にいち早く気づき、しかるべき支援を受けることができたら、救われる人や命があると知った。できることが当たり前の考えを改めさせられた。犯罪を擁護するつもりはないけれど、非行少年たちに対する見方が変わった。この事実を知ることが現状を改善する一歩になる。非行少年がうまく模写できなかったように、自分と同じものが他人にも見えているとは限らない。その前提を知っておくことは、人と接する上で大事なこと。思い込みの怖さや、相手の背景にあるものを想像する力は相手のためにも自分のためにも必要なことだ。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年05月10日

帯の図が衝撃過ぎて手に取った。非行少年には「反省以前」即ちそもそも認知能力が低い子が多い。そして社会に馴染めず非行に走る。
アメリカで中絶を認めたら、犯罪者予備軍が減って犯罪が減ったという話があったが、認知能力を高めることはこれに近いのではないか。
本書の「教育の敗北」という言葉が重い。犯罪者は社会...続きを読むが生んでいるのかもしれないと思った。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年05月09日

犯罪してしまった少年だってもちろん子供。元々からダメで怖い子供なんていない。でも、犯罪が起きてしまった原因はある。その一つは子供たちのSOSに気づかない大人たちの影響。自分を受け入れくれる人がいなくて自暴自棄になり非行に走る。少年院に入っている子供たちだってある意味被害者かも。非行少年たちの見方が変...続きを読むわります。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年05月08日

子どもがほしいと思っているひとの多くは、自分の子どもが障害を持っていたら、と一度は考えるだろう。そして、どういう人間になってほしいか、とも。
子どもが生まれたら、再度読もう。
疑うわけではないが、もしかしたら 子どもの「しんどい」を受け入れて前に進むことができるかもしれない。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年05月05日

かなり面白い。認知機能に軽度の問題があってもなかなか気づかれず、支援を受ける機会を逃してしまってること、理解できないことに反省を強いてもなんの解決にもならないこと。いろいろ腑に落ちた。ちゃんとトレーニング方法も示しているところも読んで良かった点。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年04月30日

非行少年はなぜ非行するのか、その原因と現在の教育、社会的支援について書かれた非常に興味深い本。計算能力や識字能力といったもののその前の認知能力が非行を起こす原因。それに対する支援は画一的かつ表層しか捉えていないため本質的な解決に繋がるケースは少ない、との事。こういった人間の行動の原因に関する本は面白...続きを読むい。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年04月25日

講習を受けた際、先生にお勧めされ、気になっていたのと今後活かすために!と思い購入しました。

正直、ん?私か??
と思う時が所々あったり
ん?大丈夫??
と思いながら読み進めました。

子どもの居場所が作れるといいな。
もっと学ばなくては。

このレビューは参考になりましたか?
ネタバレ購入済み

事実として

A 2020年01月22日

自分にはあたりまえのことでも、
人によっては当たり前ではないということ。
ケーキを人数に切り分けるだけのことなんて
特別な訓練をしなくても当たり前にできるようになることだと、
大抵の人は思ってしまうが
現実として、それができないどころか
等分にわけるということも思いつかない人々がいて
...続きを読むそこには、善悪以前の課題があるということを
思い知らされた。

このレビューは参考になりましたか?