【感想・ネタバレ】ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)のレビュー

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講義で教われないこと

2020年08月07日

教員をしています。この本で書かれていることを知らずに過ごすことで、どれほどたくさんの子どもたちのSOSを見逃してきたのかと思うと、より学んでいかなければならないと身に染みました。

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多く教育者に読んでもらいたい

2020年01月08日

困っている子どもは見つかる。
本人は何に困っているかわからない。
でもその困り感を取り除いてあげることで楽に生きることができるだろう。
最後に書いてあったように、まずそれを担うのは間違いなく学校。
非行を犯し、少年院で反省する前にできることがある。
教育や学習の力を信じたくなりました。

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Posted by ブクログ 2024年03月07日

以前の仕事で発達障害であろう部下を任せられることが多く、何か解決策は無いかと思い出たばかりの頃、すぐ見つけて購入しました!
元々精神科や心理学などが好きだったのでスラスラ読める内容で読みやすかったです。

ただ、やはり何かしら知的障害や発達障害がある場合こちらの正解がそちらにとって正解ではないんです...続きを読むよね。その理解をしてもらうのも難しくて。このケーキを切れないのも何故そうなるのか相手の事を考えても分かり得ない事なんです。
だから非行や犯罪をしてしまう事がしょうがないとは、全く思っていないし。むしろ精神疾患がある場合無罪や刑が軽くなるのは私は違うと思っています。
どうしても頑張れない人達という本も出て早速買ったので読むのが楽しみです。

とてもよく考えさせられる内容でした。

※本の概要※
児童精神科医である著者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。




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Posted by ブクログ 2024年02月29日

非行に走る子達なりの苦悩が知れた。
性非行の事も書いていて自分の育児を振り返りながら読む事が出来て育児に生かせることも書いてあった

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Posted by ブクログ 2024年02月28日

札幌のコンビニ殺人事件の犯人が、小さい頃から他人との距離感がわかっておらず、暴力的になりがちで、そもそも障害を抱えてるタイプだった。社会がそれを認知してうまく導く仕組みがなかった面もある、という話を聞き、本書に行き着いた。

非行少年を理解するのに役立つ、新たな見地に立った本。

なぜこんなことをす...続きを読むるのか?
なぜ自分を抑えられないのか?
相手の感情を理解できないのか?

その謎の答えがある。

彼らがやがて大人になると、子供を産んで連鎖したり、犯罪を繰り返したり、騙されたり、といったことが起きるんだろう。

一方で、幼少期の家庭内の愛情や教育不足による知能の低下という面も大きいのではないかと感じた。

作者は教育の敗北という言葉を何度か使っているが、グレーゾーンの認知がより進んで、悲しい犯罪が減るように社会制度を整える必要性を感じた。

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Posted by ブクログ 2024年02月16日

知的障害と非行少年の関係や、犯罪心理学について考えたことはあまりなかったため、反省以前の子供たちが存在するという現実に大変驚いた。



手が差し伸べられればいいな

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Posted by ブクログ 2024年02月12日

人間の能力の凸凹は、様々…。
しかしながら、生きていく糧、術、自らを護る、愛着形成など…。学校では教えてくれないこと、もしくは、縁に恵まれなかった人々。幼少期から青年期は、とくに、自らの環境を変えることは、難しい。
勉学も大切だが、人としてどう生きていくかを、周囲の人々も、ゆるやかに接するという、世...続きを読む間ではなくなってきた時代に、取り残されていく子供らが
報われますよう。

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Posted by ブクログ 2024年01月18日

犯罪に対する見方を大きく変える衝撃の一冊!
非行少年と長年向き合った著者だからこそ辿り着けた見解。
認知機能の弱さなどが犯罪に直結してしまう現実。。
見たり聞いたり想像したりする力が弱かったり、そもそも相手の表情をしっかり見れていないと、
「相手がにらんできた」
聞く力も弱いと,「自分の悪口を言って...続きを読むいる」
と受け取ってしまう子どもたち。
犯罪を犯す前に理解ある大人と巡り合っていれば、違った人生があったんだろうと思う。
子どもと関わるすべての大人に読んでほしいなぁ。

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Posted by ブクログ 2023年12月29日

心理学について解説するyoutubeの中で推薦されており読みました。
言葉が適切でなく申し訳ないのですが、“能力の低い”人を理解してあげたいけど理解できず、苦しんでいる方におすすめです。非行少年たちが、非行をしてしまう理由がわかりました。彼らは、努力をしないのではなく、”努力ができる環境にない”こと...続きを読むが問題であり、
また逆に努力ができる環境にあり、その能力がある人は”恵まれた人”なんだということを気づかせてくれました。

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感想ですが

2021年07月09日

28歳、おそらく境界です。。
辛さの集約でした
これからどうしたらいいんだ…?
こんなに沢山の人が買って
読んでいるのは自分と同じような人たちなのだろうか??

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根深い

2020年12月11日

あまりにも根深くて、地道な導きが必要なんだと思いました。
基本がわからない以前の問題。
まわりにも勧めました。

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事実として

A
2020年01月22日

自分にはあたりまえのことでも、
人によっては当たり前ではないということ。
ケーキを人数に切り分けるだけのことなんて
特別な訓練をしなくても当たり前にできるようになることだと、
大抵の人は思ってしまうが
現実として、それができないどころか
等分にわけるということも思いつかない人々がいて
...続きを読むそこには、善悪以前の課題があるということを
思い知らされた。

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Posted by ブクログ 2024年04月10日

びっくりするくらい知能が低い人がふつうに世の中にいるというのは衝撃だった。境界知能の人はまるで違う世界が見えてるのだな。
境界知能の非行少年たちの成育歴を想像するととてもやるせない。
最後の、犯罪者を納税者に、という文に希望が見えた

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月28日

犯罪を犯してしまうことが単に邪悪な心を持っての行いでなく、判断する能力が乏しいこともあるということを知れた。
幼少期から支援が必要であったにも関わらず、気づいてもらえないまま大人になってしまう恐怖というのもわかった。

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Posted by ブクログ 2024年03月25日

非行をする少年少女たちへの考え方が覆された。なぜ?と漠然としていた疑問に、アンサーが返ってきたように思える。自分が生まれた環境から、自分で掴み取ってきた環境までを振り返るきっかけにもなった。

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Posted by ブクログ 2024年03月23日

知らないことだらけすぎた。
『犯罪を犯す人間=狂ってるやつ』
やと思い込んでいた。
どこかで止められることがあったかもしれない。
加害者になる前に気付ければ、被害者を生まないかもしれない。
もっと、『学校』というものの存在を考えないといけないだと思った。
そして、やっぱり『イジメ』こそ撲滅すべき問題...続きを読むなんやと思った。イジメは犯罪であることをイジメを行う人間たちは知らないといけないと心から思った。

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Posted by ブクログ 2024年03月23日

最近、殺人や強盗など目を疑ってしまう犯罪で捕まる子供のニュースを見かけることがあるがそこには子どもの認知能力に問題があるのかもしれないとわかった。小学校時代から勉強についていけなくなりそれが自己肯定感の低さやいじめにつながり、そこから非行につながる。この悪循環を止めなければ子供の非行は終わらない。そ...続きを読むのための学校教育の変革に自分も携わりたいと思った。

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Posted by ブクログ 2024年03月20日

今まで非行少年は「悪いやつ」だと思っていたけれども、彼らも社会的支援の必要な「弱者」なんだと気付かされた。
IQいくつ以下を一律に障害だと規定するのではなく生活の困難さに応じてgradualに支援が行き届くような制度が理想なんだろうけど、そんなのは理想論でしかない。

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Posted by ブクログ 2024年03月06日

非行をする人への考え方が少し変わった。また、勉強をすることの意味についてもう一つの答えをもらった気がする。自分は今個別指導のバイトをしているけど、できない子には根気強く教える側が付き合う必要があるのだと思った。
また、将来の教育に使えることが書かれていて勉強になった。
また、非行少年の特徴の中に小さ...続きを読むい頃の自分と重なるモノがそれなりにあって、ここまである程度まともに育ててくれた親への感謝は計り知れないと感じた。

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Posted by ブクログ 2024年02月19日

とても勉強になりました。
でも非行少年の特徴が知的障がいのある方の特徴だったので、これは非行少年の特徴というより知的障がいのある方では?となりました。
では非行に走る少年とそうではない少年の分かれ道は、というとやはり育てられた環境と教育の違いなのではないかと思いました。
もちろん非行少年の全員が知的...続きを読む障がいがあるわけではないけれど、障がいのある方の教育の大切さを教えられました。
逆に言えば障がいのある方で仕事を頑張っていたり犯罪を犯さず過ごしている方は本当にたくさんの方々の支援と教育を受けて今がある、ということに感動しています。
参考文献の「反省させると犯罪者になります」も是非読んでみたいと思いました。

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Posted by ブクログ 2024年02月13日

ランニング中にaudibleで。
普段生活している中でも、「同じ日本語を話しているのに通じない」と思うことがあるけれど、それも本書で言う「認知」の問題なのかもしれないと感じた。
私が日常感じている問題は「認知のズレ」だけれど、本書の題材となっている少年たちは、「認知ができない」

教育、福祉、医療の...続きを読む縦割や、判定の一面性など、社会の抱える問題もわかり、納得感があった。

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Posted by ブクログ 2024年01月08日

入ってくる情報がそもそも歪んでいるから
どれだけ頑張っても、思うような結果にたどりつかない。
頑張るところ、頑張らせるところがそもそも違っていたんだなと思いました。
そういう意識が教師にも、その子の保護者にも、クラスメイトの保護者にも広がることが支援の第一歩だと思います。

ただ、今の学校では教える...続きを読むべきことが多すぎる。
教員を増やすか、専門職枠で人を増やすかしないと手が回らないのも現実です。

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Posted by ブクログ 2024年01月05日

ただ褒めるだけでは改善しないという部分が印象的であった。
最近の後輩との接し方について、「褒めて伸ばす」というのが流行りなように感じる部分もあるが、褒めるだけでは、「なぜそのような思考回路になるのか」を掘り下げるのが難しい部分もあるのだと思った。
やはり、ほめ過ぎも良くないし叱りすぎも良くないので、...続きを読む丁度いいバランスを保って接するのが大事だと思った。
そして、自分含め、想像力を育む重要性を再認識する本であった。

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Posted by ブクログ 2024年01月03日

漫画は読んだことあったが、今回本も読んでみた。
この本は自分の知らない世界を知ることができる。今思えば小学生の同級生だったか彼もこの本に出てくる境界知能だったのかもしれない。大人だけでなく、子供にも一度読んで欲しい本。
本の方が情報量は多いが、漫画の方がより深刻感は伝わると感じた。

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Posted by ブクログ 2024年01月02日

知らない世界で新鮮な気持ちで読みました。

少年院には、反省以前の子供達がたくさんいるということにとても驚いた。
なぜ、反省させられているのか?それも理解できていないにも関わらず、反省させられ、少年院で過ごし社会へ出ていく。
この本を読んで大きな問題に気づくことができた。
また、生きづらさを感じて生...続きを読むきている人の多さにも驚いた

終わりに書いてある
本来なら、福祉によって救われるべき人たちが、行き場がないゆえに、罪を犯して、刑務所に集まってしまっている
という言葉がとても印象的

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新しい考え方に出会えた書籍

2023年03月11日

犯罪自体は良くない事で、判断能力に欠けておりなどニュースで聞くと、そうは言ってももし被害者家族だとしたら、許せるわけが無いと言う考えでした。
基本的には変わりませんが、
この書籍を読んで、自分たちのあたりまえの感覚を
もてない、知能だったり、そうなっている環境、
また、脳との関係、これを知っ...続きを読むているかどうかで
自分の価値観が少し変わると思いました。

#タメになる #深い

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2022年09月13日

この本を読んでから少年犯罪がニュースで報道されると、何故こんなことをしたのだろう・・という疑問プラスもしかしたらこの本の内容に
書かれている少年少女のような感じなのかもしれないといった考えを持ちながら報道を捉えるようになった。
子供の頃から周囲の大人の気づきや対応次第で差が生まれるのかもしれない...続きを読む。すごくすごく難しい問題。読んで良かった。

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子どもを持つ前に読めて良かった

Aya
2021年05月16日

漫画版の第1巻を読んだ後、購入しました。読書が苦手な方に漫画版、とてもおすすめです。
過去を振り返って、知らず知らずに見過ごしてきた発達障害、発達遅延、知的障害の人達もいるのだろうと思いながら読みました。将来自分に子供ができたら、そしてもしその子が何らかの障害があったら、どうやって育てていくべきなの...続きを読むか、考えさせられる書籍でした。
目に見えづらく、目を逸らしがちな、しかし向き合うべき少年達と彼らに関わる人々の苦悩をご自身の経験からわかりやすく説明してくれている筆者の方に感謝いたします。

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Posted by ブクログ 2024年03月13日

・いじめ、性犯罪、殺人、虐待を犯すのは認知の歪みが原因の場合が半数ほどある
 ケーキを等分できない
 図を模写するとまったく違う形になる
 殺人を犯してるのに自分は優しいと話す
 被害感が強い(視線があっただけなのに睨まれたと感じる)
 幼児を好む(9歳以上の女性は怖いという)
 時間の概念が3日間...続きを読むほどしかない(1ヶ月後のためにがんばるとか、この犯罪を犯したら後々もっと大変とか)

・IQ 70未満は知的障害、71-84は境界知能
・境界知能を含むと全体の16%(クラスに5人)

ーーーーーーーーーー

想像もつかない世界を知れた事で視野が広がった。
今後部下や関わる人にもいることを考えると、ただ怒ったり褒めるだけではなく関わり方に注意が必要だとわかった。

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Posted by ブクログ 2024年02月01日

医療関係で普通の人より近いところで発達障害の子供達を見ているからか、よりリアルに感じた。
世の中いろんな人がいることを、違う角度から知れて勉強になった。人間みんなが幸せに生きていくのってやっぱり難しいのかも。もっと心に余裕を持って、人に優しく生きていきたいなとも。

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Posted by ブクログ 2024年01月29日

★★★
今月
7冊目
良い本でした、勉強になった。
犯罪を犯す子のベースとして多くにIQが低かったり本来療育が必要な子が多いこと。
そこから負の連鎖がスタートすること。
犯罪者の脳のMRIでは前頭葉に気質的変異があることなど多数。
こうして常に色々な人がいるという付箋を貼る

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Posted by ブクログ 2024年01月28日

非行少年、ひいては少年犯罪を犯した者たちの思考はどうなっているのか。
面白い。それらが可視化されるとこういった世界が見えてくるとは驚きだった。
事件は何故起きたのか、責任は取れるのか、ではなく、どうすれば防げるのかに視点を向けていく事が大事だという文章には胸をうたれた。

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Posted by ブクログ 2024年01月21日

0118自己肯定感を上げることが必要ではなく、自分の実力に見合った自己評価ができるようになることが必要。
コグトレ

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Posted by ブクログ 2024年01月09日

自分に自信がないと自我が脆くて傷つきやすい。
また俺の失敗を指摘しやがってと攻撃的になったり
どうせ俺なんていつもダメだし
と過剰に卑下したりして他者の言葉を好意的に受け取れない。

コグトレ
ペットボトルに感情を書き水を入れる。
たくさん背負っていると重たいが捨てると軽くなる。
捨てるときは投げず...続きを読むに丁寧に親や先生に渡す。

特に参考になることはなかった。

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Posted by ブクログ 2024年01月08日

認知機能、処理速度、ワーキングメモリ、注意の転換...。
ペーパーテストは人並みにできても、なんだか自分頭が悪いなと思ってたんだよ。上記の要素からの評価が足りなかったんだ!

メモ
・善悪を教える前に、認知機能を発達させること
・人間の認知のフローは、感情フィルターを通して認知する。
・感情をコント...続きを読むロールする機能も大事。
・褒めるだけでは伸びない。思考回路を整理し、トレーニングすること。
・コグトレ
・獄窓記

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Posted by ブクログ 2024年01月06日

1クラスに35名の場合、約5人はIQ85未満。
一見、ごく普通なので周囲に気づかれずに、少し出来ない子として、ケアされずに見過ごされてしまう。中学生になるとよりケアされなくなる。
その結果、イジメられて→非行にと言う流れも少なからずある。
非行少年にはケーキを三等分できないと言うのも一定レベルいると...続きを読むいうのも衝撃だった。

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Posted by ブクログ 2023年12月20日

自分に子供を育てる時にぜひもう一回読みたい
子育てって難しいだろうなぁ
他人事にみえて、自分事として学べたことが多い

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新たな視点を持って

2021年05月24日

普通の大人になってから非行少年達に接する機会はほとんどありませんが、自分の子供時代を考えて、クラスでも何人か問題行動のある子達がいたな..と考えました。その子達の中には、非行に走った子もいましたが、彼らが知的に障害があった可能性もあることを考えさせられました。彼らの行なった非行に対して、「なぜそんな...続きを読むことを?」と思っていましたが、本書を読んで、ミョーに納得するところがありました。

#タメになる

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Posted by ブクログ 2024年02月25日

軽度知的障害のある子の問題、認知機能が低いことによって、当たり前が当たり前に見えず、聞こえず、考えられない、想像できないという問題…
話題になった本です。

問題提起だけでなく、コグトレという具体的アプローチも示されているのが良いと思います。

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