西加奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最初の1ページ目から語り手に、
「ぶすである」ことを疑うの余地すらないゆるぎない真実として語られてしまう、
きりこを主人公に、200ページあまりを使って、
人間の外側と内側をわからせてくれる小説です。
相棒のような愛猫、ラムセス二世に助けを借りながら、
きりこの人生、そして他の登場人物たちの人生は、
多くの人の人生のように難路を進んでいく。
しかし、読み終えたときには、
みんながその難路を自分なりに懸命に足を踏みしめて
進んできた足跡を見渡せるようになっていました。
読書中に立ち止まって考えたのは、
現実逃避っておもいのほか大切なのかもしれない、
肯定するべきものなのかもしれない、というこ -
Posted by ブクログ
ネタバレむ。むむむむむ。むむう。なんか、いい。なんかしらんけど、ええなあ。って感じの本でした。不思議な本だな、って。なんかしらんけど、ええなあ。そんな表現が、いっちゃん、しっくりきましたね。自分の中では。うむ。この本、好きです。
この認識が正しいのかどうかは謎ですが、「うーん、、、ハードボイルド」って、思いました。一読して。こんな感じは、なんだか、自分の中では、ハードボイルドなんだな、って感じ。西 加奈子さん、こんな話も書くんだなあ、ってのが、なんか、驚き。
関西弁が。というか、大阪弁?が、抜群に良いですね。僕が住んでるのは京都なんで、大阪とはちょっと、言葉が違うのかもしれませんが、この物語で語ら -
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ネタバレ胸に彫ったAが誰なのか分かるところを夜中に読んでしまったので、緑に激しく感情移入して、悔しくて悲しくて泣いてしまった。
だって、緑の特別な初恋なのに、そらないで藍ちゃん…
明日香との微妙な友情関係とか、おばあちゃんとかお母さんとかのすごく魅力的な人物の特徴とか、初恋の心の描写とか、夫がいるけどずっと孤独に生きていた女性の話とか、面白いものはいっぱいある。
だけど、それ以上にもう、初恋の相手を自分の年上の子供もいるいとこに奪われた(別に緑のものでもなかったけど)ことが、しばらく尾を引く強いパンチだった。。
最終的には自分の子供以上に愛して信じることができない藍ちゃんとコジマケンの関係性は、 -
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面白かった。
妻に自分の子ではない子供を妊娠されてしまう靖男があまりにも可哀想だった。なんだか自分では上手く立ち回っているつもりなのに結局は空回りしてて挙句自分がわからなくなっちゃう、多かれ少なかれそういう事って人生の中でよくあるよね。
この奥さんも大概変わった人だけど女の人ってだいたいこんな感じだよね。まさに膣で考えてるってかんじで。
でもそんな事よりもみどりのと合わせて読んでみるとなんの関係もないと思えるような人たちも物語の中でも外でも世界の人たちって結局はどこかで繋がっているんだなぁと思うとなんて壮大な物語なんだろって思ったしなんだか世界っておもしろいなぁと思った。
そしてなんとなくハッ -
Posted by ブクログ
夫の名前がムコで、妻の名前がツマという夫婦。
都会から田舎に移り住み、
その季節の移ろいの中での暮らしぶりを綴っていく小説。
やがて岐路に立つ、ムコとツマ。
著者・西加奈子さんの考える
「これがたぶん、いやきっと正しい生活」っていうのは、
僕にも「賛成!」と諸手をあげられるようなイメージです。
彼女の真正面性って本当に真正面だと僕は思う。
人それぞれに共通する「真正面への向き方」がここにあると思った。
複雑さを捨てて因数分解して出た「真正面へ向く姿勢」がある。
そういう精神が根底にあって描かれた世界のように僕は感じました。
ツマの文体、ムコの文体、
そしてクライマックスで盛り上がったときの
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