西加奈子のレビュー一覧

  • こうふく あかの

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    ネタバレ

     39歳の中間管理職・靖男の、突然妻が他人の子を宿す話と、2039年、衰退しつつあるプロレスで、無敵の王者を誇るアムンゼン・スコットの物語が交錯するように進んでいく。
     最後は二人の物語と、こうふくのみどりともすべてがつながり、ちょっとした快感を得ることができる。

     靖男はシンプルに言うと嫌なやつだ。計算高くて、いつも周りを見下してて、自意識過剰。嫉妬に類される醜い感情が嫌いだから、いつも安全地帯から物事を見ている。嫌なやっちゃな〜と思ってふと考えると、「自分もこんなんやん。」と気付く。挫折を知らない友人にも、こういうタイプは多い。
     そんな彼が、恥も外聞も捨てて、アムンゼンに挑む姿へ「俺の

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    2016年08月02日
  • ふる

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    『きいろいゾウ』を読んで、この著者は2冊目はないだろうとおもっていた。しかしながら『ふる』に手をだしてしまう、裏表紙の解説文に「池井戸花しす、二十八歳。職業はアダルトビデオへのモザイクがけ…」やられた(笑 ないとおもっていた2冊目は面白かった。感想を一言でいえば「なんとなく切なくやるせないのだが、そこはかとなく元気をもらえるお話」ってすごくぼんやりしているが・・・そこが良い。

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    2026年01月25日
  • こうふく みどりの

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    なかなか入り込めずにお風呂でちびちび読んでたのが、途中で急におもしろくなってかばんの中に入れた。いつもぐでぐでしているお母さんが時々衝動的にお化粧がしたなるって言ってて、それに対して「お化粧するならパジャマ着替えた方がええで(原文忘れた上に未確認)」と言ったあたりです、おもしろくなったのは。

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    2016年06月28日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    今年100冊目の読書は、この本になりました。
    直木賞作家で、なんとぼくと同い年の西加奈子さん。
    すごいひと、いるじゃないかと気持ちが引き締まります。

    男女四人が宿泊した旅館。
    あくる日、ひとりの死体が池に浮かぶ。
    いったい、誰が、どうしたのか。
    そのような謎が大きくひとつありながら、
    四人それぞれの、一人称で語られる四つの章で見られる細部から、
    同じストーリーでも、いや、同じ日を過ごした四人でも、
    そこで考えていること、感じていること、
    話の中身や表情などの受けとめ方なども異なっている、ズレがあることで、
    それぞれの人生を感じることができて、
    それぞれの人としての重みを感じることができるよう

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    2025年07月04日
  • きりこについて

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    2015.11.27

    2025.10.10
    本の題名からは想像できない展開。前半は「きりこがぶすを自覚するまで」後半は「きりこが自分を取り戻すまで」。前半のスローペースからは想像できないスピード感のある後半のたたみかけは圧巻で、物語にのめり込んでしまった。

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    2025年10月10日
  • こうふく あかの

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    「こうふくみどりの」と
    合わせて読めば、
    不思議と 繋がって。
    それぞれが完結したお話だけど、
    二冊まとめて読むことで
    壮大なストーリーが味わえ、
    感動は深まります。

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    2015年08月14日
  • こうふく あかの

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    ★4.5!

    良かったー!
    さすが西さん。
    何て言うか、この言葉が面白いとか、
    登場人物が、とかそういった細かいことでなく、
    描かれている、町が、生活がすき。
    描かれていない日常までも想像してすき。

    きっと何気ない日常を表現するのがうまいんだろうな、と。
    だから世界が見えるし私もそこに住める。
    そんな不思議な感じ。

    話は戻って、本作品は
    こうふく みどりのと、時代や町は一緒だけど、
    内容も、人も全然違う、別のお話。
    でもあとがきで西さんが言うように、
    些細なことで繋がってることを発見したとき、感じたとき、こうふく感を得た。

    例えば同じ登場人物が出てきたとき、
    あ、この人この前会った!!!

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    2013年04月18日
  • こうふく あかの

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    しびれた〜〜!
    ひとつのこと、という区切りはあれど、触手は伸び放題なんだ、
    憂鬱な出来事も時間の経過や場所で捉え方は変わるんだ、
    と、勇気づけられた。

    余談。アントニオ猪木を見る目が変わりました。

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    2013年01月11日
  • こうふく あかの

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    ネタバレ

    こうふく みどりの
    こうふく あかの

    二つの物語の些細な繋がりを発見する度ときめく。
    みんなどっかで出会った誰かを生かし、誰かに生かされてるのかなぁと思う。

    主人公の奥さんの心情は、こうふくみどりのに出てくる女性が全部語ってくれる。
    違う時代、違う境遇、違う相手、でもわき上がる感情はそれを全部越える。

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    2013年01月24日
  • こうふく あかの

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    なにかすごい…。
    でも、一読では、こめられたメッセージの半分も受け取れていないと思う。
    時間をあけて、もう一回読み直したいお話。

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    2012年06月26日
  • ふる

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    ネタバレ

    不思議な達観した感じのある花しすの子供の頃と今の話。淡々と進むので読みやすかった。特段何が起こるとかではない。
    白いものと新田人生が結局よくわからなかった。わからないようにしてるんだと思いますが!

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    2026年08月21日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    力強さ、泥臭さがありハラハラさせられる。
    他方、ある人間の一生、という観点で、「サラバ!」の秀逸さと比較してしまうとどうしても焼き増し感がある。

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    2026年08月20日
  • 舞台

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    日常生活における演技ってとても興味深いテーマかも
    私は仲のいい人に対しては特にありのまま接しているので、それを受け入れてくれてる友達への感謝が募る一方で、演技せざるを得ない状況にとてもストレスを感じるので、「人に合わせる」ための演技じゃなくて、「その場で求められている姿を演じられる自分」に酔えたら、もっと生きやすくなるかもって気付かされた
    ふと日常でどんな演技してるかな?って考えたとき、友達と泊まるときはちゃんと風呂上がるとき髪の毛落ちてないか気にするの、「人と生活する上で気を遣える自分」を演じてるかも、と思いました
    こういう小さな演技は、なりたい自分になるための歩みだよね〜

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    2026年08月17日
  • i

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    ネタバレ

    少し難しい作品だった。
    自分の年齢や価値観がまだ追いついていないのかもしれない。
    5年後、10年後にもう一度読み返したい作品だ。

    ただ、血の繋がらない子の感じ方や、女性ならではの気持ちが丁寧に描かれていて、男性である自分には一生かけても分かり得ないこと、それでも簡単に「分かった」と言ってしまいがちなことが、静かに描き出されていた。
    そこにこそ、小説を読む醍醐味があるのかもしれない。

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    2026年08月16日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    恋愛に全力になってしまうからこそ恋愛を遠ざけていた画家の夏目が久々に恋におちたのは同じく画家の『間島昭文』だった。絶対に自分を愛したりしないだろうという確信がありつつ、間島との関係に溺れていく夏目。甘く苦しい恋愛が人に残す者とは――という話。

    夏目はいい子だから恋愛の振り回され方も素直な感じで好感が持てる。登場人物みんな良い人達だ。夏目の朴訥な人柄に合わせて、なおかつ感情描写をメインにした結果、この文体なんだろうな。
    オチがちょっと弱い感じがあり、まとまりや着地感に欠ける気がする。「円卓」が素晴らしかったから相対評価してしまってるかも。そもそも恋愛ってその渦中の感情の起伏を味わうものだし、オ

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    2026年08月16日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    なんかこの人、狂ってる!って思ったけど、最後の爽快感がすごい。ひと盛り上がりした後も意外な展開でおもしろかった。まじまさんはこれからどう生きていくんだろう。解説も素敵だった!

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    2026年08月16日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    主人公が関西弁なのもあって、勝手に主人公に西加奈子を当ててしまった。
    自分自身の経験が浅くてあまり共感には至らなかった。
    30代になったら再読したいと思う。

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    2026年08月15日
  • おまじない

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    だれでも1度は感じる生きづらさやそれを開示する恥ずかしさなど、さらりと読めるけどぐっと重く感じる内容が多かった。
    人からどう思われるのかを意識しすぎる感情を抑えたり、肯定する言葉をおまじないとしている。

    【燃やす】は思春期の女の子と焼却炉のおじさんの話し。ただ話を聞いてくれるだけ、でも最後の正しい感情を正しいと言ってくれる人くれる優しいひとだった。

    【孫係・あねご】
    偽りの自分を演じるのに疲れた人たちのこころの支えとなるものを見つける話
    割りきって強く生きていた。

    【マタニティ・ドブロブニク】
    夢と現実のギャップに疲れ流れに身を任させるが、本当に大切な何かに気がつく。

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    2026年08月14日
  • わたしに会いたい

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    ネタバレ

    すべての話を読んで、もっとありのままで生きていいんだろうなと感じた。女性らしさによる生きづらさや辛さが多く描かれていたが、幸い?自分にはどれも当てはまらずあまり共感はできなかった。が、こうやってジェンダー差別などについて声をあげ続けている人たちのおかげで、ここ数年でかなり常識が変わったなと感じる。
    物語の趣旨とは少し離れるが、作中に出てくるアズサが未来の私を見ているようで複雑だった。もっと世の中のことに目を向け、自分の頭で考える癖をつけなければと思った。

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    2026年08月14日
  • すきが いっぱい

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    西加奈子さんと谷川俊太郎さんの往復書簡ならぬ、往復詩集。子供が読むと柔らかく純粋に世界に目を向ける詩、大人が読むと今まで見ていたものや過去を見直す詩に変わる。詩は小説と違って最小限の文字で余韻を残す事ができるのが美しい。全編ひらがなで書かれた優しい詩は大人も子供も読んだ後に、ちょっと考えたくなる余韻を読者に残してくれる。

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    2026年08月12日