西加奈子のレビュー一覧

  • こうふく みどりの

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    大阪弁の文体とちょっとアホっぽい行動で軽やかに話は進んでいくけど、内容的には重たい私小説。でも、みんな重たい過去を抱えながらも、全く悲壮感は漂わせず、明るく前に進んでいく姿勢が素敵だ。

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    2019年05月11日
  • こうふく あかの

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    いろいろ衝撃的だった。
    女として生きてるが、
    男にこんなこと思われてるのか。
    そして女は本当に膣で考える動物なのか。

    結局何だったのかわかんないけど、
    なんかすごくぐっときた。

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    2019年03月08日
  • こうふく みどりの

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    日常にありそうななさそうな話。
    みどりちゃんと児島犬の恋模様にキュンキュンした。
    こうふくみどりの にふさわしく、ほっこりした。

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    2019年01月18日
  • こうふく あかの

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    まず、読み始めて、靖男さんのめんどくさいキャラが大好きになった。
    続きが気になって普段も考えてしまう本はひさしぶり。
    やはり西加奈子の本はおもしろい。
    言葉がダイレクトすぎてちょっと尻込みするけど、西さんという女性が書くと、嫌悪感よりも、う〜ん、なるほどなぁと考えさせられるのは何故だろう。

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    2019年01月18日
  • こうふく あかの

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    面白かった。
    妻に自分の子ではない子供を妊娠されてしまう靖男があまりにも可哀想だった。なんだか自分では上手く立ち回っているつもりなのに結局は空回りしてて挙句自分がわからなくなっちゃう、多かれ少なかれそういう事って人生の中でよくあるよね。
    この奥さんも大概変わった人だけど女の人ってだいたいこんな感じだよね。まさに膣で考えてるってかんじで。
    でもそんな事よりもみどりのと合わせて読んでみるとなんの関係もないと思えるような人たちも物語の中でも外でも世界の人たちって結局はどこかで繋がっているんだなぁと思うとなんて壮大な物語なんだろって思ったしなんだか世界っておもしろいなぁと思った。
    そしてなんとなくハッピーエンド?で良かったと思った。

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    2018年11月06日
  • きいろいゾウ

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    夫の名前がムコで、妻の名前がツマという夫婦。
    都会から田舎に移り住み、
    その季節の移ろいの中での暮らしぶりを綴っていく小説。
    やがて岐路に立つ、ムコとツマ。

    著者・西加奈子さんの考える
    「これがたぶん、いやきっと正しい生活」っていうのは、
    僕にも「賛成!」と諸手をあげられるようなイメージです。
    彼女の真正面性って本当に真正面だと僕は思う。
    人それぞれに共通する「真正面への向き方」がここにあると思った。
    複雑さを捨てて因数分解して出た「真正面へ向く姿勢」がある。
    そういう精神が根底にあって描かれた世界のように僕は感じました。

    ツマの文体、ムコの文体、
    そしてクライマックスで盛り上がったときのそれぞれの文体とその密度。
    書き分けと濃淡と。
    総じて繊細ながらもあっけらかんとして、
    そして著者の、
    「エンタメとして、書き手の真剣さを感じさせないために用いた技巧や気遣いの中での、
    読者の前から消し去って見せないでいる真剣さ」を感じました。

    また、ちょっとネタバレになるかもしれないですが、
    ツマさんの心が危うい感じになっていって、
    でもクライマックスで起こる奇跡にシームレスに通ずるようにそれが繋がっていて、
    あたかもそれは「もろ刃の刃」の負の面から見せられて、
    そこから表にひる返して正の部分で終わるような感じがあって、
    それでいてその紙一重さが出てるのがなお好かったです。

    なかなかの長さの小説ですが、
    読んでいると凝りがほぐれるようなところがありました。
    好かったです。

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    2025年07月15日
  • こうふく みどりの

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    ネタバレ

    こうふく2部作の1作目

    大阪のおばちゃん(候補含む)の生き様が良く描けている。物語の中で世の中を動かすような大きな出来事と言うのはないのだが、日常にドラマは転がっているんだなぁ。主人公(中学生)の老成っぷり、おばあちゃんのカッチョええ生き様、おかあちゃんの達観した生き方、おばちゃんの生々しい香りの描写。どれもこれもがどこにでもいそうな、でも大阪っぽいおばちゃんの在り方が上手く書かれていて、大阪人の俺にはなんとも居心地がよかった。

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    2018年06月15日
  • こうふく みどりの

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    西加奈子さんの世界観が物凄く好きだ。
    自分は生まれも育ちも関東で大阪にはなんの馴染みもないんだけどなんだか物凄く懐かしい匂いがした。
    みんなそれぞれいろんなものを抱えていろんな経験を積んで生きているんだけどそれぞれいろんな幸せの形がそこにはあるんだなと思った。
    そして改めて猪木の偉大さが身に染みてわかった。

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    2018年05月28日
  • 地下の鳩

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    2018/05/16
    タイムカプセルがすごく良かった。
    西加奈子はどうしていつもこんなにもリアルな小説が書けるんだろう。

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    2018年05月16日
  • 地下の鳩

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    大阪。キャバレー、客引きの男とチーママの二人を描く『地下の鳩』。そしてその物語に出ていたおかまの男のお話『タイムカプセル』。出てくる職種の人に知り合いはいないので、本当っぽいとかわかりませんが、癖があって、人間臭さが出てて、正直に生きてて、楽しみながら読み進めることができた。『タイムカプセル』の方がいじめを題材にしている分、少々重い。今回もまた、不器用さとか人間の個性とか、素直に行きていこうと勇気をもらえる。

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    2018年03月15日
  • さくら

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    この家族が極端に特異であるはずはない、大なり小なり家族には、その家族たらしめる歴史がある。苦難を乗り越えた先には心安らかなるときがあるはず、いまはもう足腰も弱ってしまった老犬サクラがその姿で雄弁に語ってくれた。

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    2026年01月25日
  • しずく

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    ハイペースで西加奈子本を読んでいる。角田光代に可笑しさをプラスして柳美里のエグサを味付けに、ちょっと詩的な趣向もあり、結局、西加奈子って面白いという結論に至る(笑

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    2026年01月25日
  • ふくわらい

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    鳴木戸定は「他人の気持ちが理解できない」と自分で語っていた。多少ならそのような方は社会にいると思われるが、定はその分量が大きいらしい。秀逸なのはこの小説の終わり方、西加奈子は天才じゃないかと感心した。とにかく凄い作家さんである。常識の範ちゅうを軽く飛び越えるという意味では村上春樹に勝っているかもしれない。

    『昭和歌謡大全集』村上龍著に左右非対称の顔を持つ娘が登場する。こちらは恐怖を覚えたがレスラー守口は哀愁を感じさせた。それと、武智の宣う「先っぽだけ」っていうの凄いよねーよくも文字にしてくれたと思う(感無量)

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    2026年01月25日
  • こうふく みどりの

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    みどりちゃん、こじまくんのこと好きだったのにね…
    中学生の女の子の、個性的な家族たちや友人たちとの物語。
    おかあさん、おばあちゃん、おばさんのあいちゃん、ももちゃん、かみさん、ほとけさん、ぽっくりさん。
    そして別の家族の物語もクロスする。

    西加奈子さんの世界が心地よくてたまらない。

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    2016年11月27日
  • あおい

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    ぐたぐたでどうしょうもない結婚適齢期の女性っていう主人公の物語と、著者のつむぎだす文章がマッチしている。物凄くセンスがいい。才能を感じる。

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    2026年01月25日
  • こうふく あかの

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    ネタバレ

     39歳の中間管理職・靖男の、突然妻が他人の子を宿す話と、2039年、衰退しつつあるプロレスで、無敵の王者を誇るアムンゼン・スコットの物語が交錯するように進んでいく。
     最後は二人の物語と、こうふくのみどりともすべてがつながり、ちょっとした快感を得ることができる。

     靖男はシンプルに言うと嫌なやつだ。計算高くて、いつも周りを見下してて、自意識過剰。嫉妬に類される醜い感情が嫌いだから、いつも安全地帯から物事を見ている。嫌なやっちゃな〜と思ってふと考えると、「自分もこんなんやん。」と気付く。挫折を知らない友人にも、こういうタイプは多い。
     そんな彼が、恥も外聞も捨てて、アムンゼンに挑む姿へ「俺の息子だ!」と叫ぶことになるまでに、どんな道があったのだろう。彼が世の中で最も嫌悪していた嫉妬という感情を乗り越えるまでの期間。そこに思いを馳せると、落涙を辞さない。
     女は、膣で考えている。でも、その赤い道は、誰もが通る道だ。

     アントニオ猪木対ストロング小林戦は観たことないけど、同じ瞬間を多くの人が共有し、そして前に進んでいく。それって、なんて美しいことなんやろう。本でも芸術でもスポーツでも景色でも、人の心を動かしてくれる存在は偉大だ。

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    2016年08月02日
  • ふる

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    『きいろいゾウ』を読んで、この著者は2冊目はないだろうとおもっていた。しかしながら『ふる』に手をだしてしまう、裏表紙の解説文に「池井戸花しす、二十八歳。職業はアダルトビデオへのモザイクがけ…」やられた(笑 ないとおもっていた2冊目は面白かった。感想を一言でいえば「なんとなく切なくやるせないのだが、そこはかとなく元気をもらえるお話」ってすごくぼんやりしているが・・・そこが良い。

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    2026年01月25日
  • こうふく みどりの

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    なかなか入り込めずにお風呂でちびちび読んでたのが、途中で急におもしろくなってかばんの中に入れた。いつもぐでぐでしているお母さんが時々衝動的にお化粧がしたなるって言ってて、それに対して「お化粧するならパジャマ着替えた方がええで(原文忘れた上に未確認)」と言ったあたりです、おもしろくなったのは。

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    2016年06月28日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    今年100冊目の読書は、この本になりました。
    直木賞作家で、なんとぼくと同い年の西加奈子さん。
    すごいひと、いるじゃないかと気持ちが引き締まります。

    男女四人が宿泊した旅館。
    あくる日、ひとりの死体が池に浮かぶ。
    いったい、誰が、どうしたのか。
    そのような謎が大きくひとつありながら、
    四人それぞれの、一人称で語られる四つの章で見られる細部から、
    同じストーリーでも、いや、同じ日を過ごした四人でも、
    そこで考えていること、感じていること、
    話の中身や表情などの受けとめ方なども異なっている、ズレがあることで、
    それぞれの人生を感じることができて、
    それぞれの人としての重みを感じることができるようになっている。
    そこには、たとえば交差点で行き交う人みんなに人生があってドラマがある、
    というようなことの具体的な表出があります。

    誰かひとりが死んだのだが、
    いったい誰が死んで誰が殺したのか、
    そもそも他殺なのか自殺なのか。
    そこのところについていろいろと多方向へ読者の想像力をかきたてます。
    これだけ殺意の契機や自殺の衝動の契機になりそうなものが日常には潜んでいるのかな、
    と思わせられるつくりにもなっている。

    日常の薄皮一枚の裏には危うさがひそんでいて、
    みんなそうなんだよ、っていう感覚を感じる。
    当時30歳くらいの西加奈子さんは最初にそういうことを描こうと思って、
    これだけの物語を紡いだのだろうか。
    だとすると、その企みも構築力も発想もすばらしい。

    というか、そんなにみんな自分や他人に「死」を重ねあわせて見てるのか。
    あまり意識的に把握できないか、つかんでは逃げていくタイプの感情として
    「死」を重ねるものがあるのかなあなんて客観的に考えてみる。
    自分はどうだろう、たしかに日によっては「死」を多く日常に重ねて見る日もある…。

    にくたらしいことを言う友人にむかって胸の内で「こいつ、死ね!」と思うときもあれば、
    もっと軽く、熱い風呂にはいったときに「あっつ!!死ぬ!!」とやるときもある。
    それだけ、「死」のイメージというか言葉というかは身近で、
    へんな言い方だけれどカジュアルなものなのかもしれない。

    それだけ「死」に捉われているのは、
    死の強迫観念なのかもしれない。
    自分が死んだり近しい人が死ぬのが怖いし、
    どれだけ苦しくて痛いのかもわからないし、ましてや最期だし。
    「死」になれようとするから、
    つまり「死ならし」のために日常の裏にいっぱい「死」への契機があるのかもしれない。

    そんなところにまで考えが及んでいくような小説でした。
    全章に通して出てくる、すなわち串刺しになっている味付けの猫の鳴き声の伏線などが、
    不思議な感じで意味合いとしてわからないからぱーっと解放されるような感覚があって、
    そういうのはわりと好きです。
    ぼくがそういうのを書くとしたら、意味はあるんだけれど、
    書き終わって時間が経つと忘れてしまう類のネタだと思う。

    まあ、ぼくはいいです。

    そういうわけで、年100冊の読書目標を達成しました。
    ぼくの今の環境で100冊くらい読むと、ちょっと読み散らかすみたいな感覚もあります。
    もうちょっと穏やかに暮せていたらそういうこともないのですけども。
    また、フルタイムで働きだしたりしたら、もっと読めなくなるでしょう。
    それでも、限界突破じゃないけれど、ぼくの読書に使う能力が伸びたとは思います。

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    2025年07月04日
  • きりこについて

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    2015.11.27

    2025.10.10
    本の題名からは想像できない展開。前半は「きりこがぶすを自覚するまで」後半は「きりこが自分を取り戻すまで」。前半のスローペースからは想像できないスピード感のある後半のたたみかけは圧巻で、物語にのめり込んでしまった。

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    2025年10月10日