西加奈子のレビュー一覧
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ネタバレ39歳の中間管理職・靖男の、突然妻が他人の子を宿す話と、2039年、衰退しつつあるプロレスで、無敵の王者を誇るアムンゼン・スコットの物語が交錯するように進んでいく。
最後は二人の物語と、こうふくのみどりともすべてがつながり、ちょっとした快感を得ることができる。
靖男はシンプルに言うと嫌なやつだ。計算高くて、いつも周りを見下してて、自意識過剰。嫉妬に類される醜い感情が嫌いだから、いつも安全地帯から物事を見ている。嫌なやっちゃな〜と思ってふと考えると、「自分もこんなんやん。」と気付く。挫折を知らない友人にも、こういうタイプは多い。
そんな彼が、恥も外聞も捨てて、アムンゼンに挑む姿へ「俺の -
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今年100冊目の読書は、この本になりました。
直木賞作家で、なんとぼくと同い年の西加奈子さん。
すごいひと、いるじゃないかと気持ちが引き締まります。
男女四人が宿泊した旅館。
あくる日、ひとりの死体が池に浮かぶ。
いったい、誰が、どうしたのか。
そのような謎が大きくひとつありながら、
四人それぞれの、一人称で語られる四つの章で見られる細部から、
同じストーリーでも、いや、同じ日を過ごした四人でも、
そこで考えていること、感じていること、
話の中身や表情などの受けとめ方なども異なっている、ズレがあることで、
それぞれの人生を感じることができて、
それぞれの人としての重みを感じることができるよう -
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★4.5!
良かったー!
さすが西さん。
何て言うか、この言葉が面白いとか、
登場人物が、とかそういった細かいことでなく、
描かれている、町が、生活がすき。
描かれていない日常までも想像してすき。
きっと何気ない日常を表現するのがうまいんだろうな、と。
だから世界が見えるし私もそこに住める。
そんな不思議な感じ。
話は戻って、本作品は
こうふく みどりのと、時代や町は一緒だけど、
内容も、人も全然違う、別のお話。
でもあとがきで西さんが言うように、
些細なことで繋がってることを発見したとき、感じたとき、こうふく感を得た。
例えば同じ登場人物が出てきたとき、
あ、この人この前会った!!! -
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女性を主人公にした短編集。
それぞれの「辛さ」を抱えていて、奇怪な世界観ながら少し共感。
●私のお尻
「お尻の形」が自分の魅力と発見したことで、そこしか愛されないのではと思い悩む女性。そして、謎の男に会って平凡なお尻にしてもらうというストーリー。人は強さを手に入れると同時に脆弱性も孕んでしまうという意図だろうか。特に、先天性である外形的な魅力は、努力によって培った強みより脆いと思う。
●トロフィーワイフ
夫は長年連れ添った逞しく老いた女性と離婚し、愛でるために若く美しい妻と再婚した。その若妻も初老になり、自身の苦労の少ない、愛られるだけであった人生を振り返る。男女間で、共闘関係は永続できない -
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NHK 『大人気アニメ』NHKで“再放送”が決定「ヤッター!」「絶対録画する」“最高峰の受賞歴”が示す「別格」の完成度
北陸の、とある港町。漁港の焼肉屋さんで働く、まぁるくて、元気すぎる大阪弁な母・肉子ちゃん。そして、クルミのような可愛い目、痩せっぽちな小学生・キクりんは、毎日を賑やかに生きている……。
肉子ちゃんこと「見須子菊子」は、大阪、名古屋、横浜、東京と……仕事を転々。若いころから男運の悪さは抜群で、騙されてばかり。ついには、書き置きを残して蒸発した男を追いかけて、8歳だったキクりんと一緒にこの町に流れ着いた。憔悴しきってたふたりだったけど、小さな街の優しく、クセの強い人たちに助けら -
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序盤、自意識がすぎる人のおとぎ話みたいだなぁと思いつつ読み進めた。でも西加奈子作品が分かりやすい教訓を残すだけで終わるはずがない。
めんどくさい主人公が必死に折り合いをつけていく終盤は読みながら苦しくなった。
「武士は食わねど高楊枝」という言葉が実は好き。カッコつけてなんぼ。
カッコつけは周囲への気配り、優しさだと思う。
周囲からの見え方を気にするのも同じだと思う。
巻末の対談のなかの西加奈子さんの言葉が本当に優しくて素敵。
巻末の対談より
「金持ちで顔も良くてなに悩んでんねんって言われて無視されがちな悩みがあることを無視したくない」
「ネットに悪口を書き込むのはリストカットと一緒……それ
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