西加奈子のレビュー一覧

  • サラバ! 中

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    いつまでも姉と母に振り回されてる主人公。笑
    のらりくらり人生順風に過ごせてる人ってこんな考え方なのかなーと。
    姉が強烈過ぎて凪のように流されていないと心が疲労する気持ちは分かる。

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    2025年11月06日
  • 舞台

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    あまりおもしろく読めませんでした。主人公が29歳にもなって自意識過剰すぎて幼くてちょっとというかけっこうイライラしました。

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    2025年11月06日
  • サラバ! 下

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    ネタバレ

    上中巻と淡々と一人の男の自叙伝が続く。人に流され生きる主人公らしくその内面の心情表現は乏しく記録的なので読みが進まなかったが、中巻の後半から下巻にかけて中年期に人生が大きく動く事に従って主人公の心情の動きに読む側の心理状態も影響され翻弄される。題名の「サラバ」という言葉に最後主人公は救われるが、そういうものがあって、そしてそれを見つける事が出来たのは幸せだったろう。それとも皆そういうものを持っているのか。

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    2025年11月03日
  • 私の身体を生きる

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     身体や性についてのエッセイ集。この中で柴崎友香さんが呈示していた疑問「なぜ書き手の性別を限っているのか」、私もこれと同じことを思った。もう、このフェーズは終わっていないか。いま、同じテーマで、男性やその他の性の人の語ることも聞きたいし、それらが同じひとつの場所に並べられているところを見たい。
     どのエッセイもそれぞれ興味深かったし、色んな方向に心動かされたが、上記の意味で、柴崎さんが「このような疑問を私が持っていることを編集者と共有できたので、書くと返答した」という経緯を書いてくれていたことが、いちばん嬉しかった。もちろん、疑問の詳細は私が書いたこととは違ったけれど。

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    2025年11月02日
  • サムのこと 猿に会う

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    ◼️ 西加奈子「サムのこと 猿に会う」

    初期の3作を収録、関西風味の、西加奈子の筆が冴えている。

    「サムのこと」「猿に会う」「泣く女」の短編3つ。大阪、大阪、和歌山ですべて関西弁。うにゅっとした、形のはっきりしない成り行きと感情を描く。

    関西出身の同僚の女性がかつて、いまなら西加奈子がええよ、大阪が舞台のが多いし、と言い、仕事で組んでいた後輩も好きで2つ3つ貸してもらった。こんなところに惹かれるんちゃうかな、という筆がこれらの作品にあるような。

    サムが突然、死んだ。レコード屋アルバイトのスミ、洋食屋のアルバイトのハスと在日朝鮮人のキムのカップル、男を取っ替え引っ替えしているモモに僕、つ

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    2025年10月28日
  • ふくわらい

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    Xで、『ASDの女性が人との関わりを通して、日常に当たり前にあるものに対して、新鮮に気づきを得たり、感情を得ていく話』といったようなポストを見て、「私はASD傾向があるかもしれない...」とちょうど気に病んでいた私の興味をひき、読んでみた。


    ASDのために、人に対しての見方が平面的だったというより、この主人公の育った環境が、人への共感力を育むことに関して異常に欠落していたが為にこうなっただけだよなあ、と感じた。そしてそれは私の心の救いにもなった。

    昔から、自分が経験していないことで悩んでいる人の気持ちが分からず、無神経なアドバイスをしてしまったり、共感できないけど表面上共感しているフリを

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    2025年10月27日
  • うつくしい人

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    百合にマティアスと坂崎がいてくれてよかったなぁって思った。
    百合の行き詰まり感みたいなもの、読んでいるとこちらも息詰まってきて、途中まではつらいなぁと思っていたんだけど、ふたりと交流していくあたりでそれが少しずつほどける感じ。
    ホテルから家に戻ったら何か変わっているかというとそうではないと思うけど、でも百合の心持ちは少し身軽になったんだと思いたい。

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    2025年10月27日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    最初は何が言いたいの?という感じだったが1つ1つの物語に向かうたびに引き込まれていった。
    登場人物4人ともなんとなくフィクションの中でしかいなそうなキャラだが、最後の方には親近感が湧いてきた。不思議な後味の作品。

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    2025年10月25日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    こんなにも強い想いを持って恋愛をしたことがないため、少し羨ましくも思いましたが
    うーん...したくないですね(笑)

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    2025年10月20日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    2.8
    作風が面白くて一人一人の視点から読み進めることで新たな発見がある。4人の人間らしい感情が良かった。

    セックスについて「欲望の結果」ではなく「自分が女であることを認めて欲しいという声高な請求」。セックスは性交ではなく自意識の駆け引き。という文に物凄く共感した。
    女性は刺さる人多そうなので是非呼んで欲しい。

    ただ、ミステリー小説が読みたい時に読む本ではなかった。

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    2025年10月16日
  • サラバ! 上

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    TikTokでキムタクが紹介していた、第一位の本…ということで手にしてみた。

    主人公の心の中で起きている気持ちの機微、変化、葛藤がリアルに伝わってきて、感じられる本。読み進めていく中で、主人公が接する人たちのキャラが不思議だけど、リアルでいそうなところがおもしろい。

    そして関西弁なので、なんだか親しみが持ちやすい。次の中巻を早く読みたい!!

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    2025年10月15日
  • サラバ! 下

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    自叙伝という形にしなければいけない理由がよく分からなかった。自分と自分語りが大好きな人にしか見えない。
    少年期のヤコブとのエピソードが好きだっただけに、再会の話は非常にがっかりした。ここまで来て悲劇の主人公を気取ってしまうのか……。
    魅力的な章も多々あり楽しく読めたが、終始他責思考の語り手にはうんざりした。大切に温めていた父母のエピソードが「こんなもんか」なのはリアリティがあった。

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    2025年10月14日
  • サラバ! 下

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    自分を誰かと比較して、踏み出せない自分自身を誰かの所為にして、自分を正当化してなにかを信じることから逃げていないか。長い物語のラスト、一気に開かれてゆく主人公の世界の明るさは爽快でもある。又吉さんの解説も素敵。

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    2025年10月13日
  • 舞台

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    ネタバレ

    2014年発表の西加奈子氏作品。

    あらすじについては、巻末数ページにある広告(他作品紹介ページ?)にあるのが簡潔でよかったので引用したいと思います。

    旅の初日に盗難で無一文に! 自意識過剰な青年の馬鹿馬鹿しくも切ない魂のドラマ。

    ・・・
    読後感は複雑でした。

    周囲へあわせるとか、空気を読むとか、発言しない相手をおもんぱかるというのは一種の日本の文化でしょうが、それが行き過ぎて苦しむ人がいるのも事実でしょう。

    主人公の葉太は、気にしい、というか、自意識過剰の最大級みたいな感じの人。

    初の海外旅行にニューヨークを選び、調子にのり、盗難にあう。英語も喋れず、恥もかきたくない、だか

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    2025年10月12日
  • わたしの名店

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    【三浦しをん、西加奈子、中江有里、美村里江、宇垣美里、清水由美、山田ルイ53世、塩谷舞、稲垣えみ子、道尾秀介、ジェーン・スー、岡崎琢磨、バービー、朝井リョウ、瀬尾まいこ、佐藤雫、清水ミチコ、あさのますみ、畠中恵、はるな檸檬、小川糸、久住昌之、川内有緒、澤村伊智、朱野帰子、最相葉月、藤岡陽子、森見登美彦】
    という顔ぶれの方々が、それぞれ"自身が名店だと思うお店"を紹介している一冊。その店はもちろん実在する店。(現在、閉店してる可能性はある)

    いやー、なんか人が好きなお店っていいやんね。好きって必ずしも「ここのこれが絶品!」っていうだけじゃなくって、別に特別美味しくなくても好

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    2025年10月09日
  • サラバ! 中

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    両親の離婚、エジプトからの帰国というイベントから始まる歩くんの、主に学生時代が描かれている中巻

    離婚して離れてもなお家族を養い続けるお父さんにぶら下がる、相変わらずクセツヨな家族たち
    祖母、親戚、近所のおばちゃん等女性が多い中できっと耳年増みたいになっちゃったんだろうなぁ変に達観してるつもりの歩くんは男子校に通い、ヤコブに代わる親友と呼べる須玖くんと出逢い、映画や音楽などのカルチャーにとても影響を受けていくところはものすごく青春な感じがしてうらやましいほどだ
    しかし度々語られる自意識過剰?
    自分の容姿に並々ならぬ自信を持っているところやクセツヨ家族の中で当り障りなく過ごすために手に入れた処世

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    2025年10月08日
  • 私の身体を生きる

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    どんなことをどんな風に語るかは自由なはずなのに、不思議と受ける印象が近い方も多い。圧倒されたのは、自身の自慰について複数名の方が赤裸々に書かれていたこと。もちろん秘めておくべきかどうかは個人の自由だが、同じことを目の前の男性に言われたらきっと眉間にシワを寄せてしまうと思うので、(こんな性差を感じてどうかとも思うが)そうならないのを織り込み済みの、女性性を逆手に取った表現ような気もする。私のお気に入りはセブンルールで見たことのある藤原麻里菜さん。「もし、技術が発達して、アバターを作って仮想空間で生きれるとしたら、私は女の身体を選ばず、カービィみたいなピンク色の球体を選ぶだろうと思うのだ。そうした

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    2025年10月05日
  • 舞台

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    20歳そこそこの若い子が過剰な自意識に振り回されているのかと思いきや、主人公はもう29歳なのですね。
    もちろん葉太ほどではないけれど、自分も10代~20代のはじめくらいは、周りからどう見えているか散々気にしていたなと思いだしながら読みました。

    お笑い芸人の又吉さんが、西加奈子さんの本が面白いと絶賛されていたので、こちらの本を手に取りました。
    ストーリーが自分には刺さらなかったので、次回は代表作を読んでみようと思いました。

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    2025年10月03日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    全身全霊で恋に打ち込める人をうらやましいと思いつつも、自分も10〜20代の頃はそんな感じだったなぁ…少し甘酸っぱいような気分。
    最後には希望で終わってるが、個人的にはもう少しだけ人間関係を描写して欲しかった。とはいえ好きな作品。

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    2025年10月03日
  • わたしの名店

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    気がついた、私はごはんにまつわるエッセイがとっても好きだ!お腹も心も満たしてくれるエッセイはきっと薬よりも体にいい。

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    2025年10月02日