西加奈子のレビュー一覧

  • 白いしるし(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    恋に落ちた瞬間から、その感情の強さに飲み込まれていく様子がとても印象に残りました。好きという気持ちはこんなにも一方的で、ときに自分を見失わせるものだと感じました。その感情が息苦しさや恐怖と隣り合わせで描かれていて、読んでいて胸が締めつけられる思いがしました。
    相手に触れたい、知りたいと思うほど距離がうまく測れなくなっていく様子が痛々しくもあり、どこか共感してしまいます。登場人物の言動には危うさもありますが、それも含めて人を好きになることの純度の高さが伝わってきました。
    恋愛の美しさだけでなく、感情が極端に振れたときの危うさにも目を向けさせられる一冊でした。

    0
    2026年03月21日
  • わたしに会いたい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    西加奈子さんの経験が色濃く反映された一冊だった。

    そしてこれは女性の「生」と、(本人の望む望まないに関わらず巻き込まれる)「性」のお話しでもあるなと。

    私は「VIO」と「あらわ」「ママと戦う」の三つが好きかな。
    表紙に描かれてる丸いのは乳首かしら。わざわざ見せたいとは思わないけど、確かになんで乳首はダメなんだろうね。

    0
    2026年03月19日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    作家から入るのも良いものですなぁ。本を読んでみたくなった作家さんは村田沙耶香さん、海猫沢めろんさん、中村航さん、光浦靖子さんの4人。セクハラに寛容な村田さんは、だいぶん変な人ですね。角田さんは今までのエッセイからは分からなかった愛らしさで、見る目が変わりました。ズキュンときます。番組は終わってしまったようですが、一度くらい観てみたかった。若林さんの表紙につられましたが(そもそも若林さんが読書家だとは、初耳)予想外に良い本でした。

    0
    2026年03月18日
  • しずく

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女ふたりがテーマの、短編集です。
    タイトルでもあり、単行本刊行時に書き下ろしされた、しずくが一番印象的でした。
    ねこ2匹の考えていることが、あまり知能が高くないところが、記憶が曖昧なところが、愛おしい。
    喧嘩をしててもそのうち理由を忘れてしまう。離れてしまっても、何かがなくなったことしかわからないけど、その温もりは忘れない。暖かいような切ないようなお話でした。

    他にもランドセルは、子供の頃に仲が良かった友達にエレベーターで偶然会い、勢いで旅行の計画をし、ロサンゼルスにいくという突拍子もない話。それでも、女の友情というか、なんとも言えない関係が描かれていて面白かったです。

    他のお話も、何度も

    0
    2026年03月18日
  • 白いしるし(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ここまでのめり込むことがなくなった自分としては夏目の勢いが眩しい
    16のオーナーさんとの会話がニュアンスだけどなんだか分かり合えたようで羨ましかった
    同性とこのように通じる時って嬉しい気持ちになる

    0
    2026年03月17日
  • サラバ! 上

    Posted by ブクログ

    Audibleと紙の本のハイブリッド。「圷」歩は「阿久津」と思って読んでいたし、「不穏」ってやっぱり不穏なのことだよな、と確認したり、やっぱり文字大事。カイロに移った当初は少し沢木耕太郎の深夜特急のような旅気分を味わえたし、場所変わっての家族の変化を淡々と語る松坂桃李くんのナレーションは最高。彼の関西弁もとても心地よい。中下巻も楽しみ。

    0
    2026年03月17日
  • すきが いっぱい

    Posted by ブクログ

    谷川俊太郎さんと西加奈子さん
    による往復書簡。

    谷川俊太郎さんの詩は読んでいて
    どこか心地が良い感じがしたのだけど、
    西加奈子さんのほうがダメだった。
    全然合わない…。

    だけど…
    西加奈子さんのイラストは素敵でした。

    0
    2026年03月14日
  • 舞台

    Posted by ブクログ

    外に出ずしてNYを旅できる本。
    ボンボンイケメン29歳男がNYで痛い目に遭う話。
    限界に到達した時、自分の本性に出会えたことが葉太にとっての1番の収穫だったのだろうと思う。

    #2026 #12

    0
    2026年03月15日
  • わたしの名店

    Posted by ブクログ

    読んでいる度に食べたいなっと思いました☺️♡
    ひとつひとつの作品を読んでその後にごはんの絵が書いてあって、もっと食べたくなりました!
    読み応えがあってとても面白かったです!

    0
    2026年03月11日
  • 白いしるし(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    夏目のように本気で恋に対して逃げずに向き合う事は中々出来るような事ではないと思った。
    自分だったら逃げ出している気がする。
    ここまで人に対して想いを抱いた事は無いが故に自分も夏目のような恋愛をしてみたい。

    0
    2026年03月07日
  • あおい

    Posted by ブクログ

    西加奈子さんの一冊めの小説。
    共感とかじゃない小説の楽しみ方、ナオコーラさんの解説になるほどなと思った。

    解説山崎ナオコーラ
    「私たちは感覚をすぐ麻痺させてしまう。
    そんなとき、小説を読む。
    すると、汚れきっていたフィルターが、読書中のいつの間にやら外れたらしくて、背表紙を閉じたあとに、私たちの感覚神経は、鮮やかな周囲を再認識することになる。
    真向かいにこの世と向き合うことをやれるようになっている自分を発見する。」

    0
    2026年03月07日
  • サラバ! 中

    Posted by ブクログ

    感想は下巻で

    須玖くんが小説や映画に没頭するようになったきっかけが現実逃避だということ。ドキッとした。私もそんな時期があった。まさしく逃避だった。
    須玖くんは芸人の又吉さんぽいなぁ。

    歩から見る男性は単純で優しくて分かりやすい。
    女性達は皆個性的でマイペース。

    0
    2026年03月03日
  • サラバ! 上

    Posted by ブクログ

    感想は下巻で

    姉である貴子の奇行は読んでいて苦しく感じた。その感覚が私としてはちょっと新鮮だった。
    タイトルのサラバの意味がわかるまで、このまま下巻まで行くのかと少し不安になったけど、どうやらここから面白くなりそう。

    0
    2026年02月27日
  • わたしに会いたい

    Posted by ブクログ

    女性の身体とその生きづらさをテーマにした8編の短編集。

    出てくる女性の芯が強くて、勇気がもらえる1冊。

    この作品で書かれた「性的な客体として見られることは受容しなければならないのに、積極的に性を楽しもうとすると、聞くに堪えない言葉で罵られる」という一文には、激しく頷いた。

    若さに価値を置く人が多い日本で、年齢を重ねると性的な対象として見られなくなくなることは、私にとってはメリットでしかなかった。
    女性であることで暴力的な言葉を投げかけられたり、軽視されたり、搾取されたり。
    自分の心が削られる思いをしたことのある女性はたくさんいるだろう。

    男性も女性と同じように、そういった苦しさはあると

    0
    2026年02月27日
  • 白いしるし(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    好きなアーティストさんがボロボロになるまで読んでたので読んでみました。好きな人のことしか考えられない、依存に近くなってしまう主人公のお話。ほかの本に比べてページ数が少ないのに読んだあとの余韻が凄かった。時間を空けてから読み返してみたい

    0
    2026年02月25日
  • 舞台

    Posted by ブクログ

    ◼️ 西加奈子「舞台」

    演じている、は西加奈子ひとつのキーワードかもしれない。

    人はニューヨークに何を感じるのだろうか。また、自意識、というのが意外に強いものだというのは年齢を経るに従って分かってきた気がする。突っ走りと関西弁でいわゆるヘンコ。自意識過剰の若者は、NYで何を見つけたのか。

    それなりに高名な作家だった父親のことをしゃらくさい、と言って嫌っている葉太。女にはモテるが演技をされると萎えてしまい長続きしない。その父が死に、遺したお金でNYへ一人旅をすることに。セントラル・パークの有名な芝生、シープ・メドウに着き、念願通り寝転がってお気に入り作家の本を広げたとたん、日本語で「まさか

    0
    2026年02月22日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    今読んだから、新鮮さは感じなかったけど、もの凄く辛く、身に沁みる小説だった。
    特に最近数年はこの小説で描かれる問題について論じる小説や映画など多くの作品があったように感じる。
    助けを求める大切さや、貧困の辛さ、家庭環境の問題など追体験しながら身に沁みる読書体験だった。

    0
    2026年02月21日
  • 舞台

    Posted by ブクログ

    西加奈子さん、初読み。
    太宰治『人間失格』に心酔する主人公の葉太は、非常に自意識の肥大した若者。常に周囲の目からどう見られるかを意識して場に、自分に相応しい姿を演じようとする振る舞いには私もよく思い当たるものがあるし、何より私も中学生で出会った『人間失格』に衝撃を受けて「これは自分の話だ」と思った類の人間なんだけれど、葉太へはそこまでの共感がなくて、なんというか自分がもう若者を通り過ぎてしまっていることを再確認させられた気がする。若者として読んでいたら「これは自分のことだ」と感じたんだろうか。

    葉太は人間失格の葉蔵的な人間を現代の若者(令和ではなく平成)に落とし込んだ姿とも捉えられるが、酒や

    0
    2026年02月21日
  • 舞台

    Posted by ブクログ

    読んでる最中は、葉太の自意識過剰があまりにも度が過ぎていて感情移入できない部分が多く感じましたが、読み終えて、ふと自分が「これやったら他の人にどう思われるかな」「こうしたら人からよく思われるかも」と考えながら仕事していることに気付かされて驚きました。
    この世は『舞台』なのだから、演じて生きるのも悪くない。
    同じものを食べても状況によってまずくもうまくもなる。大事なのは自分の心の持ちようだということを忘れないようにしたいと思いました。

    0
    2026年02月20日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ###

    アンソロジー、あまり読んだことがなかったので読めるか少し心配でしたが、

    いろいろと、それぞれに、自分の身体に関する記憶や経験が書かれていて、

    無事読めました。

    ワンテーマを通して、こんなに豊かなアンソロジーができるんだなーと、やっぱ一流の作家さんたちだからかと思いますが、読者としても自分自身の経験について振り返る機会になったり、他者について少し想像する機会になる、とても良い本だったと思います。

    0
    2026年02月18日