西加奈子のレビュー一覧
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ネタバレ男女4人の旅行での夜、翌日旅館での女の死が、ナツ、トウヤマ、ハルナ、アキオと旅館の客や従業員の目線で語られる。
ナツとアキオ、トウヤマとハルナが恋人。
・ナツ:煙草を吸う男と温泉にいたような気がする。→トウヤマと思われる。
・トウヤマ:祖母が好き。ある女から電話がかかってくる。→ハルナのキャバ嬢の同僚?でも娘に渡す金がどこから出てるか分からないハルナの母の方が面白い。と思う。
・ハルナ:買い物依存。母からお金をもらい、整形もしている。アキオに幻覚剤を売り金を得る。
・アキオ:昔から体が弱く、セックスもできない。飼い犬など自分より弱い生き物に愛情を感じる。だからナツに幻覚剤を飲ませる。前の彼女はハルナ。最後にトウヤマと電話していた女と会う。→これが死者と思われる。
他の西さんの小説より純文学より。芥川賞を狙わされて?の作風なのか。解説は中村文則さん。 -
Posted by ブクログ
自分が他人を傷つけたくないから、別の人が自分の気になることを聞いてほしいって気持ち分かる。
今の自分が昔の自分と同じなのか分からなくなるのも分かる。
色んな時代に出てくる「新田人生」は、忘れてしまった誰かなのだ。
色んな人の声を思い出すラストはするする読めた。
あとがきによれば、白いものはいのち、らしい。
自分のことを忘れてほしくないんでしょう、みんなに。だからせめて自分で、自分の声を、自分がいた場面を、覚えておこうとしているんだ。
…
あなたは、誰かと能動的に関わってゆくことが、忘れられない確かな方法であると言うことを知っているはずだ。でも出来ない。出来ないから、せめて記録しておこうとしている。
…
誰かを愛してるって、強い気持ちがあったら、その人を傷つけることは、怖くなくなるはずなんだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ夫(おじいちゃん)が失踪中のおばあちゃん、妻子ある男性を愛し緑を出産したお母さん、バツイチ(予定)子持ちの藍ちゃん、藍ちゃんの愛娘、桃ちゃん。
その辰巳家に縁のある、謎の女性棟田さん。それぞれの“女”が抱える、過去と生き様とは――。
↑このあらすじを先に読まなくてよかった。緑の話と交互に出てくる太字の話を誰のことなのか推測しながら読むことができた。
おばあちゃんは近所の兄ちゃんが好きで、その障害児?の弟を海に落とした。妹に見られ、旦那に告げられ旦那は逃げる。シゲオという名前を息子につけてもおばあちゃんは平気。
シゲオは喧嘩っ早く飲み屋で男に殺される。その妻はずっと緑の家の前に通い続ける。おばあちゃんの遺言は「シゲオ」「むねたさん、もう大丈夫。」
コジマケン(児島犬!)は藍ちゃんを好きになる。でも、桃ちゃんのお父さんとしては14歳は不十分。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ葉太が自分を見つけるための格闘が描かれている。
恥をかくことを恐れ、助けを求めることもできずに極限の生活を強いられ、躁鬱状態となっている姿は痛々しくもあり、どこかで自分と重なる部分もある。
盗まれたのはパスポートや財布だけでなく、自分自身を見失う危機でもあった。そんな中で、彼は父の記憶や自分のアイデンティティについて考え直すことになる。
ニューヨーカー達の中で観光客らしく見られないように振る舞いながらも、繰り返しや自己嫌悪に見舞われる葉太。
葉太がどのようにして「自分」を再発見していくかを通して自己探求と他者との関わりを考えさせられる作品でした。
西加奈子さんの作品は2回目だけど、前回同様なかなか主人公を好きになれず……
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