西加奈子のレビュー一覧
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どの物語も短いのに、むき出しのまんまで迫ってくるもんだから、まるでどろどろのゾンビに追いかけられるような感覚になった。悪い意味ではない。
これが芸術なんだろうなという文体で、すぐには飲み込めなかったから、読み終わるのになかなか時間がかかってしまった。「あおい」は特に続きを読みたいのになかなか読み進められなかった。暗い気持ちになるわけではなく、かといって読み終わって清々しい気持ちにもなれない。(私だけ…?)なんとも形容しがたい感情が巡ってくる。読み終えたあとはすこぅしほっとしてひと息つくことができる。
一人称の感じ方だけで物語が展開していく部分があるのを見て、西加奈子さんはかなり自分の世界観を中 -
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Posted by ブクログ
ネタバレこれまで西さんの作品というと、関西弁コテコテ+純文学、という印象でした。今回も舞台は大阪ですが、より純文学へシフトした印象を強く感じました。
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本作は中編ともいえる「地下の鳩」「タイムカプセル」の二編からなります。
表題作「地下の鳩」は、昔はそこそこイケてた40男の吉田が、スナックでチーママを勤めるみさをと出逢い、破滅的に共依存していく話。
続く「タイムカプセル」は、奄美大島出身のオカマのミミィ(おかまバーのオーナー)が、彼(女)の半生を振り返りつつ、自己のジェンダーについて自身は正直であったかを振り返るような作品。
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で、先にも書いたのですが、実に「文学だなあ」と感じたの -
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Posted by ブクログ
今日は病院の日。待たされるのは手持ち無沙汰で気が滅入るので、僕はいつも文庫本を持参する。持って行く本はだいたいいつも決まっている。今回もこの本を。持参するたびに読み返しているものの、意外と内容を覚えていない。じつは苦手な本だった。それでも今日もまた、この本を選んだ。苦手だと言いながら手に取る、いま思うと不思議だ。今日という日が訪れる予感だったのだろうか。
椎名林檎との対談で作者は「セックスのカードって、どんだけ強いねん‼︎」と言っていた。前後の話の流れは忘れてしまったけれど、その一言だけ覚えている。否定的な発言かと思っていたけれど、この短編集の最初からそのカードを切っていた。そういえば初めて読 -
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ネタバレ鳴木戸定
1月1日生まれ。マルキ・ド・サドから名付けられた。編集者になる。
多恵
定の母親。腎炎が悪化し、定が5歳のときに命を落とした。
栄蔵
定の父親。紀行作家だほとんど家にいない。定が12歳のときに死んだ。
岸田悦子
多恵が嫁いだ時にいたお手伝いの婆や。
之賀さいこ
作家。定が担当編集者。
あにた博
作家。定が担当編集者。
六本木大
作家。定が担当編集者。
小暮しずく
定より1年後に入ってきた編集部員。
篝
男性社員。
米永
40代の男性社員。急に仕事を無断で休み、そのまま会社に来なくなった
守口廃尊
守口譲。プロレスラー。1965年生まれ。米永が書籍の担当していた。
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