西加奈子のレビュー一覧

  • ふる

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    ちと難しい。なぜそんな描写になるのか。。

    人は忘れていくもの、だからこそ生きて行ける。出会いも別れも、その時は長い時間を楽しみ、悲しんでいたはずだが、人生の中ではほんの一瞬かのように感じる。

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    2022年06月07日
  • 通天閣

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    ネタバレ

    前半はイマイチでしたが後半からはまずまず面白かったです☆ただ、あれくらいの感じが西加奈子さんらしいとは思いますが、ラストはもうちょっとだけ違った展開だったらより良かったかなあ。

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    2022年05月29日
  • しずく

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    女2人の物語、6つの短編集。
    解説も面白い。
    「その服、お気に入りなんですか?」になんとリアクションするか?
    素直になればいいのね。

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    2022年05月22日
  • しずく

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    いつもならレビューと評価を見て買う本を決めるけれど、久しぶりにレビューを見ず書店で表紙と裏表紙のあらすじを読んで何となく決めた。シャワーキャップが好き。1日でさらっと読めるのも良かった。

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    2022年03月25日
  • 地下の鳩

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    こういう世界は実際に見たことがないけれど、わかったような気分にさせられるほど、西さんの書き方がうまいのだろう。どんな職業であれ、きっと人間という生き物である限り、現状や人生に虚しくなる時があるんだろう。

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    2022年03月17日
  • 地下の鳩

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    もがきながら生きている夜の人間のお話。
    ミミィが行き交う人を見ながら、自分にはこんな人生もあったのかもって気持ちに共感しつつ
    なんかこう重い物が心に残るような、でも嫌いではない話でした。

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    2022年03月11日
  • あおい

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    最初はメンヘラ女子のダラダラしたストーリーだけの小説かと思っていた、終盤に向かうにつれて主人公を形成する過去を生々しく描けていると思った。関西弁口調のリズムやユニークな表現で飽きずに読み終えることができた。

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    2022年02月20日
  • ふる

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    ネタバレ

    前半は自分には合わなく読むのに時間がかかったが後半から「ふる」の世界に引き込まれ一気に読破した。

    姿、性別、年齢、
    それらを変えながらもなんども花しすの前に現れる人物。新田人生
    人にとって、「人生」とはそんなものなのかな。と思った。
    遠くから自分を見つめていて、その存在に時には気づき、時には忘れて、でも忘れたくなくて必死にしがみついている。きっと人生ってそういうもんなんだろうな。と、生きるとはそういうことなんだろうな。と。


    P240
    愛があれば、誰かを愛してるって、強い気持ちがあったら、その人を傷つけることは、怖くなくなるはずなんだ。

    P179
    自分たちがなんらかの奇跡の最中にいるよう

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    2022年01月27日
  • あおい

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     著者のデビュー作「あおい」に「サムのこと」「空心町深夜2時」を収録した短編集。
     決して明るくはない恋愛に対して真摯に向き合う主人公の姿が印象に残る作品。真面目に向き合えば向き合うほど、突拍子もない発言をしてみたり、行動をしてみたりするのだろうなと思う。

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    2021年12月30日
  • サムのこと 猿に会う

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     「サムのこと」「猿に会う」「泣く女」の初期3編収録の短編集。
     どんな状況であっても人生は流れていく。出会いもあり別れもある。それは流れ落ちる水のように、生きている限り時間は流れ続ける。
     本書に収録されている作品には水が共通して登場する。何かのわだかまりを水が洗い流してくれるということなのか、それは読む人それぞれの感性で受け取り方は様々だが、ここに収録されている作品は読むときの感情によっても違う色を見せるように思う。

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    2021年12月29日
  • ふる

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    西加奈子さんの描写が好きで、
    この作品も相変わらず、普段感じているのに言語化できないモノがたくさん描かれていた。
    「なんか、わかる」ような花しすの感情や思考が次々と登場するけど、でも、自分の中でうまく消化はしきれないという不思議な感覚が読んでも読んでも続いていくと言うか。
    ただ、この作品は私にとっては特に難解で、あとがきを読んでやっと少し飲み込めると言うか、そういう作品だった。
    あと何回か読めば少しずつ見えてくるかもしれないけど、回数だけでなくて経験も必要かもしれない。

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    2021年12月10日
  • 通天閣

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    今まで読んだ西加奈子さんの「さくら」「サラバ!」は人生の回想のような感覚で読んでいたけれど、こちらはむしろ今現在ちょっとずつ生きているイメージ。クライマックスの通天閣での掛け合いは疾走感があった。

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    2021年12月08日
  • 地下の鳩

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    西加奈子さんは、この本の登場人物のように自身がぼやけ、何か確かなものを掴みたいと願いながら書いたのではないだろうか。正直、終わり方はスッキリしたものではない。でも、その薄い靄が少しずつ薄れ、希望が見えかかった様子はリアルな現実だ。強さにはたくさんの種類がある。自分が置かれている状況や、関係している人間との関係値により、その場に適した強さは変わるだろう。でもそうではないときは?ひとりで生きていくと決めた人間は?弱さを認めることも、強くあろうと願い強い自分を演じることも、その人の強さがあるからできるのだろう。強さと弱さの間にいる自分を許さず、どちらかであろうとすることは、とても強い。

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    2021年11月26日
  • 字のないはがき

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    戦争の時の疎開する家族にまつわるお話。読み書きのできない妹が「○」で書いていた手紙を「×」にして、やがては届かなくなる描写にまず涙が出そうになり、
    疎開から帰ってくる際に、妹を喜ばそうと小さなカボチャまでも収穫して並べ、その様子を普段厳しい父親が怒らないことにもホロってきて、
    さらに、痩せ細った妹を見た厳しい父が「おおん」と大声で泣く様が、非常に心揺さぶられた。

    子供に読み聞かせたが、子供たちはやはりピンときていないようで、また大きくなって感受性が育ってから読んで欲しいと思いました。

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    2021年09月26日
  • 地下の鳩

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    夜の街で働く男。生活は汚い。ただ、そこがこの小説で好きなところ。人の生活を垣間見ているような感覚を覚える小説好きだなあ。

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    2021年08月13日
  • サムのこと 猿に会う

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    西加奈子さんが好きな人にはよいのかなあ。読むのに疲れた時に挟むといい本、という評価。
    ああ、そういうこともあるよね、そういうひともいるよね。そんなこともあるよね。
    そういったものを文章化したもの。
    「まく子」ほどはおもしろくなかったけれど、ふぅん、という感じで読めた。

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    2021年07月08日
  • 通天閣

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    通天閣の近くのアパートに住み、100円ショップで売られるライトのパッケージ詰めをして生活する40すぎの男。一方で、同棲していた恋人がニューヨークに旅立ってしまい、日銭を稼ぐためにキャバクラのようなスナックの黒服で生活する女。それぞれが毎日を同じ様に過ごしているのだが…。

    それぞれの何のこともない日々、具体的な景色が浮かぶような生々しい日常は、何があるわけでもないのだが読ませる。二人の視点を交互に切り替えてストーリーは進んでいき、いつか出会うのか…。

    この手のストーリーで、書き手として悩むところである、固有名詞については、早々にシーフードヌードルやUFOなんていう言葉をどんどん押し付けてくる

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    2021年05月25日
  • ふる

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    主人公の、香しすという名前からして独特。
    いい意味で理解しがたい、フィクション感が強い作品だった。
    「今」に縋り付く気持ちはとても共感できた。
    オチでいたいという意識も好き。

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    2021年05月09日
  • あおい

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    独特な世界観。こん風に世界が見えてたら、素敵だと思う。
    どんな本なの?って人に聞かれてもうまく説明できるような本ではない。ふわっと、抽象的な本。

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    2021年05月03日
  • ふる

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    ネタバレ

    不思議な話でした。作者は「いのち」を描きたかったと後書きで語っていたけれど、私は動物でありながら社会性を高く持ってしまった「人間」という生き物についての話だと感じました。
    周囲との軋轢を生むのを避け、オチとして、無害な存在としてあろうとしてしまう主人公。優しいと言われるが、それは責任を負いたくないからだと自己嫌悪に陥りつつ、でも心和む日常の瞬間をレコーダーで録音するのはやめられない。色恋からも遠くあろうとしながらも、仕事で女性器と向き合うことは避けられない。人間の女性も動物であるという事実に日々向き合いながら、社会の中でうまく生きていかなければならない自分。おっとりとした主人公が、その事実に気

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    2020年12月27日