西加奈子のレビュー一覧

  • こどものころにみた夢

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    各小説家の夢を覗いているような本。

    夢では、めちゃくちゃな展開や風景が不自然じゃないのよね。

    あの現実と夢の境目が分からないような浮遊感が色々なお話に盛り込まれて、共感しつつ読める部分もあった。

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    2022年12月24日
  • ふる

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    7年くらい前にこの作品は一度読んだことがあったけど、今回再読。
    他人を傷つけないように生きようと必死で、そのことに対して卑怯だという自意識がある主人公の人物像や、「今」という奇跡はもう次の瞬間には失われているというメッセージは、他の西作品にも通じるテーマだった。
    この作品は他の西作品に比べて掴みどころが分かりづらい?というか、ふわふわしている作品であることは否めない。実際西さんも、あとがきでこの作品は書き始めから他の作品と違ったと明かしているし、「書く、というより描くことに近かった」と表現している。
    他の方の感想で、新田人生とはこれまで自分の人生に関わりを持ちつつも強く記憶には残らない人々の総

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    2022年12月23日
  • こどものころにみた夢

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    感想
    夢を物語ることの楽しさ。子供の頃は誰でも行っていたのに今はしなくなってしまった。楽しさと朗らかさを覚えながらもどこか郷愁を感じてしまう。

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    2022年12月07日
  • サムのこと 猿に会う

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    「サムのこと」「猿に会う」「泣く女」の3作が収録された短編集。「サムのこと」は『あおい』で読んでいたので残りの2作のみ読みました。

    どちらも嫌な人が出てこなくて、同性間の友情関係を主軸にした作品。
    「猿に会う」のまこ、さつきちゃん、きよちゃんの3人はそれぞれキャラが立っていて、ゆるーい内容の会話がほっこりする。終盤の日光旅行前日にまこの妹の妊娠が発覚するという事件が起きたり、旅行中にテレビをつけたらデタラメ占い師が殺人容疑で逮捕されてたりとインパクトが大きい出来事が起こるけど、3人の関係や世界はどこに行っても何が起こってもいつも通りで、周囲から壊されることはない。

    太宰治が大好きな堀田とそ

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    2022年11月17日
  • ふる

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    ネタバレ

    新田人生とは私の人生に関わってくれた、今となっては顔も思い出せない人たちの総称なのかもしれない。
    時間軸が行き来する話は好きだし、日付が明確で親切設計だった。
    西加奈子の本は今まで数冊読んでいるが、不思議なことがチラチラ起こり、最後にどわーっと一気にわけわからん感じになるのが好きだ。

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    2022年10月13日
  • ご本、出しときますね?

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    若林さんと人気作家さんとの対談形式の本です

    作家さんって孤高な存在のような気がしていたけど、
    みんなそれぞれ(いい意味で)普通に人間なんだなって思いました。

    創作活動の話も聞いてみたかったですが、
    ゆるい内容だったので1日で読めました。

    ここから興味を持った方の
    著書を読んでいこうと思います!

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    2022年09月16日
  • ふる

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    絶対に忘れたくない、心に留めたい、脳裏に焼きつけておきたい瞬間が、今までたくさんあった。

    誰かを意図せず傷付けたこと、わかっていたけど頭で思い描いていたより相手に傷ついた顔をさせたこと、どん底にいるような気分の、どうしようもない私を誰かが救い出そうとしてくれたこと、寄り添ってくれたこと。
    絶対に忘れない、と思うのに、記憶はするすると抜けていく。薄情な自分。

    この本は難しくてわからなかったけど、上述した私の経験と少しだけ交わるところがあったような気がする。

    主人公の花しすにだけ見える、白くてふわふわで全員にくっついている丸っこいものは、ふわふわしたこの小説そのものだし、ふわふわしてガッと核

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    2022年08月26日
  • こうふく みどりの

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    西さんの初期の方の作品。

    今まで読んできた西加奈子作品のなかでもかなりコテコテの大阪弁だったにも関わらず、さくさく読めた。
    主人公が女系家族で複雑だったり、友達との恋愛をめぐるちょっとした確執だったり、叔父さんが殺されていたり、殺人犯の妻として生きる葛藤だったり、色んな要素を散りばめているのに、読者に本作をさくさく読ませるとはなんたるや…!
    なんでかわからないけど、さくさく読めてしまった。


    緑の目に映る活字が、括弧書きで何の脈略もなく登場するのが、緑の視線そのものを想像出来て面白い。発想が天才。
    中学生の恋愛なんて興味ないのに、私までコジマケンの動向が気になって仕方なかった。

    上沼恵美

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    2022年08月26日
  • ふる

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    ネタバレ



    『今まであなたは、いろんな人と関わって、
    いろんな人に影響を受けて、与えて、
    生きてきて、そしてそのことを忘れてしまって、
    でも尚、生きている』

    『誰かを愛してるって、強い気持ちがあったら、
    その人を傷つけることは、怖くなくなるはず
    なんだ』


    花しすの考え方や生き方共感できる部分もあった。

    忘れてほしくない、けど深く関わって傷つくのも怖い。一方で知らぬ間に自分は誰かを忘れてしまっているし、きっと傷つけてもきたのに。

    だからこそ時に相手の望む自分であることや、場の空気を察知して適した言葉や行動をとったり。

    現代青年の対人関係の特徴である「ヤマ

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    2022年08月22日
  • サムのこと 猿に会う

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    西加奈子初期の短篇集。嫌なひとが出て来ないのがいい。ほっと出来る。

    3篇の中では、泣く女、猿に会う、サムのこと、の順に良い。猿に会う、は、朝井リョウだったら全然違う雰囲気の話になるんだろうなあ、と妄想した。

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    2022年07月21日
  • しずく

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    女性2人の関係性を描く短編集。大家と店子、OLと彼氏の連れ子、偶然再会した幼馴染、等々。女性同士にある(?)微妙な距離感ともやもやした感情を、一人称の視点から忖度なく描く。キレイにさせてないことが、真骨頂。
    短編なのだが、設定がおもしろく、それぞれで長編を読みたくなる。また、短編なので物語の途中で話は切れるのだが、ハッピーな余韻がここちよい。

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    2022年06月13日
  • ふる

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    ちと難しい。なぜそんな描写になるのか。。

    人は忘れていくもの、だからこそ生きて行ける。出会いも別れも、その時は長い時間を楽しみ、悲しんでいたはずだが、人生の中ではほんの一瞬かのように感じる。

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    2022年06月07日
  • 通天閣

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    ネタバレ

    前半はイマイチでしたが後半からはまずまず面白かったです☆ただ、あれくらいの感じが西加奈子さんらしいとは思いますが、ラストはもうちょっとだけ違った展開だったらより良かったかなあ。

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    2022年05月29日
  • しずく

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    女2人の物語、6つの短編集。
    解説も面白い。
    「その服、お気に入りなんですか?」になんとリアクションするか?
    素直になればいいのね。

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    2022年05月22日
  • しずく

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    いつもならレビューと評価を見て買う本を決めるけれど、久しぶりにレビューを見ず書店で表紙と裏表紙のあらすじを読んで何となく決めた。シャワーキャップが好き。1日でさらっと読めるのも良かった。

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    2022年03月25日
  • 地下の鳩

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    こういう世界は実際に見たことがないけれど、わかったような気分にさせられるほど、西さんの書き方がうまいのだろう。どんな職業であれ、きっと人間という生き物である限り、現状や人生に虚しくなる時があるんだろう。

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    2022年03月17日
  • 地下の鳩

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    もがきながら生きている夜の人間のお話。
    ミミィが行き交う人を見ながら、自分にはこんな人生もあったのかもって気持ちに共感しつつ
    なんかこう重い物が心に残るような、でも嫌いではない話でした。

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    2022年03月11日
  • あおい

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    最初はメンヘラ女子のダラダラしたストーリーだけの小説かと思っていた、終盤に向かうにつれて主人公を形成する過去を生々しく描けていると思った。関西弁口調のリズムやユニークな表現で飽きずに読み終えることができた。

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    2022年02月20日
  • ふる

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    ネタバレ

    前半は自分には合わなく読むのに時間がかかったが後半から「ふる」の世界に引き込まれ一気に読破した。

    姿、性別、年齢、
    それらを変えながらもなんども花しすの前に現れる人物。新田人生
    人にとって、「人生」とはそんなものなのかな。と思った。
    遠くから自分を見つめていて、その存在に時には気づき、時には忘れて、でも忘れたくなくて必死にしがみついている。きっと人生ってそういうもんなんだろうな。と、生きるとはそういうことなんだろうな。と。


    P240
    愛があれば、誰かを愛してるって、強い気持ちがあったら、その人を傷つけることは、怖くなくなるはずなんだ。

    P179
    自分たちがなんらかの奇跡の最中にいるよう

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    2022年01月27日
  • あおい

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     著者のデビュー作「あおい」に「サムのこと」「空心町深夜2時」を収録した短編集。
     決して明るくはない恋愛に対して真摯に向き合う主人公の姿が印象に残る作品。真面目に向き合えば向き合うほど、突拍子もない発言をしてみたり、行動をしてみたりするのだろうなと思う。

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    2021年12月30日