西加奈子のレビュー一覧

  • 舞台

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    ◼️ 西加奈子「舞台」

    演じている、は西加奈子ひとつのキーワードかもしれない。

    人はニューヨークに何を感じるのだろうか。また、自意識、というのが意外に強いものだというのは年齢を経るに従って分かってきた気がする。突っ走りと関西弁でいわゆるヘンコ。自意識過剰の若者は、NYで何を見つけたのか。

    それなりに高名な作家だった父親のことをしゃらくさい、と言って嫌っている葉太。女にはモテるが演技をされると萎えてしまい長続きしない。その父が死に、遺したお金でNYへ一人旅をすることに。セントラル・パークの有名な芝生、シープ・メドウに着き、念願通り寝転がってお気に入り作家の本を広げたとたん、日本語で「まさか

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    2026年02月22日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    今読んだから、新鮮さは感じなかったけど、もの凄く辛く、身に沁みる小説だった。
    特に最近数年はこの小説で描かれる問題について論じる小説や映画など多くの作品があったように感じる。
    助けを求める大切さや、貧困の辛さ、家庭環境の問題など追体験しながら身に沁みる読書体験だった。

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    2026年02月21日
  • 舞台

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    西加奈子さん、初読み。
    太宰治『人間失格』に心酔する主人公の葉太は、非常に自意識の肥大した若者。常に周囲の目からどう見られるかを意識して場に、自分に相応しい姿を演じようとする振る舞いには私もよく思い当たるものがあるし、何より私も中学生で出会った『人間失格』に衝撃を受けて「これは自分の話だ」と思った類の人間なんだけれど、葉太へはそこまでの共感がなくて、なんというか自分がもう若者を通り過ぎてしまっていることを再確認させられた気がする。若者として読んでいたら「これは自分のことだ」と感じたんだろうか。

    葉太は人間失格の葉蔵的な人間を現代の若者(令和ではなく平成)に落とし込んだ姿とも捉えられるが、酒や

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    2026年02月21日
  • 舞台

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    読んでる最中は、葉太の自意識過剰があまりにも度が過ぎていて感情移入できない部分が多く感じましたが、読み終えて、ふと自分が「これやったら他の人にどう思われるかな」「こうしたら人からよく思われるかも」と考えながら仕事していることに気付かされて驚きました。
    この世は『舞台』なのだから、演じて生きるのも悪くない。
    同じものを食べても状況によってまずくもうまくもなる。大事なのは自分の心の持ちようだということを忘れないようにしたいと思いました。

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    2026年02月20日
  • 私の身体を生きる

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    ネタバレ

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    アンソロジー、あまり読んだことがなかったので読めるか少し心配でしたが、

    いろいろと、それぞれに、自分の身体に関する記憶や経験が書かれていて、

    無事読めました。

    ワンテーマを通して、こんなに豊かなアンソロジーができるんだなーと、やっぱ一流の作家さんたちだからかと思いますが、読者としても自分自身の経験について振り返る機会になったり、他者について少し想像する機会になる、とても良い本だったと思います。

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    2026年02月18日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    暗い、冷たい、不気味、不安定、不確定。
    それが最初の感想。

    誰にでも確かにそこにあるけど
    言い表し様の無いトラウマやコンプレックス。
    それが、景色や水の表現を交えて
    本当にうまく言語化されている。

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    2026年02月18日
  • わたしの名店

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    出先でちょっと読み物が欲しくて電子書籍で読みました。行ってみたいお店を探ししたいわけじゃなくて、美味しいものとそれにまつわるお話を読みたくて。
    藤岡陽子さんのコラム、胸がきゅーっとなったな。
    読んでみたいな、小説。
    美味しい思い出って素敵だな!

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    2026年02月17日
  • 私の身体を生きる

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    リレーエッセイ方式で17人の書き手が
    『私の身体を生きる』という性をテーマに綴った作品。

    想像していた感じと、かなり違っていた。
    同じテーマでも書き手によって随分とみえる世界が変わるものだ。編集者から依頼された形で綴っているためか、何となく及び腰に感じる作品も少なくない。

    女性しばりでリレーエッセイ集にした意味する所も、問いたいが、赤裸々告白をするものから、トラウマ的な内容を飄々と語ったものまで、多種多様・・・

    トップバッターの島本理生さんの作品だけは、眠っていたような共感が呼び起こされる様な感覚があった。
    恋愛ものがお得意な作家さんだけに、性の役割にも飄々と鋭い着眼点をお持ちだ。

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    2026年02月13日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    白いしるしって何かな、あれかなこれかな、西マジックのような恋愛小説。
    西さんの物は「キリコについて」と「円卓」を読んだ。どちらもほのぼのした親子や家族の物語で、暖かい肩の凝らないいい話だった。
    様々な賞をうけ、ベストセラーにもなり、今は人気作家の一人だと思う。
    問題の受賞作は読んでいないので、いい読者だとは言えないけれど、好感を持っていた。これは猫の背中が可愛らしい表紙を見つけたので読んでもいいなと買ってあった。
    題名はその猫の背中にある白い毛のことで猫の話だろうなと。相変わらずいい加減な選択だったが、「新潮文庫の100冊2020」に入っていたので読まないと面白い本が腐るかもと、読みます宣言を

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    2026年02月07日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    久しぶりの恋愛もの。
    夏目の気持ちがとてもまっすぐで素敵だなって思った。瀬田とか間島みたいな難しい恋愛に対して、夏目のまっすぐな愛の形が対照的で、でも夏目も夏目で難しいからなんとも言えないけど、、うーん。
    瀬田がいなくなった彼女と飼っていた猫を大事にしてるだけならまだしも、触らせようとせずその猫に子どもを作らせているのが歪んでいて、でもある意味純愛だなーって思った。
    言語化は難しいけど結構好きな本だった。

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    2026年02月06日
  • 舞台

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    田舎者のくせに都内に行くといかにもここの人間ですよ、歩き慣れてますよ、電車の乗り換え?余裕ですよ感を出しながら振る舞ってる自分には共感できる内容でした。

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    2026年02月06日
  • サラバ! 下

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    猟奇的な姉は、ご神木から「神様をはらんだ、美しい、木の様になる」一方、僕は「34歳の無職のハゲになる」その後、僕は相続した金も乏しくなり、夜警のバイトをしながら37歳で自伝的小説『サラバ!』を書き上げるのだった。「僕はこの世界に、左足から登場した。」が書けるとあとはするすると言葉が出てきたとある。上巻、第一章「猟奇的な姉と、僕の幼少時代」最初の書き出しがこのフレーズで間違いない。

    西加奈子が僕であり猟奇的な姉または兄がいて、両親はなんやかんやで離婚している...なのかと思って読み進めるが~自伝じゃなく作り話であると文中にあった。実話だったら偉人伝大河ドラマになり高視聴率もねらえる話し、全体的

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    2026年02月07日
  • サラバ! 中

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    中巻。なるほど何か大きなことが起きるというわけではなく進んでいく物語なのか、と思い他読み進める。主人公の感情が比較的薄い分周りの登場人物が十人十色で魅力的。下巻を読んだ時にどのような景色を見ることができるのか、と思い読み進める中巻。

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    2026年02月03日
  • きいろいゾウ

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    陽と陰が見事に作品に反映されています。
    夫婦と言えど、知らないことなんて山ほどあるし、秘密だって山ほどある。
    それでもお互いを思いやって寄り添っていこうと思えるのが夫婦の一つの形なのかなと思います。
    暗い方の西加奈子節が滲み出ていますが、楽しく読むことが出来ました。

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    2026年02月02日
  • サラバ! 上

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    夜が明けるがあまりにも良くて次に手に取った。
    まず文章がとてつもなくテンポが良く読みやすい。
    主人公の感情にも全く破綻がない。何が起きるか全く分からないまま300ページを一気に読ませる力量が凄い。
    まだ上巻のため判断できないが直木賞受賞作と聞いてなるほどと思う

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    2026年02月02日
  • 私の身体を生きる

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    「私の身体を生きる」というテーマのエッセイ集。
    びっくりした内容もあった。自分の性を語るのは難しい、

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    2026年02月01日
  • すきが いっぱい

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    谷川俊太郎さんと西加奈子さんが交互に綴る詩の絵本。
    谷川俊太郎さんってやっぱりすごいんだなと思った。
    西加奈子さんの詩を全て包んでしまうのが谷川俊太郎さんの詩だった。
    生きている年齢が違うんだから当たり前だけど深さが違った。

    この切り絵のような絵は西加奈子さんが描いたそうだが私にはちょっぴりホラーちっくに見えてしまって。
    西加奈子さんごめんなさい。

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    2026年02月01日
  • サラバ! 中

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    『サラバ!』2015年直木賞受賞作、西加奈子の自伝的小説。イランで歩が誕生してからお話がはじまる。僕、歩はイランで幼少期を過ごし、父の転勤に伴い帰国後の多感な青春時代を経て、現在は雑誌のフリーライーターとして独り立ちしている。ここまでが上巻から中巻までのお話。

    物語の主題は家族である。両親の離婚後は母方の実家の近所で暮らすのだが、姉の暴走は止まらない。猟奇的な姉と自分が一番大好きな母、世捨て人みたいな父そして、家族から離れた反動で大学時代はヤリチンになってしまった僕。家族の成長物語がサラバである。

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    2026年01月30日
  • わたしに会いたい

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    文喫で一読みぼれした本。

    強い女性になりたいと、そっと自分の体を抱きしめたくなる短編集。

    人を選ぶ内容ではあるけど、私は好き。

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    2026年01月29日
  • サムのこと 猿に会う

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    西加奈子節の効いた短編集です。
    普段あり得るシチュエーションに、癖の強い登場人物を絡めることで、異世界感を作り上げています。
    流石ですとしか言いようがないです。
    ただ、3つのストーリーがある中で、タイトルは2つのストーリーのみ。
    「泣く女」も決してタイトルから除外されるほど悪くなかったぞ。
    3つのストーリーはそれぞで独立していて繋がってないし、代表作1作にするか、全部入れてやるかすればいいのにと、内容と全然関係ないところで、疑問だらけの1冊でした。

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    2026年01月27日