西加奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なるほどなあと思った。字のないハガキ。手紙、ハガキって必要だなあ。
これだけスマホがあって便利に連絡がやり取りできるようになっても、上っ面の文字の数ばかりが増えたような、本当に相手を思いやるやり取りとは何かについて、考えさせられた。
手書きで丸、ばつ、それだけをやり取りなのに、その人が伝わってくる。毎日ハガキを待っている家族の気持ち。そしてポストに投函することで、待っていてくれている人と、つながっているような気持ちになる。
大切な人ができたら、こんなやり取りしたいなあと思った。そして郵便やハガキは、どれだけネットが便利でもなくなってほしくないと思う。 -
Posted by ブクログ
西さんの作品はいつも、微熱が高熱になって、そのままラストへ突っ走る感覚があって、でも、この作品はどちらかというと微熱がずーっと続いている感じ。
個人的には、緑の視点で描かれる主要部分よりも、太字で記載されている、女たちの語り部分が好きです。
対談に描かれている「不幸は不幸で、消せずにずっと抱えてゆくけど、それを笑って生きてくような人を、私は小説で描いてゆきたいと思っています」っていうこのスタンスが、西さんの全作品の根っこにはあって、そして、主人公はいつも繊細で、いろんなことを感じて、分かってしまう。緑もそうだ。
でも、まわりにいるいろんな人たちの言葉でもって、最後は笑うんだ。そして、絶対強 -
Posted by ブクログ
もともと『みどりの』を書いてたら膨らんで別作品として残したくなったそうなので、スピンオフ的な仕上がりですが、十分面白かったです。
誰の子供なのか?と怒りながらも、女性の「動物的本能」や、困難に対峙して行く人の生き方が描かれていますが、妻の告白や、溺れた時に見た幻覚から、あらゆる不貞を受け入れて行く意識が変化するプロセスがごっそり抜け落ちている分(描かれていない)もったいない気もします。
『人間失格』を連想してしまいましたが、女は子宮で物を考えるっていう思想は、男にとっては痛いですし、そこまで包容力のある人は実際はいないので、フィクションの世界として割り切って読まないと、『みどりの』の余韻が
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