西加奈子のレビュー一覧

  • 地下の鳩

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    大阪ミナミの夜にさまよう、3人の男女。
    自分の中のなりたかった「自分」。本当はこんなはずじゃなかった、どこで間違えたのか、声にならない問いは、誰にも理解されないまま消化されていく。
    じたばたしてても、かっこ悪くても、自分を傷つけても、何かにすがってでも、一生懸命生きていこうとする登場人物に希望を残す。

    登場人物のちょっとした嫌なクセとか、見え隠れする微妙なエゴとか、人物描写がさすが。

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    2018年09月24日
  • こうふく あかの

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    ネタバレ

    こうふく2部作2作目

    「こうふく みどりの」とのリンクは薄い。直接的な関わりは薄いとあとがきに書いてあったのだけど、もうちょっと関連があるのかという想像は覆される。辻村作品のリンクみたいなことを想像してたのでちょっと意外だった。

    プロレスを上手に小道具、伏線に仕立てていて面白い。最後の仕掛けも秀逸。伏線回収の心地よさがこの本の読み所。

    主人公、スゲーイヤな奴。でもこいうところ俺にもあるんだろうなぁ。人の目を気にしすぎて生きていくというのは人間を卑屈で薄っぺらくする。もっともっと自己満でエエんかなと、この本を読んで思えた。

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    2018年06月15日
  • 地下の鳩

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    どうも、退屈してしまって、、、、
    おざなりな読書になってしまったな
    共感も興味も何も浮かんでこなかったんだよね

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    2017年10月08日
  • 地下の鳩

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    大阪の夜にむらがる、孤独な心。

    孤独でいびつな心を、重ね合せる男と女。

    1人では生きられないから
    それぞれに闇を抱えながら、寄り添って今日も生きていく。

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    2017年10月06日
  • こうふく あかの

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    猪木…素晴らしい人なのですね。

    人は赤いトンネルを生死をかけて通ってくる。
    命を生み出す器と世界を結ぶ道。

    神秘とはこういうことなのだろうなぁ。

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    2017年09月17日
  • 地下の鳩

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    西加奈子の作品ではかなり異色の作品だと思う。「地下の鳩」、「タイムカプセル」大阪のスナック、オカマバーを描く繋がったストーリー。だが、どちらの作品も主人公の人間味が溢れていた。

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    2017年08月10日
  • こうふく あかの

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    「みどりの」を読んでいないせいか、それとも自分が男だからなのか、いずれにせよここまで理解できない作品も珍しい。
    面白いとか、面白くないとか、そんな次元ではなく、ただただこの作品の本題がわからなかったので評価不能です。

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    2017年03月24日
  • こうふく みどりの

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    全編大阪弁。
    色の名前をもつ女たちの家族のお話。
    モテる友達と同じ人を好きになってしまう緑のもどかしさがかわいい。

    20161228

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    2016年12月30日
  • こうふく みどりの

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    大阪のある一家を舞台にした小説。 最初の1/3はダラダラした感じで読んでしまったけれど、残りの2/3は面白い展開になってきたこともあって一気読み。 話の中心となる一家は女性だけの一家。何かと色々と謂くのついた女性たちの集まりでとても楽しかった。間に挟まる話も物語の展開に上手く絡んできていた。 もう一つの「こうふくあかの」も楽しみ。

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    2016年09月08日
  • きいろいゾウ

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    アメトークで西加奈子を推していたので読んでみた。映画化された小説でもある。この一冊で判断すると二冊目はない、無いとは読まないという事である。理由としてはあまりにも主観的目線からの語りが多すぎて単純に好きになれないし、書かれている内容にも興味がもてなかった。

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    2025年09月25日
  • こうふく みどりの

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    同タイトルで「あか」と「みどり」の二冊。双方の違いは「あか」は純文学で「みどりは」はエンタメと分類。個人的には西加奈子らしさで言えばこちらの「みどり」だろう。関西弁で大阪の女系家族それぞれが抱える問題(ギスギスした)を柔らかく読みやすく書いている。

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    2015年11月25日
  • こうふく みどりの

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    女の人って色々イロイロ考える面倒なものだけれど、この小説を読むと、やっぱり次も女がいいかも、と思える。
    みんな健やかで強い。

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    2015年06月27日
  • こうふく あかの

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    みどりのに続き、文庫化。

    最後まで読んでつながった。
    つながる真ん中に猪木。

    特別対談がちょっと笑えた。

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    2013年03月17日
  • こうふく あかの

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    もともと『みどりの』を書いてたら膨らんで別作品として残したくなったそうなので、スピンオフ的な仕上がりですが、十分面白かったです。

    誰の子供なのか?と怒りながらも、女性の「動物的本能」や、困難に対峙して行く人の生き方が描かれていますが、妻の告白や、溺れた時に見た幻覚から、あらゆる不貞を受け入れて行く意識が変化するプロセスがごっそり抜け落ちている分(描かれていない)もったいない気もします。

    『人間失格』を連想してしまいましたが、女は子宮で物を考えるっていう思想は、男にとっては痛いですし、そこまで包容力のある人は実際はいないので、フィクションの世界として割り切って読まないと、『みどりの』の余韻が

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    2013年03月02日
  • こうふく あかの

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    生命の描写というか、著者が女性だから書ける描写が数多くあったように思います。

    みどりを読んだらまた感想変わるのかも。

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    2013年01月22日
  • こうふく あかの

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    「39歳の俺」の話と、「プロレスラー・アムンゼン」の話が交互に描かれる。
    「39歳の俺」の方は、だんだん話が生々しくなってきて、
    グロテスクとも感じる描写が、読み進めながら辛くなってきた。。
    でも、アムンゼンの話のラストで、今までの2つの話が一気にリンクして、
    なんだか幸せな、ほっとするような気持ちになれた。

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    2012年07月06日
  • こうふく あかの

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    まだ読むのに至らなかったのかしら。今一つ、なんというか味わい切れなかったなぁ。

    読むスピードが速かったか…うむぅ

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    2012年03月20日
  • こうふく あかの

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    ネタバレ

    「こうふく みどりの」を読んでなかったら★2つだったかも。
    妻が妊娠した。それは自分の子ではなく、しかも妻がバリ島へ行ったときに行きずりで知り合った現地人の子供。妻のことはもともと軽蔑しているが、常日頃、人の評価ばかり気にしている「俺」は妻の不倫の子を自分の子として受け入れる。
     その不倫の子が、成人してプロレスラーになったときに戦う相手となるアムンゼン・スコット。無敵の王者アムンゼンは「こうふくの みどりの」で、緑のおばあちゃんちによく遊びに来ていた森本栄子の孫であった。おばあちゃんちのテレビで猪木のプロレス中継を見たのが記憶に残り、プロレスラーへの道へと導かれたのだという、「こうふくの み

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    2011年12月04日