西加奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ長谷川薫
長谷川家の次男。
薫の彼女
長谷川昭夫
長谷川家の父親。
サクラ
飼っている犬。
ミキ
長谷川美貴。長谷川家の長女。薫の妹。
長谷川一
長谷川家の長男。四年前に産まれて二十年と四ヵ月後に死んだ。
ばあちゃん
フェラーリ
恐怖の男。
難関
一に幼稚園から小学校の六年間恋をしていた。
湯川
矢嶋優子
一の彼女。
溝口サキコ
溝口先史。昭夫の高校の同級生。おかまバー「ラガーウーマン」。
リリー
妖怪
サクラを見てもらった病院の医者。
須々木原環
薫が童貞を失った相手。アメリカ帰りの帰国子女。
薫
中二の夏に転校してきた。薫のふたつ年下。ワイルドな女の子。
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Posted by ブクログ
みんな、パラダイムに縛られている。
そこから抜け出すことが、どれほど困難で、どれほど盲目的であるか。
この作品も、作者自身も、ひいては私自身も例外ではない。
パラダイムとは、言い換えれば「思い込み」だと言える。
人は常に、枠の中で物事を考えてしまう。
そうしなければ、何一つ判断できなくなってしまうからだ。
けれどもその枠は、時に足枷となる。
だからこそ、私たちは無意識のうちに、その枠を打ち壊してくれる存在を求めているのかもしれない。
人と出会い、互いに刺激を与え合うのも、そのためではないかと考えた。
まずは、「自分が何かに縛られている」と認識することから始めよう。
著者は、できる限りリア -
Posted by ブクログ
僕はよく謙遜する。自分を否定したりする。
「自分は何も出来ない」とか、「自分なんて」とか。それは自傷に似ている。
なぜ自傷に至るのか、マイナスの自分にさらにマイナスが掛け合わさることで安心するからだ。世間や人と比べた時の自分は本当に大したものではない、だからそれに対する罰を課す。そうすると安心できる。こんなにダメなんだから、もっともっと、と。
誰に媚びることもなく、自分を抑え込み人に頼らず生きる二人。それに伴う貧困、たくさんの偏見。
彼らの夜は本当に明けたのだろうか?
少なくとも僕の夜は明けなくていい。だって夜が好きだから。暗い世界で煌々と部屋を照明で照らす時間が1番好きだから。 -
Posted by ブクログ
兄を亡くした家族の想い出話
以下、公式のあらすじ
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スーパースターのような存在だった兄は、ある事故に巻き込まれ、自殺した。誰もが振り向く超美形の妹は、兄の死後、内に籠もった。母も過食と飲酒に溺れた。僕も実家を離れ東京の大学に入った。あとは、見つけてきたときに尻尾に桜の花びらをつけていたことから「サクラ」となづけられた年老いた犬が一匹だけ――。そんな一家の灯火が消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。僕は、何かに衝き動かされるように、年末年始を一緒に過ごしたいとせがむ恋人を置き去りにして、実家に帰った。「年末、家に帰ります。おとうさん」。僕の手には -
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