西加奈子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「俺」と、高校の頃に出会った、外国の俳優に似ている「アキ」の物語
主人公の「俺」は最後まで名前が出てこなかった よね?
深沢暁(アキ)は、アキ・マケライネンに似ている事を指摘されてから、その俳優の人生と同化するように生きる存在
日本における貧困を描いているのだろうな
アキの方はもちろん、「俺」の方も
そして、貧困やその他の問題で困っていたとしても、「恥」による声の上げ辛さとか
巻末の著者と小泉今日子の対談で、やっとこの小説の描こうとしたものが理解できた気がする
ただ、私の好みではない
読んでいて楽しいものではないし
共感できなくはないけど、主人公たちの思考があまり寄り添いにくい考え -
Posted by ブクログ
西加奈子作品は、同じ出来事でも人生や時間軸が違えばまったく別の意味を持つのだと感じさせてくれるものが多い。本作もそれを教えてくれる一冊。
個人的には『みどり』の方が好みだったけれど、『あか』も素晴らしかった。少し生々しい部分もあるけれど、人の愚かさや醜さがある意味正直に描かれていて、そこから目を逸らさないところが印象に残る。プロレス愛もすごく、自分は詳しくないけれど、その熱量はしっかり伝わってきた。笑
色々あるけれど、結局そこに道があって、人は前に進みながら生きていくのだと思わされる。その過程にある多様な感情や物語を表現できるところが本当にすごい。あとがきに書かれていた、西加奈子の本のあり方に -
Posted by ブクログ
初西加奈子さん作品。
普段はこの系統の小説家読まず、なんだかゆるふわな感じだし、主人公にはイライラするし冒頭はなんだか好きじゃないかも思っていたのですが、不思議な魅力に引き込まれて最後まで読み切ってしまいました。
他人の目を異常に気にしながらもそれを自覚して、苦しみつつも、自分より「下」の人たちを見つけてはどこか無意識に安心してしまう。誰にでもあることかと思うけど、この主人公はその思いが強迫観念に近いのかな。
旅の中で劇的なことが起こったわけではないけど、ちょっとした自分の価値観とは違う人たち(このホテルで出会う2人のキャラがまた謎に癒されて面白い)と触れ合うことで、前向きになった姿が爽やかに -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ
「女性」である事は一種の罪なのかと思ってしまいました。
本作に出てくる人物のような被害や、突出した嫌なことを経験した事はないです。
でも、終始苦くてヒリヒリした気持ちを味わいながら読み、女性であることはどうしてこんなにも大変なのかと思ってしまいました。
読んでいて辛くて、ところどころで抵抗や気持ち悪さを感じてしまったのは、シンプルに私がわたしに向き合えたことが未だに無かったからなんだろうなと思いました。
どんな形でも、いつかは彼女達のように受け入れられる時がくるといいなぁ…。
そういえば、「女性」題材とした作品は多数ありますが、「男性」も大変だよね…みたいな題材のヒリヒリとしたお話ってあ -
Posted by ブクログ
この作品は、「信じること」にフォーカスしたものだと思います。
それも「何を」ではなく。
人にとって「何を」信じることが重要なのではない。
自分で「信じることを決めたこと」が重要なのだ。
歩は、幼少期の家族の影響もあってか、いつも受身の姿勢を貫いていた。
でもそれは、はたして自分で決断した道に進むことができていたのか。
付き合った彼女のことも、結局は自分の下にいると見下して、他人と比較して。
ひとはひとという考え方、自分の軸というものがない。
それに気がついたのは、かつて歩が嫌悪していた姉が実は何かを信じようとしていたことを知ったとき。
それがたとえ猟奇的な行為になっていたとしても、何かを
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。