西加奈子のレビュー一覧

  • サラバ! 中

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    歩にとって姉は疎ましく恥ずかしい存在のように書かれているけど、読み手からしたらそんなことはない。この子はいつも姉のことを心配している、優しい青年だと感じた。

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    2025年09月15日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    同じ時間を4人の視点から繰り返し語り、丁寧に詳らかにしていく作品。
    お互いがお互いに対して思っていること、その場の状況の理解が、こんなにもズレているものなのかと情けなくもなる。それでも一体であり続ける4人。ずっとこんな感じなんだろうな、きっと4人だけではなくて、人と生活を共にするというのは、こうした見えないズレが無数にあって、それでもなんとか形が維持されていくものなんだろうなと思う。

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    2025年09月15日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    表紙が愛猫の後ろ姿とそっくりだったのでお迎えしました。とにかくエネルギーに満ちた人たちが出てきて、『あぁ、なんかいいなぁ』と思いながらお昼ご飯を食べるのも忘れて休憩中に読み耽りました。

    愛とか恋とか難しいことはよくわからないけれど、好きな人との電話とか意味のない会話とか深夜に延々とおしゃべりするの楽しいよなぁと思ったし、胸がじゅわっと温まる一冊。

    いろんな形の恋愛があるけれど、どれも美しい。
    そんな小説で、
    恋が叶うとか、愛が伝わるとかは二の次、みたいな。

    やりたいことをやって、恋して、仕事して…たまに休んで…また走る。そんな当たり前の日常の風景が美しい文章になっていてすらすらと読めまし

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    2025年09月13日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白くて一気に読んでしまった!

    異質な恋愛模様がいくつか物語の中にあって普通の恋愛小説じゃないなと新鮮だった

    瀬田と猫のところはあれ?普通の恋愛だ。ん?違うな...え!マジで!?ってなった
    猫の表紙が可愛いと思って買ったけど読んでみるとなんだか表紙の猫が恐ろしく見えて...

    私は恋愛経験があんまりないから共感できないところもあったけどけど時間が経ってから読むとまた感じ方が変わるのかなと思った。

    読んでて余白のない怒涛の物語だなと思った。まさに全身全霊。私とは正反対でそこも新鮮だった

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    2025年09月12日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    こういう小説だと思わず手に取ったのですが、まるで今のTV業界を予言していたかのような内容でした。
    ネット社会になる前の、誰も声を上げられなかったTV業界の闇が、ここまで生々しく描かれているとは。

    ページをめくりながら、ふと昔の知り合いを思い出しました。前職は芸能人のマネージャーをしていた男。彼が語っていた話が、この小説と重なるのです。
    小説ではAD、彼はマネージャー。立場は違えど、下っ端には人権がない世界。生き延びる道は「上に上がるか、辞めるか」しかない。理不尽を飲み込みながら、心も体もすり減らし戦い続けなければならない世界でした。

    そんな話を読むと、私は自分の「根性のなさ」を突きつけられ

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    2025年09月11日
  • さくら

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    ハンサムで人気者の長男、恐ろしいほど美人だがワイルドすぎる妹に挟まれた薫と両親の幸福な生活はあまりにも順調に過ぎていくが一つの事故が彼らの暮らしを奈落に落とし込む。
    それは誰の人生にも起こりうる事なのだが人はそこでうずくまってしまって前に進めなくなってしまうかもしれない。あるいは強く立ち上がって人生を取り戻すかもしれない。
    愛犬「サクラ」はそんな一家の運命、生活を静かに冷静に見守っている。
    著者が書きたかったことは主張したかった事は何なのだろう?
    私には彼ら長谷川一家の人生が人々の中に包括されているすべてが現れた物なのかもしれないと思うのだが答え合わせができない。




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    2025年09月11日
  • 私の身体を生きる

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    赤裸々に語られる身体についてのエッセイ。
    それぞれに身体の事情を抱えて生きているのだなあ。女性の場合は嫌な目に遭う機会も多くて。

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    2025年09月05日
  • サラバ! 下

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    なぜ、主人公の人生を追いかけないといけないのだろう。
    上巻の読み始めはそう思っていた。
    きっと、つまらないだろうと決めつけていた。

    下巻を読み始めた頃は先が気になってしまっていた。主人公が山あり谷ありの人生をどう乗り越えていくのか、気になった。

    人生は誰かのものではない。
    自分のものだ。
    良いことも悪いことも含めて、それがその人の軌跡なのだ。

    自分もまだまだ、これから。
    自分だけの信じるものを見つけて、芯のある人生を過ごしたいと思った。

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    2025年09月03日
  • GOAT

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    こんなに豪華な作家さん達が盛りだくさんで510円!
    紙の触り心地もとても良く。

    文芸誌を買うのは初めてでしたが、
    初読みの作家さん達も多く、新たな出会いにもなりました。

    『小説を、心の栄養に』 素敵なことばですね。

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    2025年09月02日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    男に溺れる女の話なんて、絶対に共感できないし自分の好むテーマからほど遠いのに、西加奈子さんの筆致で描かれた途端どうしてこんなに好ましく読めるんだろう。
    この人の書く本やっぱり好きだな。登場人物にも地の文にも力強さがみなぎってる。
    他の作品と比べても行動の描写じゃなくて内面の心理描写にページを割いていたから、作者の表現を十全に味わえてとても良かった。
    「清潔な、生きたいという欲望」という表現が好きだった。

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    2025年09月02日
  • サラバ! 中

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    主人公が両親と対峙する場面が印象的。奔放なお母さんと真面目なお父さんとそれぞれ一対一で向き合うことで主人公の本当の気持ちが湧き上がってくる。

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    2025年08月30日
  • サラバ! 上

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    ネタバレ

    言語が違うことで安直な考えに至りやすく本当の気持ちは分かり得ないと一線を引いてしまいがちだが、主人公とエジプト人の友達ヤコブが相互理解していくうちに愛言葉「サラバ」を誕生させ、主人公の生きる強さに繋がっていく。

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    2025年08月30日
  • 私の身体を生きる

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    女性たちによる性のエッセイ集と聞き、女性あるあるやフェミニズム的な問題提起を想像したが予想外だった。
    冒頭の西加奈子はフェミニズムへのお誘いに近いニュアンスを感じたが、続く村田沙耶香で一気に個人の話となる。
    その後も個人的なテーマを書く人が多く女性同士だけど違うのは当然、そもそも理解不能だったりする。
    でも不思議だなと思いながら読む理解不能の中に、少しだけ自分の面影があると仲間を発見したような安心がある。
    私だけの大切な話を自分も整理して書いてみたくなったり、男性バージョンも読んでみたくなった。

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    2025年08月27日
  • サラバ! 中

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    歩がサッカーに夢中になり、魅力的な友人が出来たり、めちゃくちゃ奔放な女の子に出会ったりといろんな経験をしてる。

    そんな中姉はずっと破天荒。姉がもうキテレツすぎて笑ってしまう。もしこれが自分の姉だと思うとゾッとするけども。笑

    宗教てのに自分はなんの馴染みもなくて、何をそんなになんだかわからん宗教にはまったりしてんだよと思ってたがこの本読んで、あのイケてるばあさんのセリフを聞いて、なんかこうなるほどねと腑に落ちたと言いますか。。

    たまたま自分は恵まれてただけで誰しもが何かに縋るしかないんだよ!ってタイミングがくる可能性はあるんだなぁと考えさせられました。

    いよいよお父さんも転換期がきて、さ

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    2025年08月27日
  • おまじない

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    各短編、自分が気に入った言葉が全部帯に抜粋されて書かれていた。ドキッとした。

    それぞれの物語が寄り添ってくれているように感じる。

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    2025年08月26日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    日本という国の、薄汚れた社会の限界で生きている二人の人生をこの本では描いている。ただひたすらに間違っている道を、誰にも救いを求めず一人で愚直に歩いてきた主人公。彼からしたら、森みたいな自分の強い信念を持ち、間違ったことには抗い戦う 正しい 人間は疎ましいに違いない。正しい人間が言う正しい事、例えそれが正解だと分かっていても自分の道を否定したくないから認められたない。ただ、必要だったのは他人に助けを求める力、他人に頼る力だったのだ。

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    2025年08月25日
  • 私の身体を生きる

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    出産入院中に読むか〜と購入。
    スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。

    自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
    女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
    自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。

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    2025年08月20日
  • 私の身体を生きる

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    このくらい、身体とは何かを強く感じ、自分自身の身体を感じる本が私にはひつようだった

    リレー形式ならでは、最後の方、「私の身体を生きる」ってなんやねんって議論が進展していくのが最高だった

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    2025年08月19日
  • サラバ! 上

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    「僕はこの世界に左足から登場した」
    主人公・圷歩は父の海外赴任先であるイランのテヘランで生まれる。
    寡黙で穏やかな性格の父、情熱的で自己主張の強い母、
    そして破天荒で周囲と馴染めない性格の姉。
    そんな圷家、及び歩の人生を描いた物語。

    上巻は主に歩の幼少期から中学生までの成長と、
    家族との複雑な関係が丁寧に描かれている。

    イラン革命の勃発により日本へ帰国し、大阪で新たな生活を始める圷家。
    その後もエジプト→日本と親の行動・決断によって翻弄されていく住まい。
    なかなかハードな人生である。

    自分の「普通さ」、これはある種思春期の人間にとっては
    呪いの言葉なのかもしれない。
    普通じゃない=特別、

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    2025年08月18日
  • GOAT

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    文芸の詰め合わせ!
    好みのものもあり記憶に残らないものもあり。しかし一期一会の言葉との出会いをたった510円でこんなにも提供してもらえるのは感謝しかない。小学館さん今後も頑張ってください!

    読書バリアフリーについて全く知らなかった事を知れて良かった。まさかの地元企業が関わっていたのが嬉しい。
    気に入った作品がいくつかあったが、最後の最後の野崎まどさんの掌編に全部持ってかれた。
    「なんか適当な所」
    「精神の重み」
    ズルすぎるw

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    2025年08月13日