西加奈子のレビュー一覧

  • わたしの名店

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    表紙の絵から、スイーツ系名店だと思いこんでいたけれど違った(;´Д`)皆さんの名店への熱い想いや、美味しそうな食べ物を読んでいるとお腹がペコちゃん(*´﹃`*)

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    2026年02月26日
  • うつくしい人

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    ネタバレ

    舞台となったホテルから見える明るい海のように、鮮烈な輝きを感じる作品でした。人目を気にしてばかりで自分を見失ってしまった百合が、周りがどう思おうと自分のやりたい様に生きている坂崎さんとマティアスに出会って自分を取り戻していく様に元気づけられました。坂崎さんとマティアスと一緒に置いてあったカートに勝手に乗るシーンは、百合が人目を気にするのではなく自分がやりたいことをやると決断出来た様が感じられて爽快でした。自分らしく素直に生きている人は「美しい」という肯定的なメッセージが込められた物語だと思います。

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    2026年02月25日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    後半にいくにつれ、壊れていく登場人物たちの生活や精神。どうか救われて欲しいと思いながら読んだ。
    何か少しの助けを必要としている人が自分の周りにもいるかもしれない。気づくことはできるだろうか。人の話をちゃんと聞いているだろうか。

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    2026年02月25日
  • サラバ! 中

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    家族のいざこざの深みが分かる。と同時に自分の家族は本当に平和だったのだと気付かされる。家族の問題は考えや判断に直に影響をする。もしも然る立場になるのだったら、家族を持つ責任感を強く持たないといけない。けど、重い雰囲気を感じさせない面白さが沢山あり、ラストのおばちゃんの話は特に好き。面白すぎる笑

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    2026年02月24日
  • うつくしい人

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    主人公の繊細な感情が美しいなと思った。
    いい意味で私とは当てはまらない人。細やかな感情を持てるのが羨ましいと思ったと共に、情けない自分も受け入れてられているような感覚になった。

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    2026年02月24日
  • サラバ! 上

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    ネタバレ

    歩の行動は自分みたいだと思った。いい子でいようとするところ。不穏は見て見ぬふり。物乞いする人に対して卑屈に笑ってしまうところ。見下してはいけないと思うところ。
    向井くんの裏切りはつらかったなぁ。せっかく信頼して雑誌を見せたし、何より自分だけで抱えていたくなかった。寄り添って欲しかったな。
    母親、父親も子供にもっと誠実でいて欲しかったけど、親も人間だね。

    ヤコブとの出会いは歩に本当に救いになったね。しかも、「彼ら」に対して似た対応をするところ。「サラバ」は魔法の言葉で「愛してる」のように聞こえる。

    中巻で歩がどう育っていくか気になる。

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    2026年02月21日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    ネタバレ

    私の周りにはこの本の登場人物のような人はいない。でもこれこそ他人の人生を考える、自分とは違う人生を歩む本の醍醐味だと感じた。世間一般の日常生活からはかけ離れた"頑張り"があった。どんな努力も人それぞれその人なりの苦労があるんだと思う。

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    2026年02月21日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    とある温泉宿に泊まる四人の若者。歪な思いを抱えたまま四人は重なり合い、旅先で夜を迎える。

    タイトルからは想像もつかないような展開だった。ナツの章から始まる不気味さが、トウヤマ、ハルナを経て加速し、最後のアキオで全てが回収されていく。皆それぞれが満たされない気持ちを何かで埋めようとしていた。四人は奇人でも変人でもない、きっとどこにでもいるようなありふれた人間だった。それがますます作品を不気味に仕立てあげていくのだった。

    西加奈子さんの作風の広さには脱帽する。

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    2026年02月14日
  • サラバ! 下

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    ネタバレ

    歩が落ちていく時期が読んでいられなくて数年寝かしてしまったけど、やっと最後まで読むことができた。読んで良かった。
    最終章の姉の手紙、ヤコブとの対話で私も救われた気になった。
    この本から離れて、何か信じられるものを私も探してみたいと、そう思える作品だった。

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    2026年02月09日
  • わたしに会いたい

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    ネタバレ


    「女性」である事は一種の罪なのかと思ってしまいました。

    本作に出てくる人物のような被害や、突出した嫌なことを経験した事はないです。
    でも、終始苦くてヒリヒリした気持ちを味わいながら読み、女性であることはどうしてこんなにも大変なのかと思ってしまいました。
    読んでいて辛くて、ところどころで抵抗や気持ち悪さを感じてしまったのは、シンプルに私がわたしに向き合えたことが未だに無かったからなんだろうなと思いました。
    どんな形でも、いつかは彼女達のように受け入れられる時がくるといいなぁ…。

    そういえば、「女性」題材とした作品は多数ありますが、「男性」も大変だよね…みたいな題材のヒリヒリとしたお話ってあ

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    2026年02月08日
  • サラバ! 下

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    この作品は、「信じること」にフォーカスしたものだと思います。
    それも「何を」ではなく。

    人にとって「何を」信じることが重要なのではない。
    自分で「信じることを決めたこと」が重要なのだ。

    歩は、幼少期の家族の影響もあってか、いつも受身の姿勢を貫いていた。
    でもそれは、はたして自分で決断した道に進むことができていたのか。
    付き合った彼女のことも、結局は自分の下にいると見下して、他人と比較して。
    ひとはひとという考え方、自分の軸というものがない。

    それに気がついたのは、かつて歩が嫌悪していた姉が実は何かを信じようとしていたことを知ったとき。
    それがたとえ猟奇的な行為になっていたとしても、何かを

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    2026年02月07日
  • GOAT

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     愛が詰まった本だった。
     いつも本を買うときはふらっと本屋に行って、なんとなく気になったものを手にしていたから、まだ1度も作品を拝読したことのない方々を知るきっかけにもなった。これも一種のバリアフリーかもしれないし、本に熱を注ぐ人がまだこんなにもいるのだなと勝手ながら嬉しく思った。

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    2026年02月06日
  • サラバ! 中

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    父の海外赴任から日本に帰国し、母と姉の三人での日本での生活が始まる。
    歩の思春期にフォーカスした「中」では、承認欲求(私を見て!)はたまたプライドが至る所に描写されている。
    歩は自身の家族の影響もあってか、その特徴をもたない者に関心を抱き、魅了されていく。
    ライターになったのも、文章を書くことが他人の目につかない行為だったからだろう。

    自分も他人からの見られ方は気にするし、よく見られたいと常に思っている。
    SNSの影響で承認欲求の箍がはずれている現代で、そのような人はとても魅力的だし、自分もそうでありたい。

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    2026年02月05日
  • サラバ! 上

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    主人公「圷歩」の人生を描く大長編小説。
    上巻では彼の幼少期から少年期の出来事が中心に展開します。物語は歩自身の語りで進み、家族との関係や海外での暮らしを通じて、彼がどのように成長していくかが描かれています。

    歩の一人称視点から描かれる物語はディティールがあり、情景が浮かぶので、非常に読みやすいです。
    生まれや立場、文化の違いによる戸惑い。
    空気を読むこと。
    家族や友達との人間関係がリアルに伝わってくる作品だと思いました。

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    2026年02月04日
  • サラバ! 下

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    姉が語りかけるシーン、手紙のシーンがとにかく良かった。
    この2つのシーンに出会えたことがこの本を読んだ成果。西加奈子は3冊目だけど、心がグッと抉られる描写がうまい。主人公が傷つくのと同時にこちらも傷ついた気持ちになる。
    そりゃこれは直木賞だな、と思った。

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    2026年02月04日
  • GOAT

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    全部読み切り短編というのが、すごくいい。
    今までの文芸誌は、連載ばかりなので、なんだか蚊帳の外感があって、書い続けないと仲間に入れてあげないよーと言われてるみたいで寂しさを感じることしばしば。

    しかも豪華ラインナップに、いいの?この値段で?と問いたくなる。赤字だよね。

    ともあれ、西加奈子「デヴィアン」市川沙央「音の心中」小川哲「嘔吐」をまずは読む。

    全部面白い!
    小川哲は、朝井リョウと仲良しになって影響受けてるような笑。
    西加奈子も仲良しの村田沙耶香となんか似てるような。
    互いに影響しあって、短編だから、肩の力を抜いて自由に書いてる感あり。

    葉間中顕「五十歳,ロスジェネ、ギバー落ち」も

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    2026年01月31日
  • サラバ! 上

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    文章が好き。
    西加奈子さんはなぜ男の子の成長する過程の心や感情を正しく書けるのだろう。人生2周目なのか。ただ男が単純なのだけなのか。

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    2026年01月29日
  • きりこについて

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    終始太字で出てくる「ぶす」に笑ってしまったけど、 傷ついた過去から這い上がったきりこの強さや愛すべき個性を表してるようで良かった。

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    2026年01月25日
  • 炎上する君

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    想像力が膨らみ脳が喜んでいるような感覚になった。奇妙な話で人間味のある短編集。
    「舟の街」の住人の言葉は意味なんてないし、チグハグなのになんだか心にスッと入ってくる。

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    2026年01月20日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    主人公の働くことに対するマインド、構え方みたいなものがすごくリアルだし、自分にも重なる部分があって、本当によく頑張ってるなと讃える気持ちで読んでいた。
    何かに負けたくないが、それが何なのかはわからない。自分で作った敵であり、その労働環境や、社会の構造が生み出した何かに負けたくない。その現場で敗者になりたくない。そんな気持ちで自分にエネルギーはもう残っていないのに、毎日なんとか奮い立たせて働いている。助けを求めたり、その場から逃げたりすることは負けになってしまうので、続けなくてはいけない。そういう、しんどい状態が主人公の過酷な生活や職場の人間に向けられる思いなどから伝わってきた。

    最後の森との

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    2026年01月20日