西加奈子のレビュー一覧

  • 白いしるし(新潮文庫)

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    やさしいきもちも醜いきもちも、自分の手には負えないくらいあふれてどうしようもなくなっちゃうことを恋と呼ぶんだって、目の前で叫ばれたような気分。ふんわりした表紙からは想像していなかった力強さに圧倒された。誰かが誰かをすきになること、それを恋という一文字で表していいものか。読後の清々しいさがとってもいい。

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    2025年12月09日
  • わたしに会いたい

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     2015年に「サラバ!」で直木賞作家となった西加奈子さんですが、2021年にカナダ滞在中に乳がんと診断され両乳房切除等の治療を受けました。その時の経験が本著のベースになっていると思います、
     8つの短編からなり、一般社会の価値観や世間体に縛られることなく、自分自身を肯定することを描いています。
     今まで「自分の身体が愛おしい」とか「自分の身体で生きていく」とか考えたことがなかったように思います。何か当たり前すぎてそんなことに疑問を持ったことがないということかな。
     この本を読んで、自分の体の一つひとつや、目に見えない臓器に対しての感謝や、もっと自分のことを好きになってもいいのでは?という気持

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    2025年12月09日
  • i

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    聡明で繊細な主人公を通して、シリア、テロ、災害、と難しい題材を扱うが、一気に読んでしまう。引き込まれるものがある。

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    2025年12月08日
  • 舞台

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    舞台
    著:西 加奈子

    初めての海外に選んだのは、亡くなった職業作家の父の思いがこびりついているNY。主人公である29歳の葉太は忌み嫌う亡き父との何かを探し、惹かれるようにその地へ降り立った。

    初日からトラブルに巻き込まれる葉太。それどころではないトラブルに巻き込まれ、窮地に追い込まれる中でこそ辿りつける心境もある。葉太の運命やいかに・・・。

    太宰治氏の「人間失格」が大好きな著者。物心ついて頃から作家の父親の影響から自宅にある書籍と共に育っている。いさかいのあった父との関係性と自身の存在の葛藤の中で、日本ではなく、父の何かがあるNYで自分探しを行うことになる。

    人間のだらしない分やかっこ

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    2025年12月07日
  • おまじない

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    ネタバレ

    「孫係」
    いい子でいようとするとしんどいし疲れる。
    共感しかなかった。

    「ドラゴン スープレックス」
    まじないや縁起なんてな、自分で決めるもんやねん。→自分の幸せになるためのものやろ?それに囚われるのはおかしいやんか。
    これもそうだよなってはっとした。

    良かった。

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    2025年12月04日
  • うつくしい人

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    ちょうど海が見える旅館に泊まった後だったからすごく良かった。悩んでるときにもう一度読みたい。私が誰かをうつくしいと思っていればわたしも誰かのうつくしい人。文庫の対談の自分で不幸になれる人は自分で幸せにもなれるという一節が好きだった

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    2025年12月04日
  • さくら

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    この作品が、少し評価が低い理由もよくわかるし、好きだと言えない気持ちも分かるが、私は好きだ。

    世の中のグレーな部分が大集合していて、そのことのリアルな反応がかかれている。
    だから、これを好きだと言ったら差別的になるとか、好きだと言っていいのかわからないと考えてしまうのだろう。ただ私はとても好きだった。
    雑で荒く、若く強い。
    深く悩みたい人には難しい作品だと思う。
    考えすぎるか、つまらないと考えそう。
    初めてバカでよかったと思った。単純でよかった

    最後にも書いてあったが、書くこととはなにか?を忘れさせたことがよく分かる。
    この物語の疾走感が私は好きだ。

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    2025年12月04日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    まじまに恋に落ちた瞬間に夏目が抱いた感情、
    自分が初めて人をすごく好きになった瞬間に感じた気持ちとすごく似てて、当時のキラキラした思いが懐古されて胸が高揚した。

    わたしのことで感情的になって欲しかった
    その気持ちはわたしも感じたし、すごく共感した。

    人を愛することは、痛みを伴うけれどとても尊いもので、
    叶わなかったとしても、人を強くしてくれる

    失恋した自分の恋にも、意味があったんだなと思わせてくれたお話。
    最後の夏目の願いにうるっと…

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    2025年12月01日
  • 炎上する君

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    西加奈子ワールド。世界観、発想が好き。こういう本があるから、物語っていいなと思える。斜めからの視点なのに、真っ直ぐ誠実さを感じる。不思議な物語の中に、ハッとさせられる感覚があって、登場人物たちがみんな懸命だから、惹きつけられる。これは何度も読み直していきたい一冊になった。

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    2025年11月29日
  • サラバ! 下

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    押す人の熱量が高いので読んでみた。
    びっくりするほどつまらなかった。
    主要登場人物が全員サイコパス。
    そのくせ幸せとか人生とか夢とか求めているので気持ちが悪い。
    星一つだけど、一周して星四です。

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    2025年11月29日
  • サラバ! 下

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    個性的な家族の中で主人公圷歩が身につけた処世術は受け身の姿勢。それでも外見の良さもあり女性には常にモテて、仕事もフリーライターとしていっぱしになっていた。これが上巻中巻までのお話。下巻では状況が一変する。中年にさしかかった歩の頭髪が薄くなり始め、仕事もうまくいかなくなる。付き合ってやってる、くらいに思っていた彼女には浮気という裏切りを受け、みるみる間に自信を無くし、卑屈になっていく。
    どこで間違ったのか、歩は悩み、人との関わりも避けるようになる様がリアルだった。
    結局、自分が信じるものは人の価値観に委ねてはいけない、ということなんだと
    思った。

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    2025年11月26日
  • 舞台

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    ネタバレ

    最後の、自分の気持ちで景色が変わるの一文が、とても、刺さりました。それをこの小説で書いていたのだと、しっくりも来ました。

    主人公の葉太が、セントラルパークで、カバンを盗まれたあたりから、読む手が止まらなく、最後まで一気に読みました。

    空腹で食べるご飯はやっぱり美味しいよね。

    とか、小説を読みながら色々頭を巡らせました。

    海外でパスポートを無くした時の手順とか必要な事とかも、なんとなく学べてそれも良かったのかなぁと思いました。

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    2025年11月23日
  • サラバ! 中

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    両親の離婚、それに伴う帰国から、歩がライターとしての仕事が軌道に乗り始めた26歳まで。

    日本に帰国して母子3人の生活が始まるが、当然雰囲気は最悪である。歩は相変わらず、ハイスペックをひけらかすことなく、しかしそつなく学生生活を送っていく。恋愛事情とかも、いかにも男子中学生の恋愛、って感じで、男友達といる時の心地良さと恋が成就した後彼女と過ごす時間を天秤にかけて悶々とする描写のリアリティには驚かされる。

    そして須玖との出会いである。どうしてもヤコブと重ねながら読んでしまう。歩は曲者揃いの圷家、あるいは今橋家で揉まれて育っただけあって、人を見る視点が一貫(その軸を作ったのは主に、というかほぼ姉

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    2025年11月22日
  • しずく

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    4.0/5.0

    温かくて優しいんだけど、決して楽観的なわけではなく、「いろんなことをひっくるめて人生だよね」と肩に手を伸ばしてくれるような感じ。

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    2025年11月18日
  • おまじない

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    女性が感じる空虚や孤独、言いようのない不安を少し軽くしてくれるようなお話でした。

    世の中の理不尽さは1人では立ち向かえない。
    理解してもらう程の力がない。
    そんな悲しみや恐怖を感じた時に読んで欲しい。

    自分の苦しみは誰のものでもなく自分だけのもの。でも、似た苦しみを感じたことのある人が世の中にはいる。
    理解し合えるはずだから、孤独ではないと思えたなら、もう少し呼吸が出来る気がした。タイトル通りおまじないのような本でした。

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    2025年11月18日
  • GOAT

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    読み終わりました!
    これも2か月くらいはかかったかな
    特集が『愛』だから、どんな愛なのかとワクワクしましたけど

    濃い!!
    愛が濃い!!

    ほんわかした愛ばかりを想像してたらやられます
    愛にもいろんな形があるんだよ?
    改めて突きつけられた文芸誌です

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    2025年11月16日
  • うつくしい人

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    たまには小説でも読もうかーっと初心者に人気の高い作家さんだったのでたまたま手に取る。読み進めると、アラサーただいま無職、就活中の自分に刺さりまくってしまった。周りと比べたり自分が価値がないんじゃないかなーって思ったりちゃんとできてない自分を抱えている時ほど深く共感できる作品。

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    2025年11月14日
  • うつくしい人

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    最初は百合のこと大分精神異常者だなぁと思って読んでいたけれど、読み進めていく内に「あぁ〜わかるわかる。」と思うような節もあった。
    学校での自分の立ち位置、目立たないように身を潜めるように過ごしていた時期が私にもあったから、自分で自分が解らなくなるような感覚が今思えばあったのかも。

    旅先ならではの大胆な行動や発言、いつもと違うことが出来たり、時には日常から離れた環境に身を置くって大切なんだな。日常に戻ってまた似たようなことで苦しくなっても何度でもまた旅に出てその都度自分を取り戻せばいいじゃない。
    そして何かを得ることも大事だけど、何かを置いていくことも大事。
    少し勇気を貰えたような読後感だった

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    2025年11月12日
  • サラバ! 上

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    ネタバレ

    イランとエジプトに家族帯同なんて羨ましいけどエジプトの衛生状態が悪かったり治安が悪かったり、キラキラと淀んだ感じと、でもみんな生きてるんだ!というようなエネルギーを感じるエピソードが好きだった。ヤコブとの運命的な繋がり、サラバという一言を通じていろんな気持ちを伝え合えていた子どもながらの頭を使った表現じゃなく心と心が通じ合った中でのコミュニケーションの取り方、自分では経験できなかったものすぎて眩しかった。

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    2025年11月06日
  • くもをさがす

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    『あなたに会いたい』を読んでから、これは絶対読みたいと思ってた。
    自分のことも、周りの大好きな人たちのことも、その周りの人のことも、愛しいきもちになれるエッセイ。ゆっくり時間をかけて読みたい。

    関西弁で訳されるナース達が一人一人個性的で愛らしい。日本にはこういうイメージないなぁ。

    豊かさの話おもしろい
    日本は狭い 部屋の広さも時間的な狭さも、納得した。
    カナダの豊かさとは違う。自分にとっての本当の豊かさってなんだろう
    どうしても仕事を頑張ること=時間費やすこと、っていう意識が消えないし、休んでばかりいると怠けてる、って自分でも思っちゃう。

    バンクーバーに行ってみたい、少しだけ住んでみたい

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    2025年11月13日