西加奈子のレビュー一覧

  • さくら

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    ネタバレ

    長谷川薫
    長谷川家の次男。

    薫の彼女

    長谷川昭夫
    長谷川家の父親。

    サクラ
    飼っている犬。

    ミキ
    長谷川美貴。長谷川家の長女。薫の妹。

    長谷川一
    長谷川家の長男。四年前に産まれて二十年と四ヵ月後に死んだ。

    ばあちゃん

    フェラーリ
    恐怖の男。

    難関
    一に幼稚園から小学校の六年間恋をしていた。

    湯川

    矢嶋優子
    一の彼女。

    溝口サキコ
    溝口先史。昭夫の高校の同級生。おかまバー「ラガーウーマン」。

    リリー

    妖怪
    サクラを見てもらった病院の医者。

    須々木原環
    薫が童貞を失った相手。アメリカ帰りの帰国子女。


    中二の夏に転校してきた。薫のふたつ年下。ワイルドな女の子。


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    2025年07月23日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    ナツ、トウヤマ、ハルナ、アキオ。
    この中で1番心情理解できたのはハルナかな。
    それぞれの関係性と物語の結末の意味が理解できなくて、どこにフォーカスして読んだらいいか難しかった。亡くなった女の人は誰だったんだろうってページを進めていったけど、結局この人って分かる明確なものが無い。そこが面白い。読み返してまた分かることもあってこれぞ小説の面白さっていう感じがした。

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    2025年07月21日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    みんな、パラダイムに縛られている。
    そこから抜け出すことが、どれほど困難で、どれほど盲目的であるか。
    この作品も、作者自身も、ひいては私自身も例外ではない。

    パラダイムとは、言い換えれば「思い込み」だと言える。
    人は常に、枠の中で物事を考えてしまう。
    そうしなければ、何一つ判断できなくなってしまうからだ。
    けれどもその枠は、時に足枷となる。

    だからこそ、私たちは無意識のうちに、その枠を打ち壊してくれる存在を求めているのかもしれない。
    人と出会い、互いに刺激を与え合うのも、そのためではないかと考えた。
    まずは、「自分が何かに縛られている」と認識することから始めよう。

    著者は、できる限りリア

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    2025年07月20日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    僕はよく謙遜する。自分を否定したりする。
    「自分は何も出来ない」とか、「自分なんて」とか。それは自傷に似ている。
    なぜ自傷に至るのか、マイナスの自分にさらにマイナスが掛け合わさることで安心するからだ。世間や人と比べた時の自分は本当に大したものではない、だからそれに対する罰を課す。そうすると安心できる。こんなにダメなんだから、もっともっと、と。
    誰に媚びることもなく、自分を抑え込み人に頼らず生きる二人。それに伴う貧困、たくさんの偏見。
    彼らの夜は本当に明けたのだろうか?
    少なくとも僕の夜は明けなくていい。だって夜が好きだから。暗い世界で煌々と部屋を照明で照らす時間が1番好きだから。

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    2025年07月20日
  • おまじない

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    私はかなり歳をとっているけれど、こんな感覚、こんな思いしたことあったな。ってちょっと後ろを振り返りました。電車や街の中で私よりお若い女性の方々をみて、心のなかで、がんばれ大丈夫だよ。そんなこと呟きたくなる小説でした

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    2025年07月18日
  • きいろいゾウ

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    「月がきれいですね」(愛しています)という言葉でから始まる出会い。
    すごくロマンティックな出会いから、ともに過ごす中でお互いの弱い部分に触れることで苦しみ、また葛藤しながら互いに受け入れていく姿が、静かに美しく希望に満ちていて本当にすきな物語でした。
    映画化もされており、何度も観て、何度も読み返した大好きな一冊。

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    2025年10月16日
  • さくら

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    家族に感謝したくなる本。そして素敵な表現が宝石のように散りばめられている。後半は登場人物が泣くたびにつられて泣いてしまった。

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    2025年07月14日
  • 舞台

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    これまで読んだ小説の主人公で一番イライラするかもしれない。人目を気にして、いつも言い訳して、そして痛々しいほどの見栄っ張り。もう腹が立ってしょうがない。でも途中でなんとなく気付く、あれ?これは自分自身じゃないかと。

    全て本音を言ってる人間なんていない。全て自然体で生きてる人間なんているわけがない。見栄と虚勢でもいいじゃない。誰もが演技をしながら生きている。人生という舞台で演じている。短い小説ですがいろいろ教えられる物語でした。

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    2025年07月14日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    その人を見た瞬間、あ、私この人のこと好きになる、ってわかるあの感覚を思い出させられた。
    激しい恋愛小説だと思う。想像とは少し違ったけど。
    恋愛の敗北は失恋することではなく、恋をするのを恐れてしまうこと。解説もとても良かった。

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    2025年07月07日
  • サラバ! 上

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    最初はどんなストーリー展開になるか全く想像できずただ父の海外赴任先での出来事を淡々に描くストーリーかと思った。しかも歩のシュールな視点によるバラエティみの強いストーリーかと
    でも実際は生まれた時からの歩夢の心境を死ぬほど丁寧に描写された人間味のあるストーリーだった
    姉の精神疾患的な危うい部分や海外の特に中東に住むことの現実、家族のいざこざ、セクシャリティについても深く脳裏に刻まれるほどのリアルな描写。
    ただただ面白い。自分にはどの部分も似通った境遇はなかったけど何故かのめり込むように読み進めてしまった。はやく中巻読みてえ〜買おう。

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    2025年07月05日
  • GOAT

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    初の文芸誌、非常に楽しめました。
    初読みの作家さんも沢山おられて、新たなドアを開いた感じです。
    西加奈子先生、小川哲先生は初読みでしたがかなり気に入りました。
    次号も控えてるので楽しみです。

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    2025年07月03日
  • i

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    生きにくさって誰しも感じるけど、アイの葛藤は想像するより辛かっただろうなあ。自分は誰かの立ち位置を奪って今ここにいて、その「誰か」が一生自分にまとわりつく。アイにとってミナとか両親、ユウがいてくれて本当に良かったと思う。いなかったら孤独で堪らなくて本当に死んじゃったかもしれない。

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    2025年06月24日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    個の大切さとその生き方について、先進的な切り口で語る。人生の明暗に関する描写は辛い。「正しさ」の理解と行動は別問題、というのが自身の現在地であることを再認識。

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    2025年06月22日
  • さくら

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    兄を亡くした家族の想い出話

    以下、公式のあらすじ
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    スーパースターのような存在だった兄は、ある事故に巻き込まれ、自殺した。誰もが振り向く超美形の妹は、兄の死後、内に籠もった。母も過食と飲酒に溺れた。僕も実家を離れ東京の大学に入った。あとは、見つけてきたときに尻尾に桜の花びらをつけていたことから「サクラ」となづけられた年老いた犬が一匹だけ――。そんな一家の灯火が消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。僕は、何かに衝き動かされるように、年末年始を一緒に過ごしたいとせがむ恋人を置き去りにして、実家に帰った。「年末、家に帰ります。おとうさん」。僕の手には

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    2025年06月18日
  • 私の身体を生きる

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    様々な作家の性に対する(主に女性)事が書かれている。性といっても色々な主観や体験があって、知らない作家さんの事は調べて知りたくなり、好きな作家さんの事は今まで知らなかった部分を知り深く知れた様な気になった。

    生々しい描写や、親しい人であっても普段はあまり聞かない言わない性の事柄にビックリしたし、何だか安心?した。
    日本では性の話しはあまりオープンじゃないからこそ、この本で色んな人の性の事が知れて嬉しかった。次回作も出たらいいな。

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    2025年06月15日
  • GOAT

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    初めての文芸誌 趣味で小説を読み始めてから気になっていた文芸誌。何を読もうか考えていた時にこの本が刊行されることを知り手に取りました。沢山の方の短編を読み、気になる作家さんの長編を手に取る。良いサイクルが生まれました。既に手元にある次号も楽しみです。

    西加奈子さんのディビアン、旦那さん目線の愛が印象的でした。乗代雄介さんの北見から、志賀直哉の網走までのパラレルワールド?的なお話も面白かったです。

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    2025年12月03日
  • きいろいゾウ

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    ジブリの世界にでてくるような田舎暮らしを頭に浮かべて読みました。ふわふわとした感じの生活からムコさんへの手紙から雲行きが怪しくなっていきます。西加奈子さんの文体がユニークで最後まで飽きずに読ませてもらいました。

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    2025年06月10日
  • 私の身体を生きる

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    性被害に遭ってる人の多さに驚いた。
    それ含め、53年共に過ごしてきた自分の体について書きたくなった。
    いい本に出会ったなー。

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    2025年06月08日
  • サラバ! 中

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    好き嫌いが分かれるだろうなあと思う内容だけど、私はスラスラページをめくってしまうほど好きです。最後どうなるのかな…ワクワクしながら今から下巻読みます。

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    2025年06月07日
  • さくら

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    長編な分、長谷川家に感情移入していける。
    元々のポテンシャルが高いところ、少し後ろから物事を見ているところなど、サラバと主人公は近いような感じがした。
    綺麗な文章表現から、情景が思い浮かびやすかったです。
    兄の死、サクラのピンチになるところは少し駆け込みな感じがしました。

    長編でも読み切れるくらい、入り込みやすい作品でした。

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    2025年06月07日