歴史・時代小説作品一覧
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3.9明治四十五明治天皇崩御――直後、渋沢栄一ら東京の政財界人は御霊を祀る神宮造営を計画、その動きは巨大なうねりになっていく。一方、帝国大学農科大学の本郷高徳らは、「風土の適さぬ東京に神宮林にふさわしい森を造るのは不可能」と反論、大激論に。東都タイムスの記者瀬尾亮一は、対立を追う同僚に助力するうち、取材にのめり込んでいく……。献木十万本、勤労奉仕のべ十一万人、完成は百五十年後という造営事業を成し得させた天皇と日本人の絆に迫る著者入魂作!年七月、天皇重体の情報を掴んだ東都タイムスの瀬尾亮一は、宮中の大事が初めて庶民の耳目に晒される状況に記者魂を揺さぶられる。快復を願う万余の人々が宮城前に額ずく中、天皇は崩御。直後、渋沢栄一ら東京の政財界人が「御霊を祀る神宮を帝都に創建すべし」と動き始める。一方、帝国大学農科大学講師の本郷高徳は、「風土の適さぬ地に、神宮林にふさわしい森厳崇高な森を造るのは不可能」と反論。しかし、曲折の末に造営が決定すると本郷は、取材をする亮一に“永遠に続く杜”造りへの覚悟を語った……。直木賞作家が、明治神宮創建に迫る書下ろし入魂作!
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4.0武田、北条、佐々……仕えた家が軒並み絶家! 厄神と呼ばれた男・御宿勘兵衛の生涯。 武田の遺臣として、数多の主家を渡り歩いた御宿勘兵衛(みしゅくかんべえ)は、何を求めて大坂城へ入ったのか? 武田家滅亡から、大坂の陣まで――仕えた家が次々と滅びることから、その武勇に反して「厄神」と忌み嫌われた御宿勘兵衛。 そして、時代に迎合することなく己の夢と覚悟を貫いた依田信蕃や久世但馬など、勘兵衛と関わった度し難い男たち。 「天正壬午の乱」「さらさら越え」「小田原征伐」「越前騒動」「大坂の陣」など勝者の側ではなく滅び行く者たちからみた戦を描く。 気鋭の著者が腕をふるった、時代に選ばれなかった曲者たちの物語。 解説・縄田一男
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3.8博打好きの殿様に襲いかかる忍び精鋭4人! 尾張徳川家の北隣、美濃北山三万石の舵取りを誤り、弟・重二郎に藩政をゆだねて出奔した殿さま・百目鬼一郎太は、博打に目がないのが玉に瑕。中山道板橋宿の手前で、江戸三大青物市場のひとつ、駒込土物店を差配する槐屋徳兵衛主従三人を危難から救ったのが縁で根津に身を落ち着けることになる。北山藩上屋敷には、時の将軍・家斉の娘で一郎太が愛して止まない正室静がいたが、表立って顔を見ることは叶わない。重二郎可愛さに、嫡男・一郎太の命を狙う実母桜香院とその腹心の国家老・黒岩監物が江戸入りしたからだ。監物と入れ替わり、国元に戻ることになった江戸家老・神酒五十八によれば、黒岩家の用人が密かに木曽御嶽山の麓にある羽摺りの隠れ里に向かったという。一郎太とともに江戸で暮らす五十八の嫡男・神酒藍蔵は力士と見紛う偉丈夫だが、無類の心配性。あれこれ気を揉む藍蔵を尻目に、江戸の賭場八十八か所巡りを企てる一郎太。一方、監物の放った羽摺りの精鋭4人は、江戸に潜入して虎視眈々と手を打っていた。四天王と異名をとる羽摺りとの死闘、そして、ついに鬼一の秘剣・滝止の由来が明らかになる!
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3.5筑後柳河十三万石の領主立花宗茂を描く長編小説。秀吉をして「鎮西一の忠勇、天下無双の勇士なり」といわしめた宗茂の生涯は、戦っては義戦多く、常に寡兵をもって大軍を破り、その生きざまは信義一筋、まことに誠実・清廉なものであった。これは実父高橋紹運、養父立花道雪という両父の高潔な生き方を範としており、ゆえに本編は、この三人の父子像が中心のテーマとなっている。ともに大友家の加判衆であった両父は、当主宗麟を守り立てる立場にある。たとえ非道な仕打ちにあったとしても、決して当主を見放さず、己の運命として受けとめ、恥じることのない生涯を終えるのである。この愚直なまでの廉潔な生き方を、著者は現今の知的ノウハウ重視の風潮に対するアンチテーゼとして提示、また自立する女性として描かれる妻ぎん千代と宗茂との葛藤も、今日的なテーマとして見事に描出している。現代人の心を癒し、人間の温もりをほのぼのとつたえる力作である。
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-居合道の奥義を極める旅に出た年老いた武芸者の道中記。―関ヶ原の乱から十三年―居合抜刀術の祖・林崎甚助重信が勝負を超越した真の力を求め、秩父路・甲州裏街道をゆく。「義のために働くとはどういうことなのか」、「武士があるから戦があるのか戦があるから武士があるのか」、己(武士)の存在理由を見出し、居合術を完成させるためにひとり武蔵国から秩父を目指す。その道中で出会った武士や商人、山賊、村人らとの交流を通して、甚助は「相手を生かし、己も生くべく中庸、公正」という居合の心を体感していく。芸事でも功名のためでも出世の道具でもなく、剣士として生きる意味を探ることに残りの人生をかけた男の物語。これは、今を生きる日本人の啓示ともなり得る一冊である。
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3.8永禄三年五月十九日(1560年6月12日)。「海道一の弓取り」こと今川義元が、天下に号令せんと東進を開始。織田信長の所領・尾張に大軍が侵入したところでそれは起こった。丘陵地帯の地勢と豪雨を味方につけた、乾坤一擲の奇襲。三国の太守が寡兵による一撃で落命したしたのだ。「群雄割拠」から「天下布武」へ。戦国時代の流れを変えたこの変事は、本当に奇跡だったのか、それとも必然か!……戦国最大の逆転劇を、七つの視点で描く。累計21万部突破の大好評「決戦!シリーズ」第5弾!冲方丁(織田信長)砂原浩太朗(前田利家)矢野隆(毛利新介)富樫林太郎(徳川家康)宮本昌孝(今川氏真)木下昌輝(岡部元信)花村萬月(今川義元)
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3.5探索の徒目付が恐れる仏の如き五千石旗本の想像を絶する素顔とは。 ある日突然まるで別人に! 大身の旗本に何が起きた? 目付から源之助に影御用。夜鷹八人を連続して斬殺の「目潰し魔」との関わりは? 北町奉行所からの帰途、元筆頭同心で今は「居眠り番」の蔵間源之助は、徒目付大峰九郎兵衛から声をかけられ、近くの縄暖簾に招かれた。大峰は相方の坂東与三と二人で五千石旗本河合右京介の身辺を目付の命で探索していたが、坂東は報告書を提出した直後、切腹して果てたという。河合に追い詰められたようで、源之助に探索してほしいと影御用を依頼。その大峰もまた……。
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-もとは南町奉行所の敏腕与力として知られていたものの、兄の後妻の横槍で、甥に役職をゆずる羽目となった若侍・花房尊。屋敷を追いだされ、長屋暮らしをはじめる尊であったが、そこは生来の変わり者。不幸な境遇をとくに嘆きも悲しみもせず、気ままな市井生活を楽しみ、『身代わり屋』などという、なんとも奇妙な商売に就くのであった。だが、名誉欲や金銭欲にはとんと無縁の尊も、かつての腕利き与力の能力―探索好きの心はおさえられない。身代わり仕事や家の雑事にたずさわりながらも、さまざまな事件捜査に乗りこんでしまうのだが…。痛快時代小説の新シリーズ、ここに開幕!
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-激動の昭和で、常に権力の中枢にいた稀代の政治家・岸信介が目指したものとは? これからの日本を語り合うための、歴史ドキュメント小説! 昭和8年(1933)。商工省・臨時産業合理局事務官の岸信介は、組織の枠を超えて活躍していた。 人当たりがよく、話もうまい。上司にも女にも気に入られる岸は、末は次官や大臣にもなるのではないか、と目されていた。 国家運営の根幹は経済であり、列強と対峙していくには武力ではなく経済力が必要だと説く岸は、関東軍が支配する満洲に乗り込み産業発展に邁進、日産コンツェルンの満洲移転という奇手の実現を図る。 が、戦争は泥沼化してゆき――。 きな臭い時代にこそ、文官の役割は重大だ。 マルス(武の神)ではなく、ミネルヴァ(文の神)こそが先頭に立たねばならない。
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4.6
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-さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の30ページ程度) 【書籍説明】 歴史に「たられば」は、タブーとされています。 しかし実際にはいろんな「たられば」があり、多くの歴史家が空想を膨らませます。 例えば本能寺の変の後に、織田信長が生きていたら、幕末の坂本竜馬が暗殺されなかったら、という「たられば」を想像して展開を予想する本は、書店で結構出版されています。 この本もそういう「たられば」系をテーマにしました。 対象は、知る人ぞ知る、戦国時代に九州南部で大活躍した戦国大名・島津氏を取り上げています。 戦国時代の中後期に、島津氏の領地だった種子島に鉄砲が伝来しました。 当時の最新兵器は、当時の日本では大変重宝され、ここから日本の戦国時代の様相が変わりました。 もし鉄砲の伝来が5年早ければ? という考察で執筆しました。 実はあとわずかで九州の統一直前まで行った島津氏が、もし本当に九州の統一を達成していたら、豊臣秀吉も容易に手が出せなかったといいます。 今回はそれよりも早く、本能寺の変の前に九州を統一したら?と考えました。 その場合九州に第二の日本として独立王国が建国された? そして、琉球はおろか南の台湾、さらに南のフィリピンにまで進出したと予想してみました。 【目次】 1.史実における九州島津氏の動き 2.鉄砲伝来が5年早ければ九州王国・島津王朝? 3.九州にとどまらず台湾・ルソン島までも支配下に 4.九州・台湾王国があったら考えられる影響 その1 5.九州・台湾王国があったら考えられる影響 その2
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4.0桃太郎が女岡っ引に!? 快刀乱麻を断つ捕物帳界の新ヒロイン誕生!大好評!もんなか紋三捕物帳シリーズ! 〈若君〉が町娘に姿を変えて江戸に巣食う鬼を成敗! 讃岐(さぬき)綾歌(あやうた)藩の若君・桃太郎、実は女である。役目の合間を縫って深川の呉服問屋のご隠居の姪っ子・桃(もも)香(か)に早変わり、十手持ちの紋三親分のもとで、事件に足を突っ込んでいる。仇討、島抜け、連続殺人……次々起こる事件の背後に隠れた鬼を成敗せんと、南町奉行・大岡越前や謎の老女〈花咲か婆さん〉も巻き込んでの大立ち回り!? 大好評痛快捕物帳。
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3.0世界遺産・富岡製糸場の誕生秘話が満載! 初代工場長・尾高惇忠と娘・勇の感動の物語。 明治3年春、渋沢栄一の義兄、尾高惇忠は渋沢に富岡製糸場の初代工場長に就任するよう懇願された。 3年前に飯能戦争で官軍と戦い、弟を亡くしていた尾高だが、官営工場の必要性を痛感していたため、葛藤を乗り越えて工場長を拝命する。 だが、悪徳業者たちが質の悪い噂を流したため、肝心の女工が集まらない尾高は婚約が整ったばかりだった娘・勇を、女工第一号として製糸場へ連れて行く決意をする――。 明治の日本を支えた基幹産業・製糸業を隆盛へ導いた富岡製糸場の誕生には、彰義隊に集まった旧幕臣たちが深く関わっていた。 歴史の襞に埋もれた父娘の物語を掘り起こした傑作時代小説。 解説・田牧大和
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3.8太平洋戦争中に起きた非道な捕虜殺害事件。 戦後、BC級戦犯裁判で浮かび上がった、驚愕の真実。 法の正義はどこにあるのか――。 一人の若き弁護士が、“勝者なき裁判”に挑む。圧巻の歴史小説! 昭和19年3月、大日本帝国海軍の重巡洋艦「久慈」は、インド洋でイギリス商船「ダートマス号」を撃沈。救助した捕虜を殺害した。 敗戦後、「久慈」艦長であった乾と、「久慈」が所属していた第16戦隊の司令官・五十嵐は、戦犯として起訴される。戦犯弁護人として香港にやってきた若手弁護士の鮫島は、裁判資料を読み込むうちに、この事件の――大日本帝国海軍の――抱える闇に気づいていく。
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3.0八丈島からの赦免船が江戸湊に入ってきた時、『幻』の幕が上がった! 流人の濡れ衣を晴らせ──。 南町奉行の内与力と、十万石大名の抱え力士から、居眠り番源之助に影御用! 思いもよらぬ深い闇を暴け。 八丈島で一緒だった瓢吉って男の濡れ衣を晴らしてやってほしい──。この正月に赦免船で十年ぶりに江戸に帰った元関脇の寅吉が、居眠り番・蔵間源之助に頼み込んだ。深川の小間物問屋豊洲屋出入りの飾り職人・瓢吉は五十両を盗んだ咎で八丈に流されたが、無実を訴えつづけていたという。また、北町奉行の内与力からも、同様の依頼が舞い込んで……。
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-謎解は大殿の細川斉茲、熊本54万石の先代藩主。探索は若侍の窪田和馬。 江戸での下屋敷の場所から浜町様と呼ばれる隠居大名。 国許から抜擢した若き剣士と二人三脚で、さまざまな難事件を解決して楽しむ! 熊本藩五十四万石の先代藩主・細川斉茲は、江戸での隠居所と定めた下屋敷の場所にちなんで「浜町様」と呼ばれて界隈の町民から親しまれていた。国許の御前試合が縁で斉茲に気に入られた部屋住みの若侍・窪田和馬は江戸に呼ばれ、大殿斉茲の側に仕えることになった。江戸で起こるさまざまな難事件を解決すべく、大殿は謎解き、和馬は探索という二人三脚が始まって……。熊本54万石の先代藩主新シリーズ第1弾!
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3.0※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本史上初の国盗り大名にして、関東の覇者として東国に君臨した北条早雲。 2019年は没後500年の大きな節目を迎え、再評価の機運が高まっています。 北条早雲は民に尽くし、臣下を重んじた武将として、右に出る存在がないほどの評価を得ています。 ビジネスマンに人気が高いのは、早雲の治世と生涯に、現代に通じるマネージメントの秘密が隠されているからです。 テーマは「北条早雲は現代に何を残してくれたのか──」。 「泉秀樹の歴史を歩く」(J:COMテレビ)で人気の歴史小説家・泉秀樹が、北条早雲ゆかりの地を訪ねながらその生き様に迫り、早雲人気の謎に迫ります。 作者はフィールドワークを通じて、新説・旧説を一つひとつ検証。 新しい早雲像を浮かび上がらせていきます。 本書で“早雲歩き”を楽しめば、早雲が生涯をかけて実現したかった大志が見えてくる! あなたも“早雲歩き”で、今を生きるヒントを見つけてみませんか。 【内容紹介】 ●第1章●「応仁の乱」の都から 誕生と幼少期の実像とは? なぜ「応仁の乱」の京へのぼったのか 伊勢で近侍する足利義視と別れたのはなぜか...ほか コラム ゆかりの地を歩く1──岡山県井原市 コラム ゆかりの地を歩く2──京都府京都市 コラム ゆかりの地を歩く3──静岡県菊川市~焼津市 ●第2章●早雲、戦いの日々へ! なぜ今川館を急襲したのか いかにして興国寺城主となったか 早雲による「領民のための国づくり」とは...ほか コラム ゆかりの地を歩く4──神奈川県鎌倉市 コラム ゆかりの地を歩く5──静岡県沼津市 ●第3章●一国の主へ──伊豆国を盗る 堀越御所の急襲作戦はいかなるものか 早雲の戦いぶりと孫子の兵法 いちはやく領民の支持を得たのはなぜか...ほか コラム ゆかりの地を歩く6──静岡県伊豆の国市 コラム ゆかりの地を歩く7──静岡県伊豆市 コラム ゆかりの地を歩く8──静岡県下田市 ●第4章●二国の領主へ──相模攻略の道 いかに小田原を狙ったのか あざやかな夜襲の成功とは? 小田原城攻略時の「火牛の計」の真実...ほか コラム ゆかりの地を歩く9──神奈川県小田原市 コラム ゆかりの地を歩く10──神奈川県伊勢原市 ●第5章●相模統一と堂々たる晩年 早雲が完敗した「権現山の戦い」とは? 生涯の大敵「三浦道寸」といかに戦ったか 相模攻略を急がない理由...ほか コラム ゆかりの地を歩く11──神奈川県三浦市 コラム ゆかりの地を歩く12──神奈川県足柄下郡箱根町
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-十五世紀、室町幕府より関東の統治を任されていた足利家は、鎌倉に拠点を置いていたものの将軍家の部下でいることを嫌い、いつのまにか「公方」と名乗り、自らの勢力を築こうとしていた。そのため、足利家を補佐していた上杉家が関東管領として鎌倉公方と対立する事態となっていた。 上杉家は山ノ内・扇ガ谷家ともに鎌倉公方と対立し、争うことになる。そうした時代にあって、扇ガ谷上杉家の家宰である太田家はよく主家を助け、なかでも資長(道灌)の才と力量は群を抜いていた。やがて鎌倉公方・足利成氏は下総・古河に逃れ、資長は切望していた江戸城を手にいれる。そして鎌倉奪回を図る成氏たちを相手に、他の武将たちとともに戦い抜いていった。 一方、成氏の動きに危機感を抱いた京都の将軍・義政は、異母兄を関東公方として京都から下向させる行動に出る。加えて、山ノ内上杉の家宰相職を求めて長尾景春が乱を起こし、関東はさらに混迷を極めることに……。 関東の戦国初期、東国武士たちの動きを太田道灌中心に描いた力作。
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-稲川藩五万石の江戸家老・吉野新兵衛の次男・平左は、ある日父親から恐るべき秘密を打ち明けられた。同い年で、幼い頃から遊び相手を務めてきた藩主の行正は既に病没しており、双子の姉・雪姫が男装で行正の身代わりとなっているというのだ。しかも、行正は幕府書院番頭の娘を娶ることになっており、それは将軍家からの推挙のため断ることができない話だった。秘密を知られぬように跡継ぎをなすため、輿入れしてくる奥方と閨を共にするという重大な役目を仰せつかった平左。年増美人の藤乃に性の手ほどきを受け、奥方となった千代やその侍女、行儀見習いの町娘など、美女たちにあり余る淫気をぶつけていくのだが…。傑作長編時代小説。
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-知行千七百石の直参旗本の嫡男・座光寺源三郎。なに不自由なく育ち十九歳となっていたが、父が娶った若い継母に言い寄られ、これを嫌って出奔する。だが、気軽な素浪人になった気分で町に出たはいいが、行く当てはなし。仕方なく座光寺家の奉公人・吉兵衛に厄介になっていたある夜、数名の武士に取り囲まれた美貌の娘を自慢の剣で助けたことが、自らの命運を大きく変えてゆくことになった。娘の話によると、付け狙っていたのは、老中・田沼意次の息のかかった一派だという。これを機に、老中の専制政治の真実を知った源三郎。義心にかられて立ち上がり、巨悪の敵に忠也派一刀流の凄剣を閃かせる!娘・加代との恋の行方も気になる、大家・早乙女貢の快作!!
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-明朝、嘉靖帝の時代、天涯孤独の若者・王暢(ワンチャン)は宮廷に召しかかえられることを夢見て男を捨てることを決意。しかし宮廷にはもぐりこめたものの、宦官として正式の採用ではなかったため、与はもらえず途方にくれていた。やむなく大商人・漁覇翁(イーパーウェン)に雇われ、麺売りの仕事につくことになるが、漁覇翁の裏の顔を知り、その支配下から逃れようともがき続ける。そんなある日、人買いから曹洛瑩(ツァオルオイン)という娘を買い取り、窮地を救うことになるが、なんと曹洛瑩が嘉靖帝の嬪となることを知る。なにがあっても曹端嬪を守ろうと固く心に誓うが、曹洛瑩とともに王暢も宮廷内の陰謀に巻き込まれていく。欲望うずまく明の宮廷を舞台にした長編時代小説。
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-昭和十八年、幼き日に過ごした満州・鶏寧。豊かな物資に恵まれ日本最強とうたわれる関東軍が駐留し、つかの間の平穏があった。しかし、昭和二十年春、南方前線の悪化により、関東軍の大移動となり、その後は無防備状態となった。そして、終戦一週間前の八月九日、日本との不可侵条約を破り突如ソ連軍が攻め入り、満州は大混乱を迎えた。ソ連軍からの遁走の最中、奉天駅で日本敗戦を知った。日本への引揚げの途中目にしたものは、ソ連兵による強奪と男狩り、中国の内乱、疫病と隔離、極限状況下でむき出しになった人間の本性……。戦後の混乱を生き抜いた著者の記憶の涯てにある満州、その真実が今語られる。