ゆけ、おりょう

ゆけ、おりょう

815円 (税込)

4pt

3.5

「世話のやける弟」がいつしか時代の英雄になってしまった――。
坂本龍馬の妻・おりょうの目を通して描かれる、幕末の名場面!

幕末の京都で出会った「世話のやける弟」のような男・坂本龍馬と結婚したおりょうは、夫を呼び捨てにし、酒を浴びるほど飲み、勝海舟にも食ってかかる「妻らしからぬ」振る舞いで周囲をへきえきさせる。
ついには龍馬の周囲から、「龍馬のために離婚してください」とまで迫られる始末。

しかしおりょうは、寺田屋で間一髪龍馬の命を救い、日本で初のハネムーンを敢行。
薩摩へ、軍艦に乗って長崎へ、馬関へ――。

激動の世の中を楽しげに泳ぐうち、いつしか薩長同盟・版籍奉還の立て役者として時代の英雄になってゆく夫。
そして、龍馬亡きあとの20年を彼女はどう生きたのか。

型にはまらない生き生きとした夫婦の姿、意地っ張りで責任感が強く、龍馬に惚れながらも自立した魂が輝く「門井版おりょう」。
現代の女性に響く物語!

解説・小日向えり(歴女)

※この電子書籍は2016年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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ゆけ、おりょう のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    言わずと知れた坂本龍馬の妻おりょうを主人公に、彼女の波乱万丈の人生とともに、門井版龍馬の物語。
    龍馬は当初、おりょうからは鼻もかけられなかったとの挿話は意外だった。おりょうが、龍馬との結婚を決めた理由も、頼りないから放っておけないからだったとは。
    英雄然とした司馬版龍馬よりも、より人間臭さが感じられ

    0
    2019年11月06日

    Posted by ブクログ

    龍馬ではなく、おりょうに視点を置いた作品。
    長女らしく、計算して、生きている彼女は嫌いじゃない。
    だらしなく弟気質の龍馬を見捨てられずに婚姻してしまう所も、あるなぁと笑ってしまった。
    だが、時代が進んで、龍馬がどんどん変わってゆき、彼女は身の置き場をなくしてしまう(T ^ T)

    再評価されなくて、

    0
    2019年08月19日

    Posted by ブクログ

    坂本龍馬の妻、おりょうを描いた作品

    鉄火肌で喧嘩っぱやく、大酒呑み。
    龍馬の情けなさにほだされて結婚したおりょう。

    時代の真ん中へと突き進んでゆく龍馬。
    ただ待つだけの存在になってしまったおりょう

    普通に出会って普通に過ごせたらさぞ幸せだったのだろう。
    激動の時代に巻き込まれた女性でもある悲し

    0
    2021年02月03日

    Posted by ブクログ

    坂本龍馬の妻を通して描かれる幕末の名場面。龍馬との出会い、寺田屋事件、薩摩へのハネムーン、等々で描かれる「おりょう」の真の姿、そのご龍馬亡きあとの彼女の意外な人生とは?

    0
    2019年09月18日

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