感情タグBEST3
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言わずと知れた坂本龍馬の妻おりょうを主人公に、彼女の波乱万丈の人生とともに、門井版龍馬の物語。
龍馬は当初、おりょうからは鼻もかけられなかったとの挿話は意外だった。おりょうが、龍馬との結婚を決めた理由も、頼りないから放っておけないからだったとは。
英雄然とした司馬版龍馬よりも、より人間臭さが感じられる龍馬像。
姉乙女ほかいろいろな人物に手紙を書いていた龍馬を評して、21世紀に生まれていたなら、スマホを片時も話さないSNSの中毒愛好者になっていたかもと、評しているのも面白い。
そんな龍馬とおりょうの夫婦生活は、琴瑟相和すの言葉通りだっただろう。それだけに、龍馬亡き後の彼女の急変には、疑問符とともに、哀れさを感じないわけにはいかない。
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龍馬ではなく、おりょうに視点を置いた作品。
長女らしく、計算して、生きている彼女は嫌いじゃない。
だらしなく弟気質の龍馬を見捨てられずに婚姻してしまう所も、あるなぁと笑ってしまった。
だが、時代が進んで、龍馬がどんどん変わってゆき、彼女は身の置き場をなくしてしまう(T ^ T)
再評価されなくて、龍馬と二人で生きていけたら、きっと幸せだったのだろうと思うと、やはり明治維新という時代は罪深い。
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坂本龍馬の妻、おりょうを描いた作品
鉄火肌で喧嘩っぱやく、大酒呑み。
龍馬の情けなさにほだされて結婚したおりょう。
時代の真ん中へと突き進んでゆく龍馬。
ただ待つだけの存在になってしまったおりょう
普通に出会って普通に過ごせたらさぞ幸せだったのだろう。
激動の時代に巻き込まれた女性でもある悲しさ。