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Posted by ブクログ
明治期に活動し、27歳という若さで夭折した作家・詩人の北村透谷。本作はその北村透谷の妻であり、没後は英語教師として働き続けた石阪ミナを主人公にした歴史小説です。序盤はコミカルな調子で北村透谷との出会い、ふたりの男性の間で板挟みのような形になるミナの姿が描かれていくのですが、透谷のその後を知っているだけに、楽しげな雰囲気の中にも寂しさが仄かに纏わり続けているのが印象的でした。
透谷の死以降、変わらずに透谷を大切に思いながらも、その影を重荷にはせずに、新たな道を歩んでいく姿には、胸が熱くなります。中盤以降は、一教師のまなざしから明治の学校生活、教師生活を描いた学園青春ドラマとしても楽しめるので、歴史小説はちょっと苦手だな、ってひとにもおすすめしたい一冊でした。
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