歴史・時代 10位
天正十八年、家康は関白・秀吉から関東二百四十万石への国替えを要求された。そこは、水びたしの低湿地が多い広大な土地。家臣団の猛反対をよそに「関東には、のぞみがある」と受け入れた家康。貧村・江戸を本拠と定め、街づくりに着手。利根川東遷、神田上水、江戸城築城……日本史上最大、驚天動地のプロジェクトが始まった! ピンチをチャンスに変えた究極の天下人の、面目躍如の挑戦を描く快作誕生!
Posted by ブクログ 2021年07月16日
2021年7月16日
鳴かぬなら鳴くまで待とうほととぎす
この言葉が実感できる5篇だった。
江戸を領地とするマイナスをどうプラスに転じるのか。不可能と思うことを根気強くやり遂げる粘着気質。
そして人を見る目。
壮大な都市つくりをやってのける手腕にわくわくした。
身分の低い者達が話す言葉もぞんざいだが...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月17日
タイトルは「家康、江戸を建てる」とありますが、歴史の中に埋もれた職人さんたちのお話です。利根川の東遷事業や貨幣鋳造のお話など、江戸時代初期の街づくりがどのように行われていったのかがわかります。
利根川東遷事業が行われていなければ2019年の台風被害でさらに甚大な被害が出ていたかも知れないと思うと、先...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年07月28日
秀吉から、当時はまだ荒れ地、湿地であった江戸への国替えを命じられた家康。秀吉にしてみれば、家康を警戒して遠ざけることに成功し、してやったりというところだったのだろうが、家康は彼らしい辛抱強さを持って、大阪に負けない大都市、江戸の街を作り上げていく。
当時は足立区を通って東京湾へ注いでいた利根川の流れ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月15日
家康の先見の明は何処から生まれたのか、未開拓の地を大都市への変貌を夢見た家康。5つの大きな先手工事をできる人材に即座に抜擢、「天下普請」(幕府の負担を軽減、地方の勢力を減退)の役割を同時期に指導したのはやはり凄い。 江戸幕府崩壊の要因は少なくともこの「天下普請」「参勤交代」が無くなったことで起きたの...続きを読む