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かつて武勇一辺倒だった生粋の猛将が、のちに儒学者に優るとも劣らない学問を身につけ、恐るべき知将へと転じた――。その名は呂蒙。光和元年(178年)生まれの呂蒙は、寒門の出身でありながら、主君の孫権による「学問せよ」の一言から書物に親しむようになり、故国の運命を背負う武将へと大成長を遂げる。その劇的な変貌ぶりから、魯粛は「呉下の阿蒙に非ず」(呉にいたころの蒙ちゃんではない)と表現し、それに対して呂蒙は「士別れて三日なれば、刮目して相待すべし」(日々鍛錬している者は、三日も会わなければ見違えるほど変わっている)との名言を残した。かの有名な赤壁の戦いや江陵の戦いで、大きな功績を挙げた呂蒙は、魯粛が死去したあと、荊州方面の責任者となり、巧みな計略を用いて関羽を捕らえることに成功。荊州全域を呉の支配下に置くようになる。知勇兼備の波乱に満ちた男の生涯を描く、長編歴史小説。
...続きを読むPosted by ブクログ 2019年02月20日
孫呉の呂蒙を主人公にした小説。無学で武辺者だった呂蒙が孫権に諭され兵法を学び呉の重鎮となり関羽を破る。孫呉の天下を目指す為劉備を支援する事で曹操と勢力の均衡を図る魯粛と孫呉を通して天下を考える呂蒙。状況に応じて2人を使い分ける孫権。その他周瑜や甘寧数々の呉の武将が登場しエピソードなども散りばめてあり...続きを読む
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