小説作品一覧

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  • 九番目の雲
    -
    1巻1,265円 (税込)
    オフィスのパワハラ地獄で同僚が失踪、一人暮らしの母親はアルツハイマーを発症し、妻との間にはすきま風が吹き始め、息子の様子もおかしい……。37歳の中堅メーカーの営業マンが、一度に押し寄せた人生の荒波を前に、ごまかし逃げることばかりの人生と決別し、正面からぶつかっていく中で、己の、そしてそれぞれの自尊心とは何かに向き合っていく。
  • ぼくらは、そっとキスをした
    -
    1巻1,300円 (税込)
    関連動画累計620万再生以上『ぼくらのレットイットビー』『HEAVEN』のはりーPが「針原つばさ」として、伝えたかったすべてを綴る初の書き下ろし長編小説。カバーイラストをはじめとしたアートワークは、米津玄師、栗山千明など数々のアーティストの映像作品を手掛けてきた実力派の制作ユニット・南方研究所が担当。誰かを好きになること、誰かを愛すること。純粋に生きる人々の姿が胸を打つ、それぞれの大切な「今」を生きる物語。どんなに絶望しても――大丈夫と言ってあげたい。■ストーリー■絵が大好きで美術系の高校に進学したものの、別の高校へ転校することになったれい。夢を失い落ち込んでいた彼女の心の支えになったのは、作家「岸利とおる」が書いた一冊の小説だった。そんなある日、れいは小説の内容が本当の出来事であったことを知らされる――。 厭世観と隣り合わせの日々の中、詩を書いて生きてきた岸利とおる。孤独を愛し、孤独に愛された、彼にもまた才女、桜子との悲恋があった。親友との再会、そして巡る運命の出会い。壊れかけた心が生きぬく強さを問いかける、愛と友情の物語。

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  • はじめてのやさしい短歌のつくりかた
    4.4
    1巻1,320円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ポイント1 わかりやすい構成だから初心者におすすめ 和歌と短歌の違いはなんでしょうか。俳句と短歌の違いはなんでしょうか。本書はそんな、基本中の基本からじっくり解説。若手&女性である著者の解説は、ていねいでやさしく、安心して読むことができます。また、文語文法やオノマトペ、リズムの工夫……メソッドだけレクチャーされてしまうとつい、頭もこんがらがってしまいがち。そこでメソッドひとつひとつに実例としてプロの作品を掲載。プロがどこをどんなふうに工夫して作品をブラッシュアップしているかがわかるので、短歌ならではのテクニックを自作に取り入れやすくなります。 ポイント2 添削例があるからポイントが目で見てわかる 本書では、テクニックを、実例を交えて解説するだけでなく添削できちんとおさらいしています。原作と添削例では一見、どこをどう考えて工夫し、何が変わっているのかわからないかもしれません。ところが解説を読んでみると、プロがどんなふうに技巧を重ねているのかわかるはず。実際のプロの嗜好や推敲のプロセスが目で見てわかるので、「わかっていてもなかなか自分の作品で使うまでにならない」という人も、テクニックに使い方を実感、すんなり理解できることでしょう。 ポイント3 古今の名歌も味わえる たくさん紹介している実例はプロによる作品で、いずれも古今の名歌ばかり。ジャンルにこだわらず、短歌の世界のみならず世に広く知れ渡っている人の作品が並んでいます。推敲を重ね、才能あふれる先人たちの作品は味わうだけでも楽しいものです。のみならず、各作品の味わいどころや、つくる上でのポイントも、プロである著者が解説。どんなテクニックがあるのかわかって実例を見てみると、どの作品も驚くほどの技巧と洗練が重ねられていることがわかります。
  • 月神
    3.7
    1巻1,600円 (税込)
    自殺志願者から自殺に見せかけた殺人を請け負う「おれ」の前に、「砂漠の男」が現れ、世代交代を突きつける。老いた殺し屋の日常を乾いた文体で描く現在、その出生の秘密が描かれる過去。平成ライダーの名作を次々と生んだ脚本家による異形の本格長篇小説。
  • 跪き、道の声を聞け
    3.3
    1巻1,799円 (税込)
    裏社会専門の探偵・時園。関東を二分する組織の長・今切。組織の頂点を見据えた若頭補佐・君島。すべては、一人の男が消息を絶ったことが始まりだった。関東を二分する老舗組織、十四会の会長・今切の消息が外出先で途絶えた。十四会の若頭補佐・君島は、裏社会の探偵・時園に捜索の依頼をする。時園は、君島から押し付けられた会長ガードの若衆菅田とともに今切の行方を追う。今切は消息不明になったその日、いつもは履くことのない印伝(いんでん)の靴を履いていたという。消えた今切の足取りを追いかけるなか、十四会のもとに、今切のものと思われる小指が、何者かによって送り付けられてきた! 時園、君島の進むべき道はどこへ向かうのか? 彼らはどこまで行くと決めるのか……。ぬるい言葉はいらない。ギリギリの男たちの生き様に、ただ刮目(かつもく)せよ! 大藪賞作家渾身のハードボイルド小説。

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  • 紅い三日月
    4.0
    1巻1,899円 (税込)
    殺すことで、私は変わるのか? 幸せな将来を捨て、彼女がなろうとしたのは“殺し屋”。傷ついた者たちに安息の時は訪れるのか――。大藪春彦賞作家が満を持して放つ衝撃作。父・清隆(きよたか)を銃殺した杉山(すぎやま)と帰宅後、不運にも鉢合わせした塔子(とうこ)は、重傷を負わされてしまう。かろうじて一命を取りとめたものの、半年間の昏睡状態に陥ったのち、奇跡的に目覚めた。犯人・杉山への判決に納得がいかない塔子に、担当刑事の犬伏(いぬぶし)は、「捜査に強い圧力がかかり、十分な捜査ができなかった」と告げる。さらに犬伏は、警察も捜査できない事件を扱う文目屋(あやめや)なる“殺しの集団”の存在を塔子に明かすのだった……。

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  • 波止場にて
    4.5
    1巻2,024円 (税込)
    関東大震災後の横浜に生まれた異母姉妹の慧子と蒼。ミッションスクール、ジャズ、ダンスなどのヨコハマ文化を楽しみ、恋を知る二人。しかし戦争の暗雲が港町を覆い尽くす。3・11以降の日本で書かずにいられなかった、戦争と平和、生きることの歓びと哀しみ。
  • 平野啓一郎「分人」シリーズ合本版:『空白を満たしなさい』『ドーン』『私とは何か―「個人」から「分人」へ』
    4.5
    1巻2,750円 (税込)
    現代を生きるための新たなアイデンティティー像を提示して注目される、平野啓一郎の「分人」シリーズ3点を合本化した特別版!内容:『空白を満たしなさい』(小説)、『ドーン』(小説)、『私とは何か―「個人」から「分人」へ』(新書)
  • 倫敦塔・幻影の盾 他五篇
    3.2
    留学体験に取材した『倫敦塔』、日露戦争にまつわる怪談『趣味の遺伝』、アーサー王時代の物語『幻影の盾』など七つの短篇。同時期の『猫』と全く異質なこれらの作品の世界はユーモアや諷刺の裏側にひそむ漱石の「低音部」であり、やがてそれは『それから』以後の彼の全作品に拡大されてゆく。 (解説 江藤淳・注 石井和夫)

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  • 坑夫
    4.0
    「本当の人間は妙に纏めにくいものだ。」 十九歳の家出青年が降りてゆく、荒くれ坑夫たちの飯場と「地獄」の鉱山、そしてとらえがたいこころの深み――明治41年、「虞美人草」と「三四郎」の間に著された、漱石文学の真の問題作。最新の校訂に基づく本文に、新聞連載時の挿絵を収録。(注・解説=紅野謙介)

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  • 漱石日記
    3.9
    漱石は明治三十二、三年から大正五年の死の年まで断続的に日記やメモを書き残しており、それは全集版で八百ページを超す大部のものである。そのうちからここにはイギリス留学の日記、修善寺大患時の日記、明治の終焉時の日記など、漱石の生涯の節目となった時期の日記七篇を収録。行文から人間漱石の内奥の声が響いてくる。

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  • 文学論 (上)
    -
    1~2巻1,001~1,034円 (税込)
    1903年苦しいロンドン留学から帰国した漱石は帝大でいよいよ文学を講じる。後の文豪は世界文学といかに出会い自らの文学を築いたか。Fやfの用語など一見難解な外観と厖大な原文は人を圧倒するが、独特の苦渋とユーモア漲る痛快な口調で語られる文学修行の精華。西洋と日本の近代をつなぐ迫力満点の講義録。【亀井俊介注解】

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  • 新唐詩選
    3.7
    中国の詩は、世界の詩のなかでも最も美しいものの一つである。とりわけ唐代は、李白や杜甫をはじめとして、多くのすぐれた詩人が輩出した時代であった。中国の詩に親しもうとする若い世代のために、中国文学者と詩人の二人の著者が協力して、主要な唐詩の読解とその味わい方を懇切に説いた唐詩の世界への案内。

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  • GOSICK PINK
    3.8
    NYに到着後、一弥の姉・瑠璃の家に身を寄せたヴィクトリカと一弥。さっそく外に出てみると、何だか変てこな新大陸の謎たちに遭遇し……。グレイウルフ探偵社が出会った最初の依頼人とは。大人気シリーズ第三弾!
  • 千恵ねえちゃん
    3.0
    1巻1,496円 (税込)
    突然の事故で両親を失った夏のはじめ。おじいちゃんとおばあちゃん、昭二兄ちゃんと千恵ねえちゃんに囲まれたヒロと由美の新しい生活が始まった。交通事故で両親を亡くしたヒロと由美は、親戚の千恵ねえちゃん家族と一緒に暮らすことになった。でこぼこの坂道を上るような暮らしや大切な人との出会いが、兄弟の心の傷をゆっくりと癒していく。しかしヒロは、あることをきっかけに千恵ねえちゃんが無理をしているのではないかと感じてしまい…。

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  • 2015文藝春秋電子書籍ベスト100【文春e-Books】
    無料あり
    -
    文藝春秋の電子書籍約3000点を対象にして、2015年1年間全ての電子書店の電子書籍売上を集計した、電子書籍ベスト100です。 2015年6月に電子化された、又吉直樹さんの『火花』は、芥川賞受賞を受けて大ヒット。発売3ヶ月で、10万ダウンロードを超え、文藝春秋の電子書籍として最大のダウンロード数を更新し続けています。また、電子書籍化リクエストを多数いただいていた、村上春樹作品の電子化も実現しました。8月の『走ることについて語るときに僕の語ること』を皮切りに、12月には小説としては初の電子化となる『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が発売になります。これは、文春のみならず、電子書籍業界にとって、エポックメイキングな出来事です。文春の誇る『週刊文春』『Number』の電子版も今年から始まりました。 そんな2015年の「文藝春秋電子書籍ベスト100」。小説あり、ノンフィクションあり、電子オリジナルコンテンツありとバラエティにとんでいます。興味のある作品を是非、読んでみて下さい。 又吉直樹/横山秀夫/乾くるみ/ピエール・ルメートル/半藤一利/池内恵/池井戸潤/羽田圭介/米原万里/池上彰/佐藤優/開高健/黒川博行/須田桃子/堂場瞬一/重松清/歌野晶午/阿部和重/伊坂幸太郎/桜庭一樹/植村直己/中村うさぎ/橘玲/鈴木智彦/三好徹/澁澤龍彦/司馬遼太郎/井上ひさし/町山智浩/葉室麟/山本七平/濱嘉之/松岡修造/ロレッタ・ナポリオーニ/角田光代/村上春樹/クックパッド株式会社/誉田哲也/藤井太洋/桐生操/奥田英朗/スティーヴン・キング/三浦しをん/松村卓/池波正太郎/エマニュエル・トッド/ちきりん/貴志祐介/柚木麻子/吉田満/原勝洋/ほしよりこ/石田衣良/黒木奈々/小川和久/能町みね子/倉嶋 厚/マイケル・ルイス/阿川佐和子/松本清張/辻村深月/万城目学/湊かなえ/米澤穂信/アンネ・フランク/吉田修一/浅田次郎/麻耶雄嵩/澤田瞳子/文春砲&B子
  • 彼女が消えた日
    -
    夜アイスクリームを買いに出たまま戻らなかった女子大生。突然姿を消したホームレスの娘。若い女性が同じ時期に失踪したことを知り、ジョージア大学の学生新聞記者ジュリアは、州内の行方不明事件を調べ始める。この1年で消えた女性は28人。誰もが人目を引く美貌の持ち主だった。若い女を狙う異常者がいるのか? 彼女たちはみな命を奪われたのか? やがてジュリアはその真相を知る。あまりにも残酷すぎるかたちで……。 全米ベストセラー・スリラー『プリティ・ガールズ』に続く衝撃の前日單。
  • 残り火
    値引きあり
    3.7
    墨田・江東地区連続殺人事件の容疑者として相浦純也が逮捕された。縁あって純也の無実を信じる立花孝久からの弁護依頼を受けたのは、水木邦夫弁護士だった。妻を亡くし、生ける屍となっていた水木にとって再起を賭けた闘いだ。はたして、純也の無罪を証明できるのか、そして、真犯人は!? 驚愕の法廷ミステリー!
  • 犯人に告ぐ 上
    3.7
    1~2巻528~550円 (税込)
    闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった──史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作。
  • 仔猫の恋
    3.0
    両想いだとばかり思っていた彼から婚約の報告をされ、自分の気持ちを口にできなくなってしまった大学生の美羽……。一途な女子と恋愛下手な男子のキュートで切ないラブストーリー。
  • リペア RE*PAIR
    3.7
    川の向こうには、私がするはずだった生活がある――。父が遺したアトリエ兼自宅でリペア職人として生計を立てている透子。大きく狂い、止まっていた歯車が、婚約者だった男との再会によって動き出した。目を背けてきた過去と向き合う時、浮かび上がるのは「あの女」……一人で生きる女の強さと弱さ、覚悟と不安。彼女からすべてを奪った十年前の事件の真相を、アトリエに持ち込まれる品々にひそむ人間ドラマとともに描きだす。「紅雲町珈琲屋こよみ」の吉永南央によるミステリアス・ストーリー。
  • 極上の流転 堀文子への旅
    5.0
    九十七歳を超えてなお新作を発表し続ける日本画家・堀文子。画壇におさまらない自在な画風、「群れない、慣れない、頼らない」をモットーとする生き方をたどり、繊細さと大胆さ、緻密さと雄大さという二律背反をはらむ躍動的魅力の根源に迫る、渾身の評伝。
  • 純潔ブルースプリング
    3.8
    過去のトラウマから世の中を醒めた目で俯瞰する真南了、時代遅れのリーゼントが自慢の熱き男・番場公威、支離滅裂で破滅的な紅一点・七瀬林檎をはじめとする、淡い団結で結ばれた六人のクラスメート。刻一刻と“終わり”が迫る世の中で、不格好ながらも曇りのない正義感と友情、そして不器用な恋に生きる彼らのひと夏を綴った、とびきりポップな青春グラフィティ──。十文字青、幻の受賞作が電子書籍版で登場!
  • 鹿鳴館のドラクラ
    4.0
    1巻2,035円 (税込)
    甘く、危うい魔界の匂い――。時は明治、寧子と時子の姉妹は、鹿鳴館で記憶を無くした紳士と出会う。彼の名はドラクラ。その妖しい美しさに、彼女らは惹かれていくが……。近代日本と中世欧州を繋ぐ、愛と死の物語。
  • ミルキーブルーの境界
    3.5
    自殺衝動者のジェーンは、飛行機内で自殺をするつもりだった。ところが、機体が山中に墜落。生き残ったのは彼女と、ひとりの青年だけだった。青年を生きて無事に返すため、ジェーンに生きる意欲が徐々に芽生えていく……。ハヤカワ・ミステリ文庫〈my perfume〉第2作。
  • 暗闇の教室 1 百物語の夜
    4.0
    日照りに見舞われ、干上がったダム底から緑山中学校の旧校舎が不気味な姿を現した夏。廃校で肝試しの怪談「百物語」を行った悪童たちは、とんでもない怪物たちを喚び出してしまう! あまつさえ殺人までも! 荒れ狂う暴風雨の闇を動き回るスパルタ教師、連続婦女暴行魔、過激派の女闘士。息継ぐ間もなく襲いかかる悪夢、また悪夢。日本推理作家協会賞受賞作『沈黙の教室』につづく、入魂のダーク・サスペンス第2弾。
  • 女には向かない職業
    3.7
    探偵稼業は女には向かない。ましてや22歳の世間知らずの娘には。誰もが言ったが、コーデリアの決意は固かった。自殺した共同経営者のために、探偵事務所を続けるのだ。一人になって最初の依頼は、大学を中退し、自ら命を絶った青年の自殺の理由を調べてくれというものだった。さっそく調査にかかったコーデリアの前に、意外な事実が浮かび上がってきた……。英国本格派の第一人者が、可憐な女探偵のひたむきな活躍を描く。
  • 沈黙の教室
    3.5
    青葉ヶ丘中学3年A組――悪魔のようなこのクラスを、担任教師が名づけて〈沈黙の教室〉。何者かが不気味な恐怖新聞を発行し、つぎつぎと粛清の対象を指名していく。そして行われる残酷ないじめ。やがて20年がたち、クラスの同窓会の告知が載った時、報復を誓う者による大量殺人計画がひそやかに進行しはじめた! めくるめく多重構造の謎と、じわじわと忍びよる恐怖。日本推理作家協会賞長篇賞に輝く傑作サスペンス。
  • 皮膚の下の頭蓋骨
    4.2
    二百年前の不気味な伝説が残る孤島コーシイ島。そこの贅を凝らした壮麗な舞台で演じられる古典劇に招かれ、いま、数人の客が島を訪れていた。主演女優クラリッサの義理の息子、従姉妹、元愛人……女探偵コーデリア・グレイもそのひとりだった。頻々ととどく死を暗示する脅迫状におびえるクラリッサの身辺警護のためである。狷介な女優とそれぞれ思惑を胸に秘めた七人の男女――不吉な雰囲気の漂うなか、開演を目前に、自室で顔を叩き潰されたクラリッサの惨殺体が発見された! ミステリの新女王が現代本格ミステリに新たな地平を拓いた大作。
  • 神学校の死
    4.5
    サフォーク州の人里離れた海岸に位置する聖アンセルムズ神学校の学生が、近くの砂浜で砂の下に埋もれた変死体となって発見された。公式見解は事故死とされたが、納得しない学生の義父が、ロンドン警視庁に再捜査の圧力をかけてきた。少年時代に同校で夏期休暇を過ごした経験をもつダルグリッシュ警視長に白羽の矢が立ち、彼は校内に滞在して調査にあたることになる。時を同じくして、同校の閉校を推進する教会幹部も到着するが、ダルグリッシュはそこに不穏な空気を感じた。はたせるかな、嵐が荒れ狂う夜、彼の目と鼻の先で残忍な殺人事件が!
  • ソングノベルズ大賞 受賞作 無料お試し版
    無料あり
    4.0
    DREAMS COME TRUEの楽曲にインスパイアされ、その想いを自由に小説にすることをテーマに募集した「OtoBon ソングノベルズ大賞~音楽を感じる小説~」。 受賞作4作品をまとめて試し読みできる無料小冊子です。 【掲載作品】 『大好き!』  伊藤秋樹 『北上症候群』 いぬじゅん 『青の障壁』 白井かなこ 『ニンジン乱切り五十本』 岡田みちよ

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  • ムーンライト・セレナーデ
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    憎みきれないろくでなし 片岡義男のいくつかの小説が踏襲する独特のパターンというものがある。 ダメになった、嫌いになったわけでもないのに別れること。 女と男が、1台のクルマではなく、 それぞれのクルマに乗って2台で長い距離を移動すること。 この短編はその両方を満たしている。 男は、ナイトクラブのピアノ弾き。驚くほど上手いが、向上心がない。 めっぽうモテる。本当の意味で自分の足で立てる男でもある。 でも、女はくやしいだろう。男は自分で「ろくでなし」と言うのだから、 遠慮は要らない、読者も「ろくでなし」と断罪してほしい。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 去年の夏に私たちがしたこと
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    翌年の夏に彼女がしたこと 20歳の夏。自由になる時間は豊富にある。 そして、オートバイがある。 灼熱の日本列島を、自分のペースで走り抜ける。 寄り道は自在だが、目的も、たくらみも、ちゃんとある。 若さゆえの思いつき。約束のない出来事。 そしてそれは忘れられない夏になった。 ところが、物語はそれだけで終わらない。 季節が一巡し、夏がまた巡ってくるように、 今度は彼が、彼女に驚かされる番なのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 女は気だてと人は言う
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    それは彼女の流儀 女は気だてと人は言う。 だったら私の気立ては最悪だと女は言う。 それは投げやりでも自嘲でも、すねているのでもなく、 そうとしか言いようがない、というサッパリした理解だ。 前の亭主と離婚しようとしている女の傍らに、男はいる。 彼が新しい男になることを、女は拒まない。 それどころか子供さえも。 しかし、女には認めないものがある。 それは何か。彼女の流儀が拒否する、それは何か。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ホテル・ルーム1
    完結
    -
    全2巻275円 (税込)
    時には、朝にホテルにたどり着く一日を。 日本列島は、台風の通り道だ。 空模様が暗くなり、雨が、風が激しくなり、 やがて猛烈な勢いを周囲に振りまいて、ある時ふっと抜けてく。 その奇妙な高揚感を夜通し自動車の中で体感し、台風一過の朝を海辺で迎え、 そのあと、ホテルでたっぷり眠る、というのは この島に生きる生活者にとっては最高の過ごし方かもしれない。 その時間を共に過ごした男女には、明日からまた別々の日々が始まる。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 巨大な月曜日
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    その瞬間はまだやってこない サーフィンを描いた有名な映画に『ビッグ・ウェンズデイ』がある。 この場合の「ビッグ」とは言うまでもなく波のことだ。 この短篇では、待望すべきその「巨大さ」は、 どうやら月曜日にやってきそうだ。確かに台風はやってきた。 しかし、8フィートの波はどうか。 今、海に出て行くのは危険すぎはしないか。 待ち受ける2人の若者の期待と不安、不穏な海・・・ 待つこと、まだ来ないこと、しかしすぐそこにありそうなこと、 それらのざわめきを描いたスリリングな一篇。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 煙が目にしみる
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    涙より煙がいい ひどい男、と言ってさしつかえないだろう。 仕事が忙しいことを理由に、約束を反故にし続ける男である。 しかし女に対する同情も微妙だ。 待つ女になりすぎている。惚れた弱み? それでも、女と男は一晩だけ、会うことができた。 倉敷から金沢、金沢から新潟。なんとムダに(?)西から東へ。 大人だから、酒も飲めば煙草もある。 煙草の煙が、目に入る。 もし涙が出たとしても、それは純粋に煙のせいなのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ドライ・マティーニが口をきく
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    私は私の知らない私 酔う、とはどういうことだろう? 酔った自分をまるで憶えていない、とは、どういうことだろう? 酔っている自分が本当なのか、嘘なのか。 大量のドライ・マティーニがもたらした奔放な行動が翌朝には耐え難い羞恥に代わる、としたら 昨日の私とは何であり、今日の私は何だろう? 酔って無意識に呼んだのか、本音が出たのか。 男の悪戯に身もだえする翌日の彼女を、男は愛さずにはいられない。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 501 W28 L34
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    空に夕陽、脚にジーンズ 1年ほど付き合った男女の仲でも、共有されていないものはいくらでもあるだろう。 それが結婚だった場合、単なる考えの相違に留まらず、2人の未来の時間にはいささか暗雲が立ちこめる。 そんな時だった、目の前にあるこの本当の空があまりに美しいピンク色に染まっているのを見たのは。 それは男にとってどうでもいい空だったから彼女にとって男は決定的にどうでもよくなった。 彼女には夕陽がある。そしてよくなじむジーンズがある。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 8フィートの週末
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    再会は3人で。 片岡義男の小説に登場するサーファーは、波乗りしかしていない男たちだ。 最低限の生活費を稼ぎ、職業を持たず、ただサーフィンすることだけに生きている。 この中編小説の男もそうだ。 しかし、サーファーにも出会いはある。 出会いの後に再び波を追い求めて遠く離れても、 時には数年の時間を超えて、再会が待っていることもある。 去った男を責めない、ただ再会を純粋に喜ぶことのできる女。 そして3年前と違って今は、2人はもう2人ではない。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 私は彼女のモーニング・コーヒー
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    ビール、タックル、やがてコーヒー。 婚姻関係にある相手以外の人物と一線を超えた付き合いをした場合、 倫理的に指弾されたり、感情がもつれあってトラブルになったりと、 そういう社会に我々は生きている。 その行為を「された」側より、「した」側が非難されるだろう。 やがて彼女は行動する。 追い出されての行動ではあるものの、 自らのクーペを夜通し走らせ、東京から京都まで。 待っているのは、モーニング・コーヒーというカタチをした愛情だ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 彼の右隣りが、私
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    彼は知らずに後ろに。彼女は知ってて右隣に。 再会は、一つのドラマである。 偶然の再開は、そうそう起こるものではなく、しかし限りなく無に近い可能性とも違う。 奇跡、というほど圧倒的ではないがゆえにゆるやかな幸福感が漂う。 同じ時刻に、同じ道を走ること。 前を走る自動車がなぜか気になる、という現在は、 彼の、あるいは彼女と彼の過去が作動した結果の祝福された現在かもしれない。 10年の時を経て再び彼女は、彼の右隣をキャッチする。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • スイッチ・ヒッター
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    右も左も、存分に行けます 最悪の主人公、といって差し支えない。 主人公がナイスガイだったり、 苦悩する人格だったりする必要はないのだから、 最悪の主人公だってかまわない。 夏の暑さが、彼を行動に駆り立てる。 良い悪い、ではない。 自分の体をフルに、器用に過不足なく使って、彼は動く。 繰り返すが、最悪の主人公である。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 駐車場での失神
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    突然のシンクロニシティ なんとも不思議な短篇である。 そして、小説としての不可思議な、割り切れない、ニュアンスに富んだ魅力が充満している作品。 片岡義男は、なぜ? ではなく どのようにして? を書く作家である。 とても起こり得ないようなことがなぜ起こったか、ではなく、 それが確かに起こった、ということが重要だし、 突発的だろうがアクシデントだろうが、それがどのようにして起きたのかが問題だ。 そして交錯する生と死の傍らに、まるで中間地点のように失神がある。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 心待ち
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    心待ちが、ずっと心待ちであるために 心待ち。この美しい言葉を最大限に生かすようにこの短篇は書かれている。 梅雨の東北地方。 オートバイでツーリング中の男は21歳。 ガソリンスタンドで働く女は18歳。 オートバイには2人乗ることができるから、2人は海に向かうことができる。 その時間の輝き、その記憶が失われることのないように、 ちょっとしたやりとりの、ある仕掛けがなされる。 やがて夏が終わり、男が消え、心待ちが残るだろう。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 雨に唄えば
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    カメラとビー玉 何も起こらない小説、と言ってみたくなる。 それはもちろん嘘で、ここには女と男が登場し、 女は仕事をこなし、男は女を送りおどける役目を果たしている。 それは非合法に抵触しているものの、そのことによる翳りも屈託も、そして危機もない。 すべては淡々と過ぎて行き、彼女と彼はどちらかといえば陽気である。 世間にはカメラやビー玉で妙な遊びをする男もいるが、それも驚くようなことではまったくない。 むしろ関心は雨が降るか降らないか、そちらのほうだ。 降りだした雨には、演歌がよく似合う。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 幸せは白いTシャツ
    完結
    5.0
    全1巻275円 (税込)
    「私の手もとには、現在だけがあるのです」 20歳の夏。彼女は一人でオートバイに乗って日本中を旅する。ひと夏の経験ではなく、少なくとも1年、できれば2年かけて日本の隅々まで経験したいのだ。 そして彼女の両親もまた、それぞれの道を歩もうとしている。家族でありながら、誰もがまぎれもない一人の個人として離れて行き、祝福しあい、時々は連絡を取り合う。 その状態を彼女は「幸せ」と呼ぶ。 今回、故大谷勲氏撮影の文庫版オリジナル写真の一部と未公開写真のあわせて約40枚を、モデルとなった三好礼子さんからお借りし、追加・掲載した改訂版をお届けします。(2018/02) 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。https://kataokayoshio.com/
  • ある日の真夜中
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    真夜中の続きは朝 このストーリーは、このあと、どうなるのだろう? それを考えるのが非常に楽しい作品だ。 用心深く注意をはりめぐらし、出来事が起こらないように行動することと およそ正反対の主人公が愛らしい。 迂闊にもほどがある、とも言えるし、無頼だとも言える。 その時その時で、彼はやりたいように振舞うのみだ。 真夜中が続けばやがて朝が来る。 どんな朝か、想像する自由は読者の手の中にある。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • もうひとつラヴ・ソング
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    彼女が作り、彼が歌うラヴ・ソング この短篇のすばらしさは、タイトルに集約されている。 「もう一つのラヴ・ソング」ではなく「もうひとつラヴ・ソング」。 「の」を抜くことによって、一つのラヴ・ソングのことだけでなく、 人が生きているこの世界すべてが小説の対象になった。 思いがけない形で遺されたラヴ・ソングを思いがけない人物が歌うことになり、 それを家族が聴いている。読者が聴いている。 この世界が聴いている。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 熟睡する女性の一例
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    熟睡できることは力だ 不思議なタイトルの短篇であり、様々に解釈できそうなストーリーだ。 片岡義男の小説群は、美人しか登場しない、 というおそるべき特質を備えているが、 彼女たちがことごとく警戒心を欠いている、 というのも共通した特質である。 ここに登場する女性もまた、 遊んだのでも遊ばれたのでもなく、執着はなく しかし電話をしよう、という意志があり といってわだかまりがあるわけでもない、という そのバランス、その強さが、彼女の熟睡に現れている。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 一日じゅう空を見ていた
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    最高の贈りものは時間である 一日じゅう空を見ていることを可能にするもの、 それも最高の条件で見続けることを可能にするのはいかなる状況か、ということをこの小説は描いている。 どんな高価なプレゼントよりも記憶に残り、消費や購買とも無縁なその成り行き。 読者の皆さんもまた、出典を明らかにすることなく この短篇とそっくり同じ一日を過ごしてみるとよいかもしれません。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • こちらは雪だと彼女に伝えてくれ
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    名前のよく似た2人の女性 名前を構成する漢字が1文字だけ違っていて、年齢は同じ。 そして何より、2人ともとびきりすばらしい女性、 というのが、1人の男を挟んでてあちらとこちらにいる。 さて男はどうするのか。 片岡義男の小説においては、こうした状況はさして困ったことではない。 むしろ、晴れやかなことである場合が多い。 ラストの成り行きはいささかご愛嬌だろう。 三角関係が美味なサンドイッチになるのもいいが、 雪の日本と南の島に分かれるのも悪くない。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 水瓜を射つ女
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    女に二言はない 明解極まりない短篇小説である。 アメリカでは、日本と違い、一定の手続きを経れば、誰でも銃を手にすることができる。 射撃の対象となったものは、よほど堅固な物質か、もしくは柔らかすぎる物質を除いて ひとたまりもなくその存在を崩壊させるだろう。 そこでは、何であれ水瓜みたいなモノであるほかはない。 ここでは女は、たしかに水瓜を射る。 水瓜「も」、というべきか。 「水瓜を撃つの」と言った女に、二言はない。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 缶ビールのロマンス
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    ロマンスは一人で オートバイで長距離を移動するなら電車やバスなどの移動手段と違い、 時には先に進めないアクシデントが起こり、予定外の遅れが生じることもある。 しかし主人公の「ぼく」は、その予定外の遅れを半ば以上意図して行い 恋人と会う時間を先延ばしにしている。 会いたくないのか? といえば、すこし違うだろう。 今、彼は違う種類のロマンスがほしいのだ。 いつでも、どこでも、そしていくらでも缶ビールを飲むという、平凡で最高のロマンスを。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ニンジン乱切り五十本
    -
    1巻509円 (税込)
    就活に失敗した美里は、生活のために弁当工場で、派遣労働者として野菜を切る毎日だ。職場は意地悪そうなおばさんばかり。二股をかけられていた交際相手とはケンカ別れ。まったく冴えないそんなある日、美里はニンジンの乱切りのやり直しを、職場の主任に命じられてしまう。一人でニンジンの山に向かう美里を手伝ってくれたのは、母親ほども齢の離れたパートのおばさん、信子だった……。ドリカムの楽曲「サンキュ.」にインスパイアされた物語。『OtoBon ソングノベルズ大賞~音楽を感じる小説~DREAMS COME TRUE編』の【特別賞】受賞作品。
  • 青の障壁
    -
    1巻1,018円 (税込)
    香子(かこ)は学習塾に勤める28歳。15歳年上で陶芸家の恋人・修治は、単身でフランスに渡ってしまった。さびしい日々の中、香子はリストカットをくり返す中学3年生の少女・未知と、急速に親しくなる。複雑な家庭環境の未知は、いじめを受けていた。お互いに友情を求めあうふたり。けれどやがてその関係に、大きな亀裂が生じる。なんのために、あしたが来るのだろう……。ドリカムの楽曲「朝がまた来る」にインスパイアされた忘れえぬ恋の物語。『OtoBon ソングノベルズ大賞~音楽を感じる小説~DREAMS COME TRUE編』の【佳作】受賞作品。
  • 大好き!
    -
    1巻1,018円 (税込)
    「将来、世界的に有名な歌手になるあたしで、ドキュメンタリー映画を撮ってよ」。中学一年生ながら既に10年のキャリアを持つバレエダンサーの道を諦めて、歌手になるという新たな夢を抱いた方城悠月。主人公、稲村平も将来は映画監督になりたいと思っていた。悠月の理想通りにライブは成功するのか? 平の映画は? そして中学生男女の初々しい恋はどんな軌跡を描き、どのような場所に着地するのか? 2人の夢が交差する……。ドリカムの楽曲「うれしい!楽しい!大好き!」にインスパイアされた青春小説。『OtoBon ソングノベルズ大賞~音楽を感じる小説~DREAMS COME TRUE編』の【入選】受賞作品。
  • 桜月夜に
    -
    開業医の父と母の仲が険悪になり、祖母の家に連れられてきたぼく。夢と現実の間を彷徨うぼくの耳に入ってくる、不思議な歌声。そして、高窓の外で踊る手鞠。「ほんとに悲しいと、からだじゅうが痛いんだよ」。「〈よくない〉ことはないんだよ。してしまったことには」。祖母の言葉は、ぼくの心に染みる。「泣いて涙は どこへゆく」祖母が唄うと、「泣いて涙は 舟に積む」と歌声が返った。そのときぼくは、高窓の向こうは仏壇の中なのだということを知る。手鞠歌から始まる幻想奇譚。
  • 猿駅
    3.0
    母に呼ばれた無人駅に下り立つと、そこはもう一面の猿。どこへ行くにも、猿を避けて歩くのは至難の業。約束の駅前の煙草屋に行くまでにも、数匹の猿を踏んでしまった。しかし、彼らは怒るでもなく、黙って踏みつけられるがままだった。煙草屋の脇の自販機でフルーツ牛乳を買って飲んでいると、「猿の餌、飲んだんかっ」と煙草屋の老人に怒鳴られ、何故か追いかけられる羽目に…。猿を踏みつけることにはもう構ってられない。足の裏で骨が折れ、内臓がひしゃげても構わず逃げていると…。
  • 一郎と一馬
    -
    一郎7歳。父の一馬に死んだ母親の写真が見たいと言うと、そんなものはないと拒否される。一郎10歳。自分には親戚も祖父母もいないことに疑問を持ち始める。母親は実は死んではいないのではないか、父は嘘をついているのではないかと言うと、一馬は泣きそうな顔になった。一郎が成長するにつれ、父と息子の関係は徐々に変化を見せ始め、父が写真を嫌うのには、実はとんでもない理由があることに、一郎が気づき…!?
  • レタッチ
    -
    見知らぬ場所で目を覚ました私。病院の病室らしいが、壁は金属でできていて、外の景色は見えない。頭に手をやると包帯が巻かれていた。私は、頭を怪我したのだろうか? 記憶をたどっていると、ドアが開いて医師らしき男と、中年の女1人に若い女が2人入ってきた。「あなた、大丈夫だったのね! よかった……」と言って抱きついてきた中年女は、私の妻!? そんなはずはない。こんなぶくぶくと太った醜い女が自分の妻だなんて…。そして私に明かされた驚愕の事実とは?
  • マリアージュ
    -
    高級フランス料理店“アゼル・リ・ドー”に毎日通ってくるアラサーぐらいの、どちらかと言えば美人な女性客がいた。店員たちを不審がらせたのは、決して安くはないディナー・コースを、もう2週間も毎日食べ続けていること。よほど裕福なのだとしても、毎日では胃がもたれたりすることもあるだろうに…。そんなある日、シェフの内山は、消費者金融に出入りしている彼女を目撃する。どうして毎日店に通ってくれるのかと尋ねると彼女は…。
  • いつか見た子
    5.0
    小学校3年になる息子が苛められている…。妻からそれを聞いた秀幸の脳裏に、30年ほど前の苦い記憶が蘇った。小学校に入り立ての彼を、登下校の途中にある公園でいつも待ち伏せしていた“あいつ”。「おい、持ってきたか」。彼は、いつも同じことを言った。その度に秀幸は自分の持っている物を差し出すが、どれも彼の意に染まず、「違う! こんなもの持ってくんじゃねえよ!」と逆上して秀幸をいたぶるのだった。その記憶を前に、息子に対して何もできない自分を歯痒く思うのだが…。
  • 思慕
    -
    客として訪れたステーキハウスのウェイトレス・里海に一目惚れした一毅は、この店で働こうと即座に決心する。彼女に近づくチャンスは初日に訪れた。就業後に歓迎会が開催され、一緒の方向に帰る二人は会話を交わすことに。しかし、間もなく里海には一流企業に勤める恋人がいることがわかり、意気消沈する一毅だったが、その恋人が二股をかけていたことが発覚する。「彼に対する復習のため」一毅を誘う里海。2歳年上の彼女の美しい肉体に翻弄され、一毅は願ってもないひとときを過ごすことができたが…。
  • 子殺し
    -
    まどかの夫・弘は、最近評価が上がっている浄瑠璃語り。大人しくて真面目な人という紹介者の言葉に背中を押され、見合い結婚をした。しかし、幸せも束の間、ハネムーンベイビーの舞に対する夫の態度に、まどかは不満を募らせる。もっと愛情をもって接して欲しいと言うが、弘はだんだん稽古のためと言って家を空けがちになり…。そんなある日、弘の語りを聞きに行ったまどかは大きな衝撃を受ける。「子殺し」がテーマだったからだ。二人の間には大きな溝ができて…。
  • そして誰もいなくなった……のか?
    4.0
    H岳のスキー場で立ち入り禁止区域に入り込み、雪崩に遭遇したスキー客9名。ゲレンデに戻ろうとして道に迷い、見つけた山荘で雪が止むのを待っていた。そんな、孤立無援の彼らを殺人鬼が襲う。最初は山荘の管理人が血だらけで発見され、一人ずつ殺されていく…。後日、最後に殺されたと思われる明美の手記が発見されたが、殺人鬼の正体は一体誰なのか? 山荘には他に誰もいないはずなのに…。
  • 黄金宮1 勃起仏編
    値引きあり
    3.0
    1~4巻275円 (税込)
    欲望と人混みの街・新宿――アフリカ人の戦士が現れ、いきなり槍で中年男を刺し殺す。通りかかった都内最強の男・地虫平八郎の腕の中で息絶えた男は奇妙な黄金の勃起仏と地図を持っていた。さらに地虫の前にブードゥーの呪術師が立ちふさがる。地虫は拳法で銀髪の呪術師を迎え撃つ。黄金宮シリーズ第1弾!
  • 昨日の君は、僕だけの君だった
    値引きあり
    4.0
    大学生の平沼泰貴は、同級生の樫井佐奈に一目惚れ。まともに話したこともないのに告白すると、呆気なくOK! だが、その直後に二人の“彼氏”を紹介される。「三人で私をシェアして」。そして契約書にサイン――!? 恋に落ちてしまった僕には、誰の本心も見えない。この異常な関係が苦しいのは僕だけなのか? 四人の恋の結末は、痛みと驚きに満ちて……。
  • リターン
    値引きあり
    3.8
    高尾で発見された手足と顔がない死体は、十年前ストーカー・リカに拉致された本間だった。警察官を殺し、雲隠れしていたリカを追い続けてきたコールドケース捜査班の尚美は、同僚の孝子と捜査に加わる。捜査が難航する中、孝子の恋人、捜査一課の奥山の連絡が途絶えた。彼の自宅に向かった二人が発見したのは……。『リカ』を超える衝撃の結末。
  • 心霊コンサルタント 青山群青の憂愁
    値引きあり
    4.0
    次々起きる怪奇現象を解決してもらうため、貧乏女子大生・花は、心霊コンサルタント・群青を紹介される。長髪に藍染めの袴姿、ブルーのカラコンをした群青は、超感じ悪いけど、腕は確か。洗面台一杯の鶏の頭、血染めのライブ会場などの謎を“降霊”して次々解決! しかしその陰を帯びた瞳に、花は何か哀しい秘密があることを感じていた――。
  • 水没 青函トンネル殺人事件
    値引きあり
    3.3
    新進ファッションデザイナー・三上連は、少年の頃、ある人間を殺してしまい、その死体を青函トンネルの中に隠していた。それから25年、パリの第一線で活躍する彼のもとに、何者かから過去の犯罪を示唆するような内容で「函館に帰ってこい」という脅迫状が届く。急きょ帰郷した彼を待っていたのは……。トンネル工事という無謀な国家プロジェクトに人生を翻弄された人々の哀歓の物語が始まる。
  • ぶたぶたのおかわり!
    3.6
    「ぶたぶた」シリーズの名物店が、再び登場! とびきりの朝食を提供するカフェ「こむぎ」。秘密をひとつ話さなければいけない不思議な会員制の喫茶店。町の和風居酒屋「きぬた」。そして今回、新たに築地のお寿司屋さんとしても、ぶたぶたが大活躍! 山崎ぶたぶたは、今日もどこかであなたのために、料理の腕を振るっています。すこぶる美味しい、短編コレクション。
  • 神木町あやかし通り天狗工務店
    3.3
    一見、ヘタレな若者の深山鞍馬だが、彼の祖父は黒天狗の太郎坊。千里眼を持ち空を飛ぶ太郎坊は、腕利きの大工として生計を立てている。ある日鞍馬は、祖父の工務店の使いで訪れた老人ホームで、振り込め詐欺事件に遭遇。お嬢様小学生の若葉とカラスの八咫丸と共に解決に乗り出すが、余計に事態が混乱してしまい――。笑撃の妖怪お仕事ミステリー。
  • 学校のぶたぶた
    3.9
    中学教師になって5年の美佐子は、校内のスクールカウンセリング担当に任命される。新年度から新しいカウンセラーを迎えることになったのだが、現れたその人は、なんとぶたのぬいぐるみだった! その名は山崎ぶたぶた。彼が中庭でカウンセリングを始めると、生徒たちの強張った心が、ゆっくりと、ほぐれてゆく。ストレスもお悩みも、ぶたぶた先生にお任せあれ!
  • ぶたぶたの本屋さん
    3.7
    ブックス・カフェやまざきは、本が読めるカフェスペースが人気の、商店街の憩いのスポットだ。店主の山崎ぶたぶたは、コミュニティFMで毎週オススメの本を紹介している。その声に誘われて、今日も悩める男女が、運命の一冊を求めて店を訪れるのだが――。見た目はピンクのぬいぐるみ、中身は中年男性。おなじみのぶたぶたが活躍する、ハートウォーミングな物語。
  • ぶたぶたのお医者さん
    4.1
    山崎動物病院は、病院に来られないペットのための往診もしてくれる、町で人気のクリニックだ。でも一つ、普通の病院とは違ったところがある。院長の名前は、山崎ぶたぶた。彼の見た目は、なんと、かわいいピンクのぶたのぬいぐるみなのだ! この院長、動物の病気だけじゃなくて、飼い主の悩みも解決しちゃう名医との噂。もしかして、ペットの悩みもお任せかも――?
  • 不愉快な本の続編
    3.4
    フランス留学時代に女でしくじり、帰国後も生来のヨソ者として暮らしてきた乾ケンジロウ。東京でのヒモ生活から遁走し、新潟で人生初の恋に落ち結婚するも破局。富山では偶然再会した大学の女友達に、美術館で盗んだジャコメッティの彫刻を餞別に渡し、逃げるようにして故郷の呉へ――。『異邦人』ムルソーを思わせる嘘つき男の、太陽と海をめぐる不条理な彷徨。著者の最高到達点。
  • 届け物はまだ手の中に
    3.7
    楡井和樹は恩師の仇である江藤を殺した。しかし裏切り者であるかつての親友・設楽宏一にこの事実を突きつけなければ、復讐は完結しない。設楽邸を訪れた楡井は、設楽の妻、妹、秘書から歓待を受ける。だが息子の誕生パーティーだというのに設楽は書斎に籠もり、姿を見せない。書斎で何が起きているのか……。3人の美女との探り合いの果て明らかになる、驚愕の事実とは!?
  • 父娘(おやこ)の絆~三世代警察医物語~
    3.7
    東京の大学病院に勤めていた内科医の望月美並は、長野県大町市で祖父のあとを継いで警察嘱託医を務めることとなった。ある日、美並に警察から検死要請がくる。遺体は、北アルプスで滑落死したと思われる男性だった。検死が終わり、死体検案書を作成する段階になって、事態は一変、事件の可能性が出てきた。いったい死因は何か。著者渾身のシリーズ、待望の第2弾。
  • 悪夢の果て 新装版~シリーズ・闇からの声~
    -
    「さらば、民主国家日本よ、だな」日下良治は自嘲気味に呟いた。政府の〈教育改革審議会〉が、徴兵制に道を拓く答申を出したのだ。翌朝、モンペ姿の妻に揺り起こされた日下は、息子の達郎に〈赤紙〉が来たことを告げられる。そこは昭和20年、太平洋戦争下の東京だった。(表題作) 羅針盤を失った現代の日本に、著者が警鐘を打ち鳴らす! 「危機意識」を呼び覚ます4編。
  • お口直しには、甘い謎を
    3.3
    腑に落ちないことがあると、ストレスから甘いものをドカ食いしてしまう女子高生のカンナ。ヤセの大食いの親友・佐知を横目にダイエットに勤しむも、彼女の食欲をかき立てる事件が次々と発生する。学食での異物混入、イケメン男子からのまさかの告白、佐知の転落事故……。お腹が空くのは事件の予感!? 甘い謎とスイーツに溢れたミステリー小説。
  • トネイロ会の非殺人事件
    3.4
    森のペンションに集った十人の男女。恐喝を受けた相手を全員で協力し殺害するが、裏切り者がいることが判明する。殺人に手を下さなかった一人は誰だ?(表題作) その他、閉鎖された宇宙訓練施設で起こる毒ガス殺人事件(「星風よ、淀みに吹け」)、父の遺言の不審点を調べるうちに、壮大な謎に遭遇する少女の物語(「くばり神の紀」)など、絶妙なトリックの3編を集めた傑作集。
  • 煙突の上にハイヒール
    4.0
    恋人にだまされた織香は、大きな衝動買いをした。一人乗りのヘリコプターMewだ。心躍る飛行体験が、彼女の前に新しい世界を拓いてゆく(表題作)。猫の首輪に付けた超軽量カメラ。猫目線の隠し撮り映像には、思いもかけないものが映っていて…(「カムキャット・アドベンチャー」)。人とテクノロジーの関わりを、温くも理知的な眼差しで描く、ちょっぴり未来の5つの物語。
  • 海難1890
    3.9
    奇跡の実話に基づいた大作映画のノベライズ。 1890年、親善訪日使節団を乗せたトルコの軍艦エルトゥールル号が、和歌山県串本沖で沈没。500名以上犠牲となったが地元住人たちの懸命な救助活動により69名の命が救われ、母国トルコへの帰還を果たす。 時は移って1985年。イラン・イラク戦争に伴いフセインはイラン領空の航空機無差別攻撃を宣言。各国は自国民の救出に動くが日本には手立てがない。多くの在留邦人の身に危機が迫っていた――。 日本・トルコ友好125周年記念合作映画を完全ノベライズ。時を隔てた二つの出来事には、深い絆の物語があった。
  • 海のイカロス
    3.0
    正岡周平は、自然エネルギーとして注目される潮流発電の研究者だ。地元企業の社長・羽藤の協力を得て、水車イカロスの発電実験を成功させた。そんな中、研究仲間・七海の自殺の真相を知った周平は、ある人物への復讐を決意する。周平が思いついたのは、おそらく人類史上誰も考えつかない殺人計画だった。瀬戸内海を舞台に、一途な研究者の完全犯罪劇が幕を開ける。
  • 黒いプリンセス~警視庁行動科学課~
    3.3
    不審死や迷宮入りした事件、事故などを科学的に解明すべく設けられた警視庁行動科学課。FBIで捜査の訓練を受けた上條麗子刑事、日本で初めてME(メディカル・イグザミナー)の資格を取った一柳清香特別検屍官。幼なじみコンビは、相次いで不審死した夫婦を調べていた。結婚紹介所を経て、五十歳年の差婚をした夫婦に浮上した〈派遣妻〉の疑惑。その真相とは!?
  • 翔けろ、唐獅子牡丹
    -
    義を見てせざるは勇なきなり?モンゴルで追われる娘を匿い、溺れる子を救う。岩手の若手ヤクザが、男気溢れる極道一直線!?義経伝説の地を舞台に、ついにはロシアのマフィアと一触即発に!?碧き唐獅子牡丹を背に、本物の男気を見せてやれ!
  • 噂の女
    3.6
    「侮(あなど)ったら、それが恐ろしい女で」。高校までは、ごく地味。短大時代に潜在能力を開花させる。手練手管と肉体を使い、事務員を振り出しに玉の輿婚をなしとげ、高級クラブのママにまでのし上がった、糸井美幸。彼女の道行きにはいつも黒い噂がつきまとい――。その街では毎夜、男女の愛と欲望が渦巻いていた。ダークネスと悲哀、笑いが弾ける、ノンストップ・エンタテインメント!
  • チーム!上
    4.0
    1~3巻715~759円 (税込)
    卓球少年たちの熱い友情と戦いを描く! 第1話「チームふたり」は、東小卓球部のキャプテン大地が主人公。小学校最後となる大会で県大会出場を目指す大地は、同じ6年生の誠とチームを組むことを望んでいました。しかし、顧問の辻先生から告げられた相手は5年生の純。納得がいかないまま練習を続ける大地の前に、今度は卓球どころではない問題が。大型バスの運転手として働く父親が会社を解雇され、そのショックから家に引きこもってしまったのです。同じころ、女子部では、大会に臨む考え方の相違から部員が分裂状態に陥っていました。双方の女子から相談を受けた大地は、放っておくこともできず……。多くの問題を一度に抱えて、大地は、東小卓球部はどうなっていくのでしょう。そして、困難を乗り越えた先にあるものとは……。 続く「チームあした」では、新キャプテンとなった純が難題に立ち向かっていきます。舞台は「チームふたり」から約半年後。東小卓球部では、全日本選手権でベスト8に入った経歴を持つ新コーチ大滝を迎え、「県大会優勝」を目標に掲げて練習に励んでいました。ところが1か月もたたないうちに、コーチが突如、音信不通に。自分の力不足が原因ではと悩む純の前に中学生になった大地が現れます。さらに、ライバル西小卓球部のキャプテン富田林が現れて、次の大会で西小が東小に勝ったらコーチをもらう!と宣言。果たして東小卓球部の運命は? 中学生になった大地たちの成長も見逃せません。
  • 黒い森
    3.1
    斬新!第一部からも第二部からも読める。どちらから読んでもOK!「ミステリー・ツアーの目的地で待っている」駆け落ちする2人に、同じ内容のメールが届いた。行き先は、樹海の奥。ツアー客が1人、また1人と樹海の闇に消えてゆく中、惨劇の舞台へと…。仕掛け満載、心拍数急上昇のサスペンス・ミステリー!作家佐野洋氏絶賛!
  • やがて哀しき外国語
    3.8
    F・スコット・フィッツジェラルドの母校プリンストン大学に招かれ、アメリカでの暮らしが始まった。独自の大学村スノビズム、スティーブン・キング的アメリカ郊外事情、本場でジャズについて思うこと、フェミニズムをめぐる考察、海外で深く悩まされる床屋問題――。『国境の南、太陽の西』と『ねじまき鳥クロニクル』を執筆した二年あまりをつづった、十六通のプリンストン便り。
  • 眺めのいい部屋売ります
    3.8
    M・フリーマン、D・キートン主演映画原作。  モーガン・フリーマン、ダイアン・キートン主演、2016年1月公開予定の映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』の原作小説。  NYイースト・ヴィレッジに建つエレベーター無しの古いアパート。45年間、5階の部屋に住み続ける画家のアレックスと元教師のルースは、子どもには恵まれなかったものの55年間連れ添い、12歳のダックスフント・ドロシーと幸せで穏やかな日々を送っていた。  ただひとつ、大きな問題が。足腰の弱くなってきた夫婦とドロシーにとって、5階までの階段をのぼることが辛くなってきたのだ。そこで二人は住み慣れたこの部屋を売り、エレベーター付きの物件を購入する計画を立てた。昔は下町だったイースト・ヴィレッジも今ではおしゃれなエリアとなり、二人の部屋にもちょっとした値がつくようになっていた。  ところがアパート内覧会の前日、なんとドロシーが急病に!さらにマンハッタンのトンネルの真ん中でテロ騒ぎが勃発。緊急手術が必要になったドロシーの容態は?テロの動きは?そして不動産交渉の行方は?  夫婦と愛犬が直面した危機と彼らの絆を描く、スリリングでチャーミングなハートフル・コメディ。
  • 俺は絶対探偵に向いてない
    4.5
    25歳童貞のたけしが、脱ニートを目指し探偵見習いに。だが、ネットアイドルのストーカー相談ではアイドルとの生遭遇&生接触に興奮し、新興宗教に入信した若者の奪還では自分が洗脳されてしまう……。美人だが凶暴な先輩・恵梨のしごきに耐えながら無事、一人前の探偵になれるのか!? 泣いてばかりのたけしから目が離せない抱腹絶倒小説。
  • 小説 サイドライン
    -
    2015/10/31公開の超特急主演映画『サイドライン』が小説に! ももクロの弟分、超特急の主演映画『サイドライン』をノベライズ化!  超特急メンバーが演じるキャラクターの過去など、映画には描かれていない「サイドストーリー」をふんだんに盛り込んだ、ファン心理にささる一冊。
  • あしながおじさん
    4.2
    孤児のジュディは、ある匿名の紳士の援助を受けて大学に通わせてもらえることになった。援助の条件は、大学生活について月に一度手紙で報告すること。ジュディは顔の見えないその紳士を「あしながおじさん」と名付け、学業の進捗状況や休暇の過ごし方などについて、絵入りのお茶目な手紙をせっせと書き送るが……。躍動感ある新訳によって、かつてなくリアルで楽しいジュディがよみがえる。世界中で愛読される名作。
  • アンティゴネ
    3.7
    戦争の死者とその弔い、国家と個人の関係を問うこと、服従か抵抗・自律か……。テーバイの王クレオンが仕掛けた侵略戦争で戦場から逃亡し殺されたポリュネイケス。王は見せしめに彼の屍を葬ることを禁じるのだが、アンティゴネはその禁を破って兄を弔い、伯父クレオンに抵抗するのだった。詩人ヘルダーリン訳に基づき、ソフォクレスのギリシア悲劇を改作し今日的意味を与えたブレヒトの問題作。
  • ボヴァリー夫人
    4.1
    娘時代に恋愛小説を読み耽った美しいエンマは、田舎医者シャルルとの退屈な新婚生活に倦んでいた。やがてエンマは夫の目を盗んで、色男のロドルフや青年書記レオンとの情事にのめりこみ莫大な借金を残して服毒自殺を遂げる。一地方のありふれた姦通事件を、芸術に昇華させたフランス近代小説の金字塔を、徹底した推敲を施した原文の息づかいそのままに日本語に再現した決定版新訳。
  • 薔薇とハナムグリ~シュルレアリスム・風刺短篇集~
    3.7
    官能的な寓話「薔薇とハナムグリ」、眠り続けるモグラの怪物の夢に操られる島民の混乱を描く「夢に生きる島」。ほかに「部屋に生えた木」「ワニ」「疫病」「蛸の言い分」など、シュルで風刺のきいた世界が堪能できる20世紀を代表する作家モラヴィアの傑作短篇15作。「読まねば恥辱」級の面白さ!
  • 15秒
    値引きあり
    3.5
    2月10日午前5時、JR関東の運転士の時計が、ケーブルテレビの放送が、そして精密機械工場の時間が、すべて15秒遅れ、その結果として2人が死んだ。なぜ因果関係のないそれぞれの時間がそれぞれ15秒遅れたのか? 犯人は何のために、どうやって時間を動かしたのか? 最注目の作家が描く傑作ミステリー!
  • オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家~ゾラ傑作短篇集~
    4.0
    完全に意識はあるが肉体が動かず、周囲に死んだと思われた男の視点から綴られる「オリヴィエ・ベカイユの死」。新進気鋭の画家とその不器量な妻との奇妙な共犯関係を描いた「スルディス夫人」など、稀代のストーリーテラーとしてのゾラの才能が凝縮された5篇を収録。

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