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Posted by ブクログ
北欧スウェーデン、エーランド島の四季四部作の四作目。最終巻。
夏のエーランド島はスウェーデン各地から避暑客が訪れ、リゾート地と化す。
夏のエーランド島に君臨する、リゾートホテルを経営するクロス一族と、様々な想いと因縁を抱いてエーランド島に集う人々。
照りつける陽光の中に、厳寒の旧ソビエト連邦の話が入り組む。
スターリンの粛清の恐ろしさに震えた後の真夏のエーランド島。
心の気温変化が激しいのよ・・・。
これまでの三作と違って伝説の生物や幻想的な某が出ては来ないが、これでもっての最終巻!
しめくくりに相応しい傑作だった。
ああ、終わっちゃった・・・読みおわっちゃった・・・
このシリーズ、おもしろかったな・・・
Posted by ブクログ
エーランド島ミステリー四部作の最終話「夏」
シリーズ中最も賑やかなエーランド島で、舞台となるリゾート地もにぎやか。
対照的に描かれるのは、20世紀に出現した「ソビエト連邦」という国の内情。
希望と絶望の果てにひたすら「帰る」ことを夢見てきた一人の男の物語は、シリーズ中最も重い。
あんなに強大だったのに既に歴史地図にしか載らない「過去の国」。
でも、そこで行われた史実は、関わった人の記憶と共に生きている。
人にとって「帰るべき所」とはなんだろう。
終盤で、エーランド島から離れる船を前に娘は「父さん帰ろう」と言う。父にとっては「帰ってきた」場所から再び離れることになるのに……。
ラスト、イェルロフの乗る舟をエーランド島に「帰す」風とカモメたちが、彼を絶望から救い出す……あのまま終わらずによかったです。
これで春夏秋冬に合わせて全編終了しました。
変わらないこの島の自然や不思議な出来事を背景に登場人物の心の旅を描く、とても印象に残るシリーズでした。
Posted by ブクログ
エーランド島四部作完結編(うっかり三作目を飛ばしてしまった。。)。
老齢探偵イェルロフの遠い昔、少年時代の恐怖体験に始まり、現代の少年の幽霊船との遭遇、意味深な男のきなくさい帰郷。
序盤は物語がどこへ向かっているのかわからず、遅々とした展開。
次第に動き出す物語にいつしか引き込まれている自分に気づく。スウェーデンとロシアの関係性、大戦中の悲劇を重低音として現代で繰り広げられる復讐劇。
帰郷した男アーロンの人生を時間をかけて振り返り、人物像を積み上げていく過程が肝と感じた。
ちょっと地味だけど、どこか没入させられる静かな典型的な北欧ミステリ。
嫌いじゃないです。
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小説・文芸
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