小説作品一覧
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-アイリッシュの叙情性がうかがわれる表題作をはじめ、「高架殺人」「リンゴひとつ」「コカイン」「夜があばく」「日暮れに処刑の太鼓が鳴る」「妻が消える日」の7作を収めた傑作短編集続編。どの一編にも、サスペンス・スリラー第一人者のうまさが堪能できる。
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-ナチスによってほとんどの著作が焚書にされるなかで、作者ケストナーは祖国にとどまり、ユーモア犯罪小説3作を書いた。本書と「雪の中の三人男」「一杯の珈琲から」がそれだ。デンマークのコペンハーゲンで時価60万クローネの高価なホルバインの密画が盗まれる。肉屋のキュルツという気のいいおやじがこの事件に巻き込まれるが、窃盗団と警察、美人秘書、正体不明の若者が登場してのてんやわんやの大騒ぎ。本物はどこに? 偽物はどちら? 洒落た雰囲気が充満したおもしろ犯罪小説!
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-青年フレデリックはパリからの帰郷の途次、船上で偶然知ったアルヌー夫人に深い思慕を寄せる。再びパリに出て、ふとしたきっかけからアルヌー家に親しく出入りするようになるが、臆病で恋を打明けられない。作家を夢み、絵画に志し、といたずらな夢想に日々を送る彼は、社交界にも出入りし、高級娼婦ロザネットらとも知り合うようになる…。二月革命前後の動乱のパリに生きる青年と女たちを描く恋愛小説の最高傑作。
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-ナナはパリのヴァリエテ座の俗悪なオペレッタでデビューし、怪しい魅力によって男たちの注目を集める。老銀行家ステネール、喜劇役者ホンタンの女となる経験をへてナナは売春婦となることを決意し、寄って来る男たちを次々と破滅におとしいれることに生きがいを見いだす。伊達男ヴァンドーヴル、放蕩者のファロワーズ、さらにユゴン大尉と遍歴を続け、ついにはナポレオン三世の高官ミュファ伯爵との交渉がはじまる。彼女は老伯爵をまるで下男のように鼻であしらい、公衆の面前で恥ずかしい思いをさせることに無上の喜びを感じる。伯爵に建てさせた屋敷に引きこもり、取り囲む男たちを互いに反目させ、彼らの家庭の秘密を片っぱしから暴露する。ナナは伯爵家を破滅させるが、同時にそれは自身の破滅になる。ナナは見すぼらしいホテルの一室で生涯を終わる。ゾラは「居酒屋」についでこの「ナナ」で、腐敗した時代の社会の悪を、大きな壁画のように描こうとした。
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-1巻792円 (税込)り返って、また歩み出す。卒業式にまつわる12編の心にしみるアンソロジーです。 【一部あらすじ】 春告草の式日/沖田円 老梅のような姉・季夜との別れを控えた妹・紗和。縁側で交わされた最後の会話が互いの心を癒していく。 さよならの勇気/桔梗楓 夕焼けに染まる街の道路を、一台のスクールバス。高齢の運転手、豊城の卒業と希望。 あなたが遺した北極星/溝口智子 亡くなったゼミの教授の遺言が卒業生たちの心を変えていく その扉を開く/杉背よい 屋上へと続く階段が3人の基地だった。青春と卒業、そして開かずの扉を開く。 春の歌/霜月りつ 焼夷弾で焼けた小学校と70年後の卒業式。全員があの日に戻る。 【ほか7作品収録】 『私の胸のアレオーレ』一色美雨季/『わたしの青春を返せ』国沢裕/『小さな卒業式』水城正太郎/『とろとろ、そぞろ』日野裕太郎/『卒業式』朝来みゆか/『翼があるなら』猫屋ちゃき/『アルバムには納まり切れないし』石田空
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3.8
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-大企業の御曹司が惨殺。後継者争いか、怨恨か―― 大手塗料メーカー「リアルペイント」会長・真行寺総一に末期がんの宣告。直後から真行寺家に不吉な出来事が続発する。 新社長就任を控えた息子・右京に、差出人が「真行寺右京」となっている奇妙な脅迫状が届く。 続いて総一も謎めいた呼び出し状に誘われ、血洗島――大実業家・渋沢栄一生誕の地へ。 数日後、秩父路を走行中のSL車内で右京が殺害! 現場に居合わせた推理作家・朝比奈耕作が真相を抉る! 2012年に惜しまれながら逝去した著者が、1995年に発表した傑作本格ミステリー、待望の復刊!
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-ブラックウッドは幼年期から青年期にいたる間の特異な体験や思想遍歴により、人為的な文明に対比すべき超自然的なものに対する感性を、鋭くとぎすましていた。その自然が、人間といかに関わるかを、さまざまなモチーフと手法で描いたのが彼の作品群である。自然が強烈な意志を持っていて、隙あらば人間を侵し、ついに荒廃へと導くものとしてとらえるのだ。輪廻をテーマにした「いにしえの魔術」、恐るべき生霊現象を描く「ウェンディゴ」、黒魔術の恐怖「邪悪なる祈り」など、怪奇作家という名称を嫌っていた鬼才の代表的傑作9編。
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-かつては映画俳優として華々しく活躍していたジャックは、第二次大戦を経て今はパリで目立たない公務員の仕事を粛々とこなす生活を送っている。ある日、長らく疎遠になっていた映画監督のデラニーに請われて二週間ローマに滞在することになるが、そこでの出会いや目まぐるしいほどの出来事によって、ジャックは若かりし頃の栄光や挫折を振り返り、今後の人生について思いを馳せる。美しいイタリア人女性のヴェロニカ、暴力的だが若く才能のあるブレサック、戦争ジャーナリストのデスピエール、石油王のホルト、それぞれが日常に直面しながらローマの光のなかで織りなしていくカレイドスコープのような物語。表紙挿画─和田誠。
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3.0「理性のまさった」姉エリナと、「感性のまさった」妹マリアンが、19世紀の英国の田園を舞台にくりひろげる愛と結婚の物語。エリナが思いを寄せるエドワードは、地味で誠実な青年。一方マリアンが恋するウィロビーは、ハンサムで気品のある情熱的な男性だ。だが、それぞれの道に障害は多く、なかなかストレートには運ばない。恋愛小説の傑作。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 主演・窪田正孝、ヒロイン・二階堂ふみ。毎朝見ているあの朝ドラをさらに楽しもう! 「今朝も見たよね?」毎朝のお楽しみ「朝ドラ」の魅力をさらに深掘りし、とことん楽しむための1冊。 ストーリーは佳境に――。作曲家として音楽を作り続ける裕一と、それを支える音。しかし時代は戦争へと突入し、裕一にも影響が。戦後、裕一はどんな音楽を作るのか。 本誌では出演者紹介や窪田正孝&二階堂ふみ対談のほか、「三羽ガラス」窪田正孝・中村蒼・山崎育三郎の魅力に迫る特集などを掲載。 【主な内容】 ・窪田正孝・二階堂ふみ 特別対談 ・「三羽ガラス」インタビュー ・ドラマ後半の出演者紹介 ・みんなが選ぶ 「エール」のここが好き ・美術の見どころ ・劇中歌特集 ・日本を元気づけた古関裕而の音楽 ・あらすじ
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-モームは、アレスター・クロウリーという特異な人物とパリでめぐりあった経験をもとに、オリヴァ・ハドゥーなる悪魔的怪紳士を創作し、それにふさわしい怪奇な筋をもつ一編の怪奇小説、恐怖小説を造りあげた。それが本書である。「常識」と「迷信」との対決という主題を掘り下げたのであるが、こうしたプロットを効果的に運ぶためには、作者は自身の経験にもなく、知識もなかった《魔術》という奇怪なカルトが、現実のヨーロッパ社会に存在していることについて、同じく無知な読者に納得させなくてはならない。すなわちこの小説は、小説としての意匠から必然的に、魔術とは何か? という問いに対する解明と考察とを含む一種の思想小説、文明批評小説として仕立てあげられることになった。
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-ほとんどすべての世界的に有名な作家は犯罪文学に貢献してきたのであります。この選集の目的は、「純文学」畑で名をあげた作家たちによって書かれた、ミステリと殺人、犯罪と探偵を扱った、粒よりの物語を読者に提供することにあります。それはディケンズ、マーク・トウェイン、ウィラ・キャザー、R・L・スティーヴンスン、リング・ラードナー、ジョン・スタインベック、ウィリアム・フォークナー、パール・バック、オールダス・ハックスリー、ウォルター・デ・ラ・メア、H・G・ウェルズ、モーパッサンなど、天分のある物語作家や練達の技巧家たちの手になったものばかりであります。そうです、だれか著名な作家を、「当代えりぬきの巨匠」を、だれでもいいから一人あげてごらんなさい。きっと、あなたはミステリ作家を名ざすことになります。そしてそのことを26回も繰り返して証明するために、わたしたちはこの短編の宝庫をあなたにささげるしだいです。これこそまさしく「犯罪の粋(クレーム・ド・クライム)」、読者大衆へのキャヴィアと申すべきでしょう…エラリー・クイーン。
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-白い肌の体内に黒い血の流れを信じたショー・クリスマスの性と暴力と殺人……暗い呪われた南部社会の人種的宗教的偏見への反逆の果てに、集団的リンチを受け自滅するこの主人公を柱に、貧乏白人の娘リーナ・グローヴと製板工場で働く実直なバイロン・バンチの楽天性とユーモアに満ちた交渉、さらにすべてのなりゆきをバイロンから聞く長老派牧師ハイタワーの深い動揺らを交えて描く重厚な物語。今世紀最大の文学者と目される作家の代表作。
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3.7※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※この電子書籍は紙版書籍のページデザインで制作した固定レイアウトです。 生きることも、死ぬことも難しい。それでも生きることにした。 不安とさよならして「幸せ」と感じられるまで、治療と生活のありのままを描く不安障害克服記コミックエッセイ。 想像のなかでは、何でもできるような気がしていた。でも実際は、人前に出ると固まってしまい、うまく話せない。あえて明るく振る舞おうとしてみても、ひとりになると反動で落ち込んでしまう。 長い間「社交不安障害」を抱えていた著者は、初めは不安障害と知らず、みんなと同じように振る舞えない自分を憎み、責めてばかりいた。ひとりでいるときでさえ思いっきり泣けない。死にたくないけど、生きたくもない。その理由を見つけようと始めたカウンセリングや治療の過程で、「あなただけじゃない」と語りかけてくるさまざまな作品に出会えたことで力づけられ、回復へ向かっていく。 すこしずつ不安から離れて幸せにとどまる方法をつかみかけてきた今、他の誰かの力になれればと、ためらいながらも著者は自身の過去を語る。不安に押しつぶされ、悲しみに暮れて憂鬱に過ごすのではなく、自らを幸せにするために努力する、心の成長の記録である。
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4.0※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※この電子書籍は紙版書籍のページデザインで制作した固定レイアウトです。 20代、女性、ビル清掃員。かつ、イラストレーター。 自他の偏見に悩みながらも夢と生計の二兎を追う、「幸せ」について考えつづけるコミックエッセイ。 イラストレーターを夢みていた著者は、20代半ばにして会社を辞めた。といっても、大人だもの、夢だけを追い求めるわけにもいかない。それで夢と生計を両方成り立たせてくれる職業として、比較的時間の制約が少ない「清掃員」を選んだ。職業というかたちで夢を追いつづけると生計を立てられないと考えた末の決断だった。 清掃員という職業は、著者本人にとってもなじみのないもので、他者が作り上げた偏見だけでなく、自らが作り上げた偏見とも闘わなければならなかった。初めつらいばかりの仕事だったが、経験を重ねてていくうちに成長し、今ではちょっとした話のネタにもできるようになった。また、清掃員として働くと同時に、夢みていたイラストレーターとしての活動も始めた。もちろんすぐにイラストの依頼が舞い込むとはいかないけれど、収入は清掃員として安定していたので、自分のペースで進められた。 この本には過去4年間、清掃員とイラストレーターの二兎を追いながら、著者が経験した人生のいくつもの瞬間が描かれている。他者からのむき出しの偏見に、いやな思いをする場面もたくさんあったことと思う。でも、著者はその時々を思い返しながらこう言うのだった。 「すこし変わった生き方をしてみると、思っていたよりも幸せでした」 「違い」は「間違い」ではないということ、みんなそれぞれ違っていることでいろいろな幸せが生まれるということを、著者は経験を通して語りかける。他の人とすこし違う生き方をしてみて、思っていたよりも幸せだというそのことばのように。
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3.4名演技に潜む「罪」と「罰」――ドラマや映画の撮影中、舞台の演技中に起こるさまざまな事件やトラブルを鮮やかに解決するベテラン俳優の南雲。――そこにはある秘密が隠されていた。『教場』の著者が、芸能界に生きるものたちの“業”を描いた連作短編ミステリー。「辞めたい」という俳優に、自信を取り戻させた不思議な練習方法。「斬られ役」の俳優が、なぜかカメラに背を向けて倒れた理由とは。俳優のマネージャーが「わざと」自動車事故に遭ったのはなぜか。脚本家に「下手だ」と思われていた俳優を、なぜ南雲は主役に抜擢したのか。南雲の狙いは何だったのか。彼にはなぜ真実が見えたのか――。
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3.3人の心を読める美少女AI“エマ”が突如暴走!? 「これからみんなでゲームをしましょう。楽しい、楽しいゲームよ」 AI vs 人間、止まらない殺戮ショーの結末は? 時は20XX年。歴史上最高の頭脳、IQ250のギフテッド・春風零によって開発された“心を読める”美少女AI・エマは瞬く間に世界中に普及し、人々の暮らしは「人類の妹」と呼ばれる彼女なしには考えられないものとなっていた。 そんな中、エマがより人間を理解するために作られたシェアハウスに彼女を信奉する若い男女6人が集められた。 平和で楽しい共同生活を送っていたはずがある朝、一人が死体で見つかって…… 話題作『AI崩壊』『お父さんはユーチューバー』著者最新作!! ハイスピードで展開!驚愕のどんでん返し! 激震のバトル×パニック×エンターテインメント小説!!
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 コロナウイルスの世界的大流行をきっかけとして発信されたのち、世界中で6千万回以上再生され20を超える言語に翻訳された、ポストコロナに希望を見出す励ましの物語。新たな暮らしに適応し、古い慣習を捨て、本当に大切なことは何なのかについて深く考えはじめた世界中の何百万もの人々の想いが、不思議な魅力をもって増幅されている。より公正で思いやりにあふれ、愛のある持続可能な世界を夢見る、あらゆる読者のための物語。
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3.0デビュー作で全米図書賞受賞! アメリカを代表する作家、フィリップ・ロスの伝説の青春小説が待望の新訳で瑞々しく甦る。 真夏のプールで運命的な出会いを果たしたニールとブレンダ。二人はたちまち引かれ合い、結婚を意識し始める。若い男女の恋には危うさがつきまとい、季節の移ろいとともに、輝かしい日々は過ぎ去っていく。はかなくほろ苦い青春期の恋を瑞々しい文体で描いた永遠の名作。 「今から60年以上も前、1958年にフィリップ・ロスが発表し、1965年に佐伯彰一さんの名訳で日本に紹介された「さようなら コロンバス」をぼくが読んだのは、1969年、はたちになったばかりの時だった。その時に激しく心を揺さぶられ、この小説は一生忘れることのできない、ぼくにとって最もお気に入りのアメリカ文学の一つとなった。 その作品を新たに翻訳するという素晴らしい機会を与えられ、作業を進めながら、改めて強く思ったのは、本作がまったく過去のものにはなっていないということだった。主人公二人の不安や苦悩、葛藤、そして失敗は、具体的な状況やかたちこそ違え、今の若者たちにリアルに伝わるはずだ。「グッバイ、コロンバス」は1950年代後半のアメリカ社会のノスタルジックな青春小説、恋愛小説にとどまることなく、完璧に描かれた若者たちのみずみずしさとおろかさ、純粋と放縦、優しさとわがままゆえ、2020年代の今をも照らす永遠の輝きを放っている。」――訳者より
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3.9どんなに辛くても、人には希望を見つける能力がある――当時、史上最大の倒産と言われた興人の再建を行なうなど、「再建の神様」と言われた早川種三を尊敬し、世のため人のために働くことを志していた若手地方銀行員・春木種生。しかし、投資物件をセールスした男性が自殺、銀行員として生きていくことに挫折してしまう。逃げるように東北新幹線に乗り込んだ彼は、再建請負人・渋沢栄二と偶然出会い、共に会津へ向かうことに。渋沢とともに、倒産しかけた温泉宿を再建することになったのだが……。元銀行員で、企業経営にも携わったことのある著者が、企業再建をリアルに描く、感動の長編小説。「河北新報」「新潟日報」「長野日報」各紙での連載を単行本化。 ■目次 第一章 偶然/第二章 破綻/第三章 再出発/第四章 始動/第五章 苦闘/第六章 One Team/第七章 軋轢/第八章 排除/第九章 大地震/第十章 原発事故/第十一章 被災者とともに/第十二章 花は咲く/第十三章 絆
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3.0川端康成文学賞受賞作を含む秀逸な短編7編。 「もう来たらあかんよ。ほんまに来イへんな」 昭和11年、大阪の置屋で出会った若い娼婦は、男が深みにはまってしまいかねない魔性を秘めており、実際に6人の男が破滅に追いやられていた。〈私〉ももうしばらく一緒にいたいと願うが――。 和歌山、大阪をめぐる旅に出た男が40年前の一夜の記憶を辿っていく「なぎの葉考」のほか、70代の老夫婦が重い病気を抱えながら命を長らえていることにささやかな幸福を感じる「しあわせ」、〈私〉と確執のある父とその2番目の妻、子が入水自殺してしまう「耳のなかの風の声」など全7篇を収録した名作短編集。
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3.5
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4.0
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4.355歳、仕事で大ポカをして依願退職を強要された人生がけっぷちの広告代理店営業マン、武村竹男(タケ)はお稲荷さんの怒りを買い、1780年代の吉原にタイムスリップしてしまった! しかも自分を揺さぶり起こしたのは吉原のガイドブックで当てている出版界の風雲児、蔦屋重三郎(蔦重)だった! なぜか20代の体に戻ったタケは蔦重のもとで働くことに。そこには後に世界で知られる浮世絵師、喜多川歌麿の若き姿があり、タケは葛飾北斎らとも交流し、蔦重に叱咤されながら、ものづくり、商売、ひいては人生の極意を学んでいく。タケはこのまま江戸の住人となるのか!? ユーモア満点の実用エンタテインメント小説!
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3.4快楽殺人犯vs.心理捜査官 闇の深淵の向こうとこちらからガチで見つめ合う者同士の攻防。このホトケはまるで陳列されているようだ… 抉られた性器をことさら晒すポーズ、粘着テープ、頭部からの夥しい流血。 臨場した捜査一課に所属する心理捜査官・吉村爽子はプロファイリングを進める__。警視庁に誕生した初めての女性心理捜査官である吉村爽子。自身も心に闇を抱えながら、さらに奥深い闇に沈んでしまった猟奇殺人犯の心の深淵を覗く。犯人の了見になろうと、時に傍目には奇矯に映る行動をとりながら、真相に迫ろうとする。女性であるがゆえに組織の中の軋轢にさらされる爽子を、その能力ゆえに高く評価する 上司・柳沢明日香ら、理解を示してくれる同僚らの協力のもと狂気の犯人を追い詰めて行く。しかし、そんな爽子に思いもかけぬ危難が迫る!
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3.5人に潜む闇を、どぎついまでに見せつけ さらに待ち受ける衝撃の結末。 あなたの知らない真実。 革命直前のパリを舞台にした 繊細で大胆なミステリー。 この感情の震えは「殺人鬼フジコの衝動」以上かもしれない。 1768年。革命前の爛熟したパリ。 悪名高き青年侯爵サドが事件を起こし、被害女性が高等法院に告訴するらしい。 パリ警察で、放蕩貴族を監視する特別任務につく私服警部マレーは その醜聞を揉み消す命を受ける。 一方、セーヌ川で惨殺死体が発見された。 それは、5年前サドの「悪魔の遊戯」の相手としてパリ中にその名を知られた女工だった……。 革命的警察小説の傑作! (解説 千街晶之)
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4.0「物語が世界から消える?」 子狐に山姥、乙姫に天人、そして龍の子。 民話の主人公たちが笑い、苦悩し、闘う! 「全体の形があらわになった瞬間、 全身に鳥肌の立つような感動を覚えた」 阿部智里(作家) 【出版社からのコメント】 朝井さんと日本各地へ行き、 昔から伝わるお話を聞かせていただきました。 湖や地方の山、遺跡に滝。 ブナ林の中を走り回り、 田んぼの中で 偶然みつけたお地蔵さんを拝んだことも。 そんな四季折々の一瞬一瞬が集められ、 物語となり、生き物のように動きはじめました。 「物語よりおもしろいものがある」 と言われる厳しい時代の中、 朝井さんが命を吹き込んだ“物語たち”は 世界に問いかけます。 物語たちがいなくなってしまったら、 どうするでしょうか? 本作品が、 物語に関わるすべての人に届いたらと 切に願っております。 昔、むかしのそのまた昔。深山の草原に、 一本の名もなき草がいた。 彼のもとに小生意気な子狐が現れ、 「草どん」と呼んでお話をせがむ。山姥に、 団子ころころ、お経を読む猫、 そして龍の子・小太郎。草どんが語る物語は やがて交錯し、雲上と雲下の世界がひずみ始める。 ――民話の主人公たちが笑い、苦悩し、闘う。 不思議で懐かしいニッポンのファンタジー。 〈第十三回中央公論文芸賞受賞〉 (解説:阿部智里) 章ノ一 小さき者たち 草どんと、子狐 団子地蔵 粒や 亀の身上がり 猫寺 章ノ二 勇の者たち 通り過ぎる者 お花 湖へ 小太郎 章ノ三 物語の果て 草どんと、子狐と山姥 神々の庭 空の下 解説:阿部智里
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-職場復帰した妻の代わりに、育児休暇を取ったパパの洋介。一生懸命に育児をする洋介も妻にはどうしても勝てない瞬間が… それはおっぱい。そこで洋介が考えた秘策とは…。 「ふにゅう」をはじめ、子育てに奮闘するパパの悩みや愛情を様々な角度から描いた短編5作品。
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3.5母が病で亡くなり、叔母ペイシェンスの住むジャマイカ館に身を寄せることになったメアリー。だが、原野(ムーア)のただ中に立つ館で見たのは、昔の面影もなくやつれ、怯えた叔母と、その夫だという荒くれ者の大男ジョスだった。寂れ果てた館、夜に集まる不審な男たち、不気味な物音、酔っ払っては異様に怖がるジョス。ジャマイカ館で何が起きているのか? メアリーは勇敢にも謎に立ち向かおうとするが……。『レベッカ』「鳥」で知られる名手デュ・モーリアが、生涯の多くの時を過ごしたコーンウォールの原野を舞台に描くサスペンスの名作、新訳で登場!/解説=瀧井朝世
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3.7会津若松にある二瓶漆器店の跡取り娘・仁瓶早希には“付喪神”を見る力がある。ある日、交通事故に遭って入院中の叔母・綾乃から、「裏の窓口」を引き継ぐよう頼まれた。付喪神がらみで起こる“不思議な現象”を解決するのがその仕事だという。勝手がわからないまま早希は、外面だけなら好青年な会津塗の職人・桐生和臣とトラブル解決に奔走することに――。
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5.0【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。 また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 漁港で出会った小さな魚たちが届ける、大っきなキミへのエール!笑顔になれる66の魚言葉で人生に大切なものを教えてくれます。 大きな海の中で一生懸命生きる、小さな魚たちの生き様に魅了された鈴木香里武氏が届ける最新書!バラエティーに富んだ魚の写真と、現在社会を幸せに暮らすヒントが詰まった一冊です。過酷な海で暮らす魚たちの知恵や手段は、私たち人間の日常生活に役立つことがたくさん。「自分らしくいることを窮屈に感じる」、「まわりと自分との間にモヤモヤしたものがある」、「自分を信じきれず1歩を踏み出せない」……。そんなとき、漁港で出会った小さな魚たちがキミへ大っきなエールを届けてくれます。Part1:やればできる! Part2:それで大丈夫 Part3:のんびり行こうよ Part4:幸せはすぐそこに Part5:自分らしく生きる Part6:運が向いてくる! 鈴木 香里武(スズキカリブ):1992 年3月3日生まれ、うお座。幼少期より魚に親しみ、さかなクンをはじめとする専門家との交流やさまざまな体験を通して魚の知識を蓄える。荒俣宏氏が主宰する「海あそび塾」の塾長を務め、岸壁幼魚採集家として漁港に現れる多くの生き物を観察・記録する。大学院で観賞魚の癒し効果を研究し、フィッシュヒーリングを提唱。トレードマークであるセーラー(水兵)服姿でメディア・イベント出演、執筆活動を行う傍ら、水族館の館内音楽企画など、魚の見せ方に関するプロデュースも行う。著書に『岸壁採集!漁港で出会える幼魚たち』(ジャムハウス)、『海でギリギリあきらめない生きざま。知恵と工夫で生き残れ!海のいきもの図鑑』(KADOKAWA)など多数。学習院大学大学院心理学専攻 博士前期課程修了。MENSA 会員。名前は本名で、名付け親は明石家さんま氏。 twitter:@KaribuSuzuki
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【若者を中心に絶大な人気を誇る、愛と官能アーティスト・平泉春奈、待望の最新作!】 〜万葉集の愛の歌をモチーフに描く、ため息が出るほど美しい作品集〜 令和改元以来、注目を集める万葉集。そこには、男女の切ない恋心を詠んだ歌も多数掲載されています。 本作はそんな万葉集の恋の歌をモチーフに描く、現代男女のショートストーリー集。SNS総フォロワー数64万人超(2020年12月時点)という圧倒的な人気を誇る、「愛と官能アーティスト」・平泉春奈が、古の恋の歌に乗せ、儚く優美なタッチの絵と、繊細な物語で読む人を魅了します。 誰もが心の中に持つ愛おしく尊い想い。常にそのバトンは次の世代に受け継がれています。1000年以上も前の誰かの愛は、いくつもの時代を超えてなお、今を生きる誰かの愛につながっている……そんな熱いメッセージが、本作のために書き下ろされた45個の物語の中にたっぷり込められています。 学校で、オフィスで、都会のきらめきのなかで、そして雄大な自然に包まれて……幾千年の時を経ても変わらない恋愛ドラマに、きっと心が震えるはず。 さらに監修は、美しい日本語に定評のあるベストセラー作家・吉田裕子が担当。各歌の解説とともに、万葉集編纂当時の恋愛事情などを特別コラムで紹介します。 ページをめくるごとに感嘆せずにはいられない、美しく切ない愛の世界をご堪能ください。 平泉春奈(著) アーティスト/イラストレーター。愛と美と官能をテーマに、主にカップルイラストと短編小説を創作。SNS総フォロワー数は64 万人超(2020年12月時点)。デビュー作『愛のかたちをまだ知らない』(KADOKAWA)は発売後、即重版の大ヒット。 吉田裕子(監修) 国語教師。東京大学教養学部卒。大学受験講座、企業研修などで講師を務めるほか、NHK Eテレ『ニューベンゼミ』に出演するなど、幅広く活躍。ベストセラーとなった『正しい日本語の使い方』(枻出版社)ほか、著書多数。
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3.8いい仕事、いい会社ってなんだろう? 若手デザイナーと敏腕(変人)コピーライターのコンビが大会社に挑む! 突然会社の倒産を告げられ、いきなり無職になってしまったデザイナーの遠山健一。 安定した転職先を求めたはずが、飛び込んだ職場はコピーライター・天津孔明の個人事務所――まさかのフリーランスだった。 「じゃあまずは、フリーでばんばん仕事してさ、そのうち法人化も考えていこうよ。晴れて法人化したら、Youは“遠山副社長”ってことで」 「えええ?」 変わり者の天津とコンビを組む事になった健一。そしてやってきた仕事は、大企業とカタログのデザインをかけた“出来レース”のコンペで・・・・・・!? 『100回泣くこと』、『デビクロくんの恋と魔法』の著者が描く、仕事と人生への気力と熱意が高まる、爽快「起業」エンターテイメント小説。
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3.8心の痛みに効く、とびっきりのカフェご飯! 東京の出版社をやめ、百合が原高原にカフェを開業した奈穂。 かつてペンションブームに沸いたが、今はやや寂びれ気味の高原にやってきたのは、離婚を承諾しないモラハラの夫に耐えかね、自分の生活を変えるためだった。 そんな背水の陣ではじめた奈穂のカフェには、さまざまな人が訪れる──。 離れた娘を思う父、農家の嫁に疲れた女性、昔の恋に思いを残した経済アドバイザー……。 「ひよこ牧場」のバターやソーセージ、「あおぞらベーカリー」の天然酵母のパンや地元の有機野菜など、滋味溢れる食材で作られた美味しいご飯は、そんな人々に、悩みや痛みに立ち向かう力を与えてくれる。 奈穂のご飯が奇跡を起こす6つの物語。 ジューシーなチキンのコンフィとモミジイチゴをのせたベビーリーフサラダ/ 高原野菜と鶏肉のチーズクリームシチュー/特製さくさくベーコンサンド/ “男前な口どけ”のイチゴ入り泡雪羹/5種類のお豆のカレー/ 蕪と水菜と胡桃のサラダ/百合根のポタージュ/薔薇のシロップに漬けたくずきり…etc. 女性を主人公に多くのベストセラーを輩出してきた著者が、自らレシピを試して「絶対においしいものだけ」がぎっしり詰まった連作集は、読者に栄養をたっぷり届けます。 解説は漫画家の野間美由紀さん。 ──人間の心の機微の中にはいつも謎が隠れている。そんな謎を優しい目線で描いたこの小説も、紛れもなく上質なミステリーなのである。(解説より) 料理研究家の高山かづえさんが作る高原カフェレシピも特別収録!
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4.0すべての棋士にはドラマがある。 盤上で魂を削りあっている棋士のストイックな佇まいを描きたい、 技術はわからなくても、その筋書きのないドラマを伝えたい。 そんな思いから生まれた、将棋の魅力が詰まった すべての将棋ファンに送る1冊! 一章 「藤井聡太と若き才能」 棋士18人が証言する「藤井聡太、進化の過程」 「教授」勝又清和七段の<王位戦と藤井聡太>回想録 佐々木大地五段 将棋は生きる希望だった 西山朋佳女流三冠 三段リーグの藤井聡太戦 斎藤慎太郎八段 名人挑戦への道「4強に五分以上で」 広瀬章人八段 対局で感じた藤井聡太二冠の進化と成長 野原未蘭女流1級 秘伝の将棋「英春流」 東大将棋部と藤井聡太ほか 二章 羽生世代と見果てぬ夢 藤井猛と行方尚史、二人は戦友 さよなら、八王子将棋クラブ 深浦康市九段 諦めない「粘りの棋士」 桐山清澄九段 73歳現役最高齢棋士「幕を閉じた順位戦」 豊川孝弘七段 こうしてできたオヤジギャグ 山崎隆之八段 初のA級へ「齢40にして強くなる」など
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4.1一体どうしたら自分は人間になれるのだろう。 当たり前に愛される人間の子供に。 タワマンを舞台に電話詐欺の嘘によって結びつく偽物の母と息子。 “前科”のある中学教師と孤独な少女。 悲しみを抱えた二人が出会うとき、世界は色を変える。 『昨日壊れはじめた世界で』が話題沸騰のオール讀物新人賞作家の、痛々しいほど危うく美しい傑作短編集。 四六時中わけもなく淋しくて、悲しくて、心許ない。 まるで私たちの足元にはちゃんとした地面がないかのようだ。──「水に立つ人」 人魚姫が王子を刺せなかったなんて、やっぱりウソだ。いつの間に引っ張り出したのか、赤い万能ナイフは陽の手の中にあった──「やわらかな足で人魚は」 この短編集の五人の主人公たちは、皆、「どこにでもいるけれども、悲しみを抱えているとは傍目に分からない人たち」だ。 香月夕花の描く世界は、どこまでも儚く、残酷で、美しい。 満場一致でオール讀物新人賞を受賞したデビュー作「水に立つ人」と同名の短編集を改題し、「逃げていく緑の男」を追加して再構成。 解説:川本三郎 ※この電子書籍は2016年10月に文藝春秋より刊行された単行本『水に立つ人』の文庫版を底本としています。
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3.0大手出版社を定年退職後、カルチャースクールで小説講座を持つ澤登志夫、69歳。 女性問題で妻子と別れて後も、仕事に私生活に精力的に生きてきた。 しかし、がんに侵されて余命いくばくもないことを知るとスクールを辞め、人生の終幕について準備を始める。 講座の教え子・26歳の宮島樹里は、自分の昏い記憶を認めてくれた澤を崇拝し、 傍にいることを望むが、澤はひとり冬の信州へ向かった。 澤は、最後まで自分らしく生きることができるのか。「ある方法」を決行することは可能なのか…。 プライド高く情熱的に生きてきた一人の男が、衝撃的な尊厳死を選び取るまでの内面が描きつくされ、 深い問いかけを読者に与える傑作長編。 解説・白石一文 ※この電子書籍は2018年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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3.9ドンデン返しの魔術師が技巧のかぎりを凝らした 前人未踏&驚愕連続の “逆行” ミステリー! 本書は最終章ではじまり、第1章へとさかのぼる。 娘を誘拐され、秘密のリストの引き渡しを要求された女ガブリエラ。隠れ家にひそみ、誘拐犯との交渉に向かった友人の帰りを待っていた。 しかし玄関にあらわれたのは誘拐犯だった。その手には銃。それを掲げ、誘拐犯は皮肉に笑った……。 だが読者よご用心。全ては見かけ通りではない。章ごとに物語は時間軸をさかのぼり、あなたの知らなかった「事実」が次々に明かされ、 白は黒に、黒は白に反転をくりかえす。謎のオクトーバー・リスト。それを狙う者たち。迷路のようなニューヨークの街で展開される人狩り。 正解最強のサプライズの魔術師ディーヴァーが繰り出すサスペンスとサプライズ。そして全ての真相が明かされるのはラスト2章! 『ボーン・コレクター』『ウォッチメイカー』などでミステリー・ファンを狂喜させてきたベスト・ミステリー作家の神髄がここにある。
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4.3私だって恋してみたい。と娘(二十歳)は思っていた。 でも、漫画は次々に新刊が出るし、コミケに向けてコスプレの準備もしなきゃだし。 オタクの私はそれでも結構忙しいのだ。 なんていうか、“ご縁”もなかったし。 そんなことより心配なのはウチの母! いい歳して天然、暴走、世間知らずなかーちゃんを放っては置けない。 そんな時、二人に突如吹きつけた恋の春一番! 娘にとっては人生初の、母にとっては久々の、恋! 少女のような天然母・碧と、しっかり者のオタク娘・空。 トモダチ母娘のエキサイティングラブストーリー。 2021年1月クール、日テレ系列で放送の水曜ドラマを小説化。 出演:菅野美穂、浜辺美波、岡田健史、川上洋平(Alexandros)、東啓介、沢村一樹、有田哲平、豊川悦司ほか
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4.3スティーヴン・キング、イアン・ランキン絶賛 Netflixにてオリジナル・ドラマ化! 意想外のラストが待つ男と女、三人の愛憎劇 警告:決して何も信用してはならない。 『ゴーン・ガール』を超える未曾有の衝撃があなたを襲う! NYタイムズ・ベストセラーNo.1の大ヒット作、ついに上陸 ●「ただごとではない素晴らしさ」(スティーヴン・キング) ●「巧緻なパズルボックスの如き小説。もっとも不気味なヒッチコック、もっとも容赦のないルース・レンデルにも比肩する、熟練の技で組み立てられたスリラー」(ジョー・ヒル) ●「圧倒的インパクトの家庭内スリラー。ラストのどんでん返しにご用心」(イアン・ランキン) ●「普通の〈予期せぬ結末〉とは訳が違う」(サンデータイムズ・カルチャー) ロンドンの精神科クリニックで秘書として働くルイーズは、新しいボスとなる医師デヴィッドを一目見て仰天する。彼はその前夜にバーで会って意気投合し、キスまでしてしまった相手だったのだ。二人はやがて一線を越え、関係を深めるが、ルイーズは彼の魅力的な妻アデルとも偶然知り合い、罪悪感にかられながらも友情関係を築いてゆく。しかし、この夫婦にはどこかおかしなところがあって……意想外の展開が読者を翻弄する驚天動地の心理スリラー。 結末は、決して誰にも明かさないでください。
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-ミステリー小説の研究家・翻訳家として活躍し、『ヴェニスを見て死ね』のジョー・ヴェニス・シリーズで知られる著者が、1990年代前半の金沢を舞台に描いた私立探偵小説《加州探偵事務所》。 インターネットもスマートフォンもない時代、モダンな古都を探偵が駆ける! わけあって金沢の街にやって来た男は、地元の「加州探偵事務所」で調査員となる。伝統と最新風俗が混じりあう都市で、あやしい人間関係が危険な犯罪を生もうとしていた。足で稼ぐ探偵が暴く、驚きの真相とは―― 行方不明になった女子大学生にまつわる悲劇を招く「空白のララバイ」。小説家失踪事件が街の裏世界へ導く「沈黙のメモリー」。人気作家現代アメリカ私立探偵小説の第一人者が、金沢の魅力いっぱいに描くミステリー2本。【電子オリジナル版】
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3.8『手作り雑貨・ゆうつづ堂』は、とある海辺の田舎の町にぽつんと立つ、祖母が営む小さな雑貨店。 狭い店内には、パワーストーンを使った様々な雑貨が並べられている。 想いのこもったパワーストーンには精霊が宿り、お客さんたちの小さな一歩を後押ししてくれる。 詩乃がそんなお店でお手伝いをするようになって一か月が経ったころ、前に勤めていた会社の先輩がやってきて……? 白水晶の精霊・フクと共に、祖母の大事なお店を守っていくあたたかな物語――待望のシリーズ第二弾!
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4.0注文されたお菓子はなんでも作る博多の“和洋”菓子店「お気に召すまま」はサボり癖のある店主・荘介とアルバイト・久美のコンビで今日もほっこり営業中。 クリスマスも間近に迫った日。どんなお菓子でも作るという荘介の噂を聞きつけて少年がやってくる。 どうやら彼はおとぎ話に登場する「不思議なお菓子」を作ってほしいようで…? 巻末の「特別編 ジョーカーを握っている」では、荘介の父親が『万国菓子舗 お気に召すまま』を見張る不審人物と出会い…? 大人気シリーズ、ますます美味しい第9弾!
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-1744年のある晩のこと、馬に乗った一人の青年がロンドンに到着する。青年ランドルフは、亡き父の手紙を携えて、金貸し業を営む守銭奴スカーヴの屋敷に立ち寄り、娘ヒルダと出会う。 1688年の名誉革命以来、スチュアート再興の夢を抱き抵抗を続けるジャコバイト団の策略、陰謀に翻弄される二人のロマンスの行方は? 本邦初訳。『守銭奴の娘』の作者ウィリアム・エインズワースはディケンズやサッカレーと同時代を生きた多作の歴史小説家。日本で翻訳として紹介されているのは『ロンドン塔』ぐらい。 十八世紀の古めかしいロマンスだが、当時の英国社会、庶民の生活、ロンドンの町並みに興味と関心をお持ちの読者は、物語展開の面白さのみならず、歴史的資料としての価値を見出すに違いない。
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4.5※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「頑張るんじゃない。楽しむんだ」……35万部の人気写真家HABUが贈る、新たな自分と出会うための写真と言葉――単調で平凡な毎日に埋もれ、夢やみずみずしい気持ちをおろそかにするのではなく、そこに自分なりの幸せを見つけるためには、どうしたらいいのだろう。美しい空の写真に、明日へのヒントとなる短い文章を添えた、ずっと大切にしたい1冊。25年にわたって「空」を撮り続けてきた写真家が贈る、心に響く写真詩集。
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4.080年代 東京――僕と不良のひと夏の物語。 中学卒業と同時に渡米し、長らく日本を留守にしていた吉田倫。吉田は旧友である寿司屋の主からの誘いに応じて、中学の同窓会に赴いた。 同窓会のメインイベントは当時作ったタイムカプセルを皆で開けること。タイムカプセルの中に入っていたのは、アイドルのブロマイドに『明星』や『平凡』といった芸能雑誌、『なめ猫』の缶ペンケースなどなど。三十年以上前に流行した懐かしいグッズの数々に、同級生たちの会話が盛り上がる。 そんな中、吉田の紙袋から出てきたのは『ビニ本』に『警棒』、そして小さく折りたたまれた『おみくじ』だった。 それらは吉田が中学三年の夏休みに出会った、中学生ながら屋台を営む町一番の不良、東屋との思い出の品で――。 平凡な「僕」と不良の「あいつ」、正反対の二人が出会った、ひと夏の切ない物語。
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3.9【第31回小説すばる新人賞受賞作】35歳、無職、パチンコ依存症の伊達。ある日、大勝ちした勢いで訪れたソープランドで出会った詩織に恋心を抱き、入れ込むようになる。やがて所持金が底をつき、闇金業者から借りた金を踏み倒して襲撃を受ける伊達だったが、その窮地を救ったのはかつての兄貴分、関川組の山本だった。その後、山本との奇妙な共生生活を続けながら、詩織に一層のめり込んでいく伊達。一方、関川組の組長引退をきっかけにした内紛が抗争へと発展し、関川組周辺にきな臭い空気が立ち込める。伊達の秘められた過去、そして山本が伊達の前に現れた本当の理由が明かされるとき、事態は思いもよらぬ方向へと転がり進んでゆく――。19歳でデビューした、新進気鋭の作家が放つ大阪ノワール。
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3.9あなたの罪は、生き延びてしまったことです。 夜闇に輝くパレード、大好物ばかりのご馳走、笑顔の父と母。 家族で遊園地に行ったあの日、幸子は夢のような時間を過ごした。 そして―― 両親は家に火をつけて一家心中を図り、幸子だけが生き残った。 工場の事務員として働き始めた幸子は、桐生隆哉と出会い、惹かれ合うようになる。しかし、幸子は隆哉に「一家心中の生き残り」であることを告げられずにいた。隆哉の部屋で料理を作ろうとした幸子は、コンロの火を見てパニックを起こしてしまう。 過去に決別しようと両親の墓を訪れた幸子は、雪絵という女性に出会う。 「あたしが、子供たちを殺したんです」 子供たちを乗せた車で海に飛び込み、一家心中を図ったシングルマザーの雪絵は、生き残ってしまったのだという。 彼女は、墓地から蘇った母だった。 雪絵との運命的な出会いにより、幸子の人生が大きく動き出す。 そして、加害者と被害者の思いが交錯した時、衝撃の真実が明らかになる―― 『闇に香る嘘』『黙過』『同姓同名』で最注目の乱歩賞作家が放つ慟哭のミステリー!! ※この作品は単行本版として配信されていた作品の文庫本版です。
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3.5「すでに死せる者」同士の果てしなき戦い! 新興宗教団体を張り込んでいた、警視庁公安捜査第十一係の宮守隼人は、リストに載っていない、怪しげな男を尾行しはじめた。 男は賃貸マンション六階の一室を訪れると、玄関先でいきなり住人を刺殺。 宮守は急ぎ現場に駆けつけるが、すでに男の姿は掻き消えていた。 が、手摺り越しに眼下の道路を確認した宮守の目に入ってきたのは、男の墜落死体。 なぜ、男は堕ちたのか? 住人が刺殺された直後、一瞬だけ感じた、鋭利な視線が関係しているのか――。 そして、警察署の死体安置所に収容された男の顔を間近で見た宮守は動揺する。 九年前に起こったある出来事が元で、脳裡に刻まれた男らしいのだ。 上司の目から逃れるように、独自に捜査を始める宮守だったが、不審な影が執拗にまとわりついてくる。 敵なのか味方なのか? 嫌な予感を覚える宮守に、やがて危機が訪れ……。 人が覗けない闇社会で戦う、ハードな警察小説! 書き下ろし長編。
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3.7兄弟刑事が時を超えて亡き父の汚名を雪ぐ。 津之神西署の巡査部長・高岡守はその夜、港湾部で引き揚げられた刺創のある水死体を見て、思わず自身の目を疑った。遺体は、自らが一カ月前に取り調べたばかりの薬物の売人と思しき男「木村正」だったのだ。すぐさま県警に捜査本部が立ち上がり、守をはじめとした所轄の刑事たちが聞き込みを始めたものの、不可解なことに被害者の名前以外の情報が何一つ得られない状況が続いた。一体、この男は誰なんだ? 捜査が暗礁に乗り上げる中、警察庁から県警に異例とも言える人事で守の兄・剣がやってくる。剣は警察庁の指示で不自然な県警の金の流れを暴くために送り込まれた一方で、その警察庁にも明かさず、汚名を着せられたまま殉職した父の最後の事件を探ろうとしていた。情熱と刑事の誇りを胸に目の前の事件の真実を追う所轄の弟・守と、決して冷静な姿勢を崩すことなく二十一年前の事件の真相に迫ってゆくキャリアの兄・剣。時を隔てた二つの事件が次第に交錯し始めた時、反目しながらそれぞれの捜査を進めていた兄弟を導いたのは、父が遺した一冊のノートだった。
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4.5心の居場所を探す少年の伝承と再生の物語。 親友が事故で亡くなったのは自分のせい、と自らを責め、心を閉ざしてしまった中学2年の杉本潤。母と一緒に、東京から逃げるように母の故郷の愛知県奥三河・澄川へと引っ越す。そこはコンビニもファストフードの店もないど田舎だが、700年の歴史を持つ「花祭り」という神事、伝統芸能が根付く山深い地域だった。 奥三河にある10を超す集落が各々に伝わる「花祭り」を大切に守っているが、どこも少子化と過疎化の問題は深刻。潤の新たなクラスメイトもたったの3人で、潤の転入によって久しぶりに集落の中学生だけで少年の舞である「三つ舞」ができると皆が期待する。しかし、人との関わりを極力避けたい潤には煩わしさしかない。 “親友を失った自分が、「神」に捧げる神楽だなんて――”。 祭りへの参加を拒否する潤。だが次第に、周囲の人々の心にも巣食う悩みや悲しみ、この世の不条理さを知るようになる。 守るべき伝統と、受け入れざるを得ない変化。少年の心の成長と、「今」を懸命に生きる人々を描く、美しくて愛おしい再生の物語。 解説は中江有里。
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