少女架刑 吉村昭自選初期短篇集I

少女架刑 吉村昭自選初期短篇集I

924円 (税込)

4pt

4.2

徹底した取材と綿密な調査に基づく重厚な歴史小説で知られる作家・吉村昭。その文学的出発点を示す自選短篇集(全二巻)。第Ⅰ巻には表題作のほか、三島由紀夫が激賞した「死体」、初の芥川賞候補作「鉄橋」など、一九五二年から六〇年までの七編を収める。巻末にエッセイ「遠い道程」を付す。

【収録作品】
死体/青い骨/さよと僕たち/鉄橋/服喪の夏/少女架刑/星と葬礼

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少女架刑 吉村昭自選初期短篇集I のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年05月05日

    吉村昭の自薦初期短編集を2分冊にして文庫化したもの。
    ネットで久しぶりに「少女架刑」の名を目にして読み直したくなり購入。
    表題の「少女架刑」は1959年に発表された短編で、若くして死んだ少女が病院に検体され解剖され骨となっていく過程を死んだ少女の一人称のモノローグで淡々と語られていくというもの。
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    0

    Posted by ブクログ 2021年03月28日

    すごい、の一言。ここまで詳細に解剖を表現できるのか。想像ではなく、細かい調査によるものだろうが、それを客観的に眺める魂の怖さが半端ない。

    0

    Posted by ブクログ 2021年04月04日

    淡々と、出来事と人々を観察するように描かれていました。
    表題作と「死体」「喪服の夏」が好きです。
    逃れられない貧しさや家の柵。逃げ出してる女性もいたけれど、我慢して虐げられているのが、時代といえば時代だったのかな。読んでいて辛かったです。
    「喪服の夏」のおばあちゃんの最期の決意、胸にくるものがありま...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年01月12日

    吉村昭さんといえば、膨大な資料を基に綿密な背景と共にストーリーが進んでいくイメージが強かったけれど、初期短編集では死と隣り合わせた小品が七編。
    氏が肺の病で病床にいたことから、身体についての描写が細かい事に気付いた。この傾向は後々にも引き継がれていて、興味深い。

    0

    Posted by ブクログ 2021年11月04日

    吉村昭の初期の作品。歴史小説やノンフィクションといったイメージが強い筆者だが、この短編集は文学作品と言える。全七話に共通するのは、濃い死の匂い。なまじのホラー小説より恐ろしいかもしれない。

    0

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