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Posted by ブクログ
淡々と、出来事と人々を観察するように描かれていました。
表題作と「死体」「喪服の夏」が好きです。
逃れられない貧しさや家の柵。逃げ出してる女性もいたけれど、我慢して虐げられているのが、時代といえば時代だったのかな。読んでいて辛かったです。
「喪服の夏」のおばあちゃんの最期の決意、胸にくるものがありました。それまでやってきたことから、この人物は好きではないけれど。
「少女架刑」で、献体の料金(?)が安かったからと母親が遺骨を引き取らないのも酷い話だけど、その後の納骨堂の描写で、ああこういう家庭多かったのかな…って感じるのも悲惨です。亡くなって死体になってる女の子の目線で物語が語られるの、乙一さんでもあったけどこっちも凄まじかったです。
Posted by ブクログ
吉村昭『少女架刑 吉村昭自選初期短篇集I 』中公文庫。
全二巻からなる吉村昭の自選短編集の第一巻。後に記録文学の名手となる吉村昭の文学的出発点となった1952年から1960年に発表された初期短編7編を収録した短編集。表題作の『少女架刑』をはじめ幾つかの短編は既読であるが、それは遠い昔のこと。
7つの短編を通して様々な『死』の姿が描かれているが、いずれの短編に描かれた『死』は現代よりも身近で敬虔な存在であり、著者にとって願わくは対峙したくない畏怖の対象となっているように感じる。
『死体』『青い骨』『さよと僕たち』『鉄橋』『服喪の夏』『少女架刑』『星と葬礼』を収録。また、巻末にエッセイ『遠い道程』を収録。
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