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あの超人気作家、夢枕獏氏が大絶賛した、第5回『このミス』大賞優秀賞受賞作が待望の電子化! 「何年かに一度、時おり、動物パニックものの傑作が登場する。西村寿行 『滅びの笛』、吉村昭 『羆嵐』、志茂田景樹『黄色い牙』。本書、増田俊也の『シャトゥーン ヒグマの森』は、久かたぶりに出たこの手の話の傑作である」(解説より)
マイナス40度も珍しくない極寒の北海道・天塩研究林。そんな土地に集まった、学者や仲間たち。そこへ雪の中を徘徊する体重350キロ、ライオンの首を一瞬でへし折るパワーをもつ巨大ヒグマ、シャトゥーンが襲いかかる! 電話も通じない孤立無援の状況下から脱出することは出来るのか!?
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Posted by ブクログ
ー 北海道をアイヌモシリっていうのは知ってるでしょう。これは人間の住む大地という意味よ。かつて北海道というこの広大な土地は、すべてアイヌ民族五十万人とカムイたちのものだった。
それを、開拓の名を借りた私たちの祖先・和人が侵略し、土地も文化も、そしてカムイたち動物も奪ってしまった。北海道開拓の歴史は、そのままアイヌ文化と動物たちの減亡の歴史なのよ。でも、和人も結局すべてを奪うことはできなかった。それはこの地に巨大なヒグマがいたから。そのヒグマに対する恐怖が、今でも北海道の深い森をぎりぎりの線で守ってる。 ー
このミス大賞、だけど、巨大ヒグマとのガチンコサバイバル。ギンコが人間を食べているシーンがかなりグロいけど、人間が生き延びる為にネズミを食べるシーンもグロく、“食べる”というのはそういうことなんだな、と思い知らされる。
まさに、壮絶、な作品。
生きたまま食べられていくシーンが多く、人間ってなかなか簡単に死なないんだな、と思ってしまう。
Posted by ブクログ
増田俊也『シャトゥーン ヒグマの森』宝島社文庫。
10年以上前に読んでいるが、古本屋で発見し、再読。増田俊也のデビュー作。穴持たずの巨大ヒグマの恐怖を描いた冒険小説である。再読しても、なお面白い。
極寒の北海道・天塩研究林で体重350キロの手負いのヒグマが次々と人間を襲う。『シャトゥーン(穴持たず)』と呼ばれる冬眠に失敗した飢えて凶暴化したヒグマ。ヒグマの正体はかつて主人公の土佐薫と昭が保護したTF4、ギンコだった……逃げても、逃げても、執拗に襲い掛かってくるヒグマの恐怖。
恐らく自分がクマ物にハマったのは、小さい頃に映画館でB級映画の『グリズリー』を観たのがきっかけだと思う。以来、クマ物小説やノンフィクションはかなり読んできた。古くは苫前三毛別事件を題材にした戸川幸夫の『羆風』に始まり、吉村昭の『羆嵐』『羆』、同じく苫前三毛別事件の詳細を描いた木村盛武のノンフィクション『慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件』、吉村龍一『光る牙』、樋口明雄の『約束の地』、北林一光『ファントム・ピークス』、熊谷達也の『ウエンカムイの爪』『邂逅の森』、白土勉の『火の獣』、佐藤友哉の『デンデラ』、久保俊治の『羆撃ち』と多数読んだ。
クマに関する話の中では、何と言っても本作にも登場する苫前三毛別事件が一番怖い。
本体価格562円(古本100円)
★★★★★
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