検索結果
検索のヒント
検索のヒント
■キーワードの変更・再検索
記号を含むキーワードや略称は適切に検索できない場合があります。 略称は正式名称の一部など、異なるキーワードで再検索してみてください。
■ひらがな検索がおすすめ!
ひらがなで入力するとより検索結果に表示されやすくなります。
おすすめ例
まどうし
つまずきやすい例
魔導士
「魔導師」や「魔道士」など、異なる漢字で検索すると結果に表示されない場合があります。
■並び順の変更
人気順や新着順で並び替えると、お探しの作品がより前に表示される場合があります。
■絞り込み検索もおすすめ!
発売状況の「新刊(1ヶ月以内)」にチェックを入れて検索してみてください。
-
3.5人生は夢かもしれない。でも、幻の中で、せめて幸せでいられたら。19歳の遠山エリカは、冬のある日、知り合いの中学生とともに訪ねた研究所に閉じ込められ、たまたまその場に居合わせた6人と共に想像を絶する「時空の旅」を経験する。たどり着いたのは、みどり色の太陽が輝く星。大通りに立ち並ぶ五角形の几帳の家には、生きるために必要な備品がすべて備えられていた。そこは、高度な文明を持つ異星人が、訪問者たちのために作った保護地域だったのだ。途方にくれる彼らに、やがて頼みの綱だった樹田博士から、「時空の一致するところに移動せよ」という緊急指令が入る。彼らは再び時空をジャンプし、無事地球に戻れたのだが……。それは幻覚でしかなかった。落胆と失望の末に、エリカはひとつの選択をする。月日は流れ、49歳になったエリカはついにすべてを思いだす。先が読めない展開、深く心に余韻を残す読後感。構想7年、SFファンタジー小説の傑作!
-
-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「緑色のライオン」 もう十六年も前のこと/八時間の手術を受けた/二女は小学二年生/―おかあさんにお守りあげるよ/そらまめよりもちっぽけな緑色の/プラスチックのライオンをくれた/お菓子のおまけにでもついていたか/そんな貧弱なライオンが/さすがに百獣の王/立派に私を守り切った 数々の薬や注意/後遺症やらただし書きがついて/それでもどうやら/私は生きて戻ってきた/あれからというもの/一年一年が/空から降ってきた授かりもののようで/年を重ねるのが幸せになる 今でも娘たちは/ことあるごとにお守りをくれて/ネパールの組ひもやら/陶器のふくろう/私のハンドバッグの中には/守り神がいっぱいで/守ってくれているのは/いったいどちらのどなたやら だから日々/忘れずに言おう/たった五文字の/かろやかで/しかも重たいことば/ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう/みんな
-
-
-
3.7海の近くの湘南の街に、屋根から電信柱の突き出た家があった。その不思議な佇まいに惹かれて屋敷を訪れた著者は、90歳を超えたパワフルなミドリお婆さんと出会う。彼女は建築が大好きで、この家も自分で設計して建てたという。6世帯が共同で暮らす屋敷には、奇妙な仕掛けがいたるところに存在して――。カラクリ屋敷の秘密と波瀾万丈のミドリさんの生き様を軽快につづる、傑作ノンフィクション。
-
4.7ふたつの国の狭間で揺れる、迷う、恋をする。 二〇一三年の夏、在日韓国人の大学生・知英はパスポートを取得した。表紙の色を見て、改めて自分の国籍を意識する。町ではヘイトスピーチのデモに遭遇し、戸惑う。「なにじん」なのか、居場所はどこにあるのか、友人と分かり合えないのはなぜか。自分に問い続ける知英は少しずつバランスを失っていく。K‐POPファンの梓、新大久保のカフェで働く韓国人留学生のジュンミン、ヘイトスピーチへの抗議活動に目覚める良美、日本に帰化したのち韓国で学ぶことを選んだ龍平、そして知英。ふたつの国で揺れる五人の男女の葛藤と再生を描く。
-
3.9どうして伝わらないのだろう。こんなに近くにいるのに。2013年夏、大学三年生の金田知英は、友人と夏休みに海外旅行へ行くため、パスポートを取得した。自身が在日韓国人であることは知っていたが、「韓国人であること」を意識しないように育てられた知英は、パスポートの色を見て、改めて自分の国籍を意識した。知英の友人でK-POPが大好きな梓、新大久保のカフェで働く韓国人留学生のジュンミン、ヘイトスピーチに憤り抗議活動に目覚める地方在住の良美、日本に帰化をしたのち韓国で学ぶことを選んだ龍平、そして知英。自分は「なにじん」なのか、自分の居場所はどこにあるのか、隣にいる人とわかり合えないのはなぜなのか。ふたつの国で揺れる知英の葛藤と再生を中心に、五人の男女が悩みながらも立ち上がる姿を描く傑作長編。 「馴染まない。生まれて初めて手にするパスポート。赤や紺ではない、濃い緑色。表には、まったく読めないハングル文字。英語で、REPUBLIC OF KOREAとも書かれている。ページを開くと、まぎれもない自分の顔がそこにあった」――(本文より)
-
3.0
-
-「いつも白衣を着ているように」彼はなぜ、私にそんなことを求めるの? 夜勤の日、看護師のジョージーナが交通事故に遭った子どもたちを手当てしていたところへ、背の高い見知らぬ男性が現れた。父親だろうと思って接していたが、じつはオランダの高名な医師で、子どもたちの後見人のユリウスだということがわかる。勤務を終えて眠りに就く前、彼女はユリウスのことを思い出した。すてきな人にぴったりの名前ね。口元もとてもやさしげだった……。その後も、気づくと彼のことを考えてしまうジョージーナだったが、ただの看護師が名医に恋するなんてと、慌てて想いを打ち消した。ところが後日、彼女は憧れのユリウスから思わぬ申し出を受ける。「住み込みの看護を頼みたいので、君を借りることはできないか?」 ■働き者でみんなから慕われているジョージーナは、ユリウスに誘われて彼の屋敷で働くことになります。やがて子どもの怪我が回復したら、嬉しい一方で、ユリウスと会うことももうなくなるのかと考えると暗い気持ちになるのでした。1970年代の貴重な初期作です。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
-
-ジョージーナは働き者の看護師として、みんなに慕われていた。ある夜勤の日、運びこまれた子どもたちの手当てをしていると、ドアのところに見たことのない男性が現れた。背が高くてたくましく、やさしそうな口元が印象的な彼は、子どもたちの後見人で、オランダの高名な麻酔医なのだそうだ。その夜、ジョージーナはベッドに入るとき、男性がユリウスと呼ばれていたのを思い出した。すてきな人にぴったりの、すてきな名前だわ……。心を惹かれたが、私など一介の看護師でしかない、とあわてて思いを打ち消した。だが数日後、ジョージーナはユリウスから格別な申し出を受ける。■いつまでも色褪せないベティ・ニールズの初恋物語。今作は『赤い薔薇とキス』の関連作です。
-
-
-
-白坂はふと思い当たった。あの老婆は野火絵なのではあるまいか。それなら「お待ちしています」と言うのもわかる。いざ緑風院へ行ってみると、そこで待ち受けている者は……。不吉な想像がわいた。まさか、そんなことはあるまい。(本文より) 謎の伝説、奇妙な音楽、正体不明の投稿者、老婆の声、そして、忍び寄る邪神の影……。クトゥルー神話を下敷きに、ホラーのみならずミステリやSFの要素も取り込まれた長篇ホラー。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は200冊を超える。
-
3.6
-
-現実を超現実(幻想)の世界に解放していくのがファンタジー 緑色の苔におおわれ、人も建物も風化していく新宿……その緑の世界を闊歩するヒッピーたちの姿を通して、自由な魂を謳いあげる表題作ほか、子供の姿をした作者が内側から子供たちの世界を描き、おとなたちの失われた故郷をかたる「子供の情景」、見すてられた草原となった東京の街にSLを走らせるため生命をかけるひとりの老人と少年たちを描いた「機関車、草原に」など、独自のファンタジーを追い求める著者が、内部に結晶するイメージを、ひとつひとつつまみあげ、小さく繊細な、しかしじゅうぶんに堅固な宇宙を創造していく傑作SF短篇集。 ●河野典生(こうの・てんせい) 1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
-
-鎌倉に住む小説家の白井は、釣り道具を肩に家を出た瞬間から、俗世間と縁を絶つ。奥さんの鈴江と娘の友子は、それが白井の健康法だと理解している。しかし、孤独になったつもりの白井は、思わぬ釣り仲間の出現から、世間的なトラブルの中に捲き込まれてゆく……。この型破りな小説について作者は、「世界にもちょっと類のない小説だと、大口をたたきたい。小説は何もお色気と殺人スリル専門とは限るまい。人生には、そのほかにも、いろいろと楽しみがあるはずだ」という。ホームドラマに新境地を開拓した林房雄が、約30年のキャリアを活かした釣魚小説。
-
5.0はるか昔に滅びた先人類によって世界中にばらまかれた銀の杖を地面から抜き、杖の先にある選ばれし者の証しをエメラルド色に輝かせたただ一人のみ、どんな望みもかなえられる──そんなメッセージを受けとった人類は『選ばれし者』を探し始める。主人公の高校生・尚顕も警官に警備されている杖を触ってみるが、当然のように抜けはしない。そんな尚顕が、いつしか世界規模の事件に巻き込まれて……?
-
-著者の吉井と岡村は、1991年から25年以上にわたり、主に北海道内の治水事業などの公共事業によって現れる裸地にその地域の「自然に近い森」、すなわち広葉樹中心の混交林を生み出す取り組みを行ってきた。その取り組みが「生態学的混播・混植法」である。樹木による緑化は、手段である植樹とその目的である樹林の出現に大きな時間差がある。そのためか、植樹会で行った植樹が本来の目的である樹林形成につながったのかどうかの検証がなされない例が多く見られる。これらの手段が目的化してしまった“イベントとしての植樹”を良しとしない著者たちは、自然林の成り立ちについて考察し、ダイナミックかつ繊細な自然林成立の過程を人の手でなぞりながらその成果を検証し、改良を重ねていく。その歩みを克明にたどったのが本書である。一般的に、自然林の再生には数十年から数百年の時間がかかると言われている。それを本書の著者たちは、わずか10年程度で高さ10m程度の樹冠層を有する広葉樹中心の混交林造成ができるまでに技術開発していくのである。著者たちが手がけてきた森は、北海道内に約200カ所、樹種は広葉樹を中心に73種、植えたポット数は約20万個に上っており、追跡調査によるデータの蓄積も行われている。読者は、その実績の数々にきっと驚かれるに違いない。この取り組みが全国に広がり、その地域での緑の手づくりに少しでも貢献することが本書の願いである。
-
4.3いつも文学だけが拠りどころだった――。スターリンが死んだ一九五〇年代初めに出会い、ソ連崩壊までの激動の時代を駆け抜けた三人の幼なじみを描く群像劇。近年ではノーベル文学賞候補にも目される女性作家が、名もなき人々の成長のドラマを描き、強大なシステムに飲み込まれることに抗する精神を謳いあげた新たな代表作。
-
4.3母親と妹と一緒にロンドンに引っ越してきたリヴ。いきなり投げ込まれた新しい家族(母親の恋人一家!)と新しい学校に、必死で溶け込もうとする毎日だ。そんなある晩見た妙にリアルな夢の中で、リヴは学校の人気者、美形揃いの男子四人組に遭遇する。長い廊下に、たくさんの扉が並ぶ夢の世界。扉を開けるとそこは……墓地!? 夢の中とはいえ、なんで彼らはよりによって墓地にいるのだろう……。〈時間旅行者の系譜〉三部作で人気の著者の、新シリーズ開幕!
-
4.4
-
4.0重度な植物オタク女子×イケメン料理人のおいしい恋の物語 住宅街から少し外れたところにある『箱庭レストラン』。 そこは、『完全紹介制&予約制』かつ『料理は基本シェフのおまかせ』と一風変わったレストランだった。 恋愛に奥手なみどりは初恋の人と一緒にレストランで働くことに――!? 重度な植物ヲタクのみどりは、地元で初恋の人『実咲くん』と再会する。 久しぶりに会った実咲は植物であふれるお屋敷で『箱庭レストラン』を営んでいた。 そのお店は、『完全紹介制&予約制』かつ『料理は基本シェフのおまかせ』と一風変わったレストランだった。 彼の誘いでみどりはレストランで働くことに――!? プロローグ 一皿 再会と春キャベツのペペロンチーノ 二皿 秘め事と鶏肉のイチゴソースがけ 三皿 兄弟喧嘩と採れたてトマトのカプレーゼ 四皿 薔薇のお屋敷と抹茶カスタードアップルパイ 五皿 誕生日とお花のバタークリームケーキ エピローグ ■著者 石川県出身。2016年に「あなたのドコかに花が咲く」で第2回お仕事小説コン特別賞を受賞。 2017年1月にモーニングスター大賞で「余命六ヶ月延長してもらったから、ここからは私の時間です」が受賞。 同年3月に「あなたのドコかに花が咲く」を改題した『花屋「ゆめゆめ」で不思議な花束を』(マイナビ出版)でデビュー。 著書に『金沢あまやどり茶房』(アルファポリス)、『かりそめ夫婦の育神日誌~神様双子、育てます~』『ウソつき夫婦のあやかし婚姻事情~旦那さまは最強の天邪鬼!?~』(ともにスターツ出版)などがある。 ■カバーイラスト ジワタネホ
-
4.1少しずつ変化するふたりの関係。そして、みどりの初恋の行方は――? 初恋の人・実咲くんと再会した重度な植物ヲタクのみどりは、彼が営んでいる『箱庭レストラン』で働くことになる。 そのお店は、『完全紹介制&予約制』かつ『料理は基本シェフのおまかせ』と一風変わったレストランだった!? みどりが働き始めて一年が過ぎたある初夏、お店でお客様の結婚祝いのガーデンパーティーを行うことに。 おいしい恋の物語、待望の第二弾! プロローグ 一皿 冬の日とクリームシチューのパイ包み 二皿 遠い記憶と三種の具だくさんホットサンド 三皿 友情と緑のアフタヌーンティー 四皿 風邪引きとクコの実入り生姜粥 五皿 初恋の実りと涙のウェディングケーキ エピローグ ■著者 石川県出身。2016年に「あなたのドコかに花が咲く」で第2回お仕事小説コン特別賞を受賞。 2017年1月にモーニングスター大賞で「余命六ヶ月延長してもらったから、ここからは私の時間です」が受賞。 同年3月に「あなたのドコかに花が咲く」を改題した『花屋「ゆめゆめ」で不思議な花束を』(マイナビ出版)でデビュー。 著書に『金沢あまやどり茶房』(アルファポリス)、『かりそめ夫婦の育神日誌~神様双子、育てます~』『ウソつき夫婦のあやかし婚姻事情~旦那さまは最強の天邪鬼!?~』(ともにスターツ出版)などがある。 ■カバーイラスト ジワタネホ
-
4.3だれかにはなれない、永遠に。 大学院を修士課程まで修了し、大手飲料メーカーに勤めて独身のままキャリア街道をひた走る今村志穂子。本音を隠してでも夫や姑と「理想の家族」を築いていきたい桜木杏梨。まったく異なる27年間を生きてきた二人が、とあることをきっかけに一つ屋根の下で暮らすことになる。微塵もわかり合えない二人は、うまくいかないことがあるたびに苛立ちを募らせる。自分にとって本当に居心地の良い場所は、自分が素でいられる場所は、いったいどこにあるのだろう。家、職場、友達、恋人……それとも実家? 思い悩むたびにお互いの姿を思い浮かべるようになった彼女たちは、誰のためでもなく自分のための答えに辿り着く。解説は、作家の寺地はるなさんです。
-
3.6津村記久子さん大絶賛!「自分で選んだ人生を生きようともがく、対照的な二人の二十七歳。正確で精細に描かれた彼女たちの痛みと選択は、同じ壁の前でうつむく女の人たちの手を取るはずだ」 あたし、あんたみたいな女って大っ嫌い。だから、化けの皮を剥いでやりたかった。でも、こんなものが見たいんだったか……? 専業主婦の母に育てられた、リケジョでバリキャリの志穂子。 厳しい教師の母に育てられた、家庭に重点を置く杏梨。 女としてのスタンスが異なる二人が、志穂子の兄と杏梨の結婚で突然交わった時、彼女たちは何を思い、動くのか? 宰賞受賞作家・伊藤朱里の新作は、女性のリアルをえぐり出す。
-
-この作品をD小説と呼ぼう。DはデザインのD、そしてディスカッションのDだ 女性が1人と男が1人。 女性は金髪で緑色の瞳をした経済学者。男は写真を撮る者。 2人は日本中のさまざまな場所を共に散策する。 太平洋や、埋立地、寺、灯台、内海・・・ どこに身をおいても彼女は風景に溶け込むことなく際立ってしまい、 それがまるで広告写真のようだ、と男は感じる。 2人は各地を歩きながら、相当に理屈っぽい、長いセリフの会話を交わす。 それは現代の、この日本という社会への痛烈な批判であり、文明批評でもある。 2人は空間と時間に向き合うささやかなデザイナーとして日々を生きる。 【目次】 最初の七ページは、荒れ模様の冬の海とその海岸のために 初冬の湖に浮かぶアヒルのボートの、悲しい奥行きを観察する 埋立地の遊歩道、そして離陸していく飛行機に、人類の運命を見る あなたの光は私の心も照らします、と彼女が囁く 飲料水の自動販売機が、雨に濡れて端から端まで連なる国 二十年をあいだにはさんで、過去の物語と現在の物語が進行する 町なみのディテールのすべては、そこに生きる人の心の内部 散歩をしよう。そしてその途中で、コーヒーを飲みたい ほんの少しだけ昔、下駄をはいて電球をひとつ買いにいった人 標高千二百メートル。六月の夜、心地良く冷たい風。革新された技術は、なんのかかわりを持つのか 西陽の当たる町で、影を失いつつ僕たちは途方にくれた マネキンのセクシーな喉もとで、残暑の一日が終わる 巨大な大橋を仰ぎ見る、海に面した町にはどのような時間があるのか 一年まえのおなじ日、おなじ海岸のおなじ場所で、砂の上に倒れる 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
-
-没落寸前の公爵家を救うための政略結婚。すべてうまくおさまるはずだった、あの日、真実の愛に出会うまでは……。19世紀イギリスを舞台に贈るドラマティック・ロマンス。 早くに両親を亡くし、貧乏暮らしをしていたリリーは、6年前、裕福な親戚に引き取られた。ある日、いとこの縁談のため相手方の公爵邸へ向かっていた彼女は、道中で追いはぎに襲われてしまう。リリーを救ったのは、地上に降りた天使のような端麗さと優しさを兼ね備えた公爵家長男のロイヤルだった。お互いの立場を知りながらも強く惹かれあうふたりだったが、彼にはリリーを選べない理由があり……。
-
-2007年、「平成の大合併」で本州日本海側唯一の政令指定都市として誕生した新潟市。 市長として国内最多の15市町村をまとめ上げた著者が書き下ろす、かつてない激闘の歴史。生まれ変わった街には、たゆまぬ努力で生き続ける人々の笑顔があった。上山信一慶応義塾大学大学院教授と北川正恭元三重県知事との鼎談をはじめ、農業・文化・福祉と、それぞれの分野で活躍する人々の姿を浮き彫りにしたルポルタージュ。 (見出しより) ・北川正恭・上山信一、新潟篠田市政を語る ・甦れ、緑の砂漠に奇跡が起きる ・空き家が実家に!徒歩15分以内の温もり ・新潟市役所の異端児として
-
-アラン・グリーンは宇宙船の事故で奇妙な惑星に漂着した。そこはみどりの大草原「海」が都市国家をわかつ世界だった。2年間の奴隷生活のあと、彼は小国トロパットの公爵夫人のお気に入りとなった。ふとした宮中での会話から、遠い都市エストリアに地球人の宇宙飛行士が捕われていることを知ったアランは、脱走を計画し、貿易帆船車の船長の貪欲につけこんで船に乗り込む。アランの、緑の世界での大冒険が始まる!
-
3.9「全ては樹木が語ってくれました」 『闇に香る嘘』『生還者』で注目の乱歩賞作家が挑む新境地。 樹木トラブルの裏には、人の“想い”が隠れている! 笑って泣ける、人の心と樹木をつなぐ6つの連作ミステリー 新設された「緑の窓口」への異動を言い渡された区役所職員の天野優樹。 えっ…、それって切符を買うところじゃ……。 疑問を抱いたのも束の間、「庭にあるスギの伐採をめぐって家族仲がギスギスしています。なんとかしてください」との依頼が届く。 そう、ここは市民の樹木トラブルを解決する部署だった! 花粉症で樹木嫌いの先輩・岩浪とともに依頼先に向かった天野。 しかし、そこにはスギを愛でる先客が。 「柊紅葉といいます。樹木医です。」 清楚な美人の登場に胸をときめかせる天野だったが、事態は意外な展開を見せ……。
-
-「これだけは覚えておいてください。 この約束には男女の関係は含まれないと」 妹たちを守るため、未亡人のふりをして 版画店を経営するイライザ。 伯爵に協力して、盗まれた絵を取り戻すことに…… 日本初登場作家! 〈あらすじ〉 1815年ロンドン。版画店を経営しているイライザは、あるオークションで伯爵グレイソンと出会う。高名な美術評論家でもあるグレイソンは、イライザが狙っていた絵を高値で競り落とす。その絵は、イライザの妹アメリアが描いた贋作だった。姉妹は悪名高い贋作画家ミラーの娘で、父が失踪した直後、生活のためにやむなく売ったのだった。 オークションの数日後、イライザは店と妹たちを守るため絵を取り戻そうと、グレイソンの元へ向かう。 グレイソンは競り落とした絵が贋作だと見破っており、返してほしければある貴族から盗まれたレンブラントの絵を探す手伝いをするよう告げる。 グレイソンはかつてミラーの贋作に騙されて信用を失い、復讐のためその行方を追っていた。娘であるイライザにも腹を立てていたが、美しい緑の瞳と、美術への知識と愛、妹たちを守ろうという決意にいつしか惹かれてしまう。いっぽうのイライザもグレイソンの優しさ美術への熱意に心を動かされて……。 身分や立場の違いを超えて惹かれ合ってしまったふたり。この恋の行方は――?
-
-自然を常に人生に置き換えて見る、というやり方は教訓風でいけないなあとおもってもいるのだが、つい「似ているなあ」と感じることが多すぎるのである――。植物を育てる才能を、英語で「緑の指(グリーン・フィンガーズ)をもっている」という。三浦半島の海辺の家で手さぐり園芸を始めた著者は、植物が持つ人間にはない寛容さと自由さ、そして生命の仕組みに気づかされる。人間とは何か、生きる意味とは何か――。自然と向き合い、問いつづける中で見出した人生の知恵とは? 時に心おごそかに、時に心のびやかになるメッセージがつまったエッセイ。(本文より)○人間は与えることを考えない時、自然に生命力が衰える。それは自然に反するからだ。 ○自然は、もっと途方もなく大きな教訓を用意していると、私は信じているのである。
-
-遠い過去の犯罪が呼び起こす新たな犯罪。深夜の殺人に端を発する難事件に挑む快男児スパルゴの活躍! 謎とスリルとサスペンスが絡み合うミステリ協奏曲。第28代アメリカ合衆国大統領トーマス・ウッドロウ・ウィルソンに絶讃された歴史的名作が新訳で登場!
-
3.8ひと振りの香水で 明日のわたし、もっと輝く! ベストセラー『翼の翼』『君たちは今が世界』で大躍進の著者がすべての女性に贈るエール。 食品会社同期でワーキングマザーの菜々と愛美。アロマデザイナーに転身した元同期の麻衣。 菜々たちと同い歳の派遣社員・彩子。 働くスタイルや活躍の場が異なる四人のアラサー女性は、新型肺炎が蔓延し、混沌とした時代の波に揉まれ、変化を余儀なくされる。 焦りや不安、重圧のなかで、彼女たちが拠りどころにしたものとは!? 「香水は、使われている成分の揮発性に細かい差があり、時間とともに香り方が変化してゆく。 肌につけた時、最初の数分の香りをトップノートというそうで、 次にくるのがミドルノート、その先にラストノートと呼ばれる香りがあって、 最後の香りがずっと続く(中略)とはいえ、ミドルノートも、ラストノートの手前の大事な香りです。 強く香ることも多いので、やっぱりミドルノートがその香水の中心っていうか、 わたしはミドルノートを基準に香水を選ぶことが多いかなって感じがします。」(本文より) 社会人同期として、同じスタート地点(トップノート)から歩み始めたのに、 結婚、出産、昇進、転職など、それぞれが別々の道を進んでいる―― 人生の「ミドルノート」で試行錯誤する女性たちは、この先どこへ向かうのか。
-
-十九世紀後半、イギリス地方都市を舞台に展開する人間模様、キリスト教と科学がせめぎあう時代相を凝視する女流作家の魂の軌跡!エリオットの文体が成熟期に達したと言われる作品、上巻。 結婚生活で夫と妻がお互いの要求を認め合い、折り合う妥協点をいかに見出してゆくか、それがいかに困難な挑戦なのか、読者は読んでゆくうちに、身につまされる。
-
3.9今年生誕150周年を迎えた知の巨人の遺した膨大な原稿を1冊に精選。自然科学、民俗学、宗教学、歴史学、文学を軽々と横断し、古今東西を渉猟できる未知の読書体験がここに。
-
4.2民衆の紐帯であり自然の宝庫でもある社(やしろ)の破壊に反対する、南方熊楠の画期的論考「神社合祀に関する意見」。 伊良湖岬の浜辺で目にした椰子の実から日本人の来し方を想起する、柳田國男「海上の道」。 後に中将姫と呼ばれる藤原南家の姫君と、非業の死を遂げた大津皇子の交感を軸に綴られる、折口信夫「死者の書」。 近代女性の生き様を活写する「海女たち」「出稼ぎと旅」「女工たち」ほか、宮本常一「生活の記録」。 神話、伝承、歴史、生活、自然など、日本のすべてを包摂する厖大な文業から、傑作29篇を精選。 【ぼくがこれを選んだ理由】 民俗学は文学のすぐ隣にある。 南方熊楠の鎮守の森を擁護する論は今のエコロジーにつながっている。 柳田國男と宮本常一の論考を連ねると、正面から描かれた近代日本人の肖像が見えてくる。 折口信夫はもうそのまま文学。読んでいると古代の日本人とすぐにもハグできるような気持になる。(池澤夏樹) 解説=池澤夏樹 解題=鶴見太郎 月報=恩田陸・坂口恭平
-
-【書籍説明】 いま一番書きたい皆川広照(みながわ・ひろてる)と天徳寺宝衍(てんとくじ・ほうえん)を書く。 まず、皆川広照は徳川家康との結びつきが非常に興味深い。本能寺の変直後の「伸君伊賀越え」に同行していた可能性がある。 「そんな話は聞いたことがない」という声も聞こえてきそうだが、注目されていない史料は意外と多い。 また、宇都宮氏の有能な家臣でありながら、離反し、北条氏に従い、豊臣秀吉による小田原城攻めのときはこの城から脱出。 北条氏滅亡の連座を免れた。このため世渡り上手のイメージがあるが、それだけではない。 その後、家康六男・松平忠輝の家老となり、戦国の世が終わった時代にまた一波乱……。 難しい場面での決断でピンチの連続を乗り越えてきた武将だ。 一方、天徳寺宝衍は名城・唐沢山城を本拠とする佐野氏の出身。 外交僧として諸国を渡り歩き、貴族や宣教師とも交流があり、織田信長、豊臣秀吉が関東に進出する際には欠かせない存在だった。 北条氏や上杉氏の対応についても秀吉から相談され、文禄の役でも九州に同行している。秀吉の知恵袋だったのだ。 戦国の主役には遠く及ばない弱小領主だが、その生涯は戦国武将らしい冒険に満ちているのだ。 【目次】 第1部 戦国時代の関東 第2部 皆川広照 第3部 天徳寺宝衍 【著者紹介】 水野拓昌(ミズノタクマサ) 1965年、東京都生まれ。法政大学法学部卒業。1989年、産経新聞社入社。 整理部記者、地方支局記者、宇都宮支局次長などを務め、2019年退社。 『藤原秀郷 小説・平将門を討った最初の武士』(小学館スクウェア) 『小山殿の三兄弟 源平合戦、鎌倉政争を生き抜いた坂東武士』(ブイツーソリューション) 『鎌倉殿と小山3兄弟 ~小山朝政、長沼宗政、結城朝光~』 『鎌倉殿と不都合な御家人たち ~「鎌倉殿」の周りに集まった面々は、トラブルメーカーばかり?』(まんがびと)などを出版。 「栃木の武将『藤原秀郷』をヒーローにする会」のサイト「坂東武士図鑑」でコラムを連載。
-
-旅行代理店のさえない社員・京三の唯一の自慢は、3歳年上の美貌の妻・ルリ。そのルリがツアー企画を打ち明けた。募集するのは老人ばかり20人。平家物語の遺跡をめぐる6泊7日のバスツアー。費用は15万円だが、実はそれは片道料金だけ。参加者は途中でみんな死んでもらい、保険金だけを全部もらおうというあこぎな話だった。うまうまとルリに丸めこまれた京三は、添乗員としてバスに乗るが、どうも参加した老人たちはこちらの狙いを知ってか知らずか、予想外の行動に出て殺人計画は狂っていく。果たして皆殺しツアーの行方は……?ウィットに富んだ文体で描いたスラップスティック・サスペンス小説!
-
3.0軍神を討て! 関東の覇権争いに巻き込まれた騎西城。 難攻不落の城が落ちた時、城主の娘の運命は――。 謙信の蛮行に復讐を誓う姫の生涯を描いた、歴史エンターテインメント! 武州騎西城は四方を沼に囲まれた、難攻不落の城――。この地は関東における上杉・北条の勢力境界線だった。 永禄六年(一五六三)、城主の小田家国が北条方に与し、激怒した上杉輝虎(謙信)が大軍を差し向けてきた。 奇策で沼を突破した輝虎は、籠城する六百名を次々と斬り捨てる。城主の娘月乃は、燃え盛る城を背に槍の名手五郎太と落ち延びる。 やがて月乃に復讐心が芽生え……。
-
3.8カトパンの結婚報告FAXに書かれていた「皆様、関係者の皆様」は、頭の「ファンの」を慎み深く抜いたために変な呼びかけになってしまった? 政治家や著名人の発言のみならず、芸能人の手書きFAXの筆跡までとらえて、褒めたり怒ったり分析したり茶々を入れたり……。「言葉」をテーマに今の日本を読み解く「週刊文春」人気連載時事コラム「言葉尻とらえ隊」を一冊に! カバーの絵は漫画家の松田洋子さんが担当。 ジャンポケ斉藤がいじめ被害者に呼びかけた「何かの機会を見つけて僕に直接、相談してほしい」 森喜朗が問題発言で批判された翌日に言った「今朝は娘にも孫娘にもしかられた」 平井卓也、丸川珠代が好んで使う「ステークホルダー」 ……ほか計67ワードを収録!
-
-
-
3.9
-
3.1シングルマザーで官能小説家、初恋に暴走する中学生など、不器用な愛が弾ける女性たち。生きづらさも涙も明日の力こぶに変わる! はちきれそうな人生の輝きを詰め込んだ短篇集。 「初恋」 …12歳の体の中を暴れまわる“恋する本能”。女性同士だって関係ない。 「譲治のために」 …聡明で可愛い息子が、いつしか私の人生を狂わせていく。 「メアリーとセッツ」 …長いひきこもり生活が、正体不明の少年に打破されて―― 「官能小説家の一日」 …乳飲み子をあやし、今日も私はエロの本能を呼び覚ます。 「世界裏」 …若書きのホラー小説が、恐ろしき日常の裏面をくつがえし…… 「戦うなと彼らは言った」 …ファンタジー小説家は、いじめられた男子生徒の前でなにができるのか。
-
-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 新古今時代の典型的歌合三種、四本を影印。『水無瀬恋十五首歌合』(親長自筆本=日大図書館蔵、異本=編者蔵)建仁九月十三日、後鳥羽院が水無瀬殿に於て催され、俊成判とされている。『若宮撰哥合』(編者蔵本)「恋十五首歌合」より更に撰歌したもので、後鳥羽院の御自判、建仁二年九月二六日に成る。『桜宮十五番歌合』(書陵部蔵本)「恋十五首歌合」からの撰歌によるもので、俊成が追判して建仁二年九月は、新古今集撰修の最中であり、「十五首歌合」からは新古今集に十五首も入集されている。また、新古今歌風の頂点に立つ問題作が含まれている点でも注目される書。付・別冊解説。
-
3.7
-
4.2私立探偵フィリップ・マーロウは化粧品会社の経営者ドレイス・キングズリーのオフィスに呼ばれた。彼の妻はどうやら男と駆け落ちしたようだ。マーロウは妻の安否確認を依頼され、その足取りを追うことに。だが、たどり着いた湖の町でマーロウが見つけたのは、別の女の死体だった――。旧題『湖中の女』の新訳版
-
-森が招く、沼が誘う……遠くなってしまった裏山や裏庭に“誰か”がいる! 父の一周忌が済んだ夏の盛りのある日、中学二年生の昭彦は、母とともに滝上市の父の旧家に越してきた。そして、その少年と出会った。夏だというのに枯れ草があたりを覆い、池の表面には薄く氷が張っていた。ポシャッという水音とともに少年は消えて…。(「水底の顔」より) モダン・ホラーの第一人者が贈る、珠玉の怪奇幻想短篇10本を収録。 *水底の顔 *生首を蹴る男 *魔像を穿つ *蓋のない柩 *森に憩う *かけすと拳銃 *野ざらし *恐竜(ネッシー)に出会った朝 *ライヴ・スクリプト *猫が出てきた部屋 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
-
3.7
-
3.5スケルトン探偵シリーズ最新作。異様な骨の正体とは? 十年前、ハワイで大牧場を経営するマグナスが失踪を遂げた。その遺骨が海の中から発見され、遺族の証言では当時のマグナスは殺し屋に命を狙われていたという。彼は逃亡の末にかわりはてた姿になったのか? 現地を訪れていた人類学教授ギデオンは調査を開始。当初、それはごく普通の骨に思えた。だが、やがてその骨の異常さが明らかになり、遺族の隠されていた秘密が露わに…… /掲出の書影は底本のものです
-
3.5水崎大学数学科に通う神前裕人(かんざきひろと)は、ひょんなことから殺人事件の現場に遭遇。被疑者として警察署に連行されてしまう。嫌疑をかけられたままの状態に不安を感じた裕人は、刑事の促しに応じる形で、自身が通う大学の怪異研究会に足を運ぶことに。そこでオカルトマニアの水無月透華(みなづきとうか)との出会いを果たした裕人の日常は、その日を境に一変。透華に振り回されながら、さまざまな事件の現場に足を踏み入れていくことに…。 街中で突如燃える女、棺の内側から響く物音、目だけくり抜かれた死体…怪異の仕業とも取れる事件の真相を、「思考実験」をもとに導き出す超常×解決ミステリー! 装画:wataboku
-
3.5偶然通りかかった、阿久津との思い出の場所。そこで私たちは出会い、恋に落ちたのだ――。18年前に事故死した男との愛の日々を記憶によみがえらせたその日の晩、突然かかってきた電話の主は……。不思議で怖く、どこか懐かしい「異界」への扉を開く幻想小説8編。夢と現実、現在と過去、そして生と死があやなす小池真理子の妖しくも美しき世界へ、これからあなたをご案内いたします。
-
3.5
-
4.0島に帰ろう。家族の声を聞きに。 お盆を迎え、久しぶりに九州のとある離島に集まった吉川家の面々。 この島ではお盆の夜に、島ならではの行事が執り行われる。 その行事に向けて忙しなく動く家族の声を、敬子は眠たげに聞いていた――「港たち」 帰省先には、相変わらず酒に浸る父や、知り合いの家を飲み歩く男がいた。 昔のことに水を向けると、彼らは仕事で羽振りが良かった時代の武勇伝を語り出す。 この頃、社会はコロナ禍から回復しつつあった――「明け暮れの顔」 緩やかな坂の上にある教会風の建物で行われる、従妹の結婚式。 稔は煙草を一服するために式場の外へ出ると、空を旋回する鳶が目に留まった。 ふと、幼い頃の夏に、父と島で見た光景がよみがえる――「鳶」 ・・・・・・など、吉川家のとある1年間をたどる豊かな語りの5編を収録した、 芥川賞受賞作『背高泡立草』に連なる小さな島の物語。 【著者略歴】 古川真人(ふるかわ・まこと) 1988年福岡県生まれ。國學院大學文学部中退。 2016年「縫わんばならん」で第48回新潮新人賞を受賞しデビュー。 2020年『背高泡立草』で第162回芥川龍之介賞受賞。 その他の著書に『四時過ぎの船』『ラッコの家』『ギフトライフ』がある。
-
-メグレのもとに、教師をしている旧友から一通の手紙が届く。教え子の電信技手が港町フェカンで起こったトロール船の船長殺害の容疑者として逮捕されたという。旧友の依頼で事件の解明に乗り出したメグレは、船員たちの複雑な心理状態から事件の謎をひもといていく…
-
-童話と小説のジャンル分けをしてはいなかった作者、壺井栄児童文学集より 小豆島に巡礼するおへんろさんがたくさん島にわたって来たころのこと。村の船つき場の桟橋近くにちいさな店ミドリヤ屋がある。 小学生の孫娘と暮らす、六十すぎたおばあさんがひとりできりもりしている店で、質素な旅人に重宝な店。 みやげものや日用品を商い、夕方は手打ちうどんやいなりずしを食べる店。 出る船、着く船、孫娘ケイ子とおばあさんの暮しは汽笛とともにあった。 【著者】 壺井栄 小説家 1899年 - 1967年 香川県小豆郡坂手村(現内海町坂手)生まれ。 坂手郵便局や役場勤務後、同郷の壺井繁治を頼り1925年に上京。 以後東京。 1941(昭和16年)『暦』が第4回新潮社文芸賞を受賞。 1955(昭和30年)『風』で第7回女流文学者賞を受賞。 『母のない子と子のない母と』で第2回芸術選奨文部大臣賞を受賞。 1954(昭和29年)映画「二十四の瞳」(木下恵介監督、高峰秀子主演)が公開され、全国的ヒットとなり、小豆島と壺井栄の名が一躍クローズアップされる。
-
-ふられる時には、共に移動してみる、 というやり方もある。 女と男がいて、別れが生じようとしている。 よくある話だ。別れは時に、唐突に訪れる。 別れ話、とは言うけれど、どちらかが決めてしまったら 決意はなかなか覆らない。 2人にとっての最後の時間を、日常ではなく、 列車や、ホテルや、自動車の中で過ごすことで 時間ばかりでなく、互いの中を流れていく何かがあるだろう。 もう二度と会わないのだとしても、 その「流れ」を2人はその時、確かに共有している。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。81年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
-
-
-
-横浜の町を人力俥を引いて走りまわる元気少女・おりんの名推理! 明治38年、関東大震災で大打撃を受ける前の、横浜がもっとも華やいだ時期。少女おりんは、昼間、名門ミッションスクールに通うおしとやかな女学生。夜は、俥夫として、港町ヨコハマを駆けめぐる。横浜一豪華なホテルから飛び降り自殺をしようとしていた同級生を見つけたおりんは、「悪魔からの手紙」におびえる級友を救うため、俥引きで鍛えた脚力と、持ち前の好奇心を武器に、謎に挑む。 ●山崎洋子(やまざき・ようこ) 1947年、京都府宮津市生まれ。コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。横浜を描く作家として名高い。現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
-
2.8
-
-
-
3.7
-
4.3「水俣」はなぜ世界をひきつけたのか。近代化と日本的体質の悪しき象徴=水俣病を見つめ続けた作家による「水俣」の姿、未来への視座。J・デップ主演映画「MINAMATA」2021年9月公開。
-
3.4
-
3.8
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。