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Posted by ブクログ
スケルトン探偵ギデオン・オリヴァー・シリーズ12作目の本作は従来のシリーズキャラクターである妻のジュリーはもとより、FBI捜査官でギデオンの友人であるジョン・ロウも登場する。
このシリーズにおいて一ファン、一読者として期待するのは新たなシリーズ展開だとか転機だとかではなく、いつもように骨に纏わる出来事が発生し、それにギデオンが関わる事で意外な事実が発覚していくというマンネリズムだ。このマンネリズムこそ、本作が安心して読めるシリーズ物の王道である事を表しているといえる。
今回の舞台はハワイのハワイ島。確か以前にも舞台になっていた記憶がある(『楽園の骨』だったかな?)。
ハワイの地で牧場を始め、一財を成したスウェーデン移民の子孫の間に残された遺産問題が今回のテーマになっている。
前作『骨の島』の時には骨を検証する事の必然性と事件との関係が乖離しているかのような印象を受けたが、今回はそれは解消されていたものの、かつての作品に見られた骨から解る事実は過去の事件を疑うきっかけとなっているだけで、メインではない。
まあ、骨をテーマにした本作であるからネタにも限界があるのだろう。シリーズ物の宿命として受け止めるしかない。
本作は年末に行われる各誌のベストテンやオールタイムベストに挙げられるような派手さのある作品ではない。
しかし、一読者としては前にも述べたように、このマンネリズムが心地よいのだ。出版社が刊行を止めない限り、私は読み続けていこうと思う。
Posted by ブクログ
<スケルトン探偵>ことギデオン・オリバーのシリーズ。
ワシントン大学の人類学の教授で、人体の骨の特徴から年齢・性別・体格などなどを割り出すという考古学みたいなものが専門のアマチュア探偵ものです。エルキンズが骨格人類学者だったそうで、すごく専門的で緻密だけれど素人もついていける丁寧な解説と推理で読ませるという他には似たものが無い独自のシリーズです。あまりポピュラーじゃない専門的な骨格に対して尋常じゃない興味を示してあきれられるギデオンですが、それ以外はいたって普通の人物です。時間が経って傷や痛みなどの生々しさが風化している骨は平気だけど、死体なんかは恐ろしくてとても冷静に検証したりできない、という、とても率直なおじさんです。
これは去年旅行で行ったハワイ島が舞台で情景がリアルに思い浮かべられたので余計に楽しんで読めました。
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