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海の近くの湘南の街に、屋根から電信柱の突き出た家があった。その不思議な佇まいに惹かれて屋敷を訪れた著者は、90歳を超えたパワフルなミドリお婆さんと出会う。彼女は建築が大好きで、この家も自分で設計して建てたという。6世帯が共同で暮らす屋敷には、奇妙な仕掛けがいたるところに存在して――。カラクリ屋敷の秘密と波瀾万丈のミドリさんの生き様を軽快につづる、傑作ノンフィクション。
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Posted by ブクログ
ミドリさんの人間的な魅力が凄すぎてとても面白かった。面白かったし読みやすかったが図などがないとわかりにくい事柄もたくさんあり、理解しきれないまま読み進めた(でも面白いからOK)ところが多く、消化不良ではある。 ご近所野幌の開拓の頃のことも少し知ることができ、興味とワクワクが詰まった一冊。
ミドリさんと屋根から煙突の伸びる素敵な家。屋根も柱も建具も庭も、何もかも手を抜かず美しい。ものを作る楽しさとはこういうものなのかと思わせる。 書かれていることは美しく、豊かなのだが、微妙に構成が悪い。情報量が少ないというかとっちらかっている印象があり、もったいない。 実際に作者が知った通りの時...続きを読む系列にとらわれずに、ミドリさんの故郷、生い立ち、なぜこんな家を作ったのか、住んでいる人、など章ごとにまとめたほうが読みやすいんじゃないかなぁ。 あと、フィクションの児童文学として読んでみたい。 ある小学生が、帰り道に「いつもと違う道を通ってみよう」と歩き出す。すこしずつ見なれぬ場所が出てきてわくわくしていたが、やがて「知らないところ」に居ることに気づいてしまう。不安な中、見たことがあるものがないかとあたりを見回すと、そこには屋根から電柱が伸びる、奇妙な家を見つけた。 ふらふらとその家に進んでいく小学生。そこでその子は、ミドリさんと呼ばれるおしゃれなおばあさんと出会い、思いもよらぬ経験をするのだが、それはまた別のお話。
平塚にあった、屋根から電信柱が突き出ている風変りな家の持ち主、木村ミドリさんの一代記? ミドリさんや身内の人たちの言動や生き方など痛快なんだけど、主題が何なのかよくわかんなかった。ユニークだったり進取の気性に富むのって、わりと血筋によるのかなと思ったり、同類は結びつき会うんだなと思ったり。
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ミドリさんとカラクリ屋敷
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