作品一覧

  • これからはじめる ロシア語入門
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    1巻2,530円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 文字と発音から始めて中級へ! 楽しく明快な解説で無理なく身につく! NHKテレビロシア語番組の講師による、ゼロからロシア語をしっかり学びたい人に贈る入門書。「これから何を学ぶのか」というロードマップが各課に明示されて学びやすい。よく使われる会話を例に、ロシア語理解に必要な文法を段階的に丁寧に解説する。関連表現、基本語彙を使った練習問題などが盛り込まれ、無理なくロシア語で表現できる内容が広がるほか、やさしく語りかけるような解説やユーモラスな会話例もやる気を駆り立てる。初級レベルで必要とされる項目をほぼすべてカバーしており、中級を目指す人の復習にも最適。巻末に名詞・形容詞などの格変化表、動詞の変化表、辞書代わりに使える単語帳などを収載。音声ダウンロード付き。 〈音声のダウンロードについて〉 本書を購入された方は、本書の音声をNHK出版サイトからダウンロードできます。詳しくは書籍内の説明ページをご参照ください。
  • 緑の天幕
    4.3
    1巻4,180円 (税込)
    いつも文学だけが拠りどころだった――。スターリンが死んだ一九五〇年代初めに出会い、ソ連崩壊までの激動の時代を駆け抜けた三人の幼なじみを描く群像劇。近年ではノーベル文学賞候補にも目される女性作家が、名もなき人々の成長のドラマを描き、強大なシステムに飲み込まれることに抗する精神を謳いあげた新たな代表作。

ユーザーレビュー

  • 緑の天幕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一貫して非常に面白い小説でした。
    文学や音楽、絵画が多数引用され、文化的な豊かさを感じました。
    シェンゲリ先生が、”人間がどのような通過儀礼を持ってして文化的で道徳的な成熟した人間になるのか”と考察しているところは私も興味あるテーマだったので、カーチャとの結婚後のシェンゲリ先生があまり登場せず語られることがなかったのは少し残念でした。
    それでも登場人物の一人一人が政治的な正しさや自身の幸福を追求している姿が鮮やかで、この本を手に取ったのは偶然でしたが、読むことができて本当に良かったです。

    0
    2023年05月05日
  • 緑の天幕

    Posted by ブクログ

    大作でした.
1953年のスターリンの死から1996年までが舞台であるが,1996年は完全に後日談であり,ほぼ全編にわたってソ連におけるフルシチョフ&ブレジネフ時代の抑圧された社会と,それに抗う人々が描かれている.
表紙には「幼なじみの3人の少年と,そこに同世代の3人の女性が交錯し,」とあるのだが,主人公たちは3人の少年たちで,彼らを軸に市井の人々(とはいっても,KGBの監視下にあるような,反体制派知識人が多いのだが)の物語が綴られる.
3人が成長して以降は時系列もバラバラになり,また,登場人物も多いので,何度も以前の章に戻って確認をしながら読み進める羽目になりました.人物一覧や相関図を作りな

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    2022年07月17日
  • 緑の天幕

    Posted by ブクログ

    『「死んだのよ!何寝てるの、このバカ!起きてよ!スターリンが死んだのよ!」「発表があったのか?」父は前髪が額に貼りついた大きな頭を起こした。「病気だって言ってた。でも死んだんだよ、絶対そうよ、死んだのさ!私の勘がそう言うんだよ!」それからまた訳のわからない叫び声が続き、その合間に芝居じみた問いかけが差し挟まれるのだった。「ああ、何てこと!一体これからどうなるの?私たちみんなどうなっちまうの?どうなるのさ?」父は軽く顔をしかめて乱暴に言い放った。「何叫んでるんだ、おまえバカじゃないのか?これ以上悪くなんかなりようがないだろ!」』―『プロローグ』

    これまで読んだリュドミラ・ウリツカヤの「ソーネチ

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    2022年05月16日
  • 緑の天幕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「おまえバカじゃないのか?これ以上悪くなんかなりようがないだろ!」(P9)

    1953年スターリンの死から始まって、1996年1月28日までの人間模様が描かれる。

    主要な登場人物は3人の男子、イリヤ、サーシャ、ミーハ。彼らは良き先生に出会い成長していく。彼らを軸に蜘蛛の巣のように張り巡らされた人間関係が描かれる。物語は時計の針が行きつ戻りつ、閉じられた物語に違う扉が取り付けられまた開かれる。彼らの若さゆえの情熱から生じる軽率な行動は希望と絶望をもたらす。

    誰がどうなるのか、というより「この国は、歴史は、どうなってしまうのだろうか?」という、時代のうねりを感じつつ読むことができました。

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    2022年03月30日
  • 緑の天幕

    Posted by ブクログ

    イリヤ、サーニャ、ミーハ3人の少年の生い立ち、成長を中心とした物語、その1人イリヤと学友オーリャの書き表しが多くを占めるのは、イリヤの個性が突出してソ連という時代背景から波乱万丈という生涯が輝きを放ち著者に最も訴えたからだろうか。
    3人が兵役に適性を欠いた事が彼らにとって幸運だった。
    3人とも家族環境やシェンゲリ先生を中心としたリュルスの活動で思春期の彼らの思想や理念、哲学が育まれ、自分に正直に生きた人生だったと思う。
    登場人物が多く関係をつかむのが難しかった。

    あの強権的、独裁国家の共産国ソ連という国で、そこには思想や言論、見聞、読書、広報、文化等に制限された困難な状況において、この小説は

    0
    2022年02月05日

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