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情熱の報い
アンジェリーナは十六歳で未婚の母となり、一人で息子を育ててきた。息子の父親はジェイク・ウィンターズ。現在アンジェリーナが運営するワイナリーで、以前働いていた青年だ。危険な魅力にあふれる不良少年だったジェイクに、アンジェリーナはひと目で心を奪われてバージンを捧げた。だがすぐに周囲に仲を引き裂かれ、ジェイクには息子の存在さえ知らせていなかった。ある日偶然ジェイクがワイナリーを訪れ、二人は十五年ぶりに再会する。今や敏腕弁護士となった彼に胸をときめかせつつも、アンジェリーナはどうしても過去の傷を忘れることができなかった。そんな彼女に、ジェイクは二人だけで夜を過ごそうと提案した。 -
大晦日のシンデレラ
シンデレラのお話は好きじゃないし、王子様も望んでいない。それでも今年最後の夜を、ニコルは精いっぱい楽しもうと決めた。富豪の名士ばかりが集まる、社交クラブの大晦日パーティ。裕福な夫を見つけなさいと親戚夫妻が失業中の彼女を誘ったのだ。まもなく年が明けるころ、ニコルは一人の男性を紹介された。アンドルー・コルトン・タイラー三世。大企業の社長だという。見るからに洗練された彼は、社交辞令かニコルをダンスに誘う。やがてカウントダウンが始まった。3、2、1……歓声があがる。新年おめでとう――その言葉が、アンドルーの唇にかき消された。 -
魔女は愛のセラピスト
緊急治療室で働く医師のダニエルは、我が目を疑った。大怪我をしてやってきたのは、犬猿の仲のレースではないか。著名なセックスセラピストの彼女は、憎らしいほどセクシーで、会うたびに彼を挑発してからかってくる。だが何より腹立たしいのは、意に反して欲望をおぼえる自分だ。きっとレースは、男を惑わせるふしだらな魔女に違いない!ところが担当医がダニエルと知ると、レースはパニックに陥り、傷を負ったお尻を見せたくない、と顔を赤らめて抵抗した。無垢な反応に戸惑いながら、彼は家まで送ろうと申し出た。 -
君は僕を愛してる
建築家のギャヴィンにとって、顧客のセーラは特別な存在だった。いつか彼女も、ギャヴィンこそ運命の人だと気づくと信じていた。ところがセーラは、経済的な事情で家を手放すと言い出した。僕が彼女の――未来の花嫁のために設計した家だというのに!最善の解決方法はこうだ。僕がルームメイトになって家賃を払う。ともに暮らして自分に目を向けさせたら、そっと愛を告げるのだ。一方のセーラは、ギャヴィンの申し出に動揺を隠せなかった。同居なんてしたら、私のひそかな願望を見抜かれてしまうわ!彼ほどすてきな人に、私が相手にされるはずはないのに……。 -
結婚はビジネス?
一族の会社で働くアヴィーナは、上司である二人の義兄とともに大企業ランカスター・グループの新社屋披露パーティーに赴いた。その席で、彼女が動揺するほどじっと見つめてきた黒髪の男――彼こそがグループの最高責任者、ナイル・ランカスターだった。そのナイルが義兄たちを通じ、彼女と知り合いたいと言ってきた。彼との取引を望む二人は、チャンスとばかりに驚喜している。私を生け贄にする気ね! アヴィーナは憤り、会場を逃げ出した。数日後、再びランカスター関連の小さな催しへの招待があった。トップが来るような会ではないと知り、安心して出席すると……。 -
キャンセルにご用心
ある日、重役秘書のテッサが出社すると上司から急を告げられた。社長の大事な出張に随行するはずだった秘書が入院したため、代わりとしてテッサを推薦しておいたというのだ。敏腕社長のブレイズは全女性の夢の化身と言われる人物。そんな世界の違う男性につき従うのは荷が重いと感じる一方、彼への憧れの気持ちも否めず、テッサは引き受けることにした。宿泊先で仕事をしていると、突然ブレイズが髪に触れてきた。驚きのあまり頭が真っ白になりながらも、テッサは心に思った。たとえ一夜で終わっても、夢のような思い出が残せるなら……。 -
甘い屈辱
★避けてきた男性と愛を交わすのは家族のため。でも、なぜか胸が震え、体が熱くなる。★会社を救うために、ある投資家の男性の要求を聞いてほしい。父から受け継いだ会社を経営危機に陥らせた兄の頼みに、宝石デザイナーのカサンドラはショックを受けた。その男性ディエゴは謎めいた過去を持つ青年実業家で、彼女と夜を過ごすことを条件に、財政援助を申し出たのだという。かつてカサンドラはディエゴに唇を奪われたことがあった。いまもその記憶は鮮明で、彼を見るだけで鼓動が激しくなる。けれど危険な魅力にあふれた彼とかかわれば、きっと傷つくだろう。病床にある父を気遣いつつも、非情な要求に怒ったカサンドラは、ディエゴと対決するため彼の会社に乗りこんでいった。 -
風少女
赤城下ろしが吹きすさぶ、寒い2月。父親の危篤の報を受けた斎木亮は、前橋駅に降り立った。そこで初恋の女性の妹・川村千里と偶然に出会う。彼女の口から初めて聞かされる、姉・麗子の死。睡眠薬を飲んで浴室で事故死、という警察の見解に納得のいかない、亮と千里は独自に調査を開始する。最近まで麗子と付き合いのあった中学時代の同級生を、訪ねるが――。調査の過程で再会する、中学時代とは変わってしまった同級生の姿に困惑しながらも、亮は真相に辿り着く。著者の地元、前橋を舞台に、一途な若者たちを描いた青春ミステリの傑作。約20年ぶりの大幅改稿で贈る決定版。 -
プラスチック・ラブ 柚木草平シリーズ8
枯れた公孫樹の葉がアイスダストのようにふりそそぐ十二月、中学の同級生・竹田寛子が、ラブホテルで殺害された。高校二年生の木村時郎は、かつて一日だけデートしたことがあった寛子が、最近どうしていたのかが気にかかり、彼女の高校の同級生を訪ねる。すると寛子は、交際中の相手について、“プラスチック・ラブ”という謎の言葉を残していた。その帰り、時郎は事件を調査している柚木草平と出会う――。『刺青白書』に先駆け柚木草平の姿を客観的に描写した表題作「プラスチック・ラブ」など、時郎の目から八つの事件を綴った連作短編集。青春私立探偵シリーズ番外編。 -
赤ちゃんをさがせ
妻と称する三人の妊婦が待っていた屋敷で繰り広げられる本妻捜し「お母さんをさがせ」。両親に黙って出産しようとする女子高生と、父親の名乗りをあげる三人の男性が引き起こす大騒動「お父さんをさがせ」。次々取り消される依頼と、新興宗教絡みの拉致事件「赤ちゃんをさがせ」――自宅出産専門の出張助産婦コンビが向かう先は、なぜか奇妙な謎を抱えた家庭ばかり。明晰な頭脳でそれらの謎を鮮やかに解き明かすのは(推定)七十歳、通称「伝説のカリスマ助産婦」明楽先生!見習い助産婦・陽奈の成長と安楽椅子探偵の冴え渡る推理を描く、爽やかなユーモアに満ちたシリーズ第一弾。 -
スタジアム 虹の事件簿
観客席で不審な行動を連発し、遂には風に舞う紙吹雪の中で無数の一万円札をばら撒き始めた男の真意は? 自分が高校教師殺害事件の真犯人だと唐突に名乗り出た青年の運命は? アルバイトの女の子が遭遇した奇妙な出来事の意味は? そして、“結婚”の二文字を前にして揺れ動く女性が巻き込まれた事件の行方は? プロ野球球団・東海レインボーズのスタジアムで、不思議な事件を次々と解決に導くのは、筋金入りの野球音痴の球団オーナー虹森多佳子。優勝の夢に向かって走り始めた万年最下位球団の奮闘と、安楽椅子探偵の名推理を軽やかに描いた愛すべき本格ミステリ。ユーモアミステリに新風を吹き込む青井夏海のデビュー作。 -
キャッツアイころがった
滋賀県北部の余呉湖で身元不明の死体が発見された。顔が潰された上、指が切り取られ指紋もない。唯一の手がかりは、胃の中にあった一粒の宝石――キャッツアイ。続いて京都の美大生、大阪の日雇労働者が連続して殺害され、ともに口にキャッツアイを含んでいた。三府県での合同捜査は混迷を極める。事件の鍵は殺された美大生が旅行していたインドにあると、その同級生の啓子と弘美は一路彼の地へと飛び立つ……。果たしてキャッツアイの意味と、連続殺人事件の真相を探りだせるのか。第4回サントリーミステリー大賞を受賞した著者初期の傑作。 ※本作品は東京創元社、文藝春秋で同一タイトルの作品が販売されております。本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。 -
裁判狂時代
「石原裕次郎の弟」を自称する窃盗犯、エロに暴走する検察官、極刑を望む痴漢など、新聞やテレビ報道では決してわからない仰天法廷劇を、「傍聴ブーム」の火付け役が独自の視点で活写。究極の面白裁判全15編。今日からあなたも傍聴マニア! -
本当は怖い日本の風習としきたり
おばあちゃんが言ってたことは本当だったんだ!村のオキテを破った時、何かが起こる!201の妖しい伝承、驚きのタブー!1.本当は怖い 山の民の風習としきたり 2.本当は怖い 海の民の風習としきたり 3.本当は怖い 結婚と出産の風習としきたり 4.本当は怖い お葬式の風習としきたり 5.本当は怖い 47都道府県の風習としきたり 6.本当は怖い 年中行事の風習としきたり 7.身の毛もよだつ怖い風習としきたり 8.本当は怖い 日本のわらべ歌 9.日常に潜む怖い風習としきたり―この約束には理由(わけ)がある!― -
車いすのパティシェ
表題作を含むニッポン放送ラジオ番組「10時のちょっといい話」のパーソナリティうえやなぎまさひこ氏が過去に放送した約1000話の中から厳選した心温まる実話23編を収録。両脚を切断した後もケーキ作りに励む「車いすのパティシェ」、父が息子に贈ったお墓「天国への郵便ポスト」、大阪大空襲の被害から人々を守った「命を運んだ救援電車」など。ラジオファンも、ラジオを聞かない人にも読んでほしい1冊。朝10時はニッポン放送を聴こう。 -
誇大毛想
「ハゲは大人になるチャンス。神様が言っているんですよ、大人になれよと」山田五郎、「ハゲというのはだんだんハゲていくから怖い。それがハゲのプロセス」久住昌之、「カブると外すのが大変。カブるのは三日、外すことを決意するまでに三年かかった」杉田淳、「モテないハゲは弱気が原因。オネエちゃんに『もうダメ、ハゲてなきゃ』って言わせないと」佐々木勝俊、「僕は思うけど、ハゲるに任せようというのは、ゆるやかな悲しさですよね」上杉清文、「ハゲでギラギラ感がなかったら、もうこの人終わってる、ハイ消えた!って思われますよ」倉田真由美。と、ハゲについておかしくも真面目に徹底頭論!した好著。 -
学校では教えない歴史の「その後」
歴史の授業で、坂本龍馬は近江屋で暗殺されたなどとだけを教えられる。しかし、歴史はそれで終わるわけではない。龍馬には突然に未亡人となってしまったお龍という伴侶がいた。彼女に課せられた数奇な運命は、まぎれもなく龍馬暗殺の「その後」の歴史の一部である。教科書に載っている歴史は断片にすぎない。じつは、教えられた歴史の「その後」こそ、人間味のあふれたエピソードに彩られているのだ。本書では、歴史人物の後半生や歴史事件後の顛末を追跡した。そこには、驚くような数奇な人生が続いていたのである。 -
「鉄漫」関西ぶらり列車旅
京阪沿線で育った鉄ちゃんアナウンサー羽川英樹の鉄道漫遊記。昭和のオヤジたちのシアワセを求める関西列車旅。JR、関西大手5社、中小私鉄各路線の蘊蓄から、とっておきのB級グルメまで鉄道が楽しくなるガイド。安上がりでノスタルジックな列車の旅、温泉情報、旅館案内も万全。 -
贋姫 ‐プリンセスメイクビリーブ‐
詐欺グループの一員である由基の新しい仕事は、ホテル王の孫娘・深里をターゲットとした結婚詐欺である。真っ白なワンピースが似合う可憐な深里は、見た目とは裏腹の少年っぽさをもつ不思議な少女だ。まずは、身体を手に入れようと深里を酔わせた由基だが、引き裂いたドレスから覗いた胸が男のものだと知って驚かせる。女だと思っていた深里は、なんと自分と同じ男だったのだ! -
美少年売ります the BOY’s ON SALE
僕、如月結希は、高校生。こういっちゃあなんだか俺はとびきり美少年だ。だから俺にベタ惚れな番犬・一之瀬悟という同級生もいる。「5億円でお前のモノになってやるよ」「愛はセックスだ」と言っては一之瀬をからかっていた。だが、どうやらバチがあたったみたいだ。だって修学旅行先で美少年売買組織に誘拐されちゃったんだから! しかも男相手に『調教』を受けるハメに!~ 忠実な番犬×ワガママ美少年のハイパーラブ! 愛は心?お金?それともセックス? -
自在力
心も体も運命も、すべてをよくする秘法があった! 健康長寿の達人・塩谷信男氏が編み出した「正心調息法」。 深い呼吸と強いイメージを組み合わせたその健康法を実行すれば、 病気知らずの健康・長寿に加えて、人生百般を自在に生きることが可能になる。 多くの実例が物語る、その驚異の効果とは? *目次より プロローグ 九十を過ぎて天命を知る 第1章 人生万事がうまくいく妙法がある 第2章 宇宙無限力を人生に活かす 第3章 呼吸法で全身細胞がよみがえる 第4章 見えざる世界の実在を知る 第5章 大動乱の時代をどう生き抜くか -
柊探偵事務所物語
4年前まで警視庁に勤務する刑事だった柊慶二郎は、従業員2名の小さな探偵事務所で所長を務めている。道楽家業の事務所には、普段あまり仕事が来ることはなかったのだが、珍しく慶二郎自身を指名する依頼が入ってきた。内容は、ストーカー行為を受けている人気男性モデルの身辺警護。自らそれをこなすことになった慶二郎は、彼の高飛車な態度に我慢ができず……。 -
電脳幽戯
探偵業を営む鷺浦悠人は、ある青年の死を調査中に「Foolish Children」というウェブサイトを発見する。それは命をかけるゲーム。一方、女子高生の都薙緋真は、友人の川崎真夜が突然姿を消したことで途方に暮れていた。やがてふたりは出会い、ネット上のゲームが引き起こす恐怖の渦に巻き込まれていく――。若い感性が、現代に生きる人間の浮遊感を絶妙に描き出す。ホワイトハート新人賞受賞作! -
日本殺人事件
その国に辿り着いたわたしを出迎えてくれたのは、カンノン様のありがたい巨大な微笑だった――。人生を一からやり直すため、長年憧れ続けた日本へ赴いた私立探偵トウキョー・サム。そこは、伝統と現代が奇妙に交錯し、神とホトケ、そしてサムライ・スピリットがいまなお息づく神秘の国であった。異国の風物や習慣に驚嘆し、戸惑いながらも、真のサムライにならんと意気込むトウキョー・サム。そんなサムが遭遇した奇妙なセップク事件、茶室の密室、オイラン見立て連続殺人! 徹底した趣向とアクロバティックな論理の結実が、本格ミステリのさらなる可能性を切り拓いた、山口ミステリの真骨頂。日本推理作家協会賞受賞作。 -
雨に殺せば
《黒川博行警察小説コレクション》 大阪湾にかかる港大橋の上で現金輸送車が襲われ、銀行員二人が射殺された。その翌日、事情聴取を受けた行員が自殺する。さらに、捜査線上に浮び上った容疑者の死体が発見され、事件は複雑さを増していく……。大阪府警捜査一課の二人の刑事“黒マメコンビ”が、軽妙な会話を交わしつつ、日本画壇の内幕に迫り、金融システムの裏側に仕組まれた奸智に満ちた連続殺人事件に挑む! ※本作品は東京創元社、KADOKAWA / 角川書店で同一タイトルの作品が販売されております。本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。
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