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仕事で山陰の田舎町へ来たラーメンフリークの勝間は、寂れた駅前食堂で絶品のキノコラーメンと出会う。だが最高級食材を使った一杯の“神の味”を知った代償は大きかった……。表題作ほか、女の色香が隠し味「禁断のサラエボ豚煮込み」や冥界レストランでしか味わえない「究極のフレンチフルコース」など、驚きの味覚が体感できるグルメ小説6編収録。
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Posted by ブクログ
★★★☆☆ ーー 仕事で山陰の田舎町へ来たラーメンフリークの勝間は、廃れた駅前食堂で絶品のキノコラーメンと出会う。だが最高級食材を使った一杯“神の味”を知った代償は大きかった……。 文庫本の裏に書かれているこのあらすじを読んで即、購入決定。 帯には「味覚の限界を超えた料理小説」とあったけど、あ...続きを読むんまり料理小説という感じはしなかった。 表題作の「神様のラーメン」は前述のあらすじを読んでも分かる通り、ナンセンスコメディ。 料理小説という感じはしないと書いたけど、この表題作は料理のウンチクがストーリーとちゃんと絡んでいて、神田正輝主演の2時間ドラマ『ラーメン刑事』よりよっぽどちゃんとしたラーメンものになっていた。 (『ラーメン刑事』もわりと好きだよ。誤解なきように) 「かむかむえぶりばでぃ」では登場人物たちが血の味について語る場面が平山夢明チックで面白かった。 サクサクと気軽に読めるので通勤通学のお供にどうぞ。
73歳の作家のデビュー作。食をテーマにしたナンセンス・コメディ6編。いずれの作品も73歳と思えぬ『若い感覚』に満ち溢れている。 取り分け、表題作が面白かった。ラーメンの調理法に関する薀蓄、若い頃の筒井康隆を彷彿とさせるドタバタ感。畳み掛けるように落語のようなオチ。 すごい新人作家である。
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多紀ヒカル
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