19世紀作品一覧

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  • ジャポニスム 流行としての「日本」
    4.0
    19世紀後半に西洋を熱狂の渦に巻き込んだ日本ブーム。そのインパクトは新たな美意識へとヨーロッパ人を開眼させた。印象派の画家たちは浮世絵の表現に西洋絵画の伝統にはない斬新な表現法の可能性を見いだし、色彩法、空間処理、線の技法など、「モダンアート」と称される、現代にまでつながってゆく表現法をその影響の元に生み出した。「近代」の感性を生み出した源流の一つとして、「日本」の存在を再評価する。
  • ジャーナリストの生理学
    -
    19世紀のパリで新聞などを舞台に活躍していたジャーナリストと批評家を取り上げ、作家一流の「生理学」の手法で徹底的に批判する。「もしジャーナリズムが存在していないなら、まちがってもこれを発明してはならない」と一刀両断にする結論を見れば、今も昔も新聞は何も変わっていないことは疑いない。新聞の存在意義が問われる今日こそ、ジャーナリストはもちろん、すべての人が手にするべき一冊。(講談社学術文庫)
  • 19世紀イタリア怪奇幻想短篇集
    3.3
    野生の木苺を食べたことがきっかけで、男爵の心と体が二重の感覚に支配されていく「木苺のなかの魂」、〈真実の口〉ドン・ペッピーノの忠義心が試練の数々に直面する寓話風の「三匹のカタツムリ」ほか、世紀をまたいで魅力が見直される9作家の、粒ぞろいの知られざる傑作を収録。全9作、本邦初訳。
  • 19世紀イタリア・フランス音楽史
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ロッシーニ、マイヤーベーア、ベルリオーズ、ベッリーニ、ドニゼッティ、ヴェルディ……。19世紀のイタリア・フランス両国で豊かに花開き、パリやイタリア諸都市の歌劇場で上演された偉大なオペラ作品群はどのように誕生したのか。音楽教育や作曲家を支えるシステムから、新しい作品ジャンルの創造、批評文化の形成までをイタリア音楽学の重鎮が描ききった古典的著作。音楽・演劇愛好者必携!
  • 十九世紀英国の基金立文法学校 チャリティの伝統と変容
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 有名パブリック・スクールの多くは、チャリティ(市民公益活動)によって創設された基金立学校である。19世紀教育改革期、国民教育全体の原資として再編が期待されたにも拘わらず、基金立学校はなぜ中流階級の中等教育機関として、国家統制を回避し独立セクターの中にその公益性を閉じ込めることになったのか。その過程を階層統合の挫折として捉える本書は、王立委員会報告書など公文書からその実態を解明する。教育理念・教育内容を巡る問題を、従来看過されてきた財政基盤との関わりで法制史的に論じた教育史の労作。 【目次より】 はしがき 序論 問題の所在と研究課題の設定 第I部 一九世紀初期基金立学校の実態と再編課題 第一章 基金立学校の基本的形態 第二章 基金立文法学校における「エルドン判決」の意義 第三章 基本財産(endowment)をめぐる論争 第II部 チャリティの監督機関の創設と基金立学校の改組構想 第四章 産業社会におけるリベラル・エデュケーション論争 第五章 チャリティ監督機関の設立と中流階級教育の高揚 第六章 基金立学校の改革構想 第III部 基金立学校の再編過程と二元的セクターの形成 第七章 基金立学校委員会(一八六九─七四年)の政策執行とその性格 第八章 基金立学校への公費補助 第九章 中等教育における公的セクターの成立 結論 あとがき 年表 文献一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 宮腰 英一 教育学者。東北大学名誉教授。東北大学教育学部卒業。専門は、教育学、教育社会学。 著書に、『比較教育学事典』(共編者)『学校と大学のガバナンス改革』(共著)『比較教育制度論』(共著)『19世紀英国の基金立文法学校』『地方教育行政の研究』(共著)『イギリスにおけるIB校と多文化教育に関する調査研究』『校舎が変わる』『国境を越える子どもたち』『国際バカロレア』『地方教育行政と学校事務』『国際的学力の探究』(共著)『現代日本の教育と国際化』(共著)などがある。
  • 一九世紀後半における国際関係の変容と国境の形成
    -
    1巻3,300円 (税込)
    江戸時代後期から明治維新期の、日本の国境が形成される過程について、国際関係の変化の中に位置付けて考証し、国境とは何なのかを考える。 国境の画定は、2国間だけでなく多国間の関与で進展したこと、また千島列島の問題で「竹島」の例を参照されるなど、国境問題が相互に関連していたこと、 国際関係の変容が影響を与えたことを描き出す。 新史料の分析から、これまで知られていなかった問題や、通説の誤りも明らかにする。歴史総合など日本史と世界史の関連を考える素材が豊富に記されている。
  • 「19世紀」でわかる世界史講義
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    【本書のポイント】 ●日本を代表するマルクス学者・的場教授による19世紀世界史講義。 ●「世界史」は資本主義とともに生まれた。19世紀は資本主義生成と成熟の世紀。 ●ウクライナ問題も19世紀でわかる! 19世紀とウクライナ戦争は直結している。
  • 19世紀問題 近代のはじまりを再考する
    -
    1巻1,500円 (税込)
    民族問題や紛争・テロ、そして経済格差……現在の世界的な問題の種は、すでに19世紀に蒔かれていた! 中世からの宗教対立や資本主義の勃興に加え、「国民国家」という考えが定着したことが大きい。国民国家とは、「国民というアイデンティティ」に基づいて成立し、絶対君主ではなく国の主権が領土を統治する国家を指す。それによって生じた様々な軋轢や矛盾は、日本を含む世界を覆い、20世紀の2つの大戦を経て、現代まで続いている。本書では、今日の世界のありようを決定した「19世紀問題」を平易に解説することで、地続きの歴史に生きる私たちに、未来への確かな座標軸を提供する。 《本書の構成》第1章 ◆産業革命とアメリカ独立革命・フランス革命/第2章 ◆ウィーン体制の成立と崩壊/第3章 ◆南下するロシアとオスマン帝国支配の動揺/第4章 ◆ヨーロッパの再編/第5章 ◆ヨーロッパ新統一国家の誕生/第6章 ◆西洋列強の海外進出/第7章 ◆南北アメリカの発展/第8章 ◆東アジアの激動と明治維新/第9章 ◆19世紀とはどのような時代だったのか?
  • 十九世紀ヨーロッパ史(増訂版)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 19世紀のヨーロッパはどんな時代だったのか? カトリック、ロマンチシズム、コミュニズムを超える自由主義への道程を描く附・クローチェ自伝 カトリシズムは因習の故、ロマンチシズムは世紀悪故、コミュニズムは専制の故自由の敵と説く。 【目次より】 増訂版まえがき 訳者のことば 目次 第一章 自由の宗教 第二章 自由の宗教に対立する宗教的諸信条 第三章 ロマンティチスモ 第四章 絶対主義支配に対する抵抗と対立および勝利(一八一五─一八三〇) 第五章 自由主義運動の進展、社会民主主義との最初の軋轢(一八三〇─一八四七) 第六章 自由主義・民族主義の諸革命、社会民主主義の諸革命、および反動(一八四八─一八五一) 第七章 革命の再発、ヨーロッパ一般の自由主義・民族主義体制(一八五一─一八七〇) 第八章 ドイツの統一、ヨーロッパにおける人心の変化(一八七〇) 第九章 自由主義の時代(一八七一─一九一四) 第十章 国際政治、行動主義、世界戦争(一八七一─一九一四) 後記 ベネデット・クローチェ自伝(わが自己批判のために) クローチェの主要歴史書(「ナポリ王国史」を中心に)   坂井直芳 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 クローチェ,ベネデット 1866~1952年。イタリアの哲学者・歴史学者。 著書に、『表現の科学および一般言語学としての美学』『純粋概念としての論理学綱要』 『実践の哲学 経済学と倫理学』『純粋概念の科学としての論理学』『ジャンバッティスタ・ヴィーコの哲学』『ヴィコの哲学』(青木巌訳)『ヴィーコの哲学』(上村忠男編訳)『美学綱要』(細井雄介訳)『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学』(共著)(上村忠男編訳)『歴史の叙述の理論と歴史』『歴史の理論と歴史』(羽仁五郎訳)『ナポリ王国史』『1871年から1915年までのイタリア史』『イタリアにおけるバロック時代史』『1815年から1915年までのヨーロッパ史』『十九世紀ヨーロッパ史 自由の発展史』(坂井直芳訳)『思考としての歴史と行動としての歴史』(上村忠男訳)『クローチェ政治哲学論集』(上村忠男編訳)『イタリアとスペイン ルネッサンスにおける文化史的考察』 (阿部史郎・米山喜晟訳)『エステティカ イタリアの美学 クローチェ&パレイゾン』(共著)(山田忠彰・尾河直哉編訳)などがある。
  • 14歳から考えたい アメリカの奴隷制度
    4.0
    まだ終わっていない。«自由»を奪われた人々の歴史は現在の«人種差別»にもつながっている。 17世紀から19世紀半ばまで、アメリカの発展は奴隷の労働力を搾取することでもたらされた。その傷は癒えることなく、奴隷廃止から160年がたつ今も、社会の分断を引き起こす――。 ヨーロッパによる奴隷貿易の始まりから、北アメリカ大陸に奴隷制度が定着するプロセス、そしてアメリカ合衆国の成立と南北戦争を経て奴隷制度が廃止されるまでを、多くのエピソードとともに具体的に描く。
  • 自由論
    4.6
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日経BPクラシックス 第10弾 「すべてのことが官僚機構で行われている国では、官僚が内心反対していることは何もできない。このような国の政治制度は、経験と 実務能力をもつ国民をすべて規律ある組織に集めて、それ以外の国民を支配することを目的としている。」 この文章は、日本の官僚批判派、あるいは改革派官僚が書いたものではない。150年前に出版されたミル『自由論』の一節だ。 驚くほど、いまの社会の真実を突いている。官僚制の本質は、どの時代、どの社会でも変わらないということだろう。 ミルは19世紀のイギリスを代表する哲学者。父ジェームズ・ミルは著名な哲学者であり、息子に英才教育を施した。そのあたりは息子の『ミル自伝』に詳しい。 本書は、他者に危害を与えない限り、国家は個人に干渉すべきではないという「危害原則」を明らかにしたことで知られる。 リバタリアン(古典的自由主義者)の聖典ともいえるイギリス経験論の金字塔。 言論の自由、思想の自由がなぜ大切なのかを、民主主義のエッセンスをまるでビジネス書のように面白く説いている。たとえば、こうだ。 「ひとつの社会に変わった言動がどれほど多いのかは一般に、その社会に才能や知的な活力、道徳的な勇気がどれほどあるのかに比例する」
  • 自由論
    完結
    4.3
    全1巻770円 (税込)
    文明の発展には個性と天才と多様性が保証されなくてはならない――。国家権力と、個人の自由に関する理論を構築したJ.S.ミルの代表作をまんが化。19世紀。イギリス・ロンドン。高い理想を掲げ、救貧院が各所に設けられてはいたものの、子供の人権はないがしろにされていた時代。捨てられた子供の命を救う学者先生と、才気あふれる孤児の交流を描く、ハートフルストーリー。心温めつつ学ぼう「自由論」のエッセンスを! プロローグ~出会い 1章 自由の原理 2章 思想と言論の自由 3章 半真理と自発性 4章 幸福の要素としての個性 5章 個人に対する社会の権威の限界 6章 原理の適用 エピローグ~個性あふれる未来へ
  • 情熱のカンバス~愛は時空を超えて~
    -
    1巻660円 (税込)
    裕福な婚約者の屋敷に同居している大学生・彩菜。彼が最近つれなくなったため、ちょうど彼の買った古い絵画の前で手淫していた彩菜は、絶頂に達した時なぜかその絵画の時代である19世紀のフランスにいた。そしてそれを描いた画家のヌードモデルになっている自分に気づく。その筆がカンバスの自分の姿をなぞる度に、体のその部分に悦びが走る。さらに筆がじかに肌に触れると思わず声が上がる。画家と愛し合うようになった彩菜は、筆を使ったり、彼女の体をカンバスに見立てたりする、画家とのさまざまなプレイにのめりこんでいくが……。
  • 〈情報〉帝国の興亡 ソフトパワーの五〇〇年史
    4.0
    情報を制する国家が覇権を獲得する!17世紀オランダの活版印刷、19世紀イギリスの電信、20世紀アメリカの電話――、世界史上のヘゲモニー国家は、情報革命の果実を獲得することで、世界の中核となった。しかし、インターネットがもたらしたのは、中核なき世界だった!ソフトパワーの500年の歴史を辿りながら、「近代世界システム」の誕生から終焉までを描きだす一冊。
  • 女教師たちの世界一周 ――小公女セーラからブラック・フェミニズムまで
    -
    『小公女』に登場するミンチン先生といえば、意地悪で醜い独身女。女教師に対してこんな冷たい眼差しが注がれていた19世紀イギリスで、男子校に引けを取らない教育を行う、教師養成のための女子校が誕生した。女教師は女教師を育て、やがて活躍の場を求めてイギリス本国を飛び出していく。インドやカナダ、アフリカ、そして西インド諸島――。大英帝国にイギリス式女子教育を広める冒険の旅は、各地に何を残したのか。その旅路の果てに、知られざる「ブラック女教師」の物語が立ち現れる。
  • 女中小春の英断
    完結
    -
    19世紀末、後期ヴィクトリア朝の英国。 探偵のジョン・スミス氏のお屋敷にご奉公することになった日本人女中の小春(こはる)は、家政婦長(ハウスキーパー)ハンター女史の下、メイド仲間のメリッサと共に働くことになります。 慣れない英国での生活は大変なことだらけ。 でも英国の新しい文化に触れたり、英国の新しいお友達ができたりと、楽しい日々を過ごしていきます。 はたして今日はどんな出会いがあるのでしょうか? 当時の日英の文化や生活を感じる豆知識もたっぷり入った、日常系4コママンガです。
  • ジョージィ! 1巻
    完結
    4.3
    19世紀、ジョージィは2人の兄と母親とオーストラリアの大地の中で暮らしていた。そこへ、ロエルという若いイギリス貴族が現れる。ロエルと出会い、遠くイギリスの地を思うジョージィだが、彼女には出生の秘密が…。80年代に女の子たちを魅了した名作、第1巻!※このコミックスは、旧『ジョージィ!(全4巻)』を全5巻に分冊して再編集したものです。
  • フロス河畔の水車場
    -
    「ずっとそんなふうに自分を苦しめたままでいることはできないよ──」 生きることへの深い洞察とリアリズムの融合した英国小説の真髄、新訳で登場。 【作品のあらすじ】 19世紀、大英帝国として栄華を極める前夜のイギリス田園地帯。製粉と酒造を生業とするタリヴァー家で、個性豊かな少女マギーは父と母、そして誰よりも愛する兄トムと暮らしていた。しかし穏やかで牧歌的な生活は、裁判敗訴をきっかけにした父の死により一変してしまう。父の怨敵に激烈な復讐心を燃やす兄。マギーは宿敵の息子フィリップから激しく純粋な恋情を向けられ、その心に応えたいと願いながらも、しかし兄との絆を断ち切ることはできない。追い打ちをかけるようにマギーの心は、いとこルーシーと婚約寸前の恋人スティーヴンとの狂おしい愛に揺れ動く。人として生きるのなら過去の絆を断ち切るわけにはいかない──少女マギーの葛藤が英国社会の日常を背景に辿られ、当時の知性と現実を描き出す英国小説の傑作。
  • 上地王植琉の私訳古典シリーズ2 海島冒険奇譚〈海底軍艦〉 ―完全版―
    完結
    -
    これが日本版『海底二万マイル』!? 1900年に執筆された「日本SF界の父」押川春浪による海洋冒険小説。明治・大正期の少年たちを虜にし、東宝特撮映画『海底軍艦』の原案ともなった伝説の冒険小説が現代語訳&注釈付きで登場! 19世紀末の帝国主義の激動の時代……果たして、「私」と日出雄少年、そして櫻木海軍大佐の秘密兵器〈電光艇〉の運命やいかに。 上地王植流の私訳古典シリーズ第二弾! 本作品は、『海島冒険奇譚〈海底軍艦〉』分冊版の第一巻~第三巻に「あとがき」まで含めた完全版です。
  • 上地王植琉の私訳古典シリーズ2 海島冒険奇譚〈海底軍艦〉 分冊版 第一巻
    完結
    -
    これが日本版『海底二万マイル』!? 1900年に執筆された「日本SF界の父」押川春浪による海洋冒険小説。明治・大正期の少年たちを虜にし、東宝特撮映画『海底軍艦』の原案ともなった伝説の冒険小説が現代語訳&注釈付きで登場! 19世紀末の帝国主義の激動の時代……果たして、「私」と日出雄少年、そして櫻木海軍大佐の秘密兵器〈電光艇〉の運命やいかに。 上地王植流の私訳古典シリーズ第二弾! 全三巻。第一巻は原作者の「はしがき」を含む「第一回 海外の日本人」から「第十回 フカの水葬」までを収録しております。
  • 人口の中国史 先史時代から19世紀まで
    3.5
    一八世紀に突如起こった人口の爆発的増加は,中国を知るための鍵である.それはなぜ,どのように起き,今まで続いてきたのか.文明の始源からの歴史がもたらしたさまざまな条件と,大変化のメカニズムを明らかにし,現在,そして未来までも人口史から読み解く.ヒトの生態を羅針盤にゆく,中国四千年のタイム・トラベル.

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  • 人口論
    4.0
    人口から世界が見える! 「人口は等比級数的に増加するが、食糧は等差級数的にしか増えない。そして、人の性欲はなくならない。」シンプルな命題を提起し、人口と食糧のアンバランスが生む問題に切り込んで、19世紀の進歩思想に大きな影響を与えた書。のちに大経済学者となるマルサスの意気盛んなメッセージを、クリアな訳文で。「大胆にして修辞的であり、華麗な言い回しと情緒に富んでいる」(ケインズ)
  • 人生が楽しくなる 西洋音楽史入門
    4.5
    1巻1,500円 (税込)
    歴史を知ると、クラシック音楽が何倍も楽しめる! クラシック音楽を知るのに、最適な手段は「歴史と一緒に学ぶ」こと。教育YouTuberムンディ先生が〈ヨーロッパを中心とした歴史〉と〈音楽の歴史〉の両方を同時に紹介するありそうでなかった入門書。 「これ、聴いたことある!」「この曲のことか……」「この時、ここで生まれた音楽なのか」 知っている曲が、本書でさらに分かります。 ■本書の特徴■ 1.歴史のストーリーと、その時代の事件や人物を題材にした曲を紹介、そしてその時代に生きた作曲家と、その作曲家の代表曲を解説。 2.紹介した曲についての参考となるYouTube動画のリンクのQRコードを載せています。こちらを読み込むと、YouTubeの外部サイトが立ち上がり、紹介した曲の聴きどころから再生されます。 ■本書の構成■ 第1章 太古の音楽と古代の音楽 第2章 中世の音楽(5~14世紀) 第3章 ルネサンス音楽の時代(14~16世紀) 第4章 バロック音楽の時代(17世紀~18世紀前半) 第5章 古典派音楽の時代1(18世紀中期~後期) 第6章 古典派音楽の時代2(18世紀末~19世紀初頭) 第7章 ロマン派音楽の時代1(19世紀前半) 第8章 ロマン派音楽の時代2(19世紀後半) 第9章 20世紀前半の音楽 第10章 戦後の世界
  • ジークフリート伝説
    4.2
    ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』は、多くの音楽ファンの心を烈しく揺さぶる一大傑作である。また『ニーベルンゲンの歌』は古代ゲルマンの英雄伝説を素に、13世紀初頭に成立した一大叙事詩である。両者に共通する「ニーベルング(ゲン)」は地下に住む妖精の名前である。そしてこの侏儒がとてつもない財宝を所有していた。この財宝をめぐってさまざまな闘争が繰り広げられ、壮大な物語へと発展していくのである。この物語の主人公ジークフリートのルーツはどこにあるのか。古代ゲルマンの「竜退治」「財宝獲得」の英雄伝説や北欧の伝承『歌謡エッダ』『サガ』などの系譜を辿り、また、主人公の人間像と楽劇の魅力を徹底的に読み解き、ドイツ文化の特質とその精神の核心に鋭く迫る。 〔文庫書き下ろし〕 第1章 ニーベルンゲン伝説の生成 第2章 北欧への伝承 第3章 ドイツ中世英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』 第4章 新しいタイプの伝承 第5章 ドイツ・ロマン派による伝承 第6章 19世紀における戯曲作品 第7章 ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』4部作 第8章 20世紀のジークフリート伝説 結び ジークフリート伝説の系譜
  • 水族館の歴史:海が室内にやってきた
    -
    「アクアリウムaquarium」という語が一般に用いられるようになったのは、19世紀半ばのヨーロッパでのこと。鑑賞用に魚を囲いの中で飼う試みには古代ローマに遡る長い歴史があるが、アクアリウムはもともと、水生生物を飼育する容器や装置を意味していた。 海草も含めたひとつの「生態系」として、観察や鑑賞を目的に水生生物が飼育されるようになり、アクアリウムの歴史は始まった。それまで未知の世界だった深海の様子が知られてくるにつれ、人々は海に対する恐怖を克服した。19世紀は蒐集そのものが流行した時代であり、海洋生物の採集がさかんになった。こうした複数の要因が重なり、アクアリウムという装置が発明されたのだ。 海の生き物の生態を知りたいという人々の願望が、いかにしてアクアリウムの発展に寄与し、水族館の創設につながったのか。環境問題と切っても切り離せない、未来の水族館のはらむ問題とは何か。ユニークな文化史の書き手である著者は、豊富な資料をもとに、人々の夢や欲望の投影としてアクアリウム=水族館のなりたちを考察する。人口あたりの水族館の数が世界一とされる「水族館大国」日本で、水族館の過去と未来に思いを馳せる一冊。図版多数。
  • スウェーデンのアール・ブリュット発掘
    -
    知られざる北欧作家の世界が、いま、ベールを脱ぐ──。福祉先進国・スウェーデンで、なぜアール・ブリュットは認知度が低いのか、日本とスウェーデンとの違いとは!?スウェーデン国内に点在する文化施設、団体を訪れながら、世界で初めて、スウェーデンのアール・ブリュット作家を網羅的に紹介する記念碑的一冊!アール・ブリュットが提唱されだした19世紀の作家から、現代に至るまで、全30作家の作品を一挙掲載! 論稿・対談も多数収録!!
  • 数学ガール/ガロア理論
    4.2
    ※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 現代数学に大きな影響を与えたガロア理論とは? 「僕」と4人の少女が軽やかに解き明かす、魅惑の数学物語。エヴァリスト・ガロアに捧ぐ。 累計15万部を突破した「数学ガール」シリーズの第5弾です。 今回のテーマは、ガロア理論。 19世紀初頭、若き天才ガロアによって打ち立てられたガロア理論は、 現代数学のみならず現代科学のあらゆる分野に絶大な影響を与えています。 本書は、方程式の解の公式から、定規とコンパスの作図問題、それらを取りまく群と体の解説を経て、 ガロア理論への理解に向かいます。 これまでの本と同様、「僕」と4人の少女たちが大活躍します。 シリーズの読者はもちろん、数学に関心をもつすべての読者に最良の一冊です。
  • スカトロジア(糞尿譚)
    -
    糞尿に関するウンチク学を、スカトロジーと呼び始めたのが、19世紀末だが、汚物と文学表現との親密関係は、それ以前から、洋の東西を問わず、クソまじめに続けられてきた。とりわけ日本文学とその読者は、このテーマが好きとみえる。作家でフランス文学者の筆者が、博識とユーモアを活用して、糞尿文学を考察した、天下の奇書。
  • スキャンダラスな関係 前編
    完結
    5.0
    19世紀、ロンドン。帽子屋を営む未亡人エミリーは、その美しさゆえに紳士たちの憧れの的。若き伯爵・エヴァンは、彼女をひと目見た瞬間から、運命的な恋に落ちてしまう…!一方、夫を亡くして以来喪服を脱ごうとしないエミリーも、戸惑いながらもエヴァンと心を通わせていく。しかし、彼との距離が近づくにつれ、亡き夫に対する罪悪感は募り…!?
  • ああ!混血おいらん哀歌~金髪碧眼の肉体を売って~/スキャンダルまみれな女たちVol.4
    -
    時は19世紀初めの江戸時代。徳川幕府のキリスト教弾圧と鎖国政策により、日本の海外貿易は対中国とオランダのみに限定され、長崎のみが日本唯一の海外貿易港を持つ場所として栄えていた。そしてその港のほど近くにある花街・丸山で、紅羽(くれは)という女郎が異人との間に一人の混血の女児を産み落とした。浮舟(うきふね)と名付けられたその子は、まばゆいばかりの金髪碧眼に雪のような白い肌を持つ伴天連(ばてれん)女郎へと成長し、丸山番付当代一位の人気太夫へとのし上がっていく。そして請われて、西洋からの商人たちが一堂に集まる”出島(でじま)”へと道中を張るのだが、そこで初めて己の出自をめぐる驚くべき真実を知ることになるのだった――。絢爛たる”華”と過酷な”業”の中で生きた一人の女性の姿をドラマチックに描く、長編時代ヒューマン・ストーリーの決定版!!(※本コンテンツは合冊版「スキャンダルまみれな女たちVol.4-③~特集/本当にコワイ女の復讐の内容と重複しています。ご注意ください)
  • スター作家傑作選~キャロル・モーティマー珠玉選~
    -
    十代で小説家としてのキャリアをスタートさせた早熟の名作家キャロル・モーティマー。豊かな発想力であらゆるテーマの物語を紡いできましたが、19世紀の英国摂政期を舞台にしたリージェンシー・ロマンスもその一つ。瑞々しく情熱的な短篇集をお楽しみください。 収録作品 『罪深き賭け』『放蕩伯爵と白い真珠』『奔放な公爵の改心』『高潔な公爵の魔性』 *本書収録の作品は既に配信されている作品となります。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • すてきな ディズニープリンセス シンデレラ ともだちは うたひめ
    -
    19世紀前半のフランス、けっして諦めない気持ちと思いやりのある優しい心の持ち主。それがディズニープリンセス、シンデレラです。プリンセスとして過ごしていたある日、王立劇場のオープニング公演に招待されました。その舞台で歌う歌手は、なんと昔の友だちだったカーリンです。カーリンとシンデレラは子どものころ、音楽教室で出会った友人でした。二人で苦難を乗り越えて、成功を勝ち取ったのです。新しいサイドストーリー。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 素晴らしきデフレの世界 インフレの正体とゼロ金利がもたらす新しい社会
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    生産性の劇的な向上がもたらしたデフレの世界! 本書は長きにわたり世界を覆っているデフレについて執筆したものである。それは現在の日本にはっきりと現れている現象である。経済学の領域において、日本は特異な国であり、高名な経済学者たちの予想やモデルを裏切ることが多い。そのため彼らは恥をかくことを恐れ、日本経済について説明しようとすることすらしない。例えば、日本は長年にわたりインフレを経験しておらず、デフレが続いている。これは日本とほかの国とを際立たせている特異な現象だと考えられている。有名な経済学者たちの常識を前提とすれば、日本はデフレを取り除き、インフレを起こさなければ、「悲惨な結末」に苦しむことになる、となるわけだ。 また、日本の有名な大学教授は労働力不足が日本経済の大きな悩みの種になると発言した。どうしてそれが問題になるか。国民が容易に職を見つけ、また容易に賃金の引き上げ交渉ができるようになるという意味ではないのだろうか。また、彼らはインフレを高める手段として金利の引き上げを求めている。だが、金利の上昇がどうして企業や国民のためになるのだろうか。日本が年金や貯蓄で暮らす人々の幸福を軽視していることは明らかだ。 実際に、デフレは良いもので、進歩の兆しの結果であると考えている人はまったく存在しない。日本で起きていることは世界のほかの国々でも起きていることだという事実にいつまで目を背けるのだろうか。 デフレは危険なものであるという信念は日本政府の最高位にある人々にまで浸透している。その結果として、インフレを引き起こそうとする政策を次々と実行し、日銀はゼロ金利政策を推し進め、量的緩和政策に乗り出し、ETFでおよそ二〇兆円もの日本株を取得し、それは今も続いている。これは東京市場の時価総額に比べればわずかな金額にすぎないが、日経225という狭い範囲を対象とした指数に連動するETFばかりを買い付けるので、アルゴリズム取引や高頻度取引を行う者たちが日銀による買い付けパターンを解析し把握したので、それが市場の動きを助長することになった。 日本で起きているこのようなデフレは、19世紀後半に起こった生産性が劇的に向上したときと同じで、収入に対して費用の比率が低下するという一般的なトレンドを反映したものであることを理解すれば、今のようなデフレの状況もよく理解できるだろう。この生産性の向上は日本が世界に先駆けて開発したテクノロジーに負うところが大きいのだ。われわれは、今後もこの有意義なデフレの展開が続くものと期待している。(「日本語版に寄せて」からの抜粋)
  • スピリティズムによる福音
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    フランス、リヨン出身の教育学者であったアラン・カルデックは、1850年代、ヨーロッパのブルジョアサロンを熱狂させていたテーブルを使って死者とのコミュニケーションをとる現象に出会い、研究を始めた。その結果、人間の存在の本質とは肉体の存続に限定されるものではなく、霊魂としての存在であるという結論に至り、その主義をいくつかの著作を通じてスピリティズムの教義として体系化し、広める。その著作シリーズは、19世紀後半にフランスで発刊され、ヨーロッパで400万部超を売り上げた大ベストセラーである。現在、日本でもブームとなっているスピリチュアリズムの分野において、不朽の古典とされている。本書は、初の日本語訳版である。スピリティズムの知識は、人生に対する広く合理的な視野を広げ、私達を納得させる形で人生について説明してくれ、そのことは私達が内面的に変革することを可能にし、私達を神の元へと近づかせてくれる。

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  • 図解 カメラの歴史 ダゲールからデジカメの登場まで
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 写真と図版で読むカメラの歴史。一瞬を切り取り、永遠に残す。カメラは、人類の夢を実現し、自動車と共に、人類に大きな影響を与えた、19世紀の素晴らしい大発明だ。ダゲールから始まり、万能カメラ一眼レフの誕生まで、フィルムカメラを中心に、カメラの歴史とその原理を写真と図版で紹介する。(ブルーバックス・2012年8月刊)
  • 図解 食の歴史
    4.0
    食事は誰にとっても必要な事柄です。しかし私たちは食について詳しく知っているとは言えません。特に昔の話となると、日本のことならまだある程度想像は付きますが、外国で何を食べていたのか聞かれたらどうでしょう。エジプト人は? 中世のドイツの修道僧は? 古代ローマの奴隷は?本書では、中世ヨーロッパを中心に、西洋世界の古代から18~19世紀までの食事情を図解で紹介します。人が何を食べてここまで進化してきたかがわかる一冊です。
  • 世紀の啓示書『オアスペ』の謎を解く! ―創造主ジェホヴィの教えと人類7万8000年史の真相―
    4.0
    「日本国」は沈没した謎の大陸「パン」の残骸だった! 日本人は、イヒン(霊性をもつ人類)の血が色濃く残る子孫か 19世紀末、アメリカの歯科医に天使が舞い降り、自動書記にて書かれた禁断の啓示書 物質界と霊界の情報の集大成、「オ(空)・ア(地)・スぺ(霊)」 今、人類は`見えない世界'を理解する「コスモン時代」(1850~4850年)に突入している! 創造主ジェホヴィの教えと人類7万8000年史の真相 地球を支配する「神界(エーテリア界)」 「霊界(アストモフェリア界)」 「物質界(コーポリアル界)」の聖なる歴史 人類進化計画と神々の統治 ジェホヴィに反旗を翻した四神とは キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教の変革に迫る禁断の書 「日本人にとって面映ゆいのは、日本こそがかつて太平洋に存在した、地上でもっとも神の栄光に包まれ繁栄した謎の大陸「パン」の残骸であり、そこに住む人々はもっとも古く、もっとも神に近い人間であったと書かれていることだ。」 「約7万2000年前、創造主ジェホヴィは宇宙の他の物質界で亡くなった霊(天使たち)を地上に降ろして、肉体をまとわせアスと交わらせた。それによって、第二の人類が創造された。それがイヒン(I'hin )である。」 「ザラザストラ(ツァラトゥストラ) 紀元前7050年ごろ(フラガパッティのサイクルの時代)のペルシャの預言者(立法家)。彼によって最初の宗教と聖典が地上にもたらされた。キリスト教と仏教は、主にこの預言者の数々の奇跡や歴史から作られた宗教である。390年と640年にキリスト教聖職者によってアレクサンドリアの図書館が焼かれ、彼の教えの歴史も葬り去られた。彼は巨大な体を持ち、性別を持たない中性の「i-e-su (イエス)」であった。」 「ジェホヴィは言った。見よ、第七の時代が始まった。あなた方の創造主は、争いを好む肉食の人間から、平和を愛する草食の人間へと変わることを命ずる。そうすれば四頭の獣はいなくなり、地上から戦争も消えるだろう」 (本文より)
  • 聖なる夜に【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    -
    リージェンシー・ロマンスの名手たちが贈る、愛の奇跡がきらめくクリスマス短篇集! ■時は19世紀初頭。“リージェンシー”――英国摂政期と呼ばれる、上流社会のファッションや文化が華々しく開花した時代が舞台の、甘くて幸せなシンデレラ・クリスマス短篇集をお贈りします。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 西部劇を極める事典
    3.0
    「……トランプ大統領の考え方は、古き強き時代のアメリカの幻想に拠っている。(中略)西部劇はアメリカ人が自信をもち、国家的使命感の後光を背負った時代の産物だった。 ところが今、アメリカ人は世界との協調や貢献という過去の遺産を捨て、“独善的な強いアメリカ”を選択した。(中略)西部劇は反省と共生を基軸に、新しいヒューマンドラマへと向かっている……」(「プロローグ」より) 本書は、「駅馬車」「真昼の決闘」「OK牧場の決闘」などの名作からアメリカンニューシネマの代表作である「ワイルドバンチ」「明日に向かって撃て」までを網羅する内容で大好評を博した『完全保存版 西部劇を読む事典』の著者が、全編書き下ろしで望む西部劇ガイドの決定版です。 第一章では「西部劇を現代によみがえらせた男」クリント・イーストウッド論を展開。アラモの戦い、南北戦争、第七騎兵隊の殲滅(せんめつ)やリンカーン郡の戦いなど、19世紀から20世紀初頭までのアメリカ史に刻まれた事象を西部劇映画によってたどる第二章の「西部劇十大事件」、巨匠ジョン・フォードの人生と作品について掘り下げた第三章「ジョン・フォードから学んだこと」、ランドルフ・スコット、ジョエル・マクリー、オーディ・マーフィの三人を論じた第四章「カウボーイ『御三家』スター物語」、第五章「懐かしのTV西部劇グラフティー」、第六章「ワイルドウェスト雑学事典」、第七章「21世紀西部劇」に加え、戦後日本で公開された西部劇作品の全リストも付いた充実の内容。熱烈なファンも納得の最新版「西部劇事典」です。 【目次】 ●プロローグ アメリカはどこへゆくのか――。西部劇を観れば、トランプ大統領が理解できる ●クリント・イーストウッド 西部劇を現代によみがえらせた男 ●西部劇十大事件 「アラモの戦い」から「南北戦争」「メキシコ革命」まで ●ジョン・フォードから学んだこと 西部劇映画の巨匠・その生涯と作品 ●スコット、マクリー、マーフィ。カウボーイ「御三家」スター物語 ●懐かしのTV西部劇グラフティー ●ワイルドウェスト雑学事典 ●21世紀西部劇 ●付録:戦後公開西部劇作品全リスト(1946 ‐ 1999)
  • 西洋アンティーク・ボードゲーム 19世紀に愛された遊びの世界
    3.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ヨーロッパのボードゲームが花開いた黄金時代。 「西洋版すごろく」の豊かな世界をビジュアルにたどる 19世紀から現代まで、いつの世も盤面は人の心を転写してきた。不可視の運命を可視化する、ボードゲームの魔力に触れる一冊。 ──渡辺範明(ゲームデザイナー/プロデューサー、「ドロッセルマイヤーズ」店主) 本書で紹介するゲームは「西洋版すごろく」とでも言うべきもので、古き良き意匠がほどこされたマスを追って眺めているだけでも、子供のころのわくわくした気持ちがよみがえるだろう。 初期の高価な手彩色のゲームは上流階級向けの娯楽だったが、安価な大量生産が普及し大衆化するとともに、扱うテーマもデザインも多様に変化していった。 ボードゲームの基本となった《がちょうのゲーム》は、サイコロを振ってマスを進み、マスによっては前進後退の仕掛けがほどこされた、おなじみのすごろくだ。《がちょうのゲーム》は中世に遡る起源をもつ。この伝統的なコース設計やルールを土台に、観光旅行・レジャー・学習・道徳・広告・プロパガンダ・風刺といったテーマと融合させて、新しいゲームがいくつも生み出された。 新しいゲームに選ばれたテーマとは、すなわち19世紀ヨーロッパの世相を反映する流行や社会問題でもあった。著者は娯楽としてのゲームの楽しみとともに、どのようにゲームが世界を映し取ったのかも解き明かす。 著者が蒐集した一級のコレクションから89種のゲームを紹介。現存数の少ない希少なゲームも含まれており、他に類のない資料性も高い一冊。
  • 世界遺産をもっと楽しむための西洋建築入門
    4.0
    ヨーロッパ旅行に出かける旅行者の観光の目玉といえば、世界遺産。有名な教会や宮殿などが建築された時代の建築様式の基本を知ることで、さらに鑑賞が楽しいものになる。本書では、古代から19世紀までの西洋建築の様式の特徴と魅力を、世界遺産を例に紹介・解説する。登場する世界遺産は、パルテノン神殿、アヤ・ソフィア、シャルトル大聖堂、ケルン大聖堂、サンタ・マリア・デル・フィオーレ聖堂、サン・ピエトロ大聖堂、ヴェルサイユ宮殿、ルーブル美術館新館…など。 ※この電子書籍は2013年11月にJTBパブリッシングから発行された図書を画像化したものです。電子書籍化にあたり、一部誌面内容を変更している場合があります

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  • 世界経済史―覇権国と経済体制
    値引きあり
    -
    1巻2,310円 (税込)
    19世紀からの世界経済の歩みを、覇権国の盛衰に焦点を当てながら検証。政治体制や社会意識にまで視野を広げて資本主義盛衰の大きな流れを捉えた好書。
  • 世界史的考察
    -
    1868~72年、著者がスイスのバーゼル大学で行った講義は伝説となった。普仏戦争などの大国間紛争が起こりナショナリズムが台頭する中、著者は西欧の政治的状況を俯瞰し、国家、宗教そしてヨーロッパの伝統文化について根本的考察を展開、また同時に権力の持つ悪や、自然諸科学の進歩への不信、人間生活における利便性が孕む危険など、世界が抱える不安定要素をいち早く指摘した。この講義に基づく本書は、来るべき世紀の社会的危機と頽廃の予兆を察知して警鐘を鳴らした、古典的名著。ブルクハルト翻訳の第一人者の新訳により、19世紀の香り高い文明論が現代に蘇る。
  • 世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか
    4.0
    「新しい哲学の旗手」「天才哲学者」と称され、世界中から注目を集めているマルクス・ガブリエル。200年以上の歴史を誇るドイツ・ボン大学の哲学科・正教授に史上最年少で抜擢された、気鋭の哲学者だ。彼が提唱する「新しい実在論」は、「ポスト真実」の言葉が広がり、ポピュリズムの嵐が吹き荒れる現代において、「真実だけが存在する」ことを示す、画期的な論考とされる。本書は、今世界に起こりつつある「5つの危機」を取り上げる。価値の危機、民主主義の危機、資本主義の危機、テクノロジーの危機、そして表象の危機……激変する世界に起きつつある5つの危機とは? そして、時計の針が巻き戻り始めた世界、「古き良き19世紀に戻ってきている」世界を、「新しい実在論」はどう読み解き、どのような解決策を導き出すのか。さらに、2章と補講では「新しい実在論」についての、ガブリエル本人による詳細な解説を収録。特に補講では、ガブリエルが「私の研究の最も深部にある」と述べる論理哲学の核心を図解し、なぜ「世界は存在しない」のか、そしてなぜ「真実だけが存在する」のかに関する鮮やかな論理が展開される。若き知性が日本の読者のために語り下ろした、スリリングな対話と提言を堪能できる1冊。 【目次より】●第1章 世界史の針が巻き戻るとき ●第2章 なぜ今、新しい実在論なのか ●第3章 価値の危機――非人間化、普遍の価値、ニヒリズム ●第4章 民主主義の危機――コモンセンス、文化的多元性、多様性のパラドックス ●第5章 資本主義の危機――コ・イミュニズム、自己グローバル化、モラル企業 ●第6章 テクノロジーの危機――「人工的な」知能、GAFAへの対抗策、優しい独裁国家日本 ●第7章 表象の危機――ファクト、フェイクニュース、アメリカの病 ●補講 新しい実在論が我々にもたらすもの
  • 世界史を突き動かした英仏独三国志―対立と協調の欧州500年史
    -
    1巻1,870円 (税込)
    ■「イギリス VS.フランス VS.ドイツ」で知る世界史 EU牽引役・イギリスはなぜ離脱したのか? 民族移動、宗教対立、国民国家、帝国主義、資本主義、世界大戦、民主主義、欧州統合……。 世界の諸問題の「根源」がこの1冊でわかるポストコロナ時代に日本人必読の新教養。 [目次] 1.中世から近世へ 2.近世から近代へ 3.近代 4.20世紀の二つの戦争 5.凋落と統合の冷戦時代 6.苦悶するEUの時代 <著者略歴> 関 眞興(せき・しんこう) 1944年、三重県生まれ。歴史作家・研究家。東京大学文学部卒業後、駿台予備校世界史講師を経て、著述家となる。『学習漫画 世界の歴史』『学習漫画 中国の歴史』シリーズ(以上、集英社)の構成を手がけたほか、著書に『読むだけ世界史 古代~近世』『読むだけ世界史近現代』(以上、学習研究社)、『総図解 よくわかる世界の紛争・内乱』『さかのぼり世界史』(以上、新人物往来社)、『30の戦いから読む世界史』『キリスト教からよむ世界史』(以上、日経ビジネス人文庫)、『19世紀問題 近代のはじまりを再考する』(PHP研究所)、『世界史の流れをつかむ技術』(洋泉社)など多数。 ※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『世界史を突き動かした英仏独三国志―対立と協調の欧州500年史』(2020年12月15日 第1刷)に基づいて制作されました。 ※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。
  • 世界の艦船増刊第199集 傑作軍艦アーカイブ14 米重巡「インディアナポリス」
    -
    1巻2,600円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●世界の艦船:2022年9月号増刊「傑作軍艦アーカイブ⑭ 米重巡『インディアナポリス』」  大好評のシリーズ14弾は,栄光と悲劇の重巡インディアナポリス! その誕生から原爆部品輸送後に伊58潜に撃沈されるまでの航跡やメカニズムを,本邦初公開を含む写真と記事で徹底解説する。さらに乗員を襲った鮫や19世紀末から軍縮条約中期までの米重巡の発達,折込公式図なども掲げた。 ※ 電子版は雑誌(紙媒体)とは一部異なる部分がございます。 ご了承ください。 ※ デジタル版は固定レイアウトとなっております。 そのため、タブレットなど大きいディスプレイを持つ端末で閲覧することに適しています。 また、文字の拡大や、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 ご了承下さい。
  • 世界のなかの日清韓関係史 交隣と属国、自主と独立
    3.7
    日清韓――利害と政治の歴史を照射する! 朝鮮半島は、東アジアの国際関係史を考えるうえで、きわめて重要な位置を占めている。16世紀の東アジア情勢から説き起こし、江戸時代の「日朝交隣関係」と「清韓宗属関係」の併存、19世紀後半の「属国自主」を検証。そのうえで、近代の日清韓の利害対立、国際関係の行方を追う力作。日清、日露戦争にいたる道とはなんだったのか、大きなスケールで描く。(講談社選書メチエ)
  • 世界覇権の大きな真実 ロスチャイルド230年の歴史から読み解く近現代史
    5.0
    1巻1,500円 (税込)
    本書は、現代の知識人が知っておくべき2つの事実を示す。第一は、資本主義世界の覇権の構造はいかなるものであり、またそれは、どのように移り変わって来たかということ。第二は、「世界の金融を握る『ユダヤ財閥のロスチャイルド家』が、実は思いのままに世界を動かしている」と考える人が数多く存在するが、それは見当違いだということ、である。2つの解明の方途として、本書では、「ロスチャイルド家の創業以来の歴史」を、同時代の世界史に重ね合わせて分析する。ロスチャイルド家の繁栄の始まりは、1760年代のフランクフルトで、マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドが金融に手を染めたことであった。それ以降、19世紀を通じて、彼らが栄華を極めたことは事実である。それが、どのようになされたか。また、彼らはいかに衰退していったか。そこに、世界史の事実を発掘する。尚、本書は、既刊『ロスチャイルド200年の栄光と挫折』のアップデート版である。
  • 世界を変えた100日
    4.2
    1巻3,080円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 各誌紙の書評で激賞!世界が“変わった”瞬間をとらえた報道写真で現代の歴史を読む! ● 第一級の報道写真で綴るビジュアル現代史 ● モノクロ、カラー写真、あわせて250余点を収録 ● 当時の写真家のメモ、写真史からみた解説も掲載 その日、世界が動いた――。リンカーン大統領暗殺、日本海海戦など、19世紀半ば以降の「特別な100日」をピックアップし、その決定的瞬間をとらえた報道写真と解説で、歴史的な一日を生々しく伝えます。 120年にわたり「世界の今」を写真で伝えてきたビジュアル誌のパイオニア『ナショナル ジオグラフィック』と、報道写真の殿堂ゲッティ イメージズのコラボレーションが初めて実現!
  • 隻眼の海賊に抱かれて
    3.0
    19世紀初頭のニューオリンズ。農園主のブリスは厩番の青年ガイと恋に落ち、父の承諾なしに結婚。激怒した父は彼女の結婚相手に考えていた貿易商と謀り虚偽の告発でガイを投獄してしまう。ガイは獄中で度重なる暴行を受け、刺客に命を狙われるが、片目を潰されながらも相手を殺害し脱獄。一方のブリスは男児を出産するが死産と告げられると、件の貿易商と結婚を決意するが、挙式直前に息子の生存を知ると船で息子に会うために旅立った。その途上で出会った片目の海賊こそ…。

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  • セゾン・ド・エリコ【特別版】パリの街ガイド
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 パリ在住の中村江里子さんのライフスタイル・ムック『セゾン・ド・エリコ』から、パリの情報だけをまとめたパリの街ガイド本 美術館巡り、お土産探し、キッチン雑貨や文房具ショップ散策など、パリで暮らす江里子さんならではのオススメ情報が満載! 美しい写真と充実したショップ情報。見ているだけでパリの街を歩きたくなる1冊 魅惑のパリの美術館 元宮殿やアーティストの邸宅など、建物自体も歴史的価値のあるパリの美術館を大人世代のために厳選 パリで探す。おしゃれな器 ディテールが美しい、デザインがおしゃれ、コスパがいい、といった魅力的な器やショップ パリで探す。キッチン雑貨 フランスで愛され続ける調理器具や食器、モダンで機能性の高い器具、パリジェンヌが通うとっておきのお店 おすすめ。パリのおみやげ 古き佳きフランス菓子から、街の掘り出し物まで、わざわざ足を運びたくなるパリならではのお土産 大好きなパリの文房 伝統を守っている文具やボン・シックな文房具、新進気鋭のデザインを扱う文房具店など パリ暮らしのエトセトラ パリ左岸の美術館 / パリ西側、閑静なエリアの美術館 / 19世紀、20世紀の美術館 眼鏡のおしゃれ / エレガントな帽子 / 手袋のおしゃれ / 素肌に映えるアクセサリー パリジャンのサンドイッチ / おいしいクレープ屋さん / 街で人気のおそうざい屋さん おしゃれなスーパーマーケット / ファーマシーでおみやげ探し / 路地裏の小さなお菓子屋さん ※本書はムック本「セゾン・ド・エリコ」をまとめた特別版です。掲載されている商品や価格は取材時のデータのため、変更されている場合があります
  • セラフィーナ 1巻
    完結
    -
    19世紀イギリス。セラフィーナは社交界デビューを控えていた。家族に十分な経済援助ができる結婚相手を見つけなくては…。知的でお転婆な彼女は、外交官で男爵のチャールズと出会う。彼は祖母に言われ、渋々花嫁を探していた。淑女の鏡という条件をつけて…。こうしてセラフィーナの一世一代の名演技は始まった!
  • セラフィーナ 1【特典付き】
    完結
    -
    【特典付き】アナザー・ストーリー17Pを特別収録!19世紀イギリス。セラフィーナは社交界デビューを控えていた。家族に十分な経済援助ができる結婚相手を見つけなくては・・・。知的でお転婆な彼女は、外交官で男爵のチャールズと出会う。彼は祖母に言われ、渋々花嫁を探していた。淑女の鏡という条件をつけて・・・。こうしてセラフィーナの一世一代の名演技は始まった!
  • 1918年最強ドイツ軍はなぜ敗れたのか ドイツ・システムの強さと脆さ
    4.2
    第一次世界大戦100年目の真実。第一次世界大戦末期、1918年の「春季大攻勢」でドイツ軍は連合国軍の塹壕線を突破、戦術的な「大成功」を収めた。しかし、それからわずか半年後には降伏することとなったのはなぜなのか。ドイツ国内での革命や裏切りのために敗れたという歴史観もあるがそれは真実なのか。ドイツ軍の頂点に立ち、その強さの象徴であった参謀本部とそのリーダーたちは対処したのか。容赦なく勝つことはできても、上手に負けることができないドイツというシステムを徹底検証。19世紀から今日にまで続くドイツ・システムの強さの要因とともに、その危険性について探った!
  • 戦争と平和(一)
    4.2
    1~4巻979~1,034円 (税込)
    19世紀初頭、ナポレオンのロシア侵入という歴史的大事件に際して発揮されたロシア人の民族性を、貴族社会と民衆のありさまを余すところなく描きつくすことを通して謳いあげた一大叙事詩。1805年アウステルリッツの会戦でフランス軍に打ち破られ、もどってきた平和な暮しのなかにも、きたるべき危機の予感がただようロシア社交界の雰囲気を描きだすところから物語の幕があがる。
  • 戦争と平和(一~四)合本版(新潮文庫)
    -
    19世紀初頭、ナポレオンのロシア侵入という歴史的大事件に際して発揮されたロシア人の民族性を、貴族社会と民衆のありさまを余すところなく描きつくすことを通して謳いあげた一大叙事詩。1805年アウステルリッツの会戦でフランス軍に打ち破られ、もどってきた平和な暮しのなかにも、きたるべき危機の予感がただようロシア社交界の雰囲気を描きだすところから物語の幕があがる。 ※当電子版は新潮文庫版『戦争と平和』一~四巻をまとめた合本版です。
  • セント=ブラウンの童話(1)
    完結
    5.0
    舞台は、19世紀のイングランド、コンフォール地方のとある村。おてんばのマディが、村にひとつしかない学校「セント=ブラウン」で巻き起こす、恋の大騒動。愛するジムにふりかかるアクシデントに、マディはどうする!?
  • 絶対音楽の美学と分裂する〈ドイツ〉 十九世紀
    -
    1巻2,860円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 19世紀ドイツは、ついに自他ともに認める〈音楽の国〉へと上り詰めたが、国家統一をめぐる覇権争いは〈ドイツ音楽〉の理念をも引き裂くことになった。「絶対音楽」をめぐる不協和音から近代ドイツのナショナル・アイデンティティが孕む捻れを照射する。第37回「サントリー学芸賞」受賞。
  • 創元世界史ライブラリー 鉄道の誕生 イギリスから世界へ
    -
    19世紀初頭にイギリスに登場した鉄道は時をおかずして世界中に伝播し、輸送の効率化、工業化の促進、ライフスタイルの変化など、各国の近代化に多大な影響を与えた。本書では蒸気機関導入以前の初期鉄道から説き起こし、蒸気機関車誕生の背景とプロセス、さらにその経済社会への多岐にわたる影響を経済史・経営史の観点から考察し、鉄道誕生の秘密とそのインパクトの内容を明らかにする。比較経営史の第一人者による待望の通史。
  • 創元世界史ライブラリー フィッシュ・アンド・チップスの歴史 英国の食と移民
    4.0
    19世紀の英国に生まれ、20世紀前半には安くて栄養満点の日常食として労働者階級に広まったフィッシュ・アンド・チップス。その魚の衣揚げの起源はユダヤの食文化にあり、揚げた細切りのジャガイモは、フランスに由来すると考えられる。お店の経営者には移民が多く、その出身地はイタリア、キプロス、中国と多岐にわたっていた。ディケンズやドイルなど英国文学ファンにも味わい深い、移民と階級社会を映しこんだ本。図版多数。
  • 創造の星 天才の人類史
    -
    魔女狩りの嵐が吹き荒れる15世紀から、「魔術」と「科学」が分岐する17世紀、その結果として「非理性」が噴出を始める18世紀を経て、ベートーヴェンの《第九》で開始され、ヴァーグナーの《ニーベルングの指環》を生み出す19世紀、そして「非理性」を特異な形で先鋭化させたナチスを登場させた20世紀へ──。第一級の精神科医が放つ、500年間に及ぶヨーロッパ精神史!
  • 相対性理論から100年でわかったこと
    4.1
    はたして人類はアインシュタインを超えられたのか!? 〈クォーク〉〈対称性の破れ〉〈超ひも理論〉〈ブレーン宇宙論〉〈暗黒エネルギー〉――すべてがわかる「欲張りな1冊」 19世紀の物理学に残された2つの暗雲――これらを吹き払ったものこそ相対性理論と量子論だった。「物理学は完成している」という当時の常識さえなぎ倒し、銀河宇宙レベルから原子より小さな世界まで、すべての「物の理」をめぐる人類の冒険は始まった。それから100年、日本人のノーベル賞受賞も相次いだ素粒子論と宇宙論。ミクロとマクロの極限はどこまで見えたのか。専門知識なしでも楽しめる現代物理学のあらすじ。【ミクロとマクロの極限をめぐる冒険】相対性理論:アインシュタインのいったい何がすごいのか?/量子論:パラレルワールドは存在するのか?/素粒子論:日本人がこの分野で大活躍できるワケとは?/宇宙論:最大の謎・暗黒エネルギーの正体とは? etc.

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  • 疎遠の妻、もしくは秘密の愛人【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
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    遠ざかった夫を惹きつけるため、私は名もなき愛人となった―― 想いを寄せる許婚の伯爵エイドリアンと結婚したエミリー。新婚生活に期待をふくらませたのもつかの間、夫はロンドンに行ったきり戻ってこなくなった。3年の月日が流れたある日、強欲な親戚が屋敷に乗りこんできて、跡継ぎが生まれないなら爵位と所領を奪うと言われ、彼女は思わず口走った。「私のおなかには、伯爵の子がいます」かくして一刻も早く跡継ぎをもうける必要に迫られたエミリーは、歓迎されないことを承知で夫のいるロンドンへ向かった。だがそこには、ほぼ視力を失い、彼女を妻と気づかない夫がいた!愛を取り戻すため、エミリーは正体を隠したまま彼の愛人となり……。 ■華やかなりし19世紀の英国を舞台にしたリージェンシー・ロマンスを得意とするクリスティン・メリルの大ヒット作です! 大スター作家アニー・バロウズに勝るとも劣らぬ実力派で、圧巻の発想力を持つスター作家が贈る、夫に献身的な愛を捧げる妻の感動物語です。 *本書は、ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャルから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 訴訟王エジソンの標的
    4.3
    19世紀末ニューヨーク。悪辣なエジソンとの法廷戦に新米弁護士が挑む! 「イミテーション・ゲーム」脚本家による歴史サスペンス。
  • そのとき、「お金」で歴史が動いた
    4.0
    「お金の流れ」がわかれば「世界の流れ」が見えてくる! 銀行が発行する貨幣がどのようにして「価値」を持つようになったか? 「世界初の株式会社」がオランダで生まれたのはどうして? 1980年代に日本でバブルが起こった背景とは? 19世紀初め、なぜ、軍事力で劣るイギリスが戦争に勝つことができたのか? アフターコロナの世界経済はどのようになっていくか? ……「最も信頼されるアナリスト」にも選ばれた韓国最高峰の経済学者が、古今東西を縦横無尽に行き交いながらひもとく「お金の歴史」。 過去実際に起こった55の出来事と、それがもたらした歴史的変化を手がかりに、豊富な参考資料と図表を交えて「時代の大きな流れ」を立体的かつ具体的に説く。 「お金」と「歴史」の教養がいっぺんに身につく画期的な1冊!
  • 宙の地図 (上)
    3.3
    大反響を巻き起こした『時の地図』の続篇驚愕と興奮の仕掛けに満ちた傑作。19世紀末、圧倒的な力を持つ異星人がロンドンを攻撃、支配下に置いた。苦しむ市民を救うため作家H・G・ウエルズが立ち上がる!
  • 増補愛蔵版 美しいアンティーク鉱物画の本
    -
    1巻3,520円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2016年に刊行され、好評を博しながら諸般の事情により長らく品切れとなっていた『美しいアンティーク鉱物画の本』が、四六判からB5判へと判型がほぼ倍になって再登場。19世紀~20世紀初頭に刊行された鉱物図鑑・百科事典などの挿絵から、新たに20点以上の優れた石版多色刷図版を追加し愛好家の多い鉱物画切手の数も倍増。原版のオリジナルサイズに近い大きさで鑑賞できる増補拡大愛蔵版。ノドが開きやすいPUR製本。
  • 大尉の娘
    -
    暴徒のため父母を惨殺されたマリーは、相思の将校グリニョーフに危難を救われるが、のちに嫌疑をかけられシベリア流刑に処せられた愛人の赦免を求め、ペテルブルクに行き女王に決死の嘆願をする。エカテリーナ二世の治世に起ったプガチョーフの反乱を背景とし、歴史小説と家庭小説が巧みに融合した、19世紀ロシア・リアリズム文学の先駆的作品であり、プーシキン芸術の最高峰と言われる。
  • 堆塵館
    4.4
    19世紀後半、ロンドンの外れの巨大なごみ捨て場。幾重にも重なる屑山の中心に「堆塵館」という巨大な屋敷があり、ごみから財を築いたアイアマンガー一族が住んでいた。一族の者は、生まれると必ず「誕生の品」を与えられ、一生涯肌身離さず持っていなければならない。15歳のクロッドは、聞こえるはずのない物の声を聞くことができる変わった少年だった。ある夜彼は屋敷の外から来た召使いの少女と出会う。それが一族の運命を大きく変えることに……。『望楼館追想』から13年、著者が満を持して贈る超大作。
  • 太平天国戦記
    -
    19世紀中葉、清朝打倒を掲げて中国南部に蜂起、長江下流域に強勢を誇った太平天国。拝上帝教をもとに、漢民族の復興を掲げた指導者・洪秀全は、強力な軍団を組織して清朝勢力を駆逐していった。ところが南京に至り、天京と名づけて都とすると、洪秀全ら上層部は貴族的生活に染まり始める。「なぜ、一気に進撃しなかったのか?」――大陸情勢の視察を命じられた紀州藩士・蜂田十兵衛は、そんな疑問を投げかける。金ピカの宮殿や装束、不毛な権力抗争と粛清の嵐、清朝軍やゴードン将軍率いる常勝軍からの猛攻、無気力なまでに何もしない天王こと洪秀全……戦乱の只中に身を投じながら、蜂田十兵衛は絶頂から転落していく太平天国を目のあたりにする。構想・取材に7年を費やした著者渾身の長編小説。戦記として描かれているが、そこで語られるのは戦う姿勢を失った組織が自壊していく過程であり、太平天国を反面教師とする「勝つ組織」への教訓の書といえる。

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  • 太陽の東 月の西
    4.4
    山と森と湖の国ノールウェイ──19世紀半ばにアスビョルンセンとモオによって集められた民話の中から,楽しい18編を選びました.トロルにとらわれたおひめさまを助けだす兵隊の活躍を描いた「青い山の三人のおひめさま」や「北風をたずねていった男の子」「ちびのフリックとヴァイオリン」など.改版[解説・三瓶恵子]

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  • 黄昏をゆく者~不死人の伝説【改稿版】
    5.0
    19世紀半ばのロンドン。霧の中で人間が行方不明になる事件と、三本爪の謎の怪物が人々を襲う事件が相次ぎ、街は不穏な雰囲気に包まれていた。新聞社で使い走りの仕事をしている17歳のユーゴは、仕事の帰り道、怪物に襲われたと思しき不思議な青年と出会う。彼の名はアシエル。白皙の美貌を持つ彼は、悠久の時を生きる『不死人』だった――。17世紀ハンガリーから、第二次世界大戦中のフランスの片田舎、21世紀のアメリカまで。さまざまな地域と時代を舞台に、ゴシック&ホラーの香りも高く描かれた連作小説集。『不死人の伝説』『黄金の扉 不死人の伝説2』(小学館キャンバス文庫 白城るた名義)を大幅に改稿・修正し、新BLレーベル『エールブランシュ』で電子書籍化!
  • タンゴと日本人
    -
    19世紀末、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの場末の酒場で生まれたタンゴは、20世紀初頭、パリ に渡って洗練されるや、瞬く間にヨーロッパ中に広まった。昭和の始まりと共に日本にも上陸。最先端のダンスや音楽は熱く支持され、そのエッセンスは歌謡曲や演歌にも次々と吸収された。戦後、そんな時代が確かにあった。90年代後半、ピアソラの登場で世界的にブームは再燃。だがそれもつかの間、謎めいた香気を残し、タンゴは表舞台から姿を消した。タンゴは、どこに消えたのか。タンゴ出生の秘密と日本との不思議な縁をひもときながら、今なお見え隠れする魅惑的な後ろ姿に迫る。 【目次】はじめに なぜ日本人は「タンゴ好き」といわれるのか/第1章 タンゴの起源と日本への到来/第2章 日本のタンゴを育てた場所と仕組み/第3章 日本のタンゴの発展を牽引した仕事人たち/第4章 タンゴと日本の歌謡曲/第5章 これでよかったのか、日本人のタンゴの愛し方/おわりに タンゴは甦るのか/あとがき/参考文献
  • 炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】~植物vs.ヒトの全人類史~
    3.6
    ベストセラー『炭水化物が人類を滅ぼす』から4年、待望の続編。前作で未解決だった諸問題を解決し、糖質制限実践者の大規模アンケート結果を公開。さらに糖質セイゲニストの立場から、全生命史、全人類史を読み直すという新たな試みに挑む。「糖質まみれの近・現代人」による研究は初期人類(糖質ゼロ)の姿を見誤っている。19世紀的知識の呪縛から脳を解き放ち、糖質に支配された生活から人生を取り戻すべく、縦横無尽に語る。
  • 大英帝国の大事典作り
    -
    ブリタニカ、OED、DNB。大辞書、大事典プロジェクトにとり組んだ巨人たちの物語! 『ブリタニカ百科事典』Encyclopaedia Britannica 『オックスフォード英語辞典』Oxford English Dictionary 『イギリス国民伝記辞典』Dictionary of National Biography……。18世紀後半から19世紀後半にかけて、イギリス人はこの3つの大辞書、大事典を編纂した。世界をリードする気概にあふれた当時のイギリス社会は、なぜ、このような大事業を敢行したのか。それらは、どのように利用され、効果を発揮したのか。近代の知のインフラを整備した人々と歴史を検証する。(講談社選書メチエ)
  • 【大活字シリーズ】雪の夜に読みたい 森鴎外 舞姫
    -
    1巻770円 (税込)
    【大活字シリーズ】雪の夜に読みたい 森鴎外 舞姫 主人公とヒロインのモデルは実在の人物! 感情移入をしてじっくり味わおう 時は19世紀末。ドイツ帝国に留学した官吏・太田豊太郎が帰国途上の船内客室で、回想録の形で綴られる作品です。高雅な文体と浪漫的な内容から時代を超えて愛される不朽の名作であり、森鴎外初期の代表作のひとつ。本作「舞姫」を題材にした映画・ドラマなども多数、世に送り出されているほか、国語の教科書にも取り上げられているので、日本人にとってはなじみ深い作品となっています。 森鴎外の味わい深い文体を雪の降るような静かな夜にじっくりと味わいましょう。 【大活字シリーズ】は、通常の電子書籍よりも約200%拡大した大きな 文字が初期設定されており、小さな文字を読むのが苦手な方、高齢者の方をはじめ、端末操作が 苦手な方でも気軽に電子書籍を楽しめるような設定となっています。 タブレット型電子書籍リーダーでの読書に最適な設定となっています。
  • 大都会の誕生 ──ロンドンとパリの社会史
    -
    18、19世紀のロンドンは、「世界経済のメトロポリス」であると同時に巨大なスラムが存在する「世界の吹溜り」でもあった。また、カフェやレストラン、劇場といった華やかな文化を生み出したパリの都市空間は、二月革命に代表される民衆騒乱の舞台にもなった。人はなぜ都市に集まり、どのように大都会の生活様式が生まれたのか、この根本的な問いをめぐって、イギリス近世・近代史、フランス社会運動史をそれぞれ専門とする碩学が重層的な連関のなかに考察する。ふたつのアプローチ、すなわち経済生活と民衆運動、その違いがそのまま「二都」の性格の反映となっていることもきわめて興味深い。
  • 大富豪の条件 7つの富の使い道
    3.0
    【新・教養の大陸シリーズ】第2弾! 富者の使命は、神より託された富を、 社会の繁栄のために活かすことである――。 19世紀アメリカを代表する企業家、 鉄鋼王アンドリュー・カーネギーが自ら実践した、 富を蓄積し、活かすための思想を記したのが本書。 これまで邦訳されていなかった、 富に対する考え方や具体的な富の使い道を明らかにし、 日本が格差問題を乗り越え、さらに繁栄し続けるためにも重要な一書。【※本作品はブラウザビューアで閲覧すると表組みのレイアウトが崩れて表示されることがあります。予めご了承下さい。】
  • ダーウィン入門 ――現代進化学への展望
    3.0
    19世紀の知の巨人、チャールズ・ダーウィン。自然淘汰論による進化論を提唱し、生物学だけでなく、現代思想にも大きな影響をあたえた。ダーウィンはどんな時代を生き、何を考え、私たちに何を遺したのか。ルネッサンスから現代までの進化学説史の緊張関係にわけいり、「ヒト」の観念がどのように変わってきたのかをたどる。ダーウィンの功績と限界を審判し、最先端の進化学が切り拓いた地平を展望する生物学の入門書。
  • 小さな癒しの世界を楽しむ テラリウム
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    誰でも、時間をかけずに、楽しく作ることができるテラリウムの超入門書! !19世紀、イギリスで生まれたテラリウム。イギリスでは敷居の高い趣味ですが、本書は低予算で誰でも楽しめるように、好きな小説などのワンシーンを自分なりにアレンジして表現する方法など、初心者でもすぐに始めらる実例を紹介しています。お部屋を飾るインテリアにも最適です。
  • 小さなことばたちの辞書
    値引きあり
    4.5
    ことばに生涯を捧げた女性を描く珠玉の一篇。 「生きるということは、ことばを集めることだ――べつに辞書編纂者でなくても。エズメがそれを教えてくれる」――国語辞典編纂者・飯間浩明  19世紀末の英国。母を亡くした幼いエズメは、『オックスフォード英語大辞典』編纂者の父とともに、編集主幹・マレー博士の自宅敷地内に建てられた写字室に通っている。ことばに魅せられ、編纂者たちが落とした「見出しカード」をこっそりポケットに入れてしまうエズメ。ある日見つけた「ボンドメイド(奴隷娘)」ということばに、マレー家のメイド・リジーを重ね、ほのかな違和感を覚える。この世には辞典に入れてもらえないことばがある――エズメは、リジーに協力してもらい、〈迷子のことば辞典〉と名付けたトランクにカードを集めはじめる。  大英語辞典草創期の19世紀末から女性参政権運動と第一次世界大戦に揺れる20世紀初頭の英国を舞台に、学問の権威に黙殺された庶民の女性たちの言葉を愚直に掬い上げ続けた一人の女性の生涯を描く歴史大河小説。  2021年豪州ベストセラー1位(フィクション部門)、NYタイムズベストセラーリスト入り。「ことば」を愛するすべての人に贈る珠玉の感動作。
  • cherry
    完結
    3.5
    想いを寄せていた幼なじみの瑠依が離婚したことを知り、居ても立ってもいられず彼の元を訪ねた空。半年ぶりに会った瑠依は以前と変わらず強引で、空の気持ちなど知らずに無理やり同居を決めてしまい――!?19世紀イギリスを舞台に、貴族とその執事の主従愛を描いた「Daryl」も収録。
  • 誓いの宝剣【新装版】
    完結
    -
    19世紀末、華やかなパリを舞台に繰り広げられる華麗なる怪盗の物語。新進の美形脚本家ギガンティ。彼を追う新聞記者ミッシェルは、ふとしたきっかけで彼の素性を知る。しかし同時に、女性であるという秘密をギガンティに気づかれてしまい―――。「恋する怪盗」シリーズ三部作、ついに完結!!※本作品は提供元が宙出版からハーレクインコミックスに変更になりました。本編に変更はないので、重複購入にご注意ください。
  • 地政学と歴史で読み解くロシアの行動原理
    3.0
    「世界を動かす偉大なロシア」という信仰は、なぜ生まれたのか? 2022年2月に開始されたロシアによるウクライナ侵攻は世界を驚かせた。しかし、ロシアの歴史を振り返ると、モンゴル帝国、リトアニア、ポーランド、スウェーデン、オスマン帝国、ドイツなど常に四方の周辺諸国と戦争をし、国家消滅の危機にも陥りながら領土を拡大してきた。そのためロシアにとって戦争は歴史そのものであり、この国の偉大さを証明するものでもある。本書では、日本人には理解しがたいこうしたロシアの行動原理を、元駐ロシア外交官が、地政学、歴史、文化、対外政策などを複合して解説する。ロシアは何をしようとしているのか? ●序章 ロシアの行動を理解するために ●第1章 ロシア帝国の4つの地政空間 ●第2章 ロシア外交の方向性を変えた19世紀 ●第3章 ヨーロッパの地政学~世界大戦期のロシアとドイツ ●第4章 ロシアン・イデオロギー
  • 知性と感性
    3.0
    「理性のまさった」姉エリナと、「感性のまさった」妹マリアンが、19世紀の英国の田園を舞台にくりひろげる愛と結婚の物語。エリナが思いを寄せるエドワードは、地味で誠実な青年。一方マリアンが恋するウィロビーは、ハンサムで気品のある情熱的な男性だ。だが、それぞれの道に障害は多く、なかなかストレートには運ばない。恋愛小説の傑作。
  • 血の郷愁
    4.3
    19世紀シリアルキラーの完璧なる模倣。 噛みちぎられた惨殺死体と10本の針――イタリア史上初の連続殺人事件が蘇る。 バンカレッラ賞最終候補作。 北イタリアの村で発見された女性の変死体。定年間近の新聞記者マルコは、インターンのイラリアからある情報を得る。ふくらはぎを噛みちぎり、内臓を抜き、死体の傍に針を置く残忍な手口が、イタリア犯罪史に名を残す19世紀の連続殺人犯のそれと同じだというのだ。二人は村に潜む狂気を追うも、カニバリズムを思わせる死体がまた一つ……。歴史と文化に血の香りが混じりあう、重層的スリラー。
  • チャイコフスキーがなぜか好き 熱狂とノスタルジーのロシア音楽
    4.0
    チャイコフスキーを筆頭に、ムソルグスキー、ラフマニノフ、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、そしてショスタコーヴィチ――19世紀後半から20世紀にかけて、ロシアの作曲家たちはクラシック音楽の世界で絶対的な地位を占めている。なぜかくも私たちの心を揺さぶるのか? 論理を重視したドイツの古典音楽とは対極的に、艱難の歴史と血に染まる現実を前に、ロシア音楽は、幸福を希求する激しくも哀しい感情から生み出されたのである。近年のドストエフスキー・ブームの火つけ役が、死ぬまで聴いていたい“聖なるロシアの旋律”に迫る。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2012オフィシャルBOOK【本書に登場する他の音楽家】グリンカ、ボロディン、リムスキー=コルサコフ、スクリャービン、デニソフ、グバイドゥーリナ、シュニトケ、ペルト、カンチェリ、シルヴェストロフ、チーシェンコ、ロストロポーヴィチ、ゲルギエフ

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  • 中高6年間の世界史が10時間でざっと学べる
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 東アフリカにある「大地溝帯」と呼ばれる巨大な谷の周辺に誕生した人類の起源から、リーマン・ショックまで、 人類が歩んだ歴史を学び直してみませんか? 中高6年間で習う世界史を一冊に圧縮して学び直すことができる1冊です。 全部で20章ある各章の冒頭には、その時代がひと目でわかる地図や概念図を掲載。 ここを見るだけでも世界史の流れがつかめます。 【本書の内容】 第1部 人類の誕生から文明の誕生まで  1章 大地溝帯から広がる世界/2章 乾燥地帯の四大文明 第2部 帝国と諸地域世界の形成  3章 ペルシア帝国とローマ帝国/4章 インドの帝国と中国の帝国/5章 遊牧民の「爆発」の時代/6章 各地で再建されるスーパー帝国 第3部 海洋世界の拡張とヨーロッパの勃興  7章 大航海時代と膨張する世界/8章 ルネサンスと宗教改革/9章 市民革命と産業革命 第4部 世界秩序を転換させた19世紀  10章 姿を変えるヨーロッパ /11章 地球規模で広がる植民地/12章 台頭するアメリカ/13章 帝国主義時代と対立激化 第5部 20世紀の2つの世界大戦  14章 第1次世界大戦/15章 世界恐慌と経済危機の増大/16章 第2次世界大戦 第6部 ドル覇権からグローバル経済へ  17章 アメリカ中心の戦後秩序/18章 戦後秩序の崩壊/19章 グローバル時代/20章 壁に直面する世界
  • 中国経済 あやうい本質
    3.0
    21世紀的グローバル・ジャングルの過当競争のなかで、大量マネーを招き寄せ、バブルを起こしながら、19世紀的労働条件・生活環境を庶民に強いて、経済成長を追い求める中国。新旧ふたつの世紀を同時に生きる中国経済の矛盾、ふくらむバブルが破裂した後に及ぼす影響を当代一流のエコノミストが鋭利に分析! 世界経済がメルトダウンを起こしつつある今、矛盾の集積地・中国と日本が共存する道を考える。【目次】第一章 中国バブルの構造――新旧ふたつの世紀の狭間で曲芸を続ける中国経済/第二章 為替切り下げ競争と人民元――存在の軽くなったお札に溺れる、にわか仕立ての中国金融/第三章 「メイド・イン・チャイナ」の正体――グローバル市場に向かうアジアの新雁行形態/おわりに
  • 中国パンダ外交史
    3.8
    ちょうど50年前の1972年10月、日中友好の証として、上野動物園に2頭のパンダがやってきた。しかし、中国がパンダの外交的価値に気づいたのは、1930年代にさかのぼる。戦争と革命、経済成長の激動の歴史のなかで、パンダはいかに世界を魅了し、政治利用されてきたか。パンダを主人公にこの100年あまりを読み直す、異色の中国近代外交史。 19世紀の半ば、パンダはあるフランス人宣教師によって「発見」され、世界に紹介された。欧米人探検家が初めてパンダを射止めたのは1929年。日中戦争下の1941年には、蒋介石の妻・宋美齢が懐柔策としてアメリカにパンダを贈る。1949年に成立した中国共産党政権も、この珍獣の価値を見逃さなかった。人民の愛国思想を育むために北京動物園で展示を始めたほか、モスクワや北朝鮮に贈呈され、ロンドンでも大歓迎される。 日本でのパンダブームは、1972年のランラン・カンカンの来日以前に始まっていた。1970年創刊の『anan』ですでにマスコットとなり、1971年10月にはロンドン動物園でパンダと対面した昭和天皇が満面の笑顔をみせるさまが報道された。 中国はその後も、国際政治、地球環境などさまざまな問題と絡ませながら、近代国家の自己像をパンダを通して国際社会にアピールし、近年では、一帯一路構想下でのパンダの送り先や、二度の北京五輪で採用されたパンダのキャラクターなど、その利用はますます巧みになっている。 2011年刊の『パンダ外交』(メディアファクトリー新書)を全面改訂し、新章を加筆。 目次 はじめに 第一章 パンダ、世界に発見される 第二章 パンダ、他国に贈られる 第三章 パンダ、冷戦に巻き込まれる 第四章 パンダ、日本にやってくる 第五章 パンダ、外貨を稼ぐ 第六章 パンダ、大国を代表する おわりに 主要参考資料 索引
  • 超解読 乙嫁語り ~中央アジア 探索騎行~
    -
    19世紀の中央アジアに暮らす人々の生活を、“結婚”を軸にグランドホテル形式で描く人気コミック『乙嫁語り』。 作中では詳しく描かれていない中央アジアの地理、歴史、文化、風俗など、『乙嫁語り』のバックグラウンドを詳細に解説。何気ない描写のひとつひとつにどのような意味があるのかを明らかにします。 『乙嫁語り』がさらに面白くなる「非公式」の副読本です!
  • 朝鮮奥地紀行 1
    -
    1~2巻2,772~2,970円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『日本奥地紀行』(240)につづく,イサベラ・バードのアジア紀行第2弾。1894年の甲午農民戦争と,それをきっかけとする日清戦争__19世紀末の朝鮮の実態を直接見聞したイギリス女性の貴重な記録。 第1巻は, 第18章まで。
  • 朝鮮奥地紀行 1
    -
    1~2巻3,080~3,300円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 『日本奥地紀行』(240)につづく,イサベラ・バードのアジア紀行第2弾。1894年の甲午農民戦争と,それをきっかけとする日清戦争__19世紀末の朝鮮の実態を直接見聞したイギリス女性の貴重な記録。 第1巻は, 第18章まで。

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  • 朝鮮事情
    -
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 開国以前の朝鮮社会のありさまを,克明に本部に伝えるパリ外邦伝教会の宣教師たち。アジア各地を任地とした著者は,おもに19世紀半ばの現地からの報告をもとに,1874年,『朝鮮教会史』をまとめた。本書は,朝鮮ガイドともいうべきその序論部分の全訳。

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  • 朝鮮旅行記
    -
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 19世紀末のロシア人による朝鮮踏査報告5編をおさめる。社会構成,重大な政治事件から,悲惨な庶民の生活や農業事情にいたるまで,当時のようすがいきいきと描きだされる。

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  • 超訳 ゲーテの言葉
    4.0
    人類永遠の宝となる優れた文学作品を数多く残した、18~19世紀の大作家であり、哲学者であるゲーテ。本書では、そんなゲーテの珠玉の名言の中から、とくに日本人の心に響く言葉を厳選して超訳。取り上げた言葉はすべて、本書のためにドイツ語原文から新たに訳し直したものです。人間への深い愛と、世の中に対する鋭い洞察力から生み出された叡智にあふれる言葉は、今なお新しく、心が疲れ、人生に迷うことが多い現代人を力強く励ましてくれます。生きる力と知恵を授けてくれる座右の書。「本文より、言葉の一部を紹介」自分の感覚を信じる 朝、考えることが1日を決める 行動と結果を楽しむ 友人を騙すぐらいなら騙されるほうがまし 他人の悪口を言うことは、自分を不幸にする 懸命に生きれば、必ず何かを残せる いつでも憧れの気持ちをもとう 結婚は、人として成熟するチャンス 賢さとは思慮深さである

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  • 追憶の首飾り【新装版】
    完結
    -
    19世紀末、パリの街に突如現れたカミーユ・ロランは、富豪たちから財宝を鮮やかに盗み出しては民衆に分け与える美貌の女怪盗。亡き母が愛していた首飾りを狙うが、私立探偵のハサウェイに邪魔され、その上、地下通路に閉じ込められてしまう。暗闇の中で二人の距離が急接近!!ライバル同士の恋の行方は…!?宝石に秘められた恋物語「恋する怪盗」シリーズ第二弾!!※本作品は提供元が宙出版からハーレクインコミックスに変更になりました。本編に変更はないので、重複購入にご注意ください。
  • 通貨の興亡 ドル時代の終焉
    3.0
    19世紀後半以降、世界史上で初めて成立した通貨体制は、ポンドを決済通貨とする金本位制であった。しかし第一次世界大戦後、ポンドはドルとの熾烈な為替戦争に敗れ、その座を譲る。そして、第二次世界大戦後のIMF体制の成立と共に、ドルは世界経済を支える基軸通貨となる。1971年のニクソン・ショックをもって、パックス・アメリカーナの時代は実質的に終わる。しかし拡大至上主義にとらわれたアメリカはその後もドルを撒き散らし、国内の貯蓄率はますます低下、対外債務は拡大の一途をたどる。ドルの暴落により世界大恐慌に陥るという悪夢は、もはやいつ起こってもおかしくないと著者は論ずる。本書では、大胆にして鋭い予測で定評のある著者が、通貨興亡100年の歴史を克明に分析。ユーロとドルの可能性、そして世界経済の新たな枠組みを展望する。
  • 通勤の社会史 毎日5億人が通勤する理由
    3.0
    グーグル、ヤフーなどグローバル企業も通勤を再評価 ◆通勤こそ近代社会を発展させた原動力 19世紀に生まれ、移動・職業選択の自由をもたらし、都市と生活を激変させた通勤の歴史、現状、未来を考察。 「通勤大国」日本をはじめ、世界の通勤事情も網羅。
  • 罪深きウエディング
    -
    19世紀社交界で、華麗なる誘惑のゲームが幕を開ける――亡き兄の無実を晴らすため令嬢が仕掛ける恋の罠。キャンディス・キャンプ胸さわぎの英国恋物語 3年前、令嬢ジュリアの兄は横領の罪に問われ謎の死を遂げた。だがジュリアは兄の無実を信じていた。真犯人は兄を告発したストーンヘヴン卿デヴェレル・グレイに違いない。真相を暴こうとジュリアは大胆な計画を思いつく――彼に接近して誘惑し、色仕掛けで口を割らせるのだ。かくして身分を隠し、彼がよく来ると噂の賭博場に潜入したジュリアだが、目の前のあまりにハンサムな紳士がデヴェレルその人と知って戸惑い……。 *本書は、mirabooksから既に配信されている作品のカバー替え版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。

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