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はたして人類はアインシュタインを超えられたのか!? 〈クォーク〉〈対称性の破れ〉〈超ひも理論〉〈ブレーン宇宙論〉〈暗黒エネルギー〉――すべてがわかる「欲張りな1冊」 19世紀の物理学に残された2つの暗雲――これらを吹き払ったものこそ相対性理論と量子論だった。「物理学は完成している」という当時の常識さえなぎ倒し、銀河宇宙レベルから原子より小さな世界まで、すべての「物の理」をめぐる人類の冒険は始まった。それから100年、日本人のノーベル賞受賞も相次いだ素粒子論と宇宙論。ミクロとマクロの極限はどこまで見えたのか。専門知識なしでも楽しめる現代物理学のあらすじ。【ミクロとマクロの極限をめぐる冒険】相対性理論:アインシュタインのいったい何がすごいのか?/量子論:パラレルワールドは存在するのか?/素粒子論:日本人がこの分野で大活躍できるワケとは?/宇宙論:最大の謎・暗黒エネルギーの正体とは? etc.
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Posted by ブクログ
インフレーション理論を提唱し、ノーベル賞候補とも言われる日本の宇宙論の第一人者が、相対性理論、量子論、素粒子論、宇宙論についてシンプルかつ包括的に解説している。
19世紀末には、ニュートン力学など既に確立した物理法則を使えば、身近な物体の運動から天体の動きまで予言できたことから、物理学は完成した学問だと思われていた。それでも僅かに残されていた問題は、20世紀に相対性理論と量子論が解決したと考えられているが、一般相対性理論と量子論を融合する理論は未だに完成してはおらず、著者の直観では、量子論がいずれ書き換えられると言う。
また、相対性理論と量子論は、それまで自分の身近なサイズの物理法則しか知らなかった人間に、マクロとミクロの極限である宇宙論と素粒子論の世界を開き、かつその相反する二つが実はその極限で「ウロボロス」のように深く繋がっていることを示した。そして、最新の宇宙論によれば、宇宙は単一(ユニバース)ではなく、限りなく多数(マルチバース)あると証明されつつあるのだと言う。
著者は、上記の研究の歴史における、日本の歴代ノーベル賞受賞学者、湯川秀樹、朝永振一郎、益川敏英、小林誠、南部陽一郎、小柴昌俊らの実績についても丁寧に触れている。
専門外の私にも、物理学の過去100年間の大まかな流れ、考え方を感じることができた。
(2010年10月了)
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