作品一覧

  • 日本の地霊(ゲニウス・ロキ)
    4.0
    1巻774円 (税込)
    ■明治から戦後へ、「土地」が語る失われた歴史 ■「闘う建築史家の名著!」 ―― 隈 研吾 「解説」より 「人間の歴史は、土地の上に刻まれた営みの蓄積なのだ。」 近現代史を場所という視点から探るためのキーワード「地霊(ゲニウス・ロキ)」。 土地、建築、街並みが語る声に耳を傾けるとき、 失われた記憶や物語が浮かび上がる。 国会議事堂にひそむ鎮魂のデザイン、 広島平和記念公園と厳島神社の意外な共通点、 渋沢栄一や岩崎彌太郎がゆかりの地に寄せた想い――。 優れた建築を守り伝える時代への転換をうながした建築史家の代表作。  解説 隈研吾(建築家、東京大学教授) ※本書は一九九九年一二月、講談社現代新書として刊行されたものが底本です。 ■目次  はじめに ――「地霊(ゲニウス・ロキ)」とは 第一部 場所の拠り所  1 議事堂の祖霊はねむる ――伊藤博文の神戸  2 聖地創造 ――丹下健三の広島  3 本四架橋のたもとには ――耕三寺耕三の生口島  4 故郷との距離 ――渋沢栄一の王子  5 場所をうつす ――渋沢栄一の深谷 第二部 日本の〈地霊〉を見に行く  1 三菱・岩崎家の土地 ――岩崎彌太郎の湯島切通し  2 三菱・岩崎家の土地 ――岩崎小彌太の鳥居坂  3 地方の鹿鳴館  4 川の運命 ――谷崎潤一郎の神戸  5 新興住宅地のミッシング・リンク ――根津嘉一郎の常盤台  おわりに ――なぜ「場所」なのか [コラム]  消えた丸の内  田中光顕の場所  炭鉱と鉱山・亡者の墓  日本一寒い町に来た男  解説 隈研吾
  • ロンドン ――地主と都市デザイン
    3.5
    1巻660円 (税込)
    ロンドンは広大な土地を持つ地主たちにより、エステートごとに開発されてきた。公園やストリートの名前からは地主や開発に携わった人物が読み取れる。彼らはまとまった土地を全体として有効に活用する町づくりができる立場なのだ。エステートと建築の由来を追い、特異な発展を遂げてきた巨大都市の形成史を知る。
  • 世界遺産をもっと楽しむための西洋建築入門
    4.0
    1巻1,324円 (税込)
    ヨーロッパ旅行に出かける旅行者の観光の目玉といえば、世界遺産。有名な教会や宮殿などが建築された時代の建築様式の基本を知ることで、さらに鑑賞が楽しいものになる。本書では、古代から19世紀までの西洋建築の様式の特徴と魅力を、世界遺産を例に紹介・解説する。登場する世界遺産は、パルテノン神殿、アヤ・ソフィア、シャルトル大聖堂、ケルン大聖堂、サンタ・マリア・デル・フィオーレ聖堂、サン・ピエトロ大聖堂、ヴェルサイユ宮殿、ルーブル美術館新館…など。 ※この電子書籍は2013年11月にJTBパブリッシングから発行された図書を画像化したものです。電子書籍化にあたり、一部誌面内容を変更している場合があります

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  • 復元思想の社会史
    3.0
    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 歴史の中で生み出され続ける「復元」は、その時代の要請に従って行われてきた。古墳から近代建築まで、日本建築史上の豊富なトピックから「復元」の諸相を炙り出し、変化する社会・歴史観と建築の関係を読み解く。

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ユーザーレビュー

  • 世界遺産をもっと楽しむための西洋建築入門

    Posted by ブクログ

    こうやって、改めて見直してみるとけっこう行ってるなあ。でも、まだまだ行きたいところばかり。ヨーロッパ以外にも魅力的な石の建造物はいっぱい。交流の無い大航海時代以前から、洋の東西を問わず。遺伝子に刻まれた知恵がグレートジャーニーで拡散したのかなぁ。不思議。

    0
    2022年04月15日
  • 世界遺産をもっと楽しむための西洋建築入門

    Posted by ブクログ

     世界遺産検定を受験する前に、ゴシック、バロック、古典主義などの建築様式の特徴と時代を整理したいという期待に応えてくれた本。

     建築の世界を、西洋の世界遺産に絞って解き明かす本。
     紹介するのは、ギリシアからモダニズムまでの様式。

     本書のいいところは
    ①写真や図が多い
    ②専門用語の解説がページ下部にある
    ③説明に時代背景や余談が入って結びつけやすい
    めちゃくちゃ初心者に優しい構成になっている。目線を合わせてくれている気遣いが感じられて最後までストレスなく読めた。

    様式の見分けがつくと楽しい、とはじめに著者が言っている通り、実際に世界遺産を見に行きたくさせてくれる。世界遺産や世界史の勉強

    0
    2022年01月10日
  • 日本の地霊(ゲニウス・ロキ)

    Posted by ブクログ

    西洋で建築を語るときは普遍的な「空間」を基本にすることと対比させて、鈴木は固有性をもつ「場所」を意識して日本の都市や建築を考えたいと主張する。その「場所の感覚」を「地霊」と置き換え、個別の様々な事例を本文で紹介している。
    この核となる思想はあとがきに書かれているので、最初から文章を読んでいると、日本各地にある名所と言われる場所が誰によって建てられ、どんな時代を経てきたのかという物語をまずは知ることになる。特に感じたのは場所自体のことより、その場所を選んだ人物が当然いるわけで、その人の強い意志で場所が出来上がっていくという感覚だ。人なくして語られるべき場所は見出せない。
    自分が知らないだけで、日

    0
    2021年02月19日
  • 日本の地霊(ゲニウス・ロキ)

    Posted by ブクログ

    ある土地が持つ気配や記憶の総称である「ゲニウス・ロキ」。続編の本書では、建築物の意味の読み解きに力がそそがれている。

    とくに興味深かったのは、丹下健三が設計した広島の平和記念公園。原爆ドームを頂点として軸線上に並ぶ一連の建築は、一見インターナショナルなようでいて日本の伝統建築の技法に根差していること。そして実は同じ広島の厳島神社を模した構造になっている(島自体が聖なる存在であり、そこに向かって鳥居ごしに祈りをささげる)ということ。

    「・・・丹下健三が日本建築の伝統のなかから汲み取ったものは、さまざまな次元における空間構成の手法、さまざまな部分に現われる造形モチーフだけでなく、その根底に存在

    0
    2019年01月05日
  • 世界遺産をもっと楽しむための西洋建築入門

    Posted by ブクログ

    じっくり読むのは大変だけど、パラパラ読むのは楽しい一冊。
    まだ実際に見たことがないものもたくさんあるなあ。

    0
    2014年01月11日

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