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日清韓――利害と政治の歴史を照射する! 朝鮮半島は、東アジアの国際関係史を考えるうえで、きわめて重要な位置を占めている。16世紀の東アジア情勢から説き起こし、江戸時代の「日朝交隣関係」と「清韓宗属関係」の併存、19世紀後半の「属国自主」を検証。そのうえで、近代の日清韓の利害対立、国際関係の行方を追う力作。日清、日露戦争にいたる道とはなんだったのか、大きなスケールで描く。(講談社選書メチエ)
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Posted by ブクログ
東アジアの国際政治を朝鮮半島を中心とした視点で解説した本。冒頭は16世紀の明朝との朝貢に基づく宗属関係の解説。従来は「夷狄」であった北方民族による清朝が成立したあとの清との関係を詳述。さらにロシアの南下、日本の大陸進出により、清・ロ・日のせめぎ合いの中心には常に朝鮮半島があったことが書かれている。ま...続きを読むた、周囲の大国のパワーバランスの中で、朝鮮の国内政治は、それら諸外国のシンパごとに分断された状態であることが常態化していることも。カタチを変えてはいるが、東アジアの国際関係において朝鮮は常に緊張の源泉であるのは今も一緒。勉強になる本だった。
朝鮮と清朝の関係は陸続きで国境を接しているだけに微妙である。隣国とはいえ我が国と両国との関係とは大差がある。 朝鮮王朝が清朝に対していかに苦労したかが見えるようにわかった。「属国自主」を掲げ、朝鮮は清に対して儀礼的朝貢はする「属国」であるが、政治的には「自主」であることを貫こうとする。それに対し...続きを読む清は徐々に干渉を強めていく。そしてそこに日本が介入しなければならなくなっていく。 教科書では教えてくれない、日清戦争へ向かう経緯などがよくわかり、近代の日清韓関係を知るのにとても良い著作だと思った。また、この手の著作は偏向する傾向があるらしいが、本著は大変中立的立場で書かれていると思われた。
書題は「日清韓関係史」だが、実質的には16世紀から20世紀初頭までの朝鮮国の対外交渉史。特に19世紀後半の「属国自主」路線をめぐる清朝間のせめぎあいに紙幅を割く。
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世界のなかの日清韓関係史 交隣と属国、自主と独立
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岡本隆司
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