小さなことばたちの辞書

小さなことばたちの辞書

小説・文芸
2,970円 (税込)

14pt

ことばに生涯を捧げた女性を描く珠玉の一篇。

「生きるということは、ことばを集めることだ――べつに辞書編纂者でなくても。エズメがそれを教えてくれる」――国語辞典編纂者・飯間浩明
19世紀末の英国。母を亡くした幼いエズメは、『オックスフォード英語大辞典』編纂者の父とともに、編集主幹・マレー博士の自宅敷地内に建てられた写字室に通っている。ことばに魅せられ、編纂者たちが落とした「見出しカード」をこっそりポケットに入れてしまうエズメ。ある日見つけた「ボンドメイド(奴隷娘)」ということばに、マレー家のメイド・リジーを重ね、ほのかな違和感を覚える。この世には辞典に入れてもらえないことばがある――エズメは、リジーに協力してもらい、〈迷子のことば辞典〉と名付けたトランクにカードを集めはじめる。
大英語辞典草創期の19世紀末から女性参政権運動と第一次世界大戦に揺れる20世紀初頭の英国を舞台に、学問の権威に黙殺された庶民の女性たちの言葉を愚直に掬い上げ続けた一人の女性の生涯を描く歴史大河小説。
2021年豪州ベストセラー1位(フィクション部門)、NYタイムズベストセラーリスト入り。「ことば」を愛するすべての人に贈る珠玉の感動作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    小学館
  • タイトル
    :
    小さなことばたちの辞書
  • タイトルID
    :
    1218729
  • ページ数
    :
    528ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年09月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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小さなことばたちの辞書 の一覧

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1~2件目 / 2件
  • 小さなことばたちの辞書
    2,970円 (税込)
    ことばに生涯を捧げた女性を描く珠玉の一篇。 「生きるということは、ことばを集めることだ――べつに辞書編纂者でなくても。エズメがそれを教えてくれる」――国語辞典編纂者・飯間浩明  19世紀末の英国。母を亡くした幼いエズメは、『オックスフォード英語大辞典』編纂者の父とともに、編集主幹・マレー博士の自宅敷地内に建てられた写字室に通っている。ことばに魅せられ、編纂者たちが落とした「見出しカード」をこっそりポケットに入れてしまうエズメ。ある日見つけた「ボンドメイド(奴隷娘)」ということばに、マレー家のメイド・リジーを重ね、ほのかな違和感を覚える。この世には辞典に入れてもらえないことばがある――エズメは、リジーに協力してもらい、〈迷子のことば辞典〉と名付けたトランクにカードを集めはじめる。  大英語辞典草創期の19世紀末から女性参政権運動と第一次世界大戦に揺れる20世紀初頭の英国を舞台に、学問の権威に黙殺された庶民の女性たちの言葉を愚直に掬い上げ続けた一人の女性の生涯を描く歴史大河小説。  2021年豪州ベストセラー1位(フィクション部門)、NYタイムズベストセラーリスト入り。「ことば」を愛するすべての人に贈る珠玉の感動作。
  • ジェリコの製本職人
    3,168円 (税込)
    吉田恵里香氏推薦!豪州発あの傑作の姉妹篇。 「社会や環境、時に家族や出生時の性別が、ペギーの壁となり牙をむく。 弱き者にこそ味方となるべきものが敵となる社会で、どうしようもなく知識や学問に惹かれてしまうのは、これらが決して自分を裏切らないから。 それが、この物語が今の時代に必要である理由だと思う。」 ーー脚本家・吉田恵里香氏(連続テレビ小説『虎に翼』、アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』)  第一次世界大戦下の英国。オックスフォード大学出版局製本所で双子の妹とともに働く女工ペギーは、夜になると工場から密かに持ち帰った不良(ヤレ)本をむさぼるように読み、大学で学ぶことを夢見ていた。だが、労働階級の彼女にとって学問は決して手の届かない高嶺の花だ。  戦争は日に日に激化し、街にベルギー難民が押し寄せ、疫病が流行し、社会は変わっていく。ペギーは、障害のある妹への責任やベルギー負傷兵との恋に悩みながら、大学を目指す――。  世界が恋した豪州発の傑作歴史小説『小さなことばたちの辞書』の姉妹篇が登場。前作同様オックスフォード大学出版局を舞台に、若く貧しい女工の挑戦、戦争と銃後のリアル、そして当時の製本工場を活写した紙の本への愛あふれる珠玉の物語。

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小さなことばたちの辞書 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「舟を編む」に似ている辞書をめぐる人間模様

    辞書には入れられない市井の人の言葉を集める主人公
    辞書は男性が使う、言葉 概念をベースに作られる。その中に女性にまつわる日々の言葉がかけていることの気づく主人公と召使の友情と成長

    19世紀後半の婦人参政権への眼差しや、庶子を産む主人公の困惑と痛み。

    様々な言葉をめぐるつながりが感動的。
    婦人参政権はオーストラリアが世界初と初めて知った。

    本を読む楽しさ満喫

    0
    2026年02月06日

    Posted by ブクログ

    19世紀末イギリス、辞書編纂者の娘エズメは、編纂室を遊び場に成長していく。人はことばを定義し、ことばは人を定義する。辞書に収録されずとも、ことばが表す事物は消えない。省かれたことば、無視された意味が女性たちの世界を豊かに照らす。
    年の瀬にとても素晴らしい作品と出会えて嬉しい。感情そのものではなく、行動や出来事を吟味されたことばで丁寧に描写することで、かえってその行動や出来事を支える感情に焦点が合っていく不思議。ことばが持つ力について考えさせられる作品でもあった。

    0
    2026年01月25日

    Posted by ブクログ

    辞書の編集に関わる小説といえば、映画やドラマにもなった三浦しをんさんの「舟を編む」が思い出されますが、これは男女間の不平等や性差別が原因で、辞書には収録されなかったことば(小さなことばたち)を、掬い上げて一冊の辞書にまとめた女性の物語、海外文学です。

    原題は「失われたことばの辞典」。
    舞台は19世紀末の英国。『オックスフォード英語大辞典』の編纂者を父にもつ主人公のエズメは、幼いときに母を亡くし、父の職場であるスクリプトリウム(写字室)でいつも遊んでいましたが、ある日、編纂者たちが落とした1枚の見出しカードを偶然拾い、こっそり隠してしまいます。

    その見出しカードに書かれていたことばは、「ボンドメイド」。奴隷娘という意味のことばで、エズメの幼い頃からメイドとして働いているリジーという女性に、このことばを重ねますが違和感を感じます。

    エズメは、スクリプトリウム(写字室)で、見出しカードすなわち「ことばのカード」に囲まれて育つうちに、この世には重要なことば(=辞書にのることば)とそれよりも重要でないことば(=辞書にのらないことば)があることに気付きます。

    これをきっかけに、エズメは辞典に入れてもらえないことばの「見出しカード」を「迷子のことば辞典」と名付けたトランクに集め、自らもそんなことばの収集をはじめます。

    その当時、『オックスフォード英語大辞典』の編纂には女性も関わっていましたが、正規編纂者は男性に限られていたそうです。どの語や意味を収録するかを選び、ことばを定義したのも男性で、「学術的重要性」を理由に、書籍に用例が残る語だけが収録対象とされ、話しことばや猥雑(わいざつ)語は除外されていたということです。すなわち、権威のある男性の著作に使われることばは重視され、女性のそれは軽視される傾向にあったのです。

    男女間の不平等や性差別が当然とされる中、エズメは、強い意志で立場の弱い女性のことばを掬い上げることに生涯を捧げます。そんな彼女の人生を描いた物語でしたが、彼女もひとりの人間で、彼女を常に見守るリジーの愛情、父娘の愛情、恋愛、そして別れ(別れもエズメにとっては大きな2つの別れがありました)、そんな感情を揺さぶる場面には心が押し潰されそうになりました。

    特に第六部は、私の感情の高まりもピークに達しましたが、エピローグで、しっかりと次の世代に受け継がれていることが確認され、ついに涙腺崩壊でした。これも真の母娘の遺伝子がなせる運命なのでしょう。本当に良かった・・・。

    0
    2025年12月11日

    Posted by ブクログ

    女性たちの連帯はもちろん、同じ時代を生き、ことばに仕えた人々のきずなが描かれている、壮大な物語だった。
    単なるフェミニズムに寄りすぎるのではなく、エズメの周りの男性達は、女性であるエズメを理解し、応援したり温かく見守ってくれる人たちだっただけに、男性が主体となって向かわなければならなかった戦争のおぞましさが引き立っていた。
    戦争はもちろん、他にも悲しい出来事はたくさんあったが、ことばの世界に守られてきたエズメが、ことばを通して誰かを励まし、慰め、背中を押して次の世代にバトンを渡すまでの生き様がとても美しく描かれていた。

    0
    2025年07月28日

    Posted by ブクログ

    辞書は男の言葉でできている、そんなことに気付かされる物語。
    全ての英語を記載する辞書を作る過程を描きながら、そこからこぼれ落ちる言葉に注目したという、それだけですごい作品。
    女性たちの、”取るに足らない””学術的な価値がない”などとされていた言葉を拾い集めることで、それを使う人々の地位や出自、そして性別によって、残されるべき言葉が決まっているのかもしれない…。
    言葉に取り憑かれたような女性、エズメの人生を描きながら、過去と現代を照らし合わせることで、見えていなかったものが見えてくる作品だった。
    個人的には、なぜある言葉を”卑猥”と感じるのか、その視点がなかったので、本編と訳者のあとがきを読むことで、自分が無意識に男性からの性的な視点を通して、女性のさまざまな部位を考えていたことに気が付かされた。
    正直言って、読みやすい!と思うところと、想像しにくく読みにくいと思うところがあり、理解しきれていない部分も多い作品だった。
    が、それを含んでも、この本を読むことでことばが誰の視点から定義されているのか?考えるきっかけが大いに与えられるという点で、読んで本当に良かったと思った。

    エズメの人生そのものもハードで、最後の方では戦争が影を落とす。
    この本でほとんど初めて、戦争によって待つ立場になった側と、待たせる立場になった側の悲痛な心境に、心を寄せることができた。だからこそ、気楽には読めなかったけれど、初めから終わりまで、軽妙でウィットに富んだ談話シーンの独特の雰囲気に惹かれ、とても素敵な読書の時間を過ごせたと思う。
    エズメの好奇心、衝動的だけど使命感を感じるところにとても惹かれた。

    0
    2025年05月08日

    Posted by ブクログ

    読み始め、翻訳特有のとっつきにくさを感じ、完読できるのか不安になってしまい、ブグロクでネタバレの無い感想を先に読みました。ポジティブな感想が多く、それ以降は、ほとんどのめり込むように、本の世界に入ってる自分がいました。
    日本の辞書編纂を題材とた船を編むは読んだ事がありましたが、やはりどの国でもこのテーマって愛されるんだなぁと思いました。
    彼女の数奇な運命に私も何度も涙を流し、彼女を取り巻く様々な人の人生を垣間見て、私も力をもらい、彼女の人生に人しれず伴走して生き切った感じです。
    辞書は、それを作った人達の熱意や、出典元となる言葉を提供してくれた人々の気持ちも全部乗せて、文字が組まれて印刷されて、ずっとずっと生きていく。
    紙の辞書はもう世界ではメジャーでは無いかもしれないけれど、いつもどこかで言葉と対峙している人たちはまだこの世の中にいっぱいいて、ちょっとずつ移ろいながらも、綿々と繋がっていく言葉達の世界。それは大見出しにならなくとも、沢山の人が使わなくとも、編集者達が大切に整理して、世の中に放ったラブレターそのもので、辞書、もっと愛でないとなぁと思いました。
    ちなみに、紙の辞書はやっぱり捨てられず何冊も持ってます。電車辞書はドイツ語とロシア語の2つ持ってます。好きなんでしょうね、私も(笑)

    0
    2025年04月01日

    Posted by ブクログ

    とても良い本だった

    ことばってとても大切なものだと私はずっと思っている
    本来、ことばはことばそのものであり、良いものも悪いものもきっとないはずで
    それに意味を見いだしてことばを使っていくのが私たち

    以前、今もかもしれませんが女性の立場はとても低いものだった
    それはことばでも同じ
    辞書を作る、という事柄からいかに男性優位で女性が下位にいたのかがわかります

    こういう本を読むと、いつも思うんです
    女性運動に注目して書かれた本は少なくないのに、その本は大抵女性が書いている
    男性にも、もっと注目してもらいたいなと思ってしまいます

    辞書は歴史書でもある

    本当にそう思います
    以前とは、意味が異なって使われるようになったことば
    願わくば、悪い意味、侮蔑的な意味で使われていたことばが良い意味へと変わって欲しい、そう思います

    0
    2024年09月07日

    Posted by ブクログ

    タイトルからもう好きな予感がしたんだが、とてもとても良かった。

    主要な登場人物たちに共通する慎み深さ、物語の静かなトーン。
    一歩一歩、踏み締めていくような時間軸でエズメの人生が進んでいくから、その都度交わされることばや体験がどれも沁みた。

    ことばを通して見える女性たちの社会的立場への問いかけ、シスタフッド、歴史、教育論、家族愛、恋愛…
    静かな物語だけど、中身がぎっしり詰まってた。

    いつか自分の子どもにも読んでもらいたいな。

    0
    2024年06月28日

    Posted by ブクログ

    読み応えがあるのにやさしく読める不思議な本。内容は重いけど心に刻まれたものは決して暗くない。言葉を選ぶのは好きだけど、そんなふうに言葉を考えたことなかったなぁ。すごくいい作品。

    0
    2023年04月14日

    Posted by ブクログ

    オックスフォード英語大辞典の編纂を助けた記録から抜け落ちた女性たちに光を当て、言葉に魅せられた少女エズメの成長と女性や貧しい人々であるために編纂からこぼれ落ちた言葉たちの物語。女性参政権運動や第一次世界大戦なども編み込みながら、父親やボンドメイドとして結ばれたリジーとの愛が全編を彩り類稀なタペストリーに仕上がっていて、読み応えもあり美しい。

    0
    2023年02月07日

小さなことばたちの辞書 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    小学館
  • タイトル
    :
    小さなことばたちの辞書
  • タイトルID
    :
    1218729
  • ページ数
    :
    528ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年09月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
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