栢木清吾の作品一覧
「栢木清吾」の「創元世界史ライブラリー フィッシュ・アンド・チップスの歴史」「よい移民」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「栢木清吾」の「創元世界史ライブラリー フィッシュ・アンド・チップスの歴史」「よい移民」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
なんとなく衝動買いした、小説でもノンフィクションでもない、普通に学術書に近い、フィッシュアンドチップスの本。
別に自分はフィッシュアンドチップスに詳しいわけでも興味があるわけでも、食べるのが好きなわけでもないので、じゃあなんで買ったんだと言われそうだが、「フィッシュアンドチップスの歴史」という本があるという事実だけでなんかおもろいやん?イギリスのソウルフードだと言うのは知ってるが、なんでそうなったんだ?みたいなのを考えるとちょっと気になるやん?
まあ、実際そんなじっくり考えて買ったわけではなく、本当に衝動買いだったわけだが。
そしてこういう学術書は当たり前だが、内容は難しくて読みにくいというのが多いが、この本はなんか案外読みやすかった。…いや、もしかするとあんまり真面目に学ぶ気がなくて結構読み飛ばしたから、読みやすかったと思い込んでいるだけという可能性は結構大きい。
で、フィッシュアンドチップス、古代からイギリスで食べられてきたからソウルフードかと思ったら、実は19世紀からと、だいぶ新しいソウルフードらしい。
そもそもフライドフィッシュとフライドポテト自体もその頃登場し、19世紀末あたりにじわじわとセット販売されるようになったとか。
そのあたりに発明された料理と言うよりは、結局、銃・病原菌・鉄で読んだような気がする、物事は単に一つの原因があるわけじゃなくて様々な要因が複雑に絡み合ってるんだよ的な話がこれにももちろん適用される。
まずジャガイモが重要な食材になったのも、値段が安くて栽培が簡単で、且つ鉄道の発達というタイミングもあり、魚は以前は干物でしか流通できなかったのが、冷蔵技術と輸送技術の向上で生のまま運ばれるようになり…
そんなこんなあってようやくフィッシュアンドチップスという文化が生まれると。
あとは、魚も芋も安く、他の材料も安いので労働者向けに大人気になり、700席もあるレストランとかもできたが、やはり基本はみんな持ち帰って家で食べてたとのこと。安いご飯として買って帰るわけだな。
結局20世紀に入ってからはマクドやKFCなどのチェーン店の影響や、ほかのレストランやスーパーで普通にフィッシュアンドチップスが提供され始めたりで、専門店はどんどん減り始めたらしい。減ったと言っても昔に比べれば、なのでフィッシュアンドチップスの衰退、というわけではなく、人気は変わらず高いが。ほかの選択肢も増えたということか。
Posted by ブクログ
世界を知りたいと思っている人は読むべき。
有色人種と言われる南アジア(インド、パキスタン、その中の下層カーストだった身分に生まれた人)、中国(オリエントと言われてる日本含むインドから東側の民族)、アフリカ(アフリカ人はみんな肌が黒いわけではない。白人に間違えられるけどルーツや信条など中身がアフリカ民族な人、ケニア、ナイジェリア、ルワンダ、ジンバブエの人は明らかに異なる性質を持つ。ひとくくりにアフリカ系と言えない多様性がありアイデンティティも複雑である)。など、世界でマイノリティとして生きたことがない私にとっては全てが新鮮だった。
世界最強と言われる日本のパスポートを幸運にも持っている私にはその特権の意味がわかっていなかった、毎回イミグレを通るたびにハラハラドキドキしなくてはいけない人だっている。
自分のツールには誇りを持ちたいけど、西洋社会に行き始めた身からするとなんとなく違和感を感じてしまう葛藤も辛い。