歴史・時代作品一覧

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  • 毛利元就 鬼神をも欺く智謀をもった中国の覇者
    3.0
    地侍が跋扈する中国地方を、他を圧倒する智謀と戦略で統一した毛利元就。しかし、覇者にはつねに暗い孤独の影がつきまとっていた。幼いころに両親と死別。唯一の肉親である兄とも遠く離れ、残された居城は家臣にのっとられるという過酷な運命に見舞われる。「わたしはこの世から見捨てられた人間です」という少年元就を支え続けたのは、血のつながらない聡明な母だった……。当主となってからの元就は毛利家を中心とした地侍の連合をめざし、様々な手段を用いた。元就が重んじたのは「武略」「調略」「計略」。慎重に相手を探り、罠を張り巡らせ、行動を起こすときは迅速に。ときには家臣をも血の粛清にかけ……。そのたびに元就のこころは暗く、冷たいしずくで満ちていく――。三人の息子に「三本の矢」の教訓を遺した元就の胸中には、家族に対し、いったいどんな思いがあったのか。中国地方の覇者・毛利元就のこころの葛藤と人間像を鋭く描いた歴史巨篇!

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  • 朝顔の姫 居眠り同心影御用2
    4.0
    北町奉行所きっての凄腕同心・蔵間源之助は故あって「居眠り番」といわれる閑職に左遷され、暇つぶしに浅草寺の朝顔市にやって来た。これが新たなる「影御用」につながるとは思いもよらずに……。翌日、南町同心の不審死を告げられ、さらに御台所様御用人の旗本家から息女美玖姫の探索を依頼された源之助は……。
  • 進之介密命剣 忘れ草秘剣帖1
    -
    安政二年(一八五五)五月、開港前夜の横浜村近くの浜に、瀕死の若侍を乗せた小舟が打ち上げられた。回船問屋宮田屋に運ばれたが、頭に銃創、袈裟懸けの一刀は肌着の上の鎖帷子まで切断していた。宮田屋の娘おさきらの懸命な介抱で傷は癒えたが、記憶が戻らない。そして、若侍の過去にからむ不穏な事件が始まった。

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  • 新選組(上)
    4.0
    二階の志士たちが総立ちになる気配がした。近藤につづいて永倉、沖田らが階段を駆け上がった。新選組五人対二十人、その名を世に轟かせた池田屋騒動の始まりであった。江戸・試衛館に集った名もなき男たちが、幕末の動乱に自ら飛び込み最強の刺客集団が誕生する。近藤勇、土方歳三らの少年時代から血塗られた絶頂期を描く森村版「人間」新選組である。《全二巻》

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  • 海の墓標
    -
    戦没商船2,568隻!!―843万総トン、六万数千人の船員が海の藻屑と消えた。武器、弾薬、食糧が届かず、数十万の将兵が南の島々で飢え死にした。硫黄島に水が届いていれば……。

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  • 幻日
    4.0
    九州キリシタン王国建国は、目前だった! 一揆軍の総大将・天草四郎は、天正遣欧使節・千々石ミゲルの息子だった。そして幕府軍を震撼させた長崎要塞化計画とは――ほとんど取り上げられることのなかった文献をもとに、日本史上最大の一揆といわれる島原の乱を大胆な推理で活写する、著者渾身の長編歴史小説。
  • どぶどろ
    値引きあり
    3.8
    江戸の下町吹き溜まり、そこに降って沸いた怪事件。夜鷹蕎麦屋の親爺が切り口鮮やかな一刀のもと殺された。殺しの真相を追う平吉がたどり着いた真実とは?人気作家宮部みゆきに「いつかこんな小説を書いてみたいと思いました」と言わしめ、また彼女の長編時代小説『ぼんくら』のヒントともなった傑作。

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  • 刀根又四郎必殺剣 餓鬼が斬る
    -
    安永四年、徳川十代家治の治世。幕府の実権は老中田沼意次が握り政治は賄賂の多寡によって行なわれていた。いわゆる収賄即奉行である。二階堂流の達人、刀根又四郎は大奥の権力者を凶刃の襲撃から助けたことから、奇怪な事件に巻きこまれてゆく。襲いくる敵を次つぎと血祭りに上げる又四郎。

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  • 戦国美女拳士~お市の方を奪還せよ!~
    -
    上洛を目指す信長の前に立ちはだかる強国・近江の浅井長政。長政を籠絡するため、信長は妹・お市を嫁がせようと画策する。そのお市の突然の拉致! 小国・野添に伝えられた美月流当身術を修めた3人の美女拳士に、お市奪還の密命が下る。一方、野添城からも城主の妻・紗雪とその侍女・紫乃がさらわれる。彼女たちを待ち受ける百足党の魔手と謎の美貌の青年拳士!著者初の時代劇官能ロマン!◆表紙イラスト:目黒詔子

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  • 耳袋秘帖 妖談しにん橋
    3.5
    深川で、西国雄藩の藩士と石川島から戻ったばかりの無宿人が相次いで不審な死を遂げた。二人とも、満月前後の夜に「四人橋(よにんばし)」を四人で渡り、自分の影だけが消えたと言い残していた。そして、そのことがあった一両日中の死だった…。四人で渡ると死人が出る“死人橋”の噂は、江戸の町に一気に広まった。なぜ影が消えるのか? 裏にうごめく悪の正体を、赤鬼奉行・根岸肥前守(ねぎしひぜんのかみ)が解き明かす! 新「耳袋秘帖」シリーズ第三巻。
  • 家康と正信 戦国最強の主君と補佐役
    3.0
    徳川家康の陰のブレーンとして、その知謀を天下取りのために如何なく発揮した本多正信。79歳で没するまで、約40年という歳月を家康の頭脳の一部として送った彼は、まさしく真の補佐役だったといえる。三河一向一揆で主君に反旗を翻した男が、流浪の日々を経て帰参したのは、40代になってからであった。自らを不忠の臣とする思いを払拭できない彼は、その後は家康を主人としてではなく、師として仰ぐことを誓い邁進する。甲州計略、江戸の町づくりと家臣の知行割りなどに手腕をふるい、君臣の二人三脚は「水魚の交わり」といわれるまでにいたる。そして、豊臣氏から天下を奪い、徳川幕藩体制を盤石なものに築き上げていく。本書は、一度は背いた男を最高のパートナーにした主君と、献身的な忠誠で才能を遺憾なく発揮し続けた補佐役の生涯を、歴史に取材しつつ“組織と人間”の問題を描き続けてきた著者ならではの筆致で、みずみずしく描いた歴史小説である。

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  • 周瑜 「赤壁の戦い」を勝利に導いた呉の知将
    3.0
    黄巾の乱が起こった西暦184年、後の『三国志』にその名を残す若干9歳の二人の少年が舒県で出会った。一人は、思慮深く、文武に優れ、その上容姿端麗な周瑜。もう一人は、冒険を好み、何事にも猪突猛進する孫策であった。お互いを「周郎」「孫郎」と呼び合い、時に熱く語り、時に決闘し、たくましく成長した二人は、やがて江東を平定するまでに至る。そして、さらなる勢力拡大の後を継いだのが、弟の孫権であった。西暦208年、孫権、劉備の連合軍三万と曹操率いる二十万の大軍が激突した。世にいう「赤壁の戦い」である。連合軍の指揮官を任された周瑜は、曹操に偽の情報を流し、“苦肉の策”を実行、さらに火計を用いるのだが……。義兄弟の契りを結んだ主君孫策を支え、その死後は孫権を補佐して『三国志』に鮮烈な雄姿を焼き付けた英傑・周瑜。本書は、その武勇と知略を余すところなく描ききった、著者渾身の長編小説である。
  • 殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)
    4.1
    品川台町に住む鍼医師・藤枝梅安。表の顔は名医だが、その実、金次第で「世の中に生かしておいては、ためにならぬやつ」を闇から闇へ葬る仕掛人であった。冷酷な仕掛人でありながらも、人間味溢れる梅安と相棒の彦次郎の活躍を痛快に描く。「鬼平犯科帳」「剣客商売」と並び称される傑作シリーズ第1弾。
  • 子産(上)
    4.1
    信義なき世をいかに生きるか――春秋時代中期、小国鄭は晋と楚の二大国間で向背をくりかえし、民は疲弊し国は誇りを失いつつあった。戦乱の鄭であざやかな武徳をしめす名将子国と、その嫡子で孔子に敬仰された最高の知識人子産。二代にわたる勇気と徳の生涯を謳いあげる歴史叙事詩。
  • 丹羽長秀 信長と秀吉を補佐した「信義」の武将
    3.5
    下剋上の世、武将なら誰でもが、彼我の動静をかんがみながら、隙あらば天下をねらっていた時代……そんな中に一人、「人間としての信義」を自らの心の軸に据えて生きようとしている男がいた。本書の主人公、丹羽長秀である。織田信長の四天王の一人として、羽柴秀吉、柴田勝家、佐久間信盛らとともに、多くの武勲を立てながらも、天下への野望などは、寸刻も抱かず、淡々と臣下として、“頼れる男”であり続け、かえってそのことによって人望が高かった。やがて信長は、本能寺に消え、秀吉の天下となれば、秀吉に忠誠を尽くしながらも、織田家の子孫たちのために、努力する。秀吉が次第におごり高ぶり、織田家への恩を忘れたようにふるまえば、長秀は、自らの死をもって、その誤りを訴えるという風に、信義一徹を貫き通した人生であった。上司にとっては最も部下にしてみたい男の生涯をたどりながら、自らの利を超越した生き方の美しさを訴える、長編歴史小説。

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  • 天璋院篤姫(上)
    3.9
    激動の幕末維新、薩摩の島津家から徳川13代将軍家定に嫁いだ篤姫――しかしその結婚生活は、短く、そして常ならざるものであった……。2008年NHK大河ドラマ「篤姫」原作。
  • からくり乱れ蝶
    3.0
    幕末、甲斐の侠客・竹居の吃安の娘お冴えは売り出し中の若親分・黒駒の勝蔵と愛しあうが、吃安が獄死し一家は離散する。女壺振りに身を変えたお冴えは、清水の次郎長と抗争を続ける勝蔵を助けるため次郎長に近づくが、逆に惚れ込まれて後添いに……。二代目お蝶の短くも鮮烈な生き様を描く傑作時代小説。
  • 蒼穹の昴(1)
    4.2
    汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう――中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児は、占い師の予言を信じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀に従って都へ上った。都で袂を分かち、それぞれの志を胸に歩み始めた二人を待ち受ける宿命の覇道。万人の魂をうつベストセラー大作!
  • 武田勝頼(一) 陽の巻
    4.0
    戦国の雄・武田信玄を継いだ青年武将勝頼は、しばしば猪突猛進、思慮分別の浅い武将だとの評価を受ける。だが、史料、史蹟を徹底的に調べると、全く別の人物像が浮かび上がる。戦国武将団の統領の懊悩と悲劇。激動の時代を生きた波乱の人生。ここにその実相が展開する。新田次郎の記念碑的歴史大作。(全三冊)
  • 蒙古襲来
    -
    13世紀後半、日本はかつてない国難に直面しようとしていた。高麗を支配下に置いた元帝国が、ついに野望の矛先を日本へと向けたのだ。服属を求める元からの度重なる使者に対し、鎌倉幕府の若き指導者・北条時宗は、ついに対決の道を選択する。二度にわたって元の大軍が来攻する「元寇」の始まりである。そうしたなか、戦場となった北九州には、おのが夢をこの戦いに賭けた二人の男があった。肥後の御家人、竹崎季光・季長の兄弟である。ともに長兄から疎まれ、所領のない無足の身に甘んじていた彼らは、やがて数奇な運命から、季光は海を越えて高麗の反乱軍に投じ、季長は元との合戦で手柄を立てる道を突き進む。二人の活躍を軸としつつ、物語は元の皇帝フビライ、執権・北条時宗といった時代の主人公から、日蓮、マルコ・ポーロらまでも巻き込んで、壮大な人間絵巻を展開していく。中国・朝鮮半島・日本をまたにかけた長編歴史ロマン。

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  • 梅里先生行状記
    3.0
    梅里先生とは徳川光圀のこと。政務を離れ、西山に隠棲する光圀を称ぶにふさわしい。だが光圀、けっして閑日月ではなかった。終生の事業、大日本史の修史をつづける一方、炯々たる眼光をもって世情を睨む。浮華な元禄の世、その上に立つ将軍綱吉、寵臣柳沢吉保。光圀にとって苦々しいのは、その柳沢と藩老藤井紋太夫とが手を結んでいることだった。光圀の周辺には、不気味な動きがある。黄門漫遊記からはうかがい知れぬ水戸光圀の実像を描く秀作。
  • ゼロと呼ばれた男
    4.3
    米ソ冷戦時代。航空自衛隊パイロット那須野治朗は、米軍大佐バーンズから「お前はソ連機を撃墜できるか?」と問われる。陰謀をはらんだ沖縄上空での米軍機密演習。那須野が迎え撃つ相手とは。そして彼が零戦を表す「ジーク」という二つ名を得た15年前の出来事とは。四半世紀にわたり読み継がれた名作“ゼロ・シリーズ”第一巻。今こそ、男を取り戻し、そのG(重力)を体感せよ。
  • ネオ・ゼロ
    4.0
    北朝鮮の原子力施設を爆撃します。協力を願いたい――。米国からの重く困難な極秘要請をうけ、日本の技術者により最新鋭の戦闘機「新・零戦(ネオ・ゼロ)」が開発された。任務を遂行するのは、元自衛官のパイロット、「ソ連機を撃った男」那須野治朗。誰が敵で誰が味方? 各国の思惑が交錯する中、男は一人飛び立つ。陰謀渦巻くサスペンス、呼吸を忘れる空中戦闘、男と男の絆。名作は時代を越える。
  • ざっくり分かる龍馬伝
    -
    龍馬初心者からマニアまで楽しめる一冊です。様々な資料から龍馬の人間性を浮き彫りにしています。会話中心でストーリーが展開し、読みやすく、分かりやすい内容になっています。【その壱 立志編】黒船を目撃した龍馬は、勝海舟と出会い、日本を世界に通じる国にしようと決意する。そんな時、西郷隆盛と出会う。西郷の度量の大きさに感銘を受けた龍馬は、幕府を倒し、新しい日本を作るために薩摩と長州に同盟を結ばせようと狂奔していく。【その弐 激動編】長州と薩摩は欧米諸国との戦いに敗れ、攘夷が不可能であることを知る。そして京都は新撰組が支配する。現状を打開するため薩長同盟を実現させようとする龍馬だが、西郷や桂小五郎など一筋縄ではいかない相手に苦戦する。龍馬はヨーロッパ諸国との貿易を通じて薩摩と長州の間を取り持とうとする。【その参 完結編】ついに薩長同盟が結ばれた。しかし幕府は龍馬を危険人物とみなし、襲撃する。その危機を救ったのが「おりょう」だった。龍馬はおりょうを妻にし、日本で初めての新婚旅行に行く。大政奉還、船中八策など次々と時代を先取りした策を打ち出す龍馬だったが、夢半ばで暗殺される。

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  • 十三人の戦鬼
    -
    暴政に喘ぐ石館藩を救うために、凄腕の戦鬼が集結した。相手は七万石、十三人で死地に身を投じた“烈士”たちの闘いがはじまる。剣豪小説の雄・鳥羽亮が放つ長編時代小説。

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  • 時の十字架
    -
    幕府によるキリシタン弾圧が強化される頃、天草や島原の農民たちは天災や飢饉、重税に苦しんでいた。人々の苦しみは頂点に達し、十六歳の少年、天草四郎を総大将とした一揆「天草・島原の乱」が蜂起する。幕府軍との激しい攻防戦の末、農民たちが立て籠もった原城は落城し、四郎をはじめとして乱に加わった総勢三万七千人はすべて殺され斬首された。わずか十六歳で幕を閉じた天草四郎の謎に満ちた短い生涯、その同時代を生きた三人の女性の物語。九州タウン情報誌ネットワークの「Qストーリー大賞」優秀作品が九州電書コレクションとして電子書籍化
  • 儂は舞い降りた/アフガン従軍記(上)
    4.0
    この本は、ご本家『鷲は舞い降りた』とは似ても似つかぬトンデモ本である。しかし、儂も舞い降りたのである。ご本家には15名のコマンドがおったが、ワシはたった一人! 中佐が舞い降りたのは文明国だったが、ワシが舞い降りたのは原始的な砂漠の国なのである……不肖・宮嶋、戦場を目指す、が、行くも地獄、戻るも地獄の砂嵐!

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  • 「共生」への原理 【小田実全集】
    -
    「玉砕」という言葉が長年気にかかっていた著者は、中、南部太平洋の島々へ行った。そこは太平洋戦争中、日米の熾烈な戦いの場。日本側は軍人、軍属を含め多くが玉砕、自決、餓死の「共死」をとげた。島々はかつて西欧、日本に植民地にされた歴史をもち、未来はアメリカの自治州になるという。帝国主義の軍事的利害に翻弄される住民の姿は、今日の沖縄と重なる「どんづまり」の世界。「共死」の重い意味を抱きしめ、未来を拓く人びとのつながりを考察した、異者との「共生」への哲学書。
  • GANRYU!~佐々木小次郎風姿花伝~ 第1巻 美貌の剣士
    -
    1~13巻165円 (税込)
    神の剣法・巌流を遣う剣士、佐々木小次郎。ふたりの美女・那美と志乃を助けた小次郎は、彼女たちが仕える陰陽寮の頭・能姫の用心棒となる。彼の仕事は、謎の超能力戦闘集団・黒蟹衆を倒し、宣教師が遺した青銅の鈴を守ること。小次郎が能姫に雇われたことを知った黒蟹衆は、ふたたび那美に接近する。みやこを舞台に、小次郎の剣と恋の冒険が今、始まる! 華麗なる超時代劇長編ファンタジー・シリーズ第1巻!

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  • 超日米大戦 上  米本土攻略計画
    値引きあり
    -
    1941年、日本は宿命の対米戦を決意した。このとき一式陸攻搭載の超巨大空母「雷洋」「極洋」、究極爆撃機「富嶽」「烈風」、前面装甲100ミリの六式重戦車など新兵器群が続々と日本にもたらされ、遂に米本土上陸を狙う“宙作戦”が発起されたが……

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  • 暗闇坂 五城組裏三家秘帖
    -
    元禄九年師走の早朝。実高百万石と噂される仙台藩江戸屋敷門前に死体が……。そして斬死体も……。いったいなぜ? 誰が? 藩奉行探索方で影山流抜刀術の名手・望月彦四郎に真相解明の命が下った。手掛かりは二人が残した俳人芭蕉の句三句。それにどんな秘密が? 行く手を阻む壁と謎。やがて第二、第三の悲劇が……。大型新人が挑む白熱の時代小説傑作!
  • 夜明けの星
    3.8
    越後の国を出て十六年、江戸の町で父の仇敵を探し続ける浪人・堀辰蔵。飢えて疲れきった辰蔵はある日ささいなことで逆上し、見知らぬ煙管師の頸すじに斬りつけてしまう。父と仲良くふたり暮しだった煙管師の娘・お道は、これで天涯孤独の身となった。近隣の人々に見守られ、気丈に生きていくお道と、仇討ち転じて闇の世界の仕掛人となった辰蔵の凄絶な半生。折にふれ、奇妙にもつれ合うお道と辰蔵の運命を、池波正太郎が円熟の筆で描いた名作。
  • 雲ながれゆく
    4.1
    老舗菓子舗「笹屋」の若後家・お歌は、雨宿りのひととき、行きずりの謎の浪人に手ごめにされてしまう。体も大きく気が強い自分が、犯されて抵抗しなかったことに納得がゆかぬお歌だったが、奇妙な再会をとげ、やがて男への憎しみは愛しさへと変わってゆく。少女のようにときめくお歌。二人の深まる恋は、ひょんなことから敵(かたき)討ちの助太刀に発展し、やがて迎える別れの朝…。江戸に生きる勝気な女の姿が、21世紀の日本人をも魅了する、新感覚の長篇時代小説。
  • 御宿かわせみ
    4.2
    江戸情緒をたたえた捕物帳でロングセラーとなった、人気シリーズの新装版の第一作。大川端にある小さな旅籠「かわせみ」。若き女主人るいは、元・同心の娘。都市を行きかう人びとがひと時のやすらぎを求めて投宿する。ときに、表沙汰にできない厄介ごとを胸に秘めて……。誘拐、詐欺、敵討ちなど、大小さまざまの事件に巻きこまれながら、るいは恋人の神林東吾と協力し、解決の途をさぐってゆく。数度にわたりテレビドラマ化され、話題をとった人情譚。
  • 「龍馬」を読み解く100問
    -
    NHK大河ドラマ『龍馬伝』時代考証家が、最新の研究成果と史料をもとに作成。33年の激動の生涯を読み解く100問100答!龍馬と彼を取り巻く人々が生きた時代についてクイズ形式で学ぼう。

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  • 龍馬伝 I
    4.0
    幕末の風雲児・坂本龍馬33年の生涯を、幕末屈指の経済人・岩崎弥太郎の視線から描くオリジナル作品。土佐から江戸、そして世界へ。龍馬の行くところ、時代が怒涛のように動き始める。名も無き若者が世界を動かす「龍」へと成長していく姿を、壮大なスケールで描く。

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  • 吉原手引草
    4.2
    廓遊びを知り尽くしたお大尽を相手に一歩も引かず、本気にさせた若き花魁葛城。十年に一度、五丁町一を謳われ全盛を誇っていたまさにそのとき、忽然と姿を消した。一体何が起こったのか? 失踪事件の謎を追いながら、吉原のすがたを鮮やかに描き出した、時代ミステリーの傑作。選考委員絶賛の第一三七回直木賞受賞作。
  • 風雲の谺 無茶の勘兵衛日月録9
    3.0
    延宝三年、越前大野藩の次期後継者を廃嫡せんとする謀略は深化していた。構図は明瞭だった。中心に居るのは大老の酒井忠清で、その黒い糸は大和郡山藩の分藩騒動にまで及んでいた。郡山本藩には目付見習いとして落合勘兵衛の弟藤次郎がいるのである。そんな情勢下、御耳役の落合勘兵衛が謎の失踪をとげた……。正統派教養小説(ビルドンクスロマン)待望の第9弾!
  • 道元禅師 上  大宋国の空
    -
    1~2巻2,310~2,420円 (税込)
    「泉鏡花文学賞・親鸞賞受賞」日本から中国へ、膨大な取材と9年にわたる執筆。これまで至難とされた人間道元の実像と思想の全貌に迫る立松和平渾身の記念碑的作品。

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  • 耳袋秘帖 妖談かみそり尼
    3.8
    お江戸は高田馬場の竹林に棲む、若くて美人で評判の月照尼(げっしょうに)の元には、人生相談に訪れる者がひきもきらない。その庵(いおり)の近くで、女好きの若旦那が死体で発見された。衣服には一筋の剃刀の跡。若旦那は、尼に会いに行くと言い残して家を出たという。やがて尼の周囲では殺人が相次ぐ。なぜか死体には、みな剃刀の跡が──。はたして尼の正体とは。根岸肥前守が、江戸の怪異を解き明かす、新「耳袋秘帖」シリーズ第二巻。
  • 覇者の戦塵1939 殲滅 ノモンハン機動戦 上
    5.0
    満蒙国境に程近い北満州油田をめぐりノモンハンで対峙する日ソ両軍は、ついに宣戦布告なき武力衝突に突入した。BT戦車の厚い装甲の前に苦戦する関東軍に果たして逆転はあるのか?
  • 覇者の戦塵1943 ニューギニア攻防戦 上
    -
    ダンピール海峡を巡る航空戦に破れ、圧倒的だった航空優勢を失った連合軍は、戦線縮小し東部ニューギニアの山中で守勢に入った。だが日本軍も、辛うじてポートモレスビー攻略の橋頭堡は維持したものの、戦略的交代を図る連合軍を追撃する余力は残されていなかった。互いに再度の攻勢に向け戦力の回復を急ぐなか、連合軍は山脈越えの補給物資空輸を敢行する。一方日本軍は、連合軍輸送船団を壊滅すべく、ラバウルの第八艦隊に加え、甲標的──特殊潜行艇「蛟龍」を投入。敵根拠地へと肉迫するが……。過酷な密林の消耗戦の帰趨は!?
  • 六機の護衛戦闘機
    4.0
    昭和18年4月18日、悲劇は始まった。山本五十六搭乗機の護衛についた6機の零戦は、大任を果たしえず、その重責を負い、次々に南の空に消えていった。若きパイロットたちの非情な運命を悼み、その生の軌跡を関係者の証言に辿る、知られざる戦争の記録。
  • 武士くずれ 松本清張歴史短篇選
    4.0
    人心把握に長けた老将・家康に絡めて人間心理の内奥を描く「武将不信」「転変」「二すじの道」。浪人のかなしみを描く「武士くずれ」。歴史小説でデビューを飾った松本清張による、傑作時代短篇四篇。
  • 覇者の戦塵1931 北満州油田占領
    4.0
    一九三一年北満州で大規模な油田が発見された――もしも日本軍が石油資源を手中にしていたら、第二次世界大戦は勃発したのであろうか? ほんの些細な偶然が歴史の姿を大きく変える!
  • 鉄の首枷 小西行長伝
    4.0
    堺の名家に生まれ、豊臣秀吉に取り立てられ、関ヶ原合戦で敗れて刑死した、キリシタン大名小西行長にはめられていた“鉄の首枷”とは。無謀な朝鮮侵攻において秀吉を裏切り、同僚加藤清正を落とし入れてまで和平工作を重ねた行長の、面従腹背の生涯の謎に迫る傑作。
  • 最終戦争論
    3.8
    まもなく国家殲滅型の最終戦争が起こり、その後に絶対平和が到来する。太平洋戦争前夜、戦史研究と日蓮信仰から生まれたこの特異な予見は、満州事変を主導し日本の運命を変えた。陸軍の異端児は何を語ろうとしたのか。
  • 銭とり橋 高瀬川女船歌三
    -
    居酒屋「尾張屋」の主・宗因は、このところ頻繁に薄汚れた托鉢僧の姿を目にしていた。そんなとき、半年前にやむを得ず人を殺(あや)め、隠岐島に流罪となっていたお蕗がもどってきた。角倉会所に引き取られたお蕗だが、休みの日には姿をくらまし、安宿に泊まる托鉢僧と会っているのだ。托鉢僧は、山奥の村に橋を架けるための金が必要だというが……。
  • いのちの螢 高瀬川女船歌二
    -
    公金横領の冤罪が晴れた元尾張藩士の宗因は、国元へ帰らず京都・高瀬川で居酒屋「尾張屋」を開き、無愛想だが旨くて安いと評判になっていた。一方、娘のお鶴は旅籠「柏屋」に嫁ぎ、忙しくも幸せな日々を過ごしている。ある夜、仰々しい振り袖姿に裸足で歩く面妖な若い女が尾張屋に現れ、客の鯵にかじりつき、じっと宗因を見つめた……。
  • 高瀬川女船歌
    3.0
    十七歳のお鶴は、京都・高瀬川沿いの旅籠「柏屋」の養女になって八年。尾張藩の京詰め武士だった父親は公金横領の濡れ衣を着せられて逐電し、高瀬船の女船頭だった母親は桂川で不審な死を遂げていた。一方、高瀬川に架かる四条小橋の庚申堂に、息を潜めて暮らす一人の男が――。荷船や客船で賑わう高瀬川に集う人々の哀歓を描くシリーズ第一作。
  • 夜の腕 祇園社神灯事件簿二
    -
    祇園社の楼門に二度にわたり矢を射った者の正体は?賽銭箱に二十二両もの大枚を投げ入れたのは誰?――洛中の難事件を解決する、植松頼助の情けある裁き。好評シリーズ第二弾!!
  • 天平大仏記
    -
    天平十五年、聖武天皇は金銅盧舎那仏造顕の詔を発せられた。卓越した技能をもつ造仏工・天国や、手伎をもつ奴婢たちは、その身分を良民に直され、大仏建立に携わることになる。だがこの大事業には、熾烈な政争や陰謀が渦巻き、天国たちに過酷な試練が襲いかかる…。底辺を生きた人々の哀歓が胸に迫る長編力作。
  • 天王船
    3.4
    天文十七年夏。宵祭を楽しむ十五歳の信長の眼前に、見慣れぬ船が現われた。数百の提灯に彩られた船上から、甘い唄声と異形の舞が信長を密やかな剣戟に誘う(表題作)。松永久秀と斎藤道三をペルシア渡来の暗殺秘術の兄弟弟子として描き、戦国史を異形の活躍で彩った刮目の長篇『黎明に叛くもの』の外伝四篇を収録。
  • 神書板刻 祇園社神灯事件簿五
    -
    長屋を焼かれたうえ、虚無僧姿の武士に襲われている男を危機一髪のところで助けた植松頼助。男は板木の彫り師で、神書――天皇を崇める「日本書紀」や「神皇正統記」を密かに彫っていたのだ。襲撃した武士は、神書の頒布に目を光らせる幕府からの刺客であった! 朝幕の争いに身を投じる植松頼助、最後の事件簿!
  • 時代小説英雄列伝 銭形平次
    -
    時代小説の中でも一、二を争うヒーロー『銭形平次』の傑作短編を収録。縄田一男による編と映像化作品にまで及ぶ詳細な解説で、その魅力と江戸情緒を満喫。
  • 魂無き刺客 士魂の音色
    4.0
    剣に将来を託し、武市瑞山の命ずるままに暗殺剣を振るい続けた岡田以蔵の末路(「魔剣」)。武士の魂である刀を交換した友に、公卿誤殺の罪を負わせた酒井兵庫の苦悩(「魂無き暗殺者」)。時代に殉じ苛烈に生きた刺客たちの命運を刻む時代短篇集。全八篇。
  • 祇園社神灯事件簿三 真葛ヶ原の決闘
    -
    中川卯之助の父は、敵探しに出てから十五年、今では病に伏してしまい、やっと見つけた敵から逆に命を狙われていた。父に代わり仇を討とうとする健気な卯之助に、植松頼助ら神灯目付役の三人は、助太刀を決意。しかし、敵には六十人もの加勢があった……。絶望した人々を救う頼助の活躍。
  • 奇妙な刺客 祇園社神灯事件簿
    -
    灯籠の火の見廻りと社の警護を務めとする、祇園社の神灯目付役・植松頼助。得意の剣を振るい、京の町を騒がす奇妙で不思議な事件の数々を解決する。
  • お火役凶状 祇園社神灯事件簿四
    -
    身分不相応な高価な簪を挿して絞殺された女は、盗賊の手引き役だったのか。二十年以上毎月二十九日になると祇園社西楼門に佇む男の目的は。奉公先で盗人の濡れ衣を着せられ自殺した長兄の仇を父は討てるのか。高下駄を履き大店をのぞき見る女の正体は。お火役・植松頼助が鋭利な天誅を下す、大人気連作時代小説。
  • 覇者の戦塵1937 黒竜江陸戦隊
    5.0
    第二次オホーツク海戦は、ソ連極東艦隊を撃滅した日本海軍の“戦術的圧勝”であったが、意外にも戦略目標を失う結果に終わってしまった。そして、北満州油田を支配下に置くことを目論むソ連は馬占山軍を支援、黒竜江で大規模な軍事行動を展開する……。
  • 覇者の戦塵1936 第二次オホーツク海戦
    -
    流氷によって完全に封鎖されたオホーツク海。暴風で予想外の被害を受けた第四艦隊の立て直しを急ぐ日本軍にとって、まさに天佑ともいえる事態だった。ところがソ連軍は最新鋭の砕氷船を駆使し、いつのまにか日本軍の懐深く探索の手を伸ばしていた……。 日ソの激戦の行方は? 戦略シミュレーション
  • 覇者の戦塵1935 オホーツク海戦
    -
    中国と交戦中の日本軍の隙をつくかのように、日本近海でのソ連極東艦隊の動きが活発化――北満州の大油田を狙う列強の思惑が複雑に絡み合い、弱点を確実に突いて日本を追い立てていく!
  • 覇者の戦塵1933 謀略熱河戦線
    5.0
    武力により満州占領を果たしたが、国際的に孤立する日本。北満州油田の奪取を目論むソ連と馬占山軍を相手に、帝国海軍は決死の黒龍江奇襲上陸作戦を敢行する。書き下ろし短篇収録。
  • 覇者の戦塵1932 激突上海市街戦
    -
    満州事変は日本政府や参謀本部の不拡大方針にもかかわらず拡大の一途をたどり、関東軍は事変勃発と同時に軍をすすめ南満州のほぼ全域を手中におさめた。満鉄調査部と関東軍の手による大規模油田発見の報は虚偽を疑われつつも世界を震撼させ、東支鉄道に利権をもつソ連、太平洋戦略の見直しを余儀なくされるアメリカ、そして利権を有する当事者たる中国、それぞれの思惑が上海で交差する。
  • 日の丸・君が代の戦後史
    3.8
    掲揚・斉唱の強制によって、さまざまな軋轢を生み出しながら、人びとの心に入り込もうとする日の丸・君が代。それに抗する人たちは何を訴えてきたのか。占領期から国旗国歌法成立後にいたるまで、数々の事件や出来事をたどり、思想・良心の自由と歴史の問題に戦後社会がどう向きあってきたのかを浮かび上がらせる。

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  • 戦国を駆ける
    -
    あるじを七たび変えながら立身を続けた藤堂高虎、利害よりも友情を選び関ヶ原に散った大谷刑部、天下の動向を読み巨万の富を築きあげた今井宗久など、乱世を彩り消えていった武士や商人の姿を史料を駆使して追い、権謀術数の戦国時代の実相を浮き彫りにした十七篇。
  • 八八艦隊物語1 栄光
    4.0
    中部太平洋に来襲する米海軍を艦隊決戦で邀撃、撃滅せよ――呉軍港に勇姿を現した帝国海軍の悲願、八八艦隊。旗艦「長門」以下、世界最強の一八インチ砲を備えた「伊吹」級四艦を含む一六艦がついに完成したのだ。昭和一六年末、優勢な戦艦部隊を頼みに、日本は太平洋戦争に突入する。一二月九日、マーシャル群島沖。連合艦隊は洋上の覇権を賭け「サウスダコタ」率いる米艦隊群を迎え撃つ。巨砲相撃つ死闘の行方は……。
  • 冬のつばめ 新選組外伝・京都町奉行所同心日記
    -
    江戸から京に配された東町奉行所の青年同心・大仏(おさらぎ)伝七郎は、かつて近藤勇や土方歳三と剣技を磨いた仲であった。新選組が尊王攘夷派を襲撃した池田屋事件からひと月後、池田屋で奉公していた若い女が刺殺された。伝七郎は手掛かりを求め、壬生(みぶ)の屯所に足を運んだ。そして歳三から一通の書状を見せられる……(「池田屋の虫」)。
  • 天空の橋
    3.0
    精巧優美な粟田焼に取って代わり、清水焼を京焼で一番にする――焼物問屋の長左衛門は野望実現のため、粟田随一の陶工・喜助を引き抜き、十五歳の八十松を見習いに付ける。やがて清水焼の品質は向上し粟田焼と拮抗するが、喜助と腕を上げる八十松には激しい妬みが。また、長左衛門には決して口外できない暗い過去があったのだ。
  • 時代小説英雄列伝 柳生十兵衛
    -
    剣豪といえば柳生新陰流、そして柳生十兵衛。豪快なイメージと陰惨な影の同居する多面体のヒーローを剣豪作家五味康祐の筆が鮮かに描く。
  • 時代小説英雄列伝 若さま侍
    4.0
    五大捕物帖の最後に控えし「若さま侍」は、姓名・身分一切不詳の名探偵。侍らしからぬ伝法口調で、ひとたび立てばどんな難事件もたちどころに解決!
  • 時代小説英雄列伝 鞍馬天狗
    -
    時代小説の一時代を画したヒーローたち。その魅力をたっぷりと味わうアンソロジー。気鋭の文芸評論家、縄田一男の選、解説による文庫編下し第一弾。
  • 堺港攘夷始末
    -
    慶応四年二月十五日、フランス水兵と土佐藩兵との間にその事件は起こった。殺されたもの、切腹したもの、死は免れたもの――非運な当事者たちを包みこむ事件の全貌を厳密正確に照らし出そうとする情熱、歴史をみはるかす自由闊達な眼差し……。構想十年、歴史を文学に昇華させる夢を紡いだ偉大な作家の渾身の遺著。
  • 剣

    -
    塚原卜伝、上泉秀綱、柳生石舟斎、松永久秀、石田三成、坂本龍馬、榊原鍵吉ら、兵法の奥義を、天下統一を、新しい時代の幕開けを、戊辰戦後の屈辱への憤りを剣に賭けた武士たちの壮烈な人生を鮮やかに描く歴史小説10篇。
  • 篠山早春譜 高瀬川女船歌四
    3.0
    高瀬船の船頭・弥助は、同じ長屋に住み数珠の玉磨きをしている藤蔵という若者を連れ、宗因の営む「尾張屋」へやってきた。宗因は藤蔵が身分を偽り、かつては腕の立つ武士であったことを見抜く。別の夜には、入れ墨をした一見客が現れ、八丈島の三年半に及ぶ島流しから江戸に戻ったが、ある人物を探すために京都へやってきたというのだが――。
  • 無言殺剣 火縄の寺
    4.0
    関宿城主・久世豊広を惨殺した謎の浪人は、古河のやくざ郡兵衛一家の三男坊・伊之助を伴い江戸へ出る。伊之助は、江戸で兄二人と再会を果たすものの、三兄弟の背後には、浪人を追う何者かの罠がせまる。書き下ろしシリーズ第二弾。
  • 嫋々の剣
    -
    政治の実権から遠ざけられ、江戸幕府出先機関の機嫌取りに汲々とする京都朝廷や公家たち。権力をかざし横暴を尽くす御附武士から、妾になることを強要された貧乏公家の出戻り娘が見せる京洛の気概とは(表題作)。名手の鮮やかな手並みが冴える傑作時代短篇集。
  • 無言殺剣 大名討ち
    4.0
    譜代大名・土井家の城下、古河の町に現れた謎の浪人。剣の腕は無類だが、一言も口をきくことがない。その男のもとに、恐るべき殺しの依頼がもたらされる。殺しの標的は、古河領と境界を接する関宿・久世家の当主。老中の座をめぐって土井家と争う大名だった。旬の時代小説家・鈴木英治が贈る、書き下ろしシリーズ第一弾!
  • 無言殺剣 妖気の山路
    -
    中山道を往く音無黙兵衛ら三人。旅の目的は何なのか。京の出身という、連れの娘・初美に関することか――。江戸では、老中首座・牧野貞重の手勢が、黙兵衛の逗留先だった善照寺を捜索した。政敵の御側御用取次・水野忠秋を追い落とす切り札を初美が握っているというのだった。書き下ろしシリーズ第五弾。
  • 無言殺剣 野盗薙ぎ
    3.5
    突如江戸を発ち、中山道を西へ向かう謎の浪人・音無黙兵衛と伊之助、初美の三人。その目的を掴めぬまま、久世家・土井家それぞれの密偵も後を追う。道中、黙兵衛一行は野盗一味の襲撃を受け、伊之助が行方不明になる。書き下ろしシリーズ第四弾。
  • 無言殺剣 獣散る刻
    4.0
    伊賀者の襲撃をかいくぐり、美濃郡上の照月寺に入った音無黙兵衛一行。堅固な構えを誇る大寺で、道中に毒矢を受けた初美の介抱がつづく。寺を包囲する伊賀者を退け、門前に姿を現したのは、かつて黙兵衛と死闘を演じた久世家剣術指南役・横山佐十郎だった。書き下ろしシリーズ第六弾。第一部完結。
  • 無言殺剣 首代一万両
    3.0
    「懸賞金一万両」。娘夫婦の命を奪われた古河の大店・千宏屋の主人は、身代を賭けて謎の浪人・音無黙兵衛の命を奪おうとする。黙兵衛と連れの伊之助らが起居する善照寺は、夜毎、殺し屋の襲撃に晒される。屈折した親心が招いた殺しの連鎖の果てには何が……。シリーズ第三弾。
  • 悲華水滸伝 一
    3.7
    中国宋代の末、湖水の要塞梁山泊に結集し悪政に抗した百八人の好漢たち。その夢と数奇な運命を、雄渾華麗に描いた面白さ抜群の杉本水滸伝、堂々の開幕。
  • 天の鎖第一部 延暦少年記
    -
    延暦年間、平安遷都で喧しい世相の中、山背国の少年<牛>は貧しい暮らしの中で、若き空海やその師<行叡>と出会い、仏師となる決意を固める。だがそれは同時に世の荒波にもまれてゆくことでもあった。平安時代を舞台に始まり、庶民の目から現代にまで繋がる人間の歴史の連鎖を描こうとする長編力作。
  • 松永弾正(上)
    3.6
    下克上、主殺し、策略家。天下乱れる戦国の世に、悪名高い松永弾正久秀。果たして彼は世評通りの悪人であったのか。その一生を余すことなく描ききる。
  • 修理さま 雪は
    4.2
    会津武士の妻としての矜持を胸に自ら命を絶った神保雪子、若松郊外涙橋で果敢に敵兵と白刃を交わし戦死した中野竹子、砲術に優れ会津籠城戦に勇躍、のち新島襄の妻となった山本八重……。会津落城にまつわる七つの悲話を丹念に掘り起こし、美文に昇華した連作短篇集。
  • 手習重兵衛 夕映え橋
    3.8
    ついに重兵衛がおそのに求婚。その余韻も冷めぬまま、二人は重兵衛の朋輩だった柿ヶ崎作之助に出くわす。作之助は主君のために刀を見立てるよう命じられたのだった。その足で堀井道場の左馬助を訪ねた重兵衛とおそのは、そこで目にした一振りの刀に魅了される。文庫書き下ろし
  • 手習重兵衛 母恋い
    3.5
    江戸は白金村に戻り、手習所を再開した興津重兵衛。家主の娘おそのを妻に迎えるはずだったのが、重兵衛を仇と思いこんだ正体不明の女と同居する羽目に……。一方、村では半月ほど前から住み着いた謎の女が、男たちの好奇の的になっていた。
  • 手習重兵衛 道連れの文
    3.7
    婚約を母に報告するため、おそのを伴い故郷の諏訪へと旅立った重兵衛。道中、一人旅の腰元ふうの女と知り合う。その場は別れたものの、今度は女が刺客の一団に襲われているところに遭遇。重兵衛は、死の間際の女から、甲府勤番支配宛の書状を託される。
  • 手習重兵衛 隠し子の宿
    3.5
    おそのと正式に婚約を交わしたばかりの重兵衛だったが、朋友の作之助と吉原に行ったことが判明。さらに、隠し子がいることが村の噂となり、品川の女郎宿に出入りしているのも目撃され……。はたして重兵衛は、許嫁おそのに与えた誤解をとくことができるのか。(書き下ろし)
  • 七福盗奇伝
    -
    応仁・文明の乱後、盗賊が跋扈する不安定な世相。南朝唯一の皇胤・千手姫は、忠臣たちと共に七福神のお面で顔を覆い、悪徳商人、金貸しや北朝の役人どもに天誅を下す。
  • 郷四郎無言殺剣 妖かしの蜘蛛
    4.0
    美濃郡上で宿敵・横山佐十郎との決戦を制した音無黙兵衛こと菅郷四郎は、伊之助を伴い、東海道を西に向かった。目的地は、京か奈良か。その行く手を総がかりで阻もうとする伊賀者たち。さらに、謎の幻術師の魔手が忍び寄る。はたして危地は乗り越えられるのか。書き下ろしシリーズ、第二部開幕。
  • 郷四郎無言殺剣 柳生一刀石
    4.5
    奈良を探索する音無黙兵衛こと菅郷四郎と伊之助は、幕府の実力者である御側御用取次・水野忠秋が、二十年前の正倉院宝物流出の首謀者であるという決定的証拠を手に入れる。その直後、郷四郎のもとに一通の書状がもたらされる。そこには、「一刀石で待つ」と記されていた。無言殺剣シリーズ完結篇。
  • 郷四郎無言殺剣 百忍斬り
    4.0
    郡上の照月寺に匿われていた初美が出奔した。濤海と休雲が急ぎ後を追う。一方、奈良に向かう“黙兵衛”と伊之助は、伊賀国に入った。背後に得体の知れない気配を感じながら道中は続く。はたして二人は、幻術師・春庵を擁する伊賀者の本国を突破できるのか。「無言殺剣シリーズ第二部」第二弾。書き下ろし。
  • 郷四郎無言殺剣 正倉院の闇
    4.0
    奈良に入った音無黙兵衛こと菅郷四郎と伊之助は、無念の死を遂げた郷四郎の父・郷左衛門の墓を訪れる。二十年前の正倉院宝物流出に絡んで、郷左衛門は無実の罪を着せられ、切腹に追い込まれたのだった。真相を探るべく、奈良を探索する郷四郎と伊之助は、事件の黒幕が今をときめく御側御用取次の水野忠秋であることを知る。書き下ろし。
  • 休眠用心棒 武士の本分
    -
    吉良家の用心棒として雇われた隣人の身代わりに、上野介の寝所近くに起居することになった傘張り浪人。赤穂浪士の討ち入りに遭遇した彼が、そのときとった行動とは……。表題作ほか、武士道の精華を描く、時代短篇傑作選。文庫オリジナル。
  • 角右衛門の恋
    -
    仇を追いつづけること七年。角右衛門の無為の日々を打ち破ったのは、小間物屋「立花屋」の娘・お梅との出会いだった。お梅が大名家へ奉公に上がった後、角右衛門は立花屋に用心棒として雇われる。辻斬りの横行に、剣の腕を買われてのことだった。そして、宿下がりしたお梅との逢瀬が、二人の運命を大きく動かすことになる。文庫書き下ろし
  • 花輪大八湯守り日記 湯けむり浄土
    -
    新庄領外れの山深い湯治場、肘折温泉。二十歳の藩士で具足術の名手・花輪大八は私闘を咎められ、勘当同然にそこの湯守り役を与えられた。湯守りとは温泉を管理する村役で、収入は湯銭と酒代。勤番の老人・勘兵衛、張番の次郎吉、世話役の六兵衛や奉行所の手先・伝兵衛ら一筋縄ではいかない連中との毎日が始まった。そして、いわくありげな湯治客たちが今日も肘折を訪れる……。
  • 花輪大八湯守り日記 若草姫
    -
    やむを得ない私闘を咎められ勘当同然に肘折温泉の湯守りとなった若き新庄藩士、大八。雪深い霊場を訪れた姫君の持つ草子『若草ものかたり』に隠された謎とは。そして、城下での道場破り騒動と、突然の兄の蟄居との関わりは? 奔走する大八。兄、そして「若草姫」を救えるか!? 好評大八シリーズ第二弾!
  • 御隠居忍法5 亡者の鐘
    -
    暗闇が訪れるころ、奥山の寺で呪いの鐘が鳴る……。住職の血を吸った鐘楼に隠された謎とは? 巷間を騒がす噂の真相を明らかにしようとする御隠居一行に、襲いかかる黄泉よりの遣い手たちの正体は? 家督を子に譲り奥州は笹野に住み着いた伊賀者、元御庭番・鹿間狸斎見参!

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