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下剋上の世、武将なら誰でもが、彼我の動静をかんがみながら、隙あらば天下をねらっていた時代……そんな中に一人、「人間としての信義」を自らの心の軸に据えて生きようとしている男がいた。本書の主人公、丹羽長秀である。織田信長の四天王の一人として、羽柴秀吉、柴田勝家、佐久間信盛らとともに、多くの武勲を立てながらも、天下への野望などは、寸刻も抱かず、淡々と臣下として、“頼れる男”であり続け、かえってそのことによって人望が高かった。やがて信長は、本能寺に消え、秀吉の天下となれば、秀吉に忠誠を尽くしながらも、織田家の子孫たちのために、努力する。秀吉が次第におごり高ぶり、織田家への恩を忘れたようにふるまえば、長秀は、自らの死をもって、その誤りを訴えるという風に、信義一徹を貫き通した人生であった。上司にとっては最も部下にしてみたい男の生涯をたどりながら、自らの利を超越した生き方の美しさを訴える、長編歴史小説。
...続きを読むPosted by ブクログ 2011年07月02日
下剋上の世、誰もが野望を抱いていた時代、そんな中に一人、「人間としての信義」を心の軸に据えて生きた男がいた。本書の主人公・丹羽長秀である。武勇にすぐれる将であり、しかも決して裏切ることはない。信長にとっても秀吉にとっても、まさに欠くべからざる存在であった。常に“最も頼れる男”であったその姿を描きなが...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月05日
下剋上の世、誰もが野望を抱いていた時代、そんな中に一人、「人間としての信義」を心の軸に据えて生きた男がいた。
武勇にすぐれる将であり、しかも決して裏切ることはない・・・
それが丹羽長秀である。
信長にとっても秀吉にとっても、まさに欠くべからざる存在であった。
常に“最も頼れる男”であったその姿を描き...続きを読む
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