幕末新選組 新装版

幕末新選組 新装版

743円 (税込)

3pt

なあに、明治維新なんてえものはね、つまり薩長たち雄藩と徳川との争いさ。いまのような文明開化の世が来たのも、そいつは時勢というやつでね。つまりは日本国民がえらいのだよ──いたずら好きの腕白小僧が、父の意に反しひたすら剣術の稽古にあけ暮れて十年。折しも幕末の動乱期、永倉新八は剣道の快感に没入した青春の血汐をそのまま新選組に投じた。女には弱いが、剣をとっては近藤勇以上と噂された新八の、維新後におよぶ生涯を、さわやかに描ききった長篇。

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幕末新選組 新装版 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月18日

    激熱、武士男物語であった。

    自分が知っている新撰組って、近藤、土方、永倉、沖田っていう人がいた程度のものだったんだけど、この本でその成り立ちが良く分かった。

    大政奉還や明治維新、鳥羽伏見の戦いなどの事も、すごいよく分かった。教科書では言葉として覚えただけだったのに、興味を持って読むと、こんなに理...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月03日

    明治維新とは民衆の革命とか正義の革命とかではなく、単なる武士階級の政権交代であるということが、よくわかる。芹沢鴨とか藤堂平助とか原田佐之助とかがどんな人だったかもよく書けてる。
    まあ、ちょっと淡々としてるけど。もっと長編にして深く書いたらもっと面白かったかも。

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    Posted by ブクログ 2018年01月08日

    『近藤勇白書』でも主役(近藤勇)を食う勢いで大きな存在感を見せていた、思い定めれば一直線の剣術バカ:永倉新八を主人公に据えた新選組ストーリー。最初から最後まで、政治的野心とは無縁に、己の信ずる清い道を進まんとする新八の気勢が爽やかに描かれている。「日本人を見損なっちゃいけねえな、藤堂さん??徳川にし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年06月04日

    やっぱりおもしろい、新選組
    永倉 新八の視点から書かれた新選組
    時代は変わっても組織というのは変わらないものだと思った。最後までぶれなかった新八が、77歳まで生きて時代の変化を見届けたのもまた運命だろうか

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    Posted by ブクログ 2017年03月26日

    新選組と言えば近藤、土方、沖田を思い浮かべる。
    この小説は「永倉新八」の目線で、新選組のこと、幕末の様子、そして明治初期のころの日本の様子が描かれている。
    時代的にも興味深い時期であり、永倉の目線で書かれていることから、非常に時代背景もあまり難しいと思うことも少なく読み進められました。新選組に興味あ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年04月29日

    これこそ時代モノの痛快さ、杏がお気に入りだと聞いて読んだが、たいそう面白かった。

    永倉新八個人の目線で、明治維新の起こり始めから時代が変わりきるところまでが描かれて、その波に新八が乗っかって流されて漂着する起伏が、単なる英雄伝じゃなくて親近感湧いた。

    池波正太郎をあまり読んだことなかったが、また...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年03月04日

    流石は池波正太郎先生!!!
    と言っても過言ではない新選組の話。
    主人公として、永倉新八を取り上げてるのも
    また面白いなと。
    近藤勇、土方歳三、沖田総司、藤堂平助などなど
    新選組といえば〜な人々ももちろん出てくるのだけども
    ここは敢えての永倉新八。
    知らなかった生涯を淡々と。
    江戸での若かりし日々、京...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年06月03日

    この本で永倉新八を知り、新選組の見えなかった部分も知ることができた。
    燃えよ剣、にて新選組の本を初めて読みはじめたけども、この幕末新選組の方が圧倒的に分かりやすくて読みやすい。
    また、燃えよ剣よりも正確だろうと予想する。

    読み終えた後には爽やかさが残り、この本を読んで本当に良かったと思う。

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    Posted by ブクログ 2012年09月23日

    自分にとっての新選組像に一番近いもの。
    永倉新八を主人公においており、新選組ものでありながら一歩、新選組から離れた目線で描かれているものだと思っている。
    自分は藤堂平助が歴史上の人物で最も尊敬しているのだが、藤堂平助と永倉新八の遣り取りが、本当に楽しい。人間くさい。

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    Posted by ブクログ 2023年05月30日

    わくわくしました。芹沢鴨の評価は、そこまでの性格異常者でないってものもあるらしいけど。永倉新八の明治以降の人生も感慨深いよね。

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