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なあに、明治維新なんてえものはね、つまり薩長たち雄藩と徳川との争いさ。いまのような文明開化の世が来たのも、そいつは時勢というやつでね。つまりは日本国民がえらいのだよ──いたずら好きの腕白小僧が、父の意に反しひたすら剣術の稽古にあけ暮れて十年。折しも幕末の動乱期、永倉新八は剣道の快感に没入した青春の血汐をそのまま新選組に投じた。女には弱いが、剣をとっては近藤勇以上と噂された新八の、維新後におよぶ生涯を、さわやかに描ききった長篇。
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Posted by ブクログ
新選組と言えば、鬼の副長·土方歳三や天才剣士·沖田総司の名前が挙がりますが、私はこの小説の主人公である永倉新八さんが1番好き。
彼の遺した記録や隊士の供養などの活動により、かの有名な池田屋事件から160年以上経過した現代を生きている私たちですら、彼らの名前や個性を知ることができる。
もちろん、後世に創作された部分も多くあるし、この物語もどこまでが史実でどこからが創作なのか不明瞭ですが、"近代化を阻害した壬生狼、人斬り烏合の衆"として後世に伝えられてもおかしくなかった新選組という存在を、彼らと共に生きた永倉さんの記録が、大げさに言えば救ったのではないかと思っています。
カラッとした江戸っ子気質の剣士が、仲間と共に日々鍛錬。大仕事があると京都へ赴き、時代の波に呑まれていく……
これまで新選組に触れてこなかった人にもオススメできる、幕末物語です。ぱっつぁんのファンが少しでも増えたら、推してる身としては嬉しい(本音)
Posted by ブクログ
流石は池波正太郎先生!!!
と言っても過言ではない新選組の話。
主人公として、永倉新八を取り上げてるのも
また面白いなと。
近藤勇、土方歳三、沖田総司、藤堂平助などなど
新選組といえば〜な人々ももちろん出てくるのだけども
ここは敢えての永倉新八。
知らなかった生涯を淡々と。
江戸での若かりし日々、京都での生活、そしてまた江戸
最後は蝦夷へ。
それでも最後まで剣を捨てない男。
いろんな場所へ転々としながらも、もっと強く!という葛藤や
色恋沙汰もあり、明治維新までどう生きたのか?何を思ったりしたのか?を
代弁しているような。
終わり方も爽やかすぎて、なんとも言えない爽快感。
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