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未完の大作。
池波正太郎と云う作家は、『真田太平記』のような歴史小説より、本作のような時代小説の方が面白い、といった評価がよく聞かれます。確かに『鬼平犯科帳』『仕掛人梅安』も有りますから、そういう意味では当たっていると思います。
しかし自分は「歴史小説」から入ったクチなので、池波正太郎の作品に触れたのは遅い方でした。『真田太平記』がドラマ化されていなかったら、もしかして未だに一作も読んでいなかったかもしれない。
何せ、中学時代に司馬遼太郎『竜馬がゆく』『燃えよ剣』から日本史にドドーンと目覚めたものですから、ソレ等と「小兵衛さんの話」では、まるで正反対ですもんね…ww。
そんな訳で、大分回り道をして本作と出会いました。もう大学生ぐらいの頃かな。飄々としたキャラクターが出て来て、のどかな小説かと思わせておきながら、突然ズバっと血しぶきが飛ぶ、この鮮やかな斬り口の物語にすっかり魅了されてしまいました。その後は『鬼平』ですから、『真田…』を読んでから二十年近い歳月が掛かりました。
池波正太郎の『映像的な描写表現』『人の心が一番のミステリ』と言った《オトナの楽しみ》を知ってからは「時代小説」の虜に成りました。
思い切って電子書籍でまとめ買いしたのも、一々本を探さずとも出先でヒョイとスマホで読めるから。本当に便利ですね、電子書籍は…ww。
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