理工作品一覧

  • 生きていることの科学 生命・意識のマテリアル
    4.7
    生命・進化・意識の正体にまた一歩近づいた。ロボットの痛み、手触りのあるプログラム、点のなかに書きこめる点――モノ対ココロの二元論でも、物質還元の一元論でもない、生命理解の新たなステージへの誘い。(講談社現代新書)
  • 今すぐ仕事に使える「数学」 あなたの能力を加速させる7つの武器
    3.7
    「学生時代、とにかく数学が苦手だった」という人は多いはず。でも、いつまでも苦手なままでいるのは、実は非常にもったいないこと。数学の世界は面白く、奥深く、しかも仕事の悩みをどんどん解決してくれるのだから!本書は、数学に精通したコンサルタントが、微分・積分、確率・統計、論理、ゲームの理論といった数学理論をやさしく説く。そして、「微分・積分」を人事評価に使う「確率」でイベントを盛り上げる「統計」で上司のイチャモンに反論する「ゲームの理論」で大失敗を避けるなど、仕事の現場にどう活かすかまでを解説する。「仕事に使う」という明確な目的があるために、学生時代には挫折した人でも十分モチベーションを保ったまま理解することができるだろう。長年の「数学コンプレックス」から脱却し、仕事能力もぐんぐん高まる一石二鳥の一冊。

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  • ドキュメント 遺伝子工学 巨大産業を生んだ天才たちの戦い
    3.8
    1970年代、アメリカでは糖尿病患者が増え続け、当時ウシやブタから抽出して入手するしかなかったインスリンの供給不足が危惧された。打開策は、バクテリアにヒトインスリン遺伝子を入れてインスリンを生産させること。このテーマに天才たちが挑み、壮絶な戦いが繰り広げられた。のちにノーベル化学賞を受賞した科学界の巨人ウォルター・ギルバート、わずか1000ドルの出資金で生まれたベンチャー企業ジェネンテック社、そのチームに参加した日本人研究者・板倉啓壱……。この戦いが遺伝子工学という新しい科学分野の礎となり、バイオテクノロジーという巨大産業を生むきっかけになったのである。科学史上に残る研究競争を、アメリカで板倉啓壱の指導を受けた著者がドラマチックに語る。

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  • 学校では教えてくれないオモシロ科学実験
    3.4
    理科が嫌いだったり苦手な人は、学校時代に科学の本当の楽しさを知らずに過ごしてしまったのではないか。受験のための暗記だけが理科ではない。科学の楽しさは、実験や工作にあるのだ。本書では、身近な材料でできる科学実験、手品、工作の51例を絵と写真入りで紹介。科学実験では、「シャボン玉」「スライム」「静電気」が人気ベスト3という。まずは「巨大シャボン玉の実験」「磁性スライムを作る」「空中浮遊!ペットボトルの中を漂う発泡スチロール球」など。続いて「台所で遊ぶ」の章では、「瞬時に凍るジュース」「お酢を入れて作る!柔らかく巨大な生卵」など。「コインや磁石で遊ぶ」の章では、「五円玉を宙に浮かす」「千円札の上から落ちない十円玉」……。他にも「大きな穴が開いているのに水がこぼれないペットボトル」や「からだに電気を流して電子オルゴールを鳴らそう」など、大人も思わず目を丸くする。科学博物館の学芸員がとっておきの科学実験を披露する。

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  • 生物にとって時間とは何か
    -
    生命を正確に捉えるには、体の構造にひそむ時間の考察を欠くことが出来ない。あらゆる種類の抗体を用意することで未知なるウイルスの襲来に備える免疫システムなど、「未来に備える生物」の驚くべき仕組みにせまる!
  • 歴史から探る21世紀の巨大地震
    4.5
    東日本大震災から、日本列島は大きく動く時期にはいっている。明日にも迫る大地震を前に、歴史を丹念に見ることで、大地の揺れがどこでくり返されるかが浮かび上がってくる。次に危惧されている首都圏、南海トラフに焦点を合わせた注目すべき書。

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  • 福島の原発事故をめぐって――いくつか学び考えたこと
    4.1
    1巻880円 (税込)
    〈税金をもちいた多額の交付金によって地方議会を切り崩し、地方自治体を財政的に原発に反対できない状態に追いやり、優遇されている電力会社は、他の企業では考えられないような潤沢な宣伝費用を投入することで大マスコミを抱き込み、頻繁に生じている小規模な事故や不具合の発覚を隠蔽して安全宣言を繰りかえし、寄付講座という形でのボス教授の支配の続く大学研究室をまるごと買収し、こうして、地元やマスコミや学界から批判者を排除し翼賛体制を作りあげていったやり方は、原発ファシズムともいうべき様相を呈している〉

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  • 地熱が日本を救う
    3.4
    小説『マグマ』で日本の“電力危機”を予見した著者が、未来を変えるクリーンエネルギー、地熱発電の可能性に迫る! 日本のエネルギー問題を真正面から問うた必読書!!
  • 空飛ぶ納豆菌 黄砂に乗る微生物たち
    4.0
    地球を半周して飛来する黄砂は、微生物たちの格好の乗り物だった! 中国奥地のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠から偏西風によって日本の上空に飛来してくる黄砂に、カビや細菌類が付着していることがわかってきた。黄砂が含む水分やミネラルが、長距離を移動する微生物たちにとってとても具合がよかったのである。黄砂からどのような微生物たちが見つかったか。微生物たちが長距離を移動する間に起きる化学的・生理学的変化とは何か。黄砂が落ちる場所で微生物たちがもたらす生態系、農業、人間や家畜の健康への影響とは何か。「黄砂に乗る微生物」をめぐり、科学者たちの探求が始まった。☆ 黄砂が飛んでくると、微生物の量が5倍にふえる☆敦煌の上空を飛ぶ黄砂の10%にカビや細菌が付着☆金沢や能登の上空の黄砂でも、微生物を採集☆標高3000mの立山の積雪から、黄砂と微生物を採集☆生態系、健康への影響はこれからの研究課題

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  • 地震予報
    5.0
    1993年、世界的にも有名なアマチュア天文家が、FM電波を使った流星観測データのなかに、地震前兆が含まれていることを発見した。阪神・淡路大震災を機に、前兆の観測研究を開始して17年。前作『地震予報に挑む』(講談社科学出版賞を受賞)から12年。さらに精度を増した観測方法や各種経験則、前兆変動の特徴などを網羅した串田式地震前兆観測法の集大成。なぜ地震発生が予測できるのか? 地震の場所・規模・時期はどのように割り出されるのか? 地震前兆は検出できるし、前兆に対応する地震は必ず発生する。本書に書かれている根拠と手法で、地震が予報できる日がやってくる。第1章「東北地方太平洋沖地震」、第2章「地震前兆の発見と経緯」、第3章「失敗の山とわずかな成功」、第4章「長期継続前兆に挑む」、第5章「地震予報の実現に向けて」、第6章「仕組みと経験則」

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  • 孫 正義のエネルギー革命
    4.1
    日に日に深刻さを増す原発論争、電力不足、電気料金アップ……震災以降、正面から向き合わざるを得なくなった日本のエネルギー問題。解決困難に見える問題が山積する中、稀代の革命児が壮大な未来図を語り上げた。本書は、孫氏がエネルギー改革について講演で話した内容等を編集した、肉声の伝わる一冊。その核となる「アジアスーパーグリッド構想」について、知識のない人にもわかりやすく読めるよう解説した。安全・安心・安定の自然エネルギー。その実現可能性やメリット、課題とは?

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  • キノコの教え
    3.4
    木の根と共生し、落ち葉を分解して、菌類はひっそりと森を支えている。キノコは菌類の繁殖装置。まわりの栄養を吸いあつめておいしくなるが、放射性物質まで濃縮してしまう。植物とも動物とも異なる宿命のもと、共生へと進化したキノコの教えをいま人類は学ぶべきではないか。食と環境と生命をめぐる興味深い話題を満載。(カラー口絵一丁)

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  • 科学の栞 世界とつながる本棚
    4.1
    中学高校で理数系に挫折して以来、本は好きだけれど、理系の本は苦手。なんてもったいないこと! 実は理数系の本は名書に溢れているのだから。でも一体何から読んだらいいの?という本好きなあなたへ。本書は作家であり科学者でもある著者が宇宙、生命、自然、医学……宇宙から最先端の科学技術まで、わかりやすく楽しく案内します。そろそろ科学の本を読んでみませんか?

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  • 透明人間になる方法 スーパーテクノロジーに挑む
    3.0
    「透明マント」は、世界的ベストセラーで映画にもなった「ハリー・ポッター」シリーズにも登場する魔法の定番中の定番アイテム。いま世界中の研究者が真剣に、この「透明マント」の開発に取り組んでいます。脳で念じるだけで物を動かす「サイコキネシス」は、人間を被験者にしてロボットASIMOの手を上げさせる公開実験が成功を収めています。太陽の光で飛ぶ「宇宙帆船イカロス」に至っては、JAXAが実際に打ち上げ済みです。また、ドライバーが不要な「自律走行自動車」や、放射線に強いゴキブリを使った「生きたリモコン昆虫」も、試作品の段階から現実の段階に移行しています。このようにSF作品や映画に出てくるような様々な「夢の技術」がいまどのようになっているのか、その「完成度」をやさしく楽しく紹介します。小説よりもおもしろい現実のお話で、私たちの周りで「驚きの技術」が、いままさに社会を変えようとしている様を描きだします。

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  • 細胞が自分を食べる オートファジーの謎
    4.1
    私たちの体を構成する細胞の中で、日々、劇的な変化、大規模な「リサイクル」が起きていることが分かった! からだをつくるタンパク質で言えば、食事を通して摂取する実に3倍もの量のタンパク質を毎日、分解しては、また新しく合成していたのである。こうした細胞内で起きている主な分解方法が、オートファジーである。オートファジーは、細胞内を毎日、きれいに掃除しては、その中身を新しいものに置き換える、重要な働きをしていた。これで、たとえば、シロクマが何日も食べなくても生きているわけがわかった。食料がなくとも、自分の細胞の中のものを「食べて」いた!なぜこうした仕組みが備わっているのか、この仕組みはからだの成長や老化、病気や免疫とどう関わっているのか。いまやオートファジーは、生物学者や医者たちから熱い注目が寄せられている生命現象である。従来の生命観を大きく変える、オートファジーのホットな話題を提供する。
  • 東大博士が語る理系という生き方
    3.6
    20代後半から30代前半の科学者8人が、東大に入るまでの道のり、現在の研究テーマ、科学者をめざす若者へのメッセージを語る。「なんと世界をわかりやすく説明する学問だろう」と驚いた生物学、世界中のメディアが取り上げたバイオインフォマティクスの研究成果、想像とは大きく違った建築学科の実態、ポスドクに進む覚悟……。さらに監修者二人も対談を行い、研究者を志したきっかけを吐露する。本書の執筆陣の一部には、瀬名秀明氏が講師として科学技術の伝え方を伝授した、「東京大学科学技術インタープリター養成プログラム」の受講生も含まれている。瀬名氏が本書の監修をつとめているのはそのためだ。さらに瀬名氏と同じ静岡出身・薬学専攻の脳科学者、池谷裕二氏も、東大准教授の立場から監修者として参加。二人の意外なエピソードも含め、科学者たちのみずみずしい生の声を知る一冊である。

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  • ロボットは涙を流すか 映画と現実の狭間
    3.7
    機能的・哲学的に難解なロボットの諸問題を、SF映画の話題作を通して分かりやすく論じる。複雑なロボットの骨格を学ぶには『ターミネーター』を、ロボットと我々の間に生じる「哲学的な障壁」の教本は『A.I.』『サロゲート』、C-3POとR2-D2はロボットの社会における役割を教えてくれる。さらに、人間とロボットの境界は『攻殻機動隊』における「電脳」「義体」を通して考える、というわけだ。現代科学はSF映画に近づき、境界があいまいになっている。例えば、サイズが小さい「トランスフォーマー」ならばすでに作られているし、「電脳」のように脳を直接コンピュータにつなげる技術も発達を遂げている。今後、果たしてロボットは「こころ」を持てるのだろうか? 2006年、自身がモデルのアンドロイド「ジェミノイドHI-1」を作り、世界から注目を集める、知能ロボティクスの第一人者が考える近未来が見えてくる。

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  • 粘菌 その驚くべき知性
    4.1
    「知の巨人」、南方熊楠もビックリ! 粘菌のすごさ。「知性とは、発達した大脳皮質をもつ生きものだけが持てるものである」。この一般常識に、日本人研究者が「待った!」をかけた。脳はおろか、細胞同士をつなぐ神経系もない、単細胞でアメーバ状生物の粘菌が迷路で最短ルートを示し、時間の記憶を持ち、ハムレット的逡巡を見せた後、ある判断までする。もう立派に知性を持つといえるのではないか!この驚きの結果は、いま世界中で注目の的。粘菌の持つ「知性」の正体とはなんなのか。粘菌はいかにして「知性」をつくれるのか。知性とはなにか、意識とはなにか、身体とはなんなのか、大きな波紋を投げかけている。著者らは、2008年イグ・ノーベル賞の認知科学賞を受賞。さらにタバコの煙やお酒の匂いを嫌う粘菌の五感をめぐる話題から、関東圏の鉄道網を粘菌に設計させたユニークな実験まで、粘菌の驚異の能力に迫っていく。

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  • 「原発」敗戦国・日本 ~10人の重要証言から暴くフクシマの真実~
    3.0
    1巻880円 (税込)
    2011年3月11日、午後2時46分に起こった「東日本大震災」は、多くの尊い人命と文明を奪い去りました。福島第一原発では、大量の放射性物質が漏れ出て、周辺地域のみならず、6月の段階で関東、東海まで汚染の域を広げ、今なお危機的状況が続いています。しかし、具体的にどう危ないのか、フクシマは今どうなっているのか、収束するのか、それはいつ? 人的な健康被害はどの程度なのか、今後どこまで汚染されるのか、などいちばん知りたい情報がよくわからない。そんな人のために本書はあります。隠蔽される前にすべて本書で真実を明かします。

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  • 一建築家の信條
    -
    日本の近代建築をリードした建築家・前川國男。本書は、「前川國男の貴重な証言記録」とうたわれる1981年発行の書籍の電子書籍版。前川國男は何を求め、どう生きていたのか。そのたたかいとは何だったのか。1931年帝室博物館コンペから、74年東京海上ビルの「美観論争」までの半世紀にわたる仕事を、編集者・宮内嘉久との対話から振り返り、日本の近代建築の運命をたどる。「現在、文化あるいは思想としての建築を顧み、考える上に好適な本である。」(週刊朝日評)。
  • 脱原子力社会へ―電力をグリーン化する
    4.3
    90年代以降、すでに先進国は「非原子力化」のステージにある。「省エネ」を超えた効率利用、再生可能エネルギーの活用は常識。さらに電力の選択を主張する「グリーン電力」へ。この20年の各国の変化をふりかえり、市民風車やグリーン電力制度の実践を紹介、企業・NGO。消費者・行政の協働と成熟社会による選択を再提言する。

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  • パスカルの隠し絵 実験記述にひそむ謎
    -
    「人間は考える葦である」という言葉で有名な『パンセ』の作者パスカルは、天才的数学者、厳密な実験物理学者としても知られている。とりわけ十七世紀までヨーロッパ自然学の大前提であった〈真空不可能〉説を打ち破る大実験を行い、揺るぎない理論を提出したことで名高い。しかしそこには、謎めいた印象が否めない。パスカルは本当に実験したのか。彼の物理論文には、『パンセ』と同じ文学作品としての仕掛けを読み取るべきではないか。
  • ビーグル号航海記
    -
    22歳のダーウィンは約5年間にわたるビーグル号での世界一周航海に参加した。その間ダーウィンは時間の許すかぎり大陸や島の内部に足を踏み入れ、独自に地質ならびに動植物の観察・標本収集・調査に取り組んだ。なかでも赤道直下のガラパゴス諸島での奇妙な動植物との邂逅は、彼に「種の誕生」という「神秘」に対する大きなヒントを与えてくれ、その後の多年の思索ののち大著「種の起原」の完成に結実した。本書は、そのときの興味あふれる航海記の簡約版である。

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  • 安全な水はどう確保する? 「放射能汚染水」「水不足」「水道停止」
    -
    1巻880円 (税込)
    2011年3月11日の東日本大震災は、想定外の大津波と戦後最大の原発事故をもたらした。また東北・関東近県では生活インフラが一時機能不全に。特に水道の断水は水の買い占め騒動を生み、復旧後も水道水の放射能汚染問題など、日本の「水の安全と安定供給」が問われている。“水ジャーリスト”として数々の日本の水問題に取り組み、東日本大震災の復興政策にも参画している著者が、今われわれが直面している「水の危機」を浮き彫りにし、その危機を解決できる術を解説する。

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  • ダンゴムシに心はあるのか 新しい心の科学
    3.6
    「ファーブル昆虫記」にも出てくる、庭先によくいる小さくて、触ると丸くなるダンゴムシ。このダンゴムシにも「心」があると考え、行動実験を試みた若い研究者がいた!迷路実験、行き止まり実験、水包囲実験など、未知の状況と課題を与え、ついにダンゴムシから「常識」では考えられない突飛な行動を引き出すことに成功した。ダンゴムシに「まじめタイプ」と「変わり者タイプ」がいることがわかった。水が苦手なはずのダンゴムシに、自発的に水へ入っていく個体が現れた。壁登り行動の発現、障害物を「伝い歩き」するダンゴムシ……大脳がないダンゴムシにも心があり、道具を使う知能もあることを示唆するユニークな実験を紹介し、「心-脳」問題に一石を投ずる。終章では、タコやコメツキガニを使った行動実験も紹介し、「心の科学」の新しい展開と可能性を示す提案がいっぱい。

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  • あなたにもわかる相対性理論
    3.6
    二十世紀最大の発見といわれるアインシュタインの相対性理論は、どこが真に革命的だったのか? 著者自身が人生において大きな影響を受けたアインシュタイン思想の核心を、「反発力」「見えないものを見る力」「ユーモア力」「粘り強く考える力」「自立力」など、10の視点から捉えなおす。また、「時間の遅れ」「物体の縮み」「空間のゆがみ」など、相対性理論のポイントを誰にでもわかるように解説。さらに、巻末に特別付録として、相対性理論の第2論文「物体の慣性はエネルギー保有量に依存するだろうか?」の著者自身による翻訳と解説を掲載。有名な公式 E=mc2 がいかにして導き出されるのかを示す。

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  • 環境を知るとはどういうことか 流域思考のすすめ
    4.0
    生物学者・岸由二は三浦半島の小網代や、都市河川である鶴見川の環境保全活動に尽力し確かな成果を挙げてきた。小網代とは、源流から海までまるごと自然のままで残っている、全国的にも稀有な流域である。岸と解剖学者養老孟司は、本書で共に小網代を訪れた後、「流域思考」を提唱する。大地は大小の流域によってジグソーパズルのように構成されている。自分の暮らす流域のかたちを把握することができれば、他の流域についての理解も可能になり、ひいては地球環境に対するリアルな認識が生まれる。また、葉のつき方、木の並び方などの自然のありさまは、種の生存にまつわる問題の「解」をあらわすものだ。流域を歩き、「解」を見つめよ。そうすれば、地球の中に暮らす人間が持つ「まともな感覚」が得られるはずだ――。後半では元国土交通省河川局長の竹村公太郎も参加。行政者の視点と志を述べる。

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  • 世界に勝てる! 日本発の科学技術
    -
    「ジャパン・アズ・ナンバースリー」(米「ウォールストリート・ジャーナル」紙)、「飛躍する竜(中国)、沈む太陽(日本)」(英「タイムズ」紙)といった海外論調が示すように、日本の地位の低下が著しい。では、逆風に揺らぐ「ものづくり大国」をいかに立て直すか? 従来路線の強化や事業の再編成が指摘されるが、それだけでは新興国にも勝てない!残された解決策は、いまや他国の追随を許さない「サイエンス型革新技術の創出」である。本書では、アンドロイドロボット、スピントロニクス、ナノカーボン、高温超電導、光触媒など、日本が世界に誇る最新成果を取材し、明日への展望を示す。江崎玲於奈氏(ノーベル物理学賞受賞者)推薦。

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  • 笑う科学 イグ・ノーベル賞
    3.5
    「裏ノーベル賞」の異名を持つ「イグ・ノーベル賞」の人気が高まっている。本書は1991年の創設以来、「ハトを訓練してピカソとモネの絵を区別させることに成功」「犬語翻訳機<バウリンガル>の開発」「迷路を解く粘菌の研究」「ジャイアントパンダの排泄物から採取したバクテリアで、生ゴミを90パーセント以上削減できることを実証」(2009年生物学賞)などの功績で、19年間で14件を受賞し、文字通りイグ・ノーベル賞で世界をリードする日本人受賞者の取材をもとに、「まず人を笑わせ、そして考えさせる」研究を徹底分析。たかがオモシロ科学と笑うなかれ。科学とは本来自由であり、「笑える」ものなのだ!

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  • 原発とプルトニウム パンドラの箱を開けてしまった科学者たち
    3.0
    自然状態ではほとんど存在しない猛毒の放射性元素、プルトニウム。原爆の材料として科学者によって人工的にこの世に生み出された。核兵器所有国、ならびにいまは北朝鮮とイランが、この物質、プルトニウムを隠し持っていると疑われているが、じつは、日本も「平和の原子力」=原発の使用済み燃料として、長崎原爆5000発分のプルトニウムを所有している。テロリストにも狙われるプルトニウム。この問題をめぐって、いま日本は、どうしたらいいか、大きな岐路に立っている。 いったいどのようにしてプルトニウムは科学者によって作られたのか。自らの好奇心に忠実に真理に迫る科学像から政治や経済、国家の動向に左右される科学へ、科学の性格が大きく変質した20世紀前半の半世紀を、懸命に生きる科学者たちの群像としていきいきと描き出す。そして今日の日本の原発とプルトニウムをめぐる複雑な事情にメスを入れる。

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  • 大地動乱の時代 地震学者は警告する
    4.4
    1巻880円 (税込)
    幕末にはじまった首都圏の大地震活動期は、関東大震災(一九二三)をもって終わり、その後、東京圏は世界有数の超過密都市に変貌した。しかし、まもなく再び「大地動乱の時代」を迎えることは確実である。小田原地震が七十年ごとに発生することを明らかにした地震学者がその根拠を明快に説き、東京一極集中の大規模開発に警鐘を鳴らす。

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  • 言ってはいけない宇宙論 物理学7大タブー
    3.0
    2002年小柴昌俊氏(ニュートリノ観測)、15年梶田隆章氏(ニュートリノ振動発見)と2つのノーベル物理学賞に寄与した素粒子実験装置カミオカンデが、実は当初の目的「陽子崩壊の観測」を果たせていないのはなぜか? また謎の宇宙物質ダーク・マターとダーク・エネルギーの発見は人類が宇宙を5%しか理解していないと示したが、こうした謎の存在を生むアインシュタインの重力方程式は正しいのか? 本書では元NASA研究員の著者が物理学の7大論争をやさしく解説、“宇宙の今”が楽しくわかる。
  • 怪獣生物学入門(インターナショナル新書)
    3.9
    怪獣とはどんな生物なのか? 怪獣ファン長年の未解決問題に生物学の第一人者が真正面から挑む! ゴジラ、ガメラ、マタンゴ、ドゴラ、ウルトラ怪獣、(『寄生獣』の)パラサイト……。日本では自由な発想のもと、さまざまな怪獣が無数に創造されてきた。この怪獣たちをSF的発想と科学の視点から多角的に考察していくと、「荒唐無稽」と一蹴できない発見が次々と浮上してくる。――(本書「はじめに」より)怪獣はつまるところ、我々の知る生物科学の基礎の上に立った動物のヴァリエーション、ありえたかもしれない架空の「新種」なのだ。ならば、それは想像の上で解剖することもできようし、その怪獣が進化してきた道筋を考えることもできようし、それを通じてゴジラのような動物がなぜ現実には存在しないのか、できないのかをも理解できるであろう。こういったことは科学的にちゃんとした思考実験なのである。むろん、「こんなのあり得ない」といった事柄に出くわすことは多い。生物学的変容や進化的多様性にはさまざまな限界が付きまとうが、人間の想像力はそこからある程度は逸脱することもできるのだ。だからこそ、怪獣と呼ばれる異形の生物を夢想できるのである。
  • 知れば知るほど面白い宇宙の謎 たとえばビッグ・バン以前、宇宙に何があったのか?
    -
    ビッグバン以前、宇宙に何があったのか?そもそも宇宙に「果て」はあるのか?このまま「膨張」し続けるのか?最期に宇宙はどうなるか?――科学の進んだ現代にあっても、「宇宙の95%は正体不明」と言われています。この謎多き宇宙について、元NASA研究員の小谷先生が、最新の宇宙科学の成果を踏まえ、わかりやすく解説します。「宇宙誕生」から、膨張をし続ける銀河、太陽がたどる運命、深遠なブラック・ホールの世界、暗黒物質、そして「宇宙の最期」……知りたいことがズバリわかる本!
  • 生命のからくり
    4.2
    現在の地球に存在する多様な生き物たちは、単純な化合物から進化してきたと考えられている。「生命」が単なる物質から決別し、その脈打つ「鼓動」を得たのは、どんな出来事が転換点となったのだろうか? 本書では、最近の生命科学の進展から得られた数々の知見を通じて、生命の根源的な性質を「自己情報の保存とその変革」という二つの要素と捉える。これらが悠久の時を経て織りなす「生命」という現象の「からくり」に迫る。(講談社現代新書)
  • SFを実現する 3Dプリンタの想像力
    4.1
    3Dプリンタなどのデジタル工作機械がグローバル・インターネットとつながったとき、いったいどのような世界が実現するのか? いままさに、かつてSFとして描かれた技術が現実のものとなりつつある。大注目の工学者が興奮の未来と新しいヴィジョンを描き出す。(講談社現代新書)
  • ロボットとは何か 人の心を映す鏡
    4.1
    「なぜ私は人間型ロボットをつくるのか?」自分や愛娘がモデルのアンドロイド、ロボット演劇、発達する子供ロボット。世界中が注目の鬼才がその研究を公開、ロボットの未来を語る。
  • 超能力微生物
    3.5
    くさいが美味い! 小さいがしぶとい! 酵母、細菌、カビの神パワーに発酵仮面が迫る!! 古来から日本人は、麹(酒)、味噌、醤油など、微生物のはたらきを利用した食品を大切にしてきた。発酵によってアミノ酸など「うまみ成分」が増し、保存期間も長くなる。また、健康維持に「腸内細菌」が大きな役割を果たしていることも近年わかってきた。まさに人類は、微生物に支えられて生きてきたのである。 それだけではない。この地球上には人類が考えもつかないような“超能力”をもった微生物が、まだまだ無数に存在していることが明らかになってきた。 たとえば、100℃以上の熱湯中に生きる微生物、超高濃度の塩水(死海)に生息する微生物、硫酸なみの強酸や強力放射能を浴びても死滅しない微生物……。 しかも、人類に天の恵みをもたらしてくれる微生物も続々発見されている。 動物性脂肪を植物性油脂に変換する微生物、天然希少香料を醸す微生物、汚染物質や有毒化学物質を分解してしまう微生物、天然資源(レアメタル)のありかを探し出す微生物……。もちろん、新たな抗生物質、特効薬を作り出すのも微生物だし、食糧難を解決してくれる可能性さえ秘めている。 分子生物学の進歩によって、「ゲノム編集」「遺伝子組み換え」がブームだ。しかし、人為的にDNAを組み換えてわけのわからない生物をつくるより、自然界にまだまだ人知れず存在する“超能力微生物”を見つけ出してきて利用するほうが、はるかにエコロジカルかつ合理的ではないか。 驚愕の「微生物グルメ」のエピソードも満載! 味覚を刺激されつつサイエンスのミステリーにせまる「発酵仮面」の真骨頂ここにあり!
  • 宇宙が始まる前には何があったのか?
    4.2
    宇宙物理学の最先端を平易に語ったベストセラー! 『種の起源』に匹敵する宇宙論のパラダイム・シフト。 私たちのいる宇宙はビッグバンで誕生した。では、その前には何があったのだろう。宇宙は「無」から生まれたのか――? 物質と反物質のわずかな非対称が生んだ私たちの宇宙。なぜ「無」からエネルギーが生じたのか。宇宙はいかにして終わりを迎えるのか。 ・宇宙は加速しながら膨張しており、やがて光速を超える ・99パーセントの宇宙は見えない ・未来には私たちがいま観測している宇宙は観測困難となる などなど、最先端の研究成果ともとに、気鋭の宇宙物理学者が宇宙の意外な像をわかりやすく描き出す。リチャード・ドーキンス氏、推薦。 解説・井手真也
  • 消された水汚染
    4.6
    「永遠の化学物質」有機フッ素化合物によって東京の地下水が汚染されていた。健康被害は、汚染源は。その真相に迫る執念の調査報道。
  • 恐竜&古生物 超最強図鑑
    4.0
    1巻862円 (税込)
    中生代に活躍した恐竜や、中生代の前後の時代に生息した古生物たちを集めた図鑑。リアルなイラストと迫力の写真で120体以上を紹介。大きさや生息地などの基本データの他、攻撃力・守備力・賢さなど、恐竜ごとの戦力メーターも掲載。

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  • ブキミ生物 絶叫図鑑
    -
    1巻862円 (税込)
    地球上に生息する、ユニークな見た目や変な生態をもつ生物を、哺乳類、魚類、爬虫類、鳥類、昆虫など、あらゆる分類にわたって紹介する図鑑。掲載数は170体以上。攻撃性や賢さ、出会いやすさなどもグラフ化して紹介。

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  • 5つの謎からわかる宇宙
    3.0
    ノーベル賞を受賞した「神の素粒子」ヒッグス粒子の発見。これで、宇宙誕生の謎の解明に一歩近づいたという。だが、そもそも宇宙って何なんだ?なぜ小さな素粒子のことから宇宙がわかるんだ?そんな疑問だらけの宇宙の本当の姿が、「5つの謎」の解説からおもしろいくらいに見えてくる。最前線で活躍する研究者たちが語った〝数式なし〟でわかる最先端の宇宙の話。
  • ロウソクの科学
    3.4
    ロウソクが見せる物理現象について学ぶことが、自然科学に入門するための、もっとも入りやすい最良の入り口だ。イギリスの科学者ファラデーが少年少女を相手に行った連続講義録。ロウソクの種類、製法、燃える仕組みから、燃えるときに起こる物理・化学現象までを、さまざまな角度からやさしく解説する。原著出版から160年以上経たいまでも、ノーベル賞受賞者ほか世界中で読み継がれてきた不朽の名著。
  • 世界の見方が変わる「数学」入門
    3.5
    地球の大きさはどうやって測った? そもそも「小数点」とは? 「集合」が現代に欠かせない理由とは? ……素朴な問いから、知られざる女性数学者の生き様まで、驚きに満ちた数学の世界へ案内します。
  • すごい物理学入門
    4.3
    世界的ベストセラー『時間は存在しない』『すごい物理学講義』の天才物理学者による世界一わかりやすく美しい「七つの講義」。『世の中ががらりと変わって見える物理の本』を改題。物理を知りたいと思っているあなたに贈る、最も軽やかで最も素敵で、あっというまに理解できる感動的な究極の名著。
  • 人類はふたたび月を目指す
    3.5
    今、月を目指す国や民間企業が世界で続々と現れている。1969年に初めて月に人類を送り込んだアメリカも、2020年代半ばに女性宇宙飛行士を月に立たせるという「アルテミス計画」を発表し話題を呼んだ。2007年に月大型周回探査機セレーネ(かぐや)を打ち上げ、21世紀の月探査の口火を切った日本はどうか。日本の月探査計画に携わり「月の縦孔の発見」で世界的に知られる著者が、月に関わる探査や発見のスリリングな舞台裏を綴る。
  • ホーキング、ブラックホールを語る BBCリース講義
    3.0
    2017年の重力波検出によりその実在が確認され、2019年に電波望遠鏡で初めて撮影に成功した、いま最注目の天体「ブラックホール」。それは本当に「黒い」のか? 実は「柔らかい毛」が生えている? 吸い込まれたらどうなる? 素朴な疑問をとおし天才物理学者ホーキング博士がユーモラスに解説する。科学&天文ファンを熱狂させた、史上もっともシンプルな名講義。理解を助ける楽しいイラスト満載! 監修:佐藤勝彦
  • 実験大好き! 化学はおもしろい
    3.0
    原子・分子が苦手な人いらっしゃい! わからないままでもいいじゃない、思いっきり化学を楽しんじゃいましょう。70歳を過ぎてもおもしろ実験を考えてる、元高校化学教師のおじさんに、高校1年生のあかりさんと昭平君のコンビが質問攻め、鋭く突っ込みます。嫌われもののモルだって、らくらく克服できますよ。

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  • 生命とは何か 物理的にみた生細胞
    3.9
    量子力学を創始し、原子物理学の基礎を築いた人が追究した生命の本質とは? 本書は分子生物学の生みの親となった20世紀の名著である。生物現象ことに遺伝のしくみと染色体行動における物質の構造と法則を物理学と化学で説明し、生物における意義を究明する。負のエントロピー論や終章の哲学観など今も議論を呼ぶ科学の古典。

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  • ゲノム編集を問う 作物からヒトまで
    3.6
    「ゲノム編集」とは何で、何が問題なのか。――〈狙った遺伝子を〉〈痕跡残さず〉改変できるこの技術は、生命のありようをどう変え、そしてどこまで変えることが許されるのか。規制と推進とで揺れる中、対話のために、作物や家畜の品種改良、そしてヒトの医療におけるその可能性と課題をあぶり出し、いかに向き合うべきかを真摯に問う。

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  • 科学の目 科学のこころ
    3.7
    膨大な量の科学的知識よりも、むしろ科学の基本にある考え方や意味についての確かな理解こそ、現代社会の私たちにとっては大切なことだろう。根っからの理科系でも文化系でもないと自称する生物学者が、クローン羊の誕生、ムシの子育て、イギリスでの見聞など、多彩な話題をおりまぜながら、科学と人間と社会について考えるエッセイ集。

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  • 生物から見た世界
    4.3
    甲虫の羽音とチョウの舞う、花咲く野原へ出かけよう。生物たちが独自の知覚と行動でつくりだす〈環世界〉の多様さ。この本は動物の感覚から知覚へ、行動への作用を探り、生き物の世界像を知る旅にいざなう。行動は刺激への物理反応ではなく、環世界あってのものだと唱えた最初の人ユクスキュルの、今なお新鮮な科学の古典。

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  • 里地里山エネルギー 自立分散への挑戦
    -
    風力、太陽光、小水力など自然資源を使った「小さいエネルギー」。この電力で地域内の暮らしをまかなう試みの最前線に迫る。宮城県東松島市、山形県庄内町、鹿児島県甑島、岩手県紫波町、富山県南砺市を事例に、「地産地消」「地方創生」は本当に可能かどうか、その夢と現実を徹底検証。
  • この「食べ合わせ」が、がんにならない
    -
    日本人の死因のトップは、がん。その予防の第一は、がん細胞を発症させにくい食材を日常的に食べること。効果的な食材を組み合わせれば、細胞遺伝子は正常に保たれ、長じても健康でいられる。日本で最初に「食べ合わせ学」を提唱した著者が、予防効果のある食品とその成分を具体的に提示、理想的な食べ合わせを伝授。予防に最強の料理20品も紹介する健康寿命を伸ばす指南書!
  • 目に見える世界は幻想か?~物理学の思考法~
    4.0
    現代の物理学は、人間の思考を根底から支配している常識を捨て去ることで進展してきた。人間の見た目通りの世界は、本当の世界の姿なのか。人間の存在は、その物理的世界の中でどのような位置を占めているのか。近代物理学の誕生の経緯、そして物理学に大きな革命をもたらした量子論と相対論の成り立ちを概観。物理学とは、常識に対する挑戦である――。日々の生活のヒントにもなる、数式・図表を用いない物理学の入門書。
  • 科学者と戦争
    3.8
    軍事研究との訣別を誓ったはずの日本で、軍学共同が急速に進んでいる。悲惨な結果をもたらした歴史への反省を忘れ、科学者はいったい何を考えているのか。「科学は両義的」「戦争は発明の母」「国への協力は世界標準」などの「論理」を批判。科学者は戦争への応用に毅然として反対し、真の社会的責任を果たすべきである。

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  • 〈オールカラー版〉魚はエロい
    4.0
    まったり求愛するウツボ、生殖器を「2本」持ち噛み付き交尾を行うサメ、口の中での子育てをするテンジクダイ、カワハギのイってしまう産卵、性転換するクマノミ……海で暮らす生き物たちの姿は、われわれ人間に種を越えた「生きるとは何か?」という素朴な問いを訴えかけてくる。魚の生態行動の面白さに虜になった水中カメラマンの著者が、四半世紀以上にわたって垣間見てきた、海の生き物たちが織り成す豊饒な世界を大放出!
  • 首都直下地震
    3.0
    一極集中が加速する一千万都市・東京。もしもそこにM7の大地震が襲いかかったら……。東京付近の地下で発生し、市民の生命・身体・財産をはじめ、政治・経済・ビジネスに大きな損害を与えうる首都直下地震。巨大都市の弱点を一撃で突くこの地震は、どのような被害と災害をもたらすのか。地震学からの最新の知見を紹介する。

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  • 宇宙を動かす力は何か―日常から観る物理の話―
    4.0
    物理イコール「公式と計算ばかりの面倒なアレ」と思ったら大間違い! 複雑な世の中をすっきり理解してシンプルに生きる知恵こそ物理の真髄だ。慶應大学で文系学生を教える若き素粒子物理学者が、数式を一切使わずに物理の魅力を語る。天動説は本当に間違いか? 宇宙に標準時は設定できる? 星々を動かす力とは? AKB48総選挙の話を読むうちに相対性理論まで分かってしまう、情熱と知の喜び溢れる特別講座!
  • 非常識な建築業界~「どや建築」という病~
    4.2
    2015年、新国立競技場問題に続き、選び直されたデザイン案に「コピペ」疑惑が浮上、さらには傾斜マンション事件が発生するなど、建築業界の威信を揺るがす問題が立て続けに起こった。しかし、これらは氷山の一角。いま、この業界の裏で何が起こっているのだろうか? 「どや顔」をした公共施設で税金をムダにしないために、危険なマンションを買わないために、寿命の短い持ち家を建てないために。知っておきたい非常識な実態。
  • ガリレオ裁判 400年後の真実
    3.9
    地動説を唱え、宗教裁判で有罪を宣告されたガリレオ。彼は本当に、科学者として宗教と闘った英雄だったのか。二一世紀に入り、新たな裁判記録がヴァチカンの秘密文書庫から明るみに出された。近代へと世界観が大きく変貌していく中で、裁判の曲折した進行の真実が浮かび上がる。ガリレオ裁判の見方を根底から変える決定版。

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  • 若田光一 日本人のリーダーシップ~ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験II~
    4.0
    国際宇宙ステーションに集う世界のエリートたちを率いる「船長」に日本人として、またアジア人として初めて就任し、13年11月からの半年に及ぶ宇宙でのミッションを見事果たした若田光一。米露を中心に行われてきた宇宙開発の長い歴史の中でなぜ今、若田が選ばれたのか? 日本人は本当に世界のトップとして通用するのか? リーダーの資質とは何か? NHK取材班が、若田への密着取材を通じ日本人にとっての永遠のテーマに挑む!
  • 人物で語る数学入門
    4.0
    学校で学ぶ数学の中でもとりわけ理解しにくいのが虚数や微積分。これらは実は、近代数学の黎明期以来、大数学者たちが格闘してきた大問題である。デカルト、フェルマ、ライプニッツ、ガウスらは、何を望み、何を可能にしたのか。古代ギリシアを模範としつつ、それを超えようとした偉大な数学者たちの発想の根源に迫る。

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  • 宇宙と人間 七つのなぞ
    3.6
    宇宙、生命、物質、人間の心や言葉などに関する「なぞ」は、古来、人びとを惹きつけてやまない。本書は日本人初のノーベル賞物理学者にして名エッセイストとしても知られる著者が、人類の壮大なテーマを幅広い視野からやさしく語る。平明な文章のなかに、科学への真摯な情熱が伝わる名著。
  • 昆虫はすごい
    4.3
    人がやっている行動や、築いてきた社会・文明によって生じた物事は、ほとんど昆虫が先にやっている。狩猟採集、農業、牧畜、建築、そして戦争から奴隷制、共生まで、彼らはあらゆることを先取りしてきた。特に面白いのは繁殖行動。相手と出会うためあの手この手を使い、贈り物、同性愛、貞操帯、子殺し、クローン増殖と何でもアリだ。どうしても下に見がちな私たちの思考を覆す、虫たちのあっぱれな生き方を気鋭の研究者が大公開!
  • ドキュメント 豪雨災害 そのとき人は何を見るか
    3.6
    決壊する河川、崩壊する山々、危険をはらむ土砂ダム……。東日本大震災から半年後、紀伊半島を襲った台風は百名近くの犠牲者を生んだ。いったい何が起きたのか。どんな危険が身を襲ったのか。奈良県十津川村、和歌山県那智勝浦町の現場を、ノンフィクション作家が行く。豪雨のリスクに無縁な地は日本にはない。首都水没予測も含め、豪雨災害の実態を伝える迫真のドキュメント。

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  • 素粒子はおもしろい
    4.0
    物質を構成するもっとも小さい要素は何か? 古代ギリシアの原子論にはじまり、近現代の科学的探究により、さまざまな素粒子像が描かれてきた。そして科学者たちはついに、究極の基本粒子をとらえた。素粒子像はこれまでにどんな変遷をしてきたのか、最新像はどんなものか、2008年ノーベル物理学賞の著者が自在に語る。

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  • 苔の話 小さな植物の知られざる生態
    3.8
    庭の隅や道端にひっそりと息づく苔たちは、見るものに安らぎを与えてくれる。インテリアとしても人気があり、美しい苔を求めて寺院や庭園を訪れる人も少なくない。ふだん見慣れた苔だが、その一生はどのようなものなのか? 乾燥や寒暖など厳しい環境を耐え抜く適応能力の秘密とは? コケ植物の専門家が、知られざる生態をわかりやすく解説。私たちの生活や文化との深い関わりにふれながら、その魅力を余すところなく伝える。
  • ボナンザVS勝負脳 ――最強将棋ソフトは人間を超えるか
    3.9
    2007年3月21日、若きタイトルホルダーと最強コンピュータの歴史的一戦。多くの人の予想を裏切り、あと一歩というところまで攻め込んだ「ボナンザ」。どのようにしてこの最強ソフトは生まれたのか?
  • チンパンジー ことばのない彼らが語ること
    4.5
    道具を使い、社会的駆け引きをすることから「賢い」と思われているチンパンジー。しかし、例えば動物園で飼育される場合とは異なり、野生では、賢さ以外のさまざまな姿も見られるようだ。コドモのけんかから小競り合いを始めるメス親もいれば、そんな母親を見て気が大きくなったのか、よせばいいのに、さらに攻撃をしかけるコドモもいる。とても他人事には見えない…。チンパンジーと同じ目の高さで綴られた野生の記録。
  • 算数再入門 わかる、たのしい、おもしろい
    3.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 だれもが小学校でならう算数、毎日暮らしの中で使っている算数。けれども「6割る0.5の答えがなんでもとの6より大きな12になってしまうの」と尋ねられるととっさに説明できないのではないでしょうか。本書は、いちばん基本の「数って何?」という疑問から、足し算や掛け算、分数や割合など、つまずきがちなポイントを中心に、独自の視点でわかりやすく説明し、わからないとふしぎ、わかると美しい算数の世界へ誘います。
  • 小さな建築
    3.8
    強く合理的で大きなシステムは、大災害の前にもろくも崩れ去る。大きなものに依存する受動的存在ではなく、小さく自立した能動的な存在として、「小さな建築」は人間を世界とつなげる。小さな単位を「積む」、大地に「もたれかかる」、ゆるやかに「織る」、空間を「ふくらます」。斬新な発想から建築の根源を問う。

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  • 宇宙に外側はあるか
    4.1
    21世紀の現代、人類は観測技術の発達などによって宇宙を見る目が大きく開かれつつある。いま、宇宙の何がわかっていて、何がわかっていないのか? 宇宙の全体像とは? 宇宙の「外側」とは? 「奇妙な謎」に包まれた宇宙を人類はどこまで知ることができるのか? 気鋭の研究者が、誰もが一度は考えたことがある「究極の問い」に真正面から迫る、宇宙論のフロンティアへと旅立つ一冊。
  • 大地震発生! あなたと家族の命を守る安全な場所はここだ!
    -
    1巻858円 (税込)
    「10秒後に地震が来る!」と言われたら……あなたは、とっさに一番安全な行動をとれるでしょうか? まずは、あなたの「生存率」がわかるチェックシートで確かめてみてください!本書は、コンビニ、電車、エレベーター、高層ビル街、事務所、寝室など、あなたがいろいろな場所で地震に遭ったとき、瞬時に逃げ込む安全な場所をすべて網羅しています。大地震から自分や家族を守るためには、正しい『知識』が必要です。「緊急地震速報」にも対応した本書は、グラッときたときにより安全な場所に導く、あなたとあなたの家族の命を守る1冊です。

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  • カラス屋、カラスを食べる 動物行動学者の愛と大ぼうけん
    4.0
    カラス屋の朝は早い。日が昇る前に動き出し、カラスの朝飯(=新宿歌舞伎町の生ゴミ)を観察する。気づけば半径10mに19羽ものカラス。餌を投げれば一斉に頭をこちらに向ける。俺はまるでカラス使いだ。学会でハンガリーに行っても頭の中はカラス一色。地方のカフェに「ワタリガラス(世界一大きく稀少)がいる」と聞けば道も店の名も聞かずに飛び出していく。餓死したカラスの冷凍肉を研究室で食らい、もっと旨く食うにはと調理法を考える。生物学者のクレイジーな日常から、動物の愛らしい生き方が見えてくる!
  • 日本が心配
    3.6
    将来、南海トラフ巨大地震が日本を襲い、死者32万人など莫大な被害が出ることが予想されている。「地震後の日本社会が心配」と語る養老孟司が、地震と災害後の日本について識者と語る。発生時期の予測、日本人の被害や避難・疎開のシミュレーション、首都直下地震と連続して起きた場合の最悪ケース、津波や復興が変える自然環境……。日本人が行なうべき「備え」と復興後のビジョンを問う。 〈目次より〉第一章 2038年、南海トラフ地震が起こる 尾池和夫(京都大学名誉教授)×養老孟司 ●まず「地球を知る」ことが大切 ●活断層とは何か ●大地震が歴史を変える etc. 第二章 被災のシミュレーションと復興ビジョン 廣井 悠(東京大学教授)×養老孟司 ●電話ボックス一つ分に六人が詰め込まれる――帰宅困難問題 ●震災疎開により都市への一極集中が進む ●お祭りをやっている地域は防災に強い? etc. 第三章 巨大地震後の日本経済 デービッド・アトキンソン(小西美術工藝社社長)×養老孟司 ●日本には「事前対応」という発想がない? ●最悪のシナリオ――日本は中国の属国になる? ●文化財の耐震工事を行なえばリスクが高まる? etc. 第四章 復興後、自然環境はどう変化するのか 永幡嘉之(自然写真家)×養老孟司 ●津波から二年後に起こった予想外の変化 ●復旧事業に「待った!」 ●南海トラフの復旧事業に東北の教訓は生かせるか
  • エイジング革命 250歳まで人が生きる日
    3.5
    ヒトは老化をいかに超えるか? ヒトの寿命はいかに延びるか? 「老いない未来」が現実化する今、エイジング・クロックやエイジング・ホールマークスといった「老化を科学する」視点をわかりやすく解説する。気鋭の生物学者が導く、寿命の進化の最前線!
  • 脳を活かすスマホ術 スタンフォード哲学博士が教える知的活用法
    4.0
    スマホをどのように使えば脳に良い習慣がもたらされるのか。〈エンゲージメント〉〈インプット〉〈ウェルビーイング〉というスマホの3大長所を、ポジティブに活用するメソッドを紹介。アメリカの最新研究に基づく「脳のゴールデンタイム」をつくるスマホ術!
  • 〈見えない宇宙〉の歩き方 ブラックホールからニュートリノまで
    4.0
    1巻850円 (税込)
    太陽、月、無数の星々――何千年もの間、人類が地上から見上げてきた宇宙の姿。しかし天界には、肉眼では“見えない”謎と神秘が潜んでいた。宇宙空間で見られる青空や夕焼け、オーロラのような現象、太陽系10番目の惑星(?)エクボ天体、ドレスを着込んだブラックホール、宇宙の影の支配者ダークマター、幽霊粒子ニュートリノ――。さまざまな創意工夫によって、可視光以外の“見えない光”だからこそ見えてきたはるかに奥深い世界。ここ数十年の天文学の成果が一変させた、21世紀の新しい宇宙の見方を紹介する。 〈内容紹介〉[1]天界の色彩 [2]天体の体温 [3]暗く、もっと暗く [4]細かく、もっと細かく [5]速く、もっとすばやく [6]宇宙のオカルト現象を暴き出す(連星と系外惑星) [7]宇宙の黒洞を照らし出す(ブラックホール) [8]宇宙の暗黒勢力を炙り出す(ダークマター) [9]もっと見えない宇宙(ニュートリノ) [10]さらに見えない宇宙(重力波)
  • 2025年「脱炭素」のリアルチャンス すべての業界を襲う大変化に乗り遅れるな!
    4.0
    脱炭素社会への転換という世界の大きな流れは止められない。ではどうすればいいのか? まずは脱炭素という大きな流れを、使い倒す気概が必要。意外なことに、脱炭素化で多くの企業は大幅なコスト削減が見込める。世界中から流れ込んでくるお金を活用することもできる。脱炭素は、新しいビジネスや技術を生み出すチャンスでもある。21世紀後半、日本はもっとも輝いた国の1つになれるのか……? 【脱炭素の見逃せないポイント】●「脱炭素に世界中の投資マネーが流れ込んでいる」 ●「大富豪たちも、脱炭素の分野にどんどん投資している」 ●「脱炭素は、新しいビジネスや技術を生み出すチャンスである」 ●「脱炭素を進める企業に対しては、様々な投資や融資方法が生まれている」 ●「意外なことに、脱炭素化で多くの企業は大幅なコスト削減が見込める」
  • 宇宙は数式でできている なぜ世界は物理法則に支配されているのか
    3.9
    なぜ宇宙は、人間たちが作った理論(数式)にこれほど従っているのか? ブラックホールから重力波まで「さすがに実在しないだろう」と思われたものが、技術の発展によって続々と明らかにされている。神が仕組んだとしか思えない驚きの宇宙の姿とは。
  • 京大式 へんな生き物の授業
    3.0
    微生物の生存戦略は、かくもカオスだった! 光合成をやめて寄生虫になった者、細胞から武器を発射する者……。ヘンなやつら、ズルいやつらのオンパレードだ。京大の新進気鋭の研究者が書く、時にずるくしたたかに見える、偶然と驚きに満ちたミクロの世界の生存戦略。
  • 越境する大気汚染 中国のPM2.5ショック
    3.0
    中国の汚染物質が姿を変えて日本を襲う! 中国と日本双方の調査に長年、関わってきた著者が、PM2.5の知られざる真実を書き下ろす。隣国・中国でますます深刻化する大気汚染。2013年1月から3月にかけて、北京をはじめとする主要都市は、濃いスモッグにおおわれ、非常に高濃度のPM2.5が発生、危険な域に達した。その「危ない」季節が再びやってくる。こうした事態を招いた根本にある原因とはいったい何なのか。果たして何をどう解決していけばよいのか。いますぐにでも手をつけるべき具体的方策とは何か。日本にも飛来する黄砂やPM2.5に問題はないのか。PM2.5が飛来しやすい季節と気象とは? 中国の大気汚染とその越境問題に、中国と日本双方の調査に加わる著者が、PM2.5のとんでもなく高い数値の裏側にある事情と事実を解説する。日本で見られる健康被害、環境問題への様々な影響を具体的に解きほぐしていく。中国から日本に具体的にどの程度の汚染物質が運ばれ、その内容はどうなっているのか、驚きの調査結果を読者に示す。問題の根っこは深く、深刻な事態はこれからも続くことを予感させる。
  • タコの知性 その感覚と思考
    4.1
    地球上で最も賢い生物である「タコ」。大きな脳と8本の腕の「触覚」を通して、さまざまな知的能力を駆使するタコの「かしこさ」に迫る。最新研究で明らかになった、鏡像自己認知、コミュニケーション力などといった知られざる一面も紹介!
  • ドラえもんを本気でつくる
    3.9
    子供の頃からの夢「ドラえもんをつくる」ために、神経科学や認知科学を武器に本気で最新のAI開発に取り組む、新進気鋭の研究者が語る人とロボットの未来論。漠然と「ドラえもんをつくりたい」と夢見ていた著者。小学生のころからロボットをつくり始めて大学在学中から本格的に研究を行い、「みんなとドラえもんをつくる」ことを決意する。単なるロボットとしてではなく、人とのかかわりや人間がもつ感情や心に注目。「人間」を徹底的に研究し、最新のAIやHAIをもとに、本気で「ミニドラ」づくりに取り組む。各分野のエキスパートや仲間の力を借りて、誰にも相手にされなかった夢を一歩ずつ現実に近づけていく。 【目次より】●序章 人を幸せにする心をもった存在 ●第1章 現在のAIはどこまでできるのか? ●第2章 ドラえもんはこうしてつくる ●第3章 ミニドラのようなロボットを、みんなで育てる ●第4章 仲間とつくるドラえもん ●第5章 HAIのテクノロジーが日本から世界へ
  • 第二の地球が見つかる日 ――太陽系外惑星への挑戦――
    4.5
    太陽系外惑星K2-18bに、生命体は存在するのか。第二の地球であるための条件、そして、惑星探査で明らかになっている新事実。最先端の情報をもとにして、今、最も注目を集めている天の川銀河の赤色矮星を中心に、宇宙の広がりをわかりやすく解説。
  • 面白くて眠れなくなる理科
    4.0
    シンプルだけど奥が深い理科の世界へようこそ! ベストセラーシリーズ「面白くて眠れなくなる」の第二弾は、小学校理科を題材に、生物、物理、化学、地学の謎について面白く紹介します。水を熱したときに出る泡の正体、ゴキブリに洗剤液をかけると死ぬ理由など、シンプルだけど奥が深い、事象、ものについて解説。読みだしたら止まらない、そんな不思議な世界へ誘う一冊。【本書の目次より】鏡は何でできている?/ドライアイスの正体/私たちが吐いた息の成分/ウンチとオシッコのはなし/目立たない花と目立つ花/チューリップにはクローンがある/「燃える」の科学/磁石の意外な弱点/東西南北にまつわるエトセトラ/月の科学

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  • 面白くて眠れなくなる物理(PHP文庫)
    3.0
    思わず徹夜してしまう、ミステリアスな物理の話。物理は、世界のあらゆることを記述しており、実は身の周りの様々なところでも、その法則は関係しています。本書では、ストローやアルミ缶など私たちの身近なものを使った科学遊びをはじめ、透明人間、万有引力と質量、永久機関の開発物語などを紹介。文系の人でも楽しめる、不思議とドラマに満ちた物理の世界へようこそ。○本書の目次より もしあなたが透明人間になったら/私たちには見えない光/超高温と超低温/一キロ食べると体重はどうなる?/地球の大きさのはかりかた/ピサの斜塔の実験はウソだった!?/象よりもハイヒールに踏まれるほうが痛い?/地球を貫通する穴にボールを落とすと?/ストローで科学遊び/人類は永久機関を夢見る/一九四一年の「放射性食塩」騒動 etc.
  • 科学研究とデータのからくり 日本は不正が多すぎる!
    4.0
    ノバルティス社のデータ改竄(かいざん)なんてかわいいものだった――なぜ、科学者たちはうそをつくのか。STAP細胞事件、ノバルティスファーマのデータ改竄事件、厚労省が記者発表したギャンブル依存症問題……とにかく捏造や不正が多すぎる。日本では犯しやすく、発覚してもペナルティが甘いからではないか。そして、根本的なところでは、日本の「複雑怪奇な研究費助成システム」が原因といっていい。研究者たちはどうやって人を騙すのか。どう切り抜けようとするのか。本書では、世間を騒がせた事件を中心に解説し、現状を暴いていく。どこまでが単なるミスで、どこからが犯罪になるのか。過失と不正の評価をわかりやすく表にした。絶対にやってはいけない掟とは何か明らかにする。

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  • 数学は世界をこう見る 数と空間への現代的なアプローチ
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 数学は世界を認識するための最高の技術だ! 中学数学で、本物の数学の喜びと感動が体験できる! 数学というと、面倒な計算をして、現実とはかけ離れた定理や規則を丸暗記する科目とイメージされているかもしれません。しかし、本物の数学はそうではないのです。哲学とも異なる独特の見方で、私たちの周りの世界をよりよく認識するための技術なのです。こうした「数学者のメガネで世界を見るとはどういうことなのか」「数学的な世界観とは何か」、それをより広い読者に体験させてあげたい。このことに、本書は挑みます。中学数学までの予備知識で、現代数学の最先端の話題にまでジャンプ! これなら文系の社会人でも、高校生や大学生でも挑戦できます。何も専門の大学数学をきっちり学ばなくとも、「本物の数学の喜びと感動を体験できる」、この信念のもとに本書は書き上げられているのです。空想力・創造性に満ちた「数学的なものの見方」は、これまでの世界の見方を180度変えてくれます。数学の思想的・哲学的な面に関心をもつすべての人に贈る、数学読み物です。
  • SF小説がリアルになる 量子の新時代
    3.8
    量子暗号、量子コンピューター、量子テレポーテーション、多世界……。SF小説が現実になり、私たちの生活を一変させる可能性を秘めた「量子」。物理の深遠と最先端を、文学や映画のイメージを借りて軽やかに解説。
  • 村山さん、宇宙はどこまでわかったんですか?
    4.2
    話題のヒッグス粒子や暗黒物質、暗黒エネルギーから不確定性原理まで、大人気の宇宙物理学者・村山さんが語り尽くした宇宙理論の最前線。朝日新聞の科学記者・高橋編集委員が絶妙なる「なぜ? どうして?」の合いの手を入れ、壮大な宇宙の謎に迫る、読んで楽しい根源的宇宙問答。

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  • コシヒカリより美味い米
    3.5
    コシヒカリは本当においしいか? じつは味比べ実験で他品種と区別できるのは、4人に1人だけ。それなのに全国の作付面積は4割にも及び、品種偏向の弊害も懸念される。植物遺伝学の第一人者が、コシヒカリ幻想の虚妄を衝く。美味い米入手法も紹介。

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  • 「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界
    4.2
    ホーキング博士の難解な宇宙論がブームになったことは記憶に新しい。そんな難解な理論の代表格が、ホーキング理論の基礎でもあるアインシュタインの「相対性理論」ではないだろうか。 実は、相対性理論は彼がいなかったら成立しなかったというわけではない。その発表とともに世界の学者たちが「ああ、そうだったのか」と、直ちに理解したのである。別の見方をすれば、相対性理論は天才しかわからないものではなく、素直に考えればなるほどそうだったのかと誰でも思えるものなのだ。 本書は、従来の解説書と違い、数式をできるだけ使わず、イラストや図解を多用することで、スラスラと理解できる入門書。あなたをアインシュタインの不思議で謎に満ちた世界へと誘います。 全体を10章に分け、「アインシュタインの生涯」「遅れる時間の不思議」「双子のパラドックス」などのテーマごとに解説。楽しく読み進むだけで理解できるように構成された画期的な一冊。

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  • 海の色が語る地球環境 海洋汚染と水の未来
    3.7
    真っ青に澄んだエーゲ海は死んでいる! 逆に、日本沿岸のような茶色がかった海こそ生き物の宝庫なのだ。水の「色」を見れば、その環境が手に取るように分かる。では、「真っ黒なインド洋」「銀色のラプラタ川」「真っ赤に染まった相模湾」「ブルーにしか見えない南極の氷山」からは何が読み取れるのか? そもそも水の色はなぜこれほどバリエーション豊かなのか?水の時代と言われる二十一世紀現在、水の惑星において使える水が絶対的に少なくなってきているという状況に直面している。過度のインフラ整備により緻密な自然のシステムは確実に支障をきたし、垂れ流してきた有害化学物質は、一億倍に濃縮されてあなたの食卓に…。本書では、十数年もの間、観測船に乗り込み調査した著者が、海洋汚染の実態を報告。色鮮やかな写真と共に地球の未来を考える。水なしでは生きられない我々が、この星の七割を占める海を知らずに環境は語れない!

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  • 脳・心・人工知能〈増補版〉 数理で脳を解き明かす
    値引きあり
    3.5
    【AI研究の基礎を築いた世界的権威による、あの名著の増補版が登場!】 「いまの生成AI、深層学習の興隆の源流は日本にあった。さまざまな重要な発見を世界に先駆けて成し遂げた伝説的な研究者・甘利俊一氏の著書。宇宙から始まる大局観のなかで脳の仕組み、学習とは何か、そして現在のAIを紐解き、未来に思いを馳せる」松尾豊(東京大学教授・人工知能研究者) 「このような知識の宝庫のような一般書を手軽に読めるのは、まさに時代の幸運と言えよう」ーー合原一幸(東京大学特別教授・名誉教授)本書「解説」より 2024年、ノーベル物理学賞が人工知能分野に与えられた。 生成AIの登場に象徴されるように、いま人工知能は飛躍的な進歩を遂げている。 本書は、現在の「人工知能の源流」を築いた著者が、脳とAI研究の歴史を辿り、その仕組みを解説。 数理で脳を研究するとはどういうことか。 脳とは何か。心とは何か。人工知能は心を持つのか。 宇宙の始まりから脳の誕生、人類の未来までを展望しながら、「人工知能と人間」の本質に迫る。 〔本書の内容〕 第1章 脳を宇宙誌からみよう 第2章 脳とはなんだろう 第3章 「理論」で脳はどう考えられてきたのか 第4章 数理で脳を紐解く(1)~神経興奮の力学と情報処理の仕組み 第5章 数理で脳を紐解く(2)~「神経学習」の理論とは 第6章 人工知能の歴史とこれから 第7章 心に迫ろう 第8章 現代AIの基本技術 ~深層回路網と生成AI 第9章 深層回路網と生成AI ~AIは心を持つか 第10章  AI時代の文明と社会 解説 〈数理脳科学が切り拓いた人工知能への道〉合原一幸(東京大学特別教授/名誉教授) *2016年に刊行された『脳・心・人工知能』の内容に、新たな3章を加筆。
  • いかにして解法を思いつくのか「高校数学」上
    値引きあり
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 数学は“13種類”の考え方にまとめられる! シリーズ累計18万部突破「新体系・〇〇数学の教科書」シリーズに、新たなラインナップが登場 数学の問題を解く中でも重要なことが、なぜその解法を思いつくのか?という疑問です。 そこに注目し『新体系・高校数学の教科書』の構成をもとに、高校数学の全分野を網羅しながら、実践問題形式で解法への発想法を解説します。上下巻・同時刊行! 論理・直感・試行錯誤「体験的数学思考」をもとに、解法の発見に至るプロセスに必要な思考法や発想がみにつく! “思いつくセンス”を育てる、現代人必読の数学読本。
  • 健康寿命と身体の科学 老化を防ぐ、50歳からの「運動・食事・習慣」
    値引きあり
    3.5
    「年を取っても元気な人」には、科学的な共通点があった! 最新研究でわかった、「日本人の体質に合った健康法」とは? あなたの食事や運動習慣、ライフスタイルに応じて、 「老化時計」の進み方は大きく変わる―― 運動疫学や運動生理・生化学の発展に伴い、 精緻なエビデンスが積み上げられてきた《健康科学》。 近年は、老化プロセス自体をコントロールすることで、 健康寿命を延ばす「ジェロサイエンス仮説」も注目されている。 本書では、その成果を豊富な最新データとともに紹介。 日本人ミドル~シニア層を対象とした調査研究から、 長生きにつながる高い運動・食事・生活習慣を指南する。
  • からだの「衰え」は口から 歯と健康の科学 健康寿命を左右する口のケアの最前線
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    4.0
    体の衰えは口から始まる! 「歯周病やむし歯が全身に影響?」「 むせや滑舌の低下は要注意」など、歯と健康の驚きの関係に最新科学で迫る。巻末には、専門家が伝授する正しい歯磨きの方法や、気になる疑問をまとめたQ&Aも。全世代必読の科学的健康書。 目次 序章  「健康」は口から――日本人の歯の現状 第1章 口の中に広がる世界――知っているようで知らない構造 第2章 「噛む」を科学する――咀嚼は脳と口の共同作業 第3章  歯周病とむし歯――歯の健康と全身の病気との関わり 第4章  中高年は歯のケアが健康のカギ――歯を守って「衰え」を防ぐ 第5章 「歯が抜けた」から始まる連鎖――フレイルサイクルに陥らないために 第6章  高齢者の歯科治療 第7章  最新歯科技術はどこまで進んでいるか 第8章  健康長寿を口もとから 実践編  今日から始める 「正しい歯磨き」 付録1  歯磨き よくある疑問 Q&A 付録2  歯にまつわる素朴な疑問 Q&A

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