山岡耕春の作品一覧
「山岡耕春」の「南海トラフ地震」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「山岡耕春」の「南海トラフ地震」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
いつか必ず発生するとされる南海トラフ地震。想定やシミュレーションは幾度となく触れる機会があったものの、自分は、どこか他人事のように捉えている節があった。本書を手に取った理由もそのような事情があったように記憶している。
必見部分として、主要地域の被害内訳が掲載されている点であると感じる。テレビなどのメディアで目にすることもあったであろう情報であるが、本書前半部分で得た震災に対する知識を深めたうえで改めて被害の想定を地域ごとに地震の頭で考えていくことによって、事業の再起計画の重要性や日常の防災指針など、本当に必要な情報を読み取れるようになると思える。
また、地震をはじめとした災害に関する本を
Posted by ブクログ
駿河湾の一番奥の富士川の河口から四国の足摺岬の沖まで伸びる南海トラフ。ここは歴史的に何度も巨大地震を引き起こしてきた場所である。南海トラフ地震はフィリピン海プレートが日本列島の下に北西向きに沈み込んでいることが原因である。
近世では3回もの地震が発生しており、中でも1707年の宝永地震は最大の南海トラフ地震であり、関東から九州まで広い地域が大きな揺れに襲われた。これらの巨大地震は、文書の記録によると大体100年から200年の間隔で発生している。そして、現在。昭和の地震から70年以上経過しており、その日はいつやってくるかわからない。
2011年に発生した東北地方太平洋沖地震で直接の被害を
Posted by ブクログ
日本地震学第一人者の1人である著者が、南海トラフ地震について、詳細に解説する一冊。
第一章・第二章は、まだ記憶に新しい東日本大震災を地震学的に解説し、それと南海トラフ地震がどう違うかを説明することで、南海トラフ地震についての理解を深める。
第三章・第四章は、過去の南海トラフ地震をはじめとする過去の災害と、近年の地震学・防災学の知見から、次の南海トラフ地震ではなにが起こるのか、またそれに向けて何ができるのか、を語る。
扱う分野は地震学・地球物理学・火山学・防災学と多岐にわたり、内容を100%理解するのは難しい。しかし、分野が多岐にわたるが故に、どこかで個々人の興味と関わる部分が出てくる本で
Posted by ブクログ
■震源の大きさとマグニチュードのとの関係
・M5:3km×3km,ずれ15cm
・M6:10km×10km,ずれ50cm
・M7:30km×30km,ずれ1.5m
・M8:100km×100km,ずれ5m
・M9(東北地方太平洋沖地震):東西200km×南北500km,ずれ最大50m
■マグニチュードが1増加すると,面積は10倍,ずれの大きさは3倍となる。即ち30倍。
■地形の急峻なものを海溝,地形が緩やかなものをトラフと呼ぶ。
■過去の南海トラフ地震は潮岬を境界にして東側と西側で別々に発生しているものが多い。
・フィリピン海プレートの形状が関係している可能性
・紀伊半島の下ではプレートが周囲
Posted by ブクログ
南海トラフってそもそもなに?とか、駿河トラフや琉球トラフとの関係とか、基礎的なところで勉強になるところが大きかった。また、三陸沖と異なり「普段は落ち着いていて大地震だけおこる」とか「津波が早くくるので逃げる時間がない」とかいったことも有用。湾奥にあたる名古屋や濃尾平野は、津波の高さは大きくないが、地震により河川堤防が崩れるとゼロメートル地帯からの排水は困難、といった地域に即した知識もわかりやすかった。
一方で、新書なので、自助・共助・公助とかみたいな退屈な話題もあったけれど、ないよりはまし、という程度。
薄く広くわかりやすく記載されているので、興味関心に応じて読み込んだり読み飛ばしたりできる