山岡耕春の作品一覧

「山岡耕春」の「南海トラフ地震」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 南海トラフ地震

    南海トラフ地震

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻946円 (税込)
    南海トラフ地震。それは、日本列島の宿命ともいえる地震だ。マグニチュード8~9クラス。今後三〇年以内の発生確率が約七〇パーセント。日本の経済と社会の中枢を直撃する巨大地震は、ひとたび起これば未曽有の大災害をもたらす可能性がある。いつ来るのか。何が起きるのか。どう備えるのか。第一人者が語る。

ユーザーレビュー

  • 南海トラフ地震

    Posted by ブクログ

     南海トラフ地震を基礎から解説する書籍。東日本大震災との対比や富士山噴火との関連性など、興味深い話が多かった。地震予測の見方や震災対策など、様々な知識を得ることができて良かった。

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    2026年05月16日
  • 南海トラフ地震

    Posted by ブクログ

     いつか必ず発生するとされる南海トラフ地震。想定やシミュレーションは幾度となく触れる機会があったものの、自分は、どこか他人事のように捉えている節があった。本書を手に取った理由もそのような事情があったように記憶している。
     必見部分として、主要地域の被害内訳が掲載されている点であると感じる。テレビなどのメディアで目にすることもあったであろう情報であるが、本書前半部分で得た震災に対する知識を深めたうえで改めて被害の想定を地域ごとに地震の頭で考えていくことによって、事業の再起計画の重要性や日常の防災指針など、本当に必要な情報を読み取れるようになると思える。
     また、地震をはじめとした災害に関する本を読み解くにあたり、物理や地学など、自然科学に関する知見を深める必要性も多いに感じることができた(本書が難解で読み解けないという意味ではない。)。
     何度も読み返したい書籍のひとつである。
     
     

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    2025年07月02日
  • 南海トラフ地震

    Posted by ブクログ

     駿河湾の一番奥の富士川の河口から四国の足摺岬の沖まで伸びる南海トラフ。ここは歴史的に何度も巨大地震を引き起こしてきた場所である。南海トラフ地震はフィリピン海プレートが日本列島の下に北西向きに沈み込んでいることが原因である。

    近世では3回もの地震が発生しており、中でも1707年の宝永地震は最大の南海トラフ地震であり、関東から九州まで広い地域が大きな揺れに襲われた。これらの巨大地震は、文書の記録によると大体100年から200年の間隔で発生している。そして、現在。昭和の地震から70年以上経過しており、その日はいつやってくるかわからない。

     2011年に発生した東北地方太平洋沖地震で直接の被害を受けた主な県は、青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県といった太平洋側の県で、これらの県の人口を合計すると約980万人であるのに対して、南海トラフの巨大地震で津波被害が予想されるのは静岡県、愛知県、三重県、和歌山県、大阪府、兵庫県、徳島県、高知県、愛媛県、大分県、宮崎県、鹿児島県であり、この人口の合計は約3500万人となる。これは、南海トラフの巨大地震が発生した場合に、東北地方太平洋沖地震よりも圧倒的に助ける側の人が少ないということである。いったん地震が起きると経済活動の多くが停止する。地震に備えて国は防災体制を整えていく必要があり、一般市民は自助・共助・公助を心がけ、防災力を高めておく必要がある。

    自助・共助・公助において共助・公助を期待して人任せにしてはならない。現代社会には誰かがなんとかしてくれるだろうという他人任せの考えを持つ人が多いように感じる。しかし、著書でも述べられている通り、南海トラフの巨大地震が発生した場合、被害を受ける範囲は東北地方太平洋沖地震よりも大きく、他の人からの支援は期待できない。また、歴史上最大の南海トラフ地震といわれる宝永地震の1か月後には富士山の噴火が起こっている。

    もし、巨大な地震の後に富士山の噴火が起こるとますます他地域からの支援は望めなくなるだろう。これまで何度も南海トラフの巨大地震が発生している歴史を考えると、これから地震が起こるのはほとんど確定的であるため、いつ地震が起きてもいいように自分ができる最大限の対策を施すことが大切である。先人たちが後世に生きる私たちに残してくれた教えを活かして、個々人が地震や火山の噴火など災害に最大限備えることが、この日本列島で生きていくために大切であると感じた。

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    2022年03月05日
  • 南海トラフ地震

    Posted by ブクログ

    日本地震学第一人者の1人である著者が、南海トラフ地震について、詳細に解説する一冊。

    第一章・第二章は、まだ記憶に新しい東日本大震災を地震学的に解説し、それと南海トラフ地震がどう違うかを説明することで、南海トラフ地震についての理解を深める。

    第三章・第四章は、過去の南海トラフ地震をはじめとする過去の災害と、近年の地震学・防災学の知見から、次の南海トラフ地震ではなにが起こるのか、またそれに向けて何ができるのか、を語る。

    扱う分野は地震学・地球物理学・火山学・防災学と多岐にわたり、内容を100%理解するのは難しい。しかし、分野が多岐にわたるが故に、どこかで個々人の興味と関わる部分が出てくる本でもある。

    南海トラフ地震は、その被災域で生活している人が東日本大震災のそれより多い分、日本全体へ与える影響は大きいと予想される。それを踏まえた対策が必要で、そのための予備知識であったり、興味であったりを得るための一冊として、この本はアリかな、と。

    西日本・東日本問わず、より多くの人に読んでいただきたい一冊。

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    2017年02月11日
  • 南海トラフ地震

    Posted by ブクログ

    ■震源の大きさとマグニチュードのとの関係
    ・M5:3km×3km,ずれ15cm
    ・M6:10km×10km,ずれ50cm
    ・M7:30km×30km,ずれ1.5m
    ・M8:100km×100km,ずれ5m
    ・M9(東北地方太平洋沖地震):東西200km×南北500km,ずれ最大50m
    ■マグニチュードが1増加すると,面積は10倍,ずれの大きさは3倍となる。即ち30倍。
    ■地形の急峻なものを海溝,地形が緩やかなものをトラフと呼ぶ。
    ■過去の南海トラフ地震は潮岬を境界にして東側と西側で別々に発生しているものが多い。
    ・フィリピン海プレートの形状が関係している可能性
    ・紀伊半島の下ではプレートが周囲に比べて深い角度で沈み込むためプレート表面にかかる圧力が大きくなり地震時にずれにくい
    ■南海トラフ地震により室戸岬が隆起
    ・宝永の地震の隆起量が最大で昭和の地震が最小
    ■震度に影響するような振動を強く発生する領域を「強振動生成域」
    ■地殻変動
    ・トラフに近い側では地盤が隆起し,離れた側では沈降
    ・潮岬,室戸岬,足摺岬では隆起
    ・高知は沈降(昭和南海地震では1m沈降し5年で回復)
    ■余効変動
    ・地震時に急激にずれた場所(震源域)よりも深い部分が,地震後にゆっくりとずれる
    ・いったん沈んだ地盤が,地震後にゆっくり隆起
    ■岩石の弾性により地震の波が伝わる
    ・力を加えると変形し取り除くと元に戻る性質
    ・岩石に1kg/1㎠の力を加えると10万分の1~100万分の1程度変形
    ■岩石に力がかかると,それらの割れ目のうち最も動きやすいものがずれ動く。これが地震。
    ・ずれ動いた面は断層面
    ・ずれ動くうちに徐々に成長し大きな割れ目となることも ⇒弱面となり繰り返しずれ動く
    ■津波ハザードマップの浸水深の留意点
    ・30cmと2m
    ・30cmは人が流される危険性のある深さ
    ・2mは木造住宅が被害を受ける目安
    ■JR三島駅は溶岩流の上に建設されている
    ■寝室には家具を置かないのがベスト
    ■比較的大きな地震が発生する前には,稀に前兆となる地震活動が観測される
    ■日本列島とその周辺(海溝軸まで)で,マグニチュード2以上の地震は年間20万個発生
    ・一日平均550個
    ・マグニチュードが1増えれば頻度が10分の1(グーテンベルク-リヒター則)
    ■南海トラフ地震の今後30年間の発生確率は70%(BPTモデル)
    ・今後1週間の発生確率は0.04%
    ■日本列島の自然の営みによる災害をハードで防ぐことは,とりもなおさず,自然の摂理を妨げること
    ・洪水を防止するダムや堤防は,同時に土砂の運搬・堆積作用を妨げていることを理解すべき
    ・ほとんどの平野は地殻変動で沈降しつつある場所に河川が運んできた土砂がたまってできたもの
    ・将来,自然現象が担ってきた平野の堆積作用を肩代わりしなければならなくなる

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    2016年05月07日

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