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世界一大きく、世界一臭く、七年に一度咲き二日でしおれるショクダイオオコンニャク(インドネシア)。その存在は伝説として知られていたものの、現地での撮影に成功した者は世界でわずかしかいない。その中の一人が、自然写真家として地球200周分の撮影旅行を重ねてきた著者である。本書にはこの花の貴重な写真のほか、土のなかで咲くラン(リザンテラ・ガルドゥネリ)、メスバチそっくりの唇弁を垂れ下げハチと「交尾」するラン(スリッパー・オーキッド)など、進化の極みともいうべき植物を紹介。あまりにも不思議な進化を遂げた理由、巧みな花粉の送粉システムにも迫り、美しくも深遠な世界を満喫する。
...続きを読むPosted by ブクログ 2015年03月31日
ショクダイオオコンニャクやラフレシア、珍しいランなどなどを全12章にわたって、それらを求めて行った探検の様子から送受粉のしくみまでをわかりやすく解説したエッセイ。淡々と、なんでもないように珍しい植物との邂逅を扱っていますが、想像するに、とんでもない探検ではあると思うのです。砂漠で野宿していたり、標高...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年06月24日
「ジャポニカ学習帳のひと」と聞いて何人の方がピンとくるでしょうか。
あの表紙の写真をひとりで撮り続けているのが本書の著者。
奇妙な植物たちの巧妙な生き残り戦略の解説もさることながら、撮影に至るまでの苦心をドキュメントタッチでかなり読ませる。
まったくの初見だったのはリザンテラ・ガルドゥネリとヒドノラ...続きを読む
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